あらすじ
2018年2月28日(水)~Huluでシーズン1日本初配信 (全10話)
(2018年2月28日(水)1~3話一挙放送、以降毎週水曜日に1話ずつ追加配信予定)
前話、シーズン1(4話)はこちら
第5話「忠誠」
グラスを片手にゲームをするジューンとフレッド。スクラブルももう34回目になる。
(彼は思わせぶりな私が好き。私は、手を抜く彼が好き。理想的な関係)
贈り物
フレッドはジューンに、プレゼントを渡す。撲滅し、今や容易には手に入らない「雑誌」だ。
(こういう雑誌を空港で買った。美容院でも読んだ。
今では、モデルたちが動物園の絶滅危惧種に見える)
”男があなたに気がある時”
”その1”
”贈り物をくれる”
(まさにそう)
「顔を見れば分かる。喜んでるのは」とフレッドは言い、
ジューンを見つめ笑った。
ルークとの出逢い(回想)
ホットドックの販売車の前で、ジューンとモイラが出会い系サイトについて話している。
モイラ曰く載せた写真(ジューンの)がイマイチなせいでクズしか寄ってこないのだと。
隣に居合わせた男にアドバイスを求めることにした。
ジューンのケータイの写真をじっくり見る男。
男は、オススメがたくさんあると言ってから一枚の写真を選ぶ。
そして、この写真を見れば人柄がわかると言う。
「見れば分かる。屈しない人だと」
男はそう言うと、ホットドック両手に持って去って行った。
「すごくいい男だった」
「結婚してる」
「まさか」
「そう見えないだけ」
これが、ルークとの出逢いだった。
セリーナの提案
ジューンがキッチンで食事を摂っていると、ニックがやって来る。頼まれ仕事がないニックをリタは羨ましいと言う。
(”男はあなたに気がある時”
”その2”
”偶然を装ってよく現れる”
”その3”
なんだっけ?)
セリーナに、体調について変化はないか訊かれる。
「じき任期切れよ。コロニーに行きたい?」
首を横に振るジューンにセリーナは、
妊娠できないのはフレッドのせいかもしれない、と言う。
そしてセリーナは、ニックと試してみてはどうかと、
驚くべき提案をするのだった。
ニックにはもう話してあると言う。
ジューンが、「司令官は?」と訊くとセリーナは考えないでと言った。
一寸悩みジューンは承諾した。
セリーナは、良かったと言い、買い物のあとでと言った。
「”鉄は熱いうちに打て”よ」と。
買い物
スーパーに到着すると、ジャニーンとアルマがいる。アルマは、ジューンに(前)オブグレンが戻ったと知らせる。
ジューンは、(新)オブグレンや周りに注意を払いながら(前)オブグレンへ近づく。
(前)オブグレンは、「オブスティーブン」になっていた。
ジューンは、心配していたことを伝える。
ニックは”目”なのかと尋ねるも、
何も情報はない。もう入ってこないと言われてしまう。
「私は、キケンだから関われなくなった。メーデーに」
ジューンがメーデーについて訊こうとした時、
(新)オブグレンが割って入ると、ジューンの手を引いて連れ出した。
(新)オブグレンはオブスティーブンに関わって、
私の人生をブチ壊さないで欲しいと言う。
「ギレアド前、私は路上で、身体を売って生きてきた。今は安全な場所で眠れるし周りも優しい」
「オブスティーブンと同じ運命をたどる気はない」とジューンに釘を刺した。
他の方法
セリーナとジューンは、ニックが住んでいる離れへ向かう。(落ち着くのよ。今までのことを考えたらこんなの平気。でも、なぜかルークを裏切る気分)
ジューンは、ルークとのランチを思い出していた。
モイラとの関係を疑うルークに、ジューンは完全否定し、
こうしてランチしていることすらモイラには秘密にしていることを打ち明ける。
すると、「俺も妻に言ってない」とルークが言うのだった。
2人の会話は他に会う場所についてになる。
「私の部屋はダメね。モイラがいる」
「ハイアットは?」とルークが言い、
「そうね、例えば...高層階で街の夜景が見える部屋」とジューンが賛同する。
どう誘えばいいかとルークに訊かれ、ジューンは48時間前には教えてと言う。
しかし会話の最後には互いに、行かないけどねと心にもないことを言い合うのだった。
部屋に入るとニックが「まず、お祈りしますか?」と尋ねる。
セリーナは、「いいえ、時間がないわ。始めて」と言う。
ジューンがベッドに座ると、
ニックはベルトを外しチャックを下ろす。
ルークと初めてホテルに行った記憶。
「待って、最初で最後なら私が上になりたい」とジューンが言う。
「それは、勘弁して」
「イヤなの?ガッカリよ」
「分かった、試してみよう」
「ありがとう、優しい」と言うと、「尽くすタイプだ」とルーク。
ベッドに横たわるとニックがスカートの裾をめくりあげる。
儀式が始まった。
ジューンは、ニックから視線を逸らし部屋を見回す。
棚の上に拳銃が置いてあるのが目に入る。
屋敷に戻るとセリーナはジューンにいつもと違うか訊いてくる。
イラ立つジューンはつい「こんなにすぐわかるはずない」と言ってしまう。
そしてすぐに謝った。
セリーナは、ジューンのお腹にそっと手を置き
”私は、あなたを知っていた””母の胎から生まれる前にあなたを予言者として立てた”
と言い(部屋で)横になるよう言い付けた。
オブスティーブン
庭で犬にボールを投げてやっているオブスティーブン。屋敷の中から様子を見るスティーブン夫人。
出てきた夫人に、
風邪かもしれないからと今夜の儀式は見送るべきかもと言われ、
「毎月、風邪はひけない」と返すのだった。
儀式
セリーナは、横へ顔をやり見なくて済むようにして座っている。意味ありげなフレッドの所作にジューンは、関係がバレてしまう、と
無言の抗議をし、心の中で止めてと叫ぶ。
「あんな目で私を見ないで、触れないで」
書斎でジューンはフレッドに抗議する。
「二度としないで。気づかれたら私はコロニー送りよ」
ページをめくりながら、雑誌の内容を批判するフレッド。
「今では、女性は尊敬され、生物学的な役割を果たすために保護されている」
つまり子供を産むという行いだ。
子供こそ生きる意味だというフレッドに、愛は?と尋ねるジューン。
愛など幻想にすぎないと言われる。
「聞こえのいい言葉で性欲を正当化してるだけだ」と。
ジューンが、私には幻想じゃないと反論すると、
雑誌を放り席を立つフレッド。
「何と言った?」
まずいと直感したジューンは即座に「何も」と返した。
フレッドは、オブグレンの話を持ち出した。
「”オブグレン”を覚えているか?性欲のせいで自然の摂理に反した行為を取った。愛と思い込んで。
命をもって償うのが一般的だが我々は、彼女の身分に配慮した。情けはあるからな」
ジューンは、オブグレンに何をしたのか訊く。
「救ったんだよ。医者に問題を処理させた。実のところとても小さな問題をね。
愛の物語は必ず悲劇に終わる」
フレッドたちがオブグレンに何をしたか察したジューンは、
悄然として部屋へ戻ろうとする。
その背中に向かって、「より良い世界にしたい」と言うフレッド。
「万人にではない。犠牲になる者もいる」とフレッドは続けた。
”目”
書斎を出て廊下を歩くジューンは、あまりのショックで歩くのもおぼつかない。
吐き気がしてキッチンへと走り、流しに嘔吐した。
そこへニックが大丈夫か?と入って来る。
「何してるの?私の監視?」と言っても、部屋へ戻れ、と言うだけだ。
指図しないで、と涙を浮かべるジューンを見てニックは、
「夫人の頼みを断れなかった。すまない。悪かった」と気遣う。
ジューンは微かに頷き、再び”目”なのかどうか問う。
ニックは、そうだと答える。
「部屋へ戻れ、報告するぞ」
ホテル(回想)
サイドテーブルには指輪が置かれている。ジューンはルークに奥さんと別れてと言う。
すぐに了承したルークは、恋に落ちたからだと言う。
ジューンも「私も恋に落ちた」と言う。
買い物
ジューンは、(新)オブグレンと一緒に買い物へ行く。今日は、街中の広場にあるマーケットだ。
広場にはオブスティーブンも来ていた。
「何をされたか聞いた。ひどすぎる、オブグレン」と言うジューンに、
オブスティーブンよと訂正してから、
「メーデーに協力して。私は、もう無理だから」と言われる。
再び、「オブグレン」と呼びかけてしまうジューンにオブスティーブンは
私の名前は、「エミリー」よ、と伝える。
ジューンも名前を明かそうとしたが、またしても(新)オブグレンに引き離されてしまった。
広場へは、次々車が到着する。青いドレスの夫人を乗せて。
そんな中、エミリーが隙を見て一台の車に乗り込んだ。
銃を構えた男たちが取り囲またエミリーは、車をバックさせると一人の男を轢いた。
一瞬、エミリーとジューンの目が合う。ジューンは微かに頷く。
転がる男を尚も前進して轢き潰した。
血と肉の塊が飛び散り騒然とする広場。
結局、窓ガラスを割られ、エミリーは連行された。
帰り道、(新)オブグレンは「大丈夫。協力すれば」と言うのだった。
(メーデー。以前ルークに教わった。語源はフランス語で”私を助けて”という意味)
市場での騒ぎを聞いたセリーナは、
「重荷に耐えられなくなる人がいる。務めを果たせないの」
セリーナ越しにテーブル上に置かれた剪定ばさみを見つめるジューン。
「何の話かわかる?」とセリーナに言われわかりますと応えると、
あなたは、賢いと言われる。
その夜
(彼らは奪えなかった。まだ何かが残っていた。彼女の中に。屈しない人だから)ジューンは、部屋を抜け出しニックの元を訪れた。
部屋へ入ると無言で髪の毛をほどく。
ニックのネックレスを外しTシャツとズボンを脱がせる。
自分も全て脱ぎ去る。
2人は口づけし始め、ベッドに倒れ込み激しく抱き合うのだった。
MUSIC: I Want a Little Sugar In My Bowl/Nina Simone
かんそう
こえーよ、フレッドー!
やっぱお前はあっちの人間だったのか~!
ジューンもそうだったと思うけど、あたしもショックだった~。
もしかしたら...と思わせてからの~って。
なんだかフレッド意味不明だな~。
フレッドに対して気のある素振り的なジューンだったけど。
打算的な、うまくいけば...ってのあったよね。
しかし、サクッと突き落とされちゃったよ。
ニックも”目”だったし。
まあ、彼以外には居ないんだけど。
ジューンもわかってはいたんだろうしね。
んでもって、あんな形で結ばれて...
なんだか切ないなあ。
しかしルークとも再婚ってのには驚いたなあ。
ドラマの始まりから耐えて耐えて耐えてって状況ばっかりで、
めちゃ可哀相って思ってただけに。
意外とやり手な女?な感じが見え隠れ。
と言うか、今どきの女性?
このドラマって実は、性に奔放な現代社会への警鐘的なお話なのかな?
で、ジューン反逆の証?最後はついにすっぽんぽんですよ!
若干、どすこい的な?迫力ある裸でした。
なんだかこのドラマの中だと、この”普通の”絡みは新鮮に見えましたね。
いつもは機械的だからね...フレッドが言うところの”人間味のない行為”
でもこの行為、果たして愛はあるのかないのか...
愛は幻想、性欲を満たすための言い訳、とフレッドは言う。
「愛を取り戻せ~~!」
それと忘れてはならない種問題。
ニックの種はどうなんでしょう。
もしも今回のでご懐妊したら...
どっちの子??ってならないの?
フレッドも子供こそ生きる意味だと言ってたけど、
子供が産まれるなら誰の子でもいいってことなのか?!
セリーナの血も、フレッドの血も引いてないとなると、
いったいこの”儀式”なんの意味が?
子ども手当目的か!?
エミリー大暴走はちょっとスカッとしました。
周りで見ていた侍女(ジューン含)たちも胸の内では「やれ!やれー!」って感じ?
(新)オブフレッドだけは、やきもきしちゃってただろうけど。
そう、「(新)オブフレッド」って書いてるけど、オブフレッドがエミリーで、
エミリーは今度はオブスティーブンで...って、
オブフレッド周りはどう記述すればわかりやすいのか、悩みどころなんですよ!
寄り集まるんじゃないよ!
でも、そんなオブフレッド(エミリーまたの名をオブスティーブン)も
最後は連行されちゃった。
逆に(新)オブフレッドは、ホッとしたって感じでしょうか。
昔に比べれば今の生活の方がいいなんて。
そうだなあ。どん底に落とされた感じの人ばかりじゃなくて、
どん底から引き揚げられた感じの人もいるわけか。
次から後半戦。ジューン姐さんももろ肌脱いだことだし、拳銃もめっけたし。
いよいよメーデーくるか!?
(イラスト&文:Simoom)
つづき、シーズン1(6話)はこちら
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