あらすじ
Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
2017年11月3日~AXNでシーズン3日本初放送(全23話)
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不審なバッグ
ボイトが仲間達とポーカーをしていると、ビーチに不審物があるとの通報を受ける。
Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
すぐに駆けつけ、爆弾処理班を待たずにボイトは小ぶりのスポーツバッグを開けた。
すると中には赤ん坊が入っていた。
バッグの中には石も入っていた事から、海に沈めようとしたが出来ずに放置していったと思われた。
別の署に任せる事も出来たが、ボイトは俺たちで解決する、と決めた。
バッグは、パンチスポーツクラブがプロモーションで100個配布していたものだった。
当時のイベントの映像を手配した。
シカゴ医療センターに搬送された赤ん坊は、低体温で代謝が抑えられていた事から、命が助かる可能性があった。
ナタリーを中心に医師たちが必死で体を温め、心肺蘇生を施した。
赤ん坊の身元を判明するのにDNA以外の重要な情報が得られた。
血液検査の結果、鎌状赤血球症という遺伝性の貧血症だと分かったのだった。
その治療が出来る病院はかなり少ない事から、両親を絞り込む手がかりになる。
父親
ロック・フォード在住のトレイ・バトラーという鎌状赤血球症の患者の車が、現場付近で携帯を利用していた事を突き止め、オリンスキーとルゼックが自宅から連行した。
バトラーは人違いだと主張するが、DNAが一致するという結果になり、ボイトの取り調べは容赦なくなる。
掴みかかり「俺は仕事を失うことなど恐れていない」と顔を近づけて脅した。
それでも命に賭けても赤ん坊を捨ててはいない、と言い7月にシカゴのフェスでタナという女の子と一夜限りの関係を持った事を思い出す。
バトラーの情報から、高校を中退したタナ・マイヤーという先週18歳になったばかりの少女が母親だと突き止めた。
しかし、両親を訪ねると嫌味な金持ちといったタイプの母親デボラが娘の出産などあり得ないと言った。
そして娘の居場所についても隠すように外国だと誤魔化した。
呆れたリンジーとハルステッドが帰ろうとすると、母親よりも影が薄かった父親がやってきて、知っている事を話した。
タナは確かに出産したが、赤ん坊は助産師マリエラ・ヘルナンデスに頼んで不当に養子縁組をしてもらっていた。
書類もなければ、相手についてはお互いに知らない。
だから、赤ん坊を放置したのは自分達ではない、と。
助産師
マウスの調べで、ヘルナンデスの口座に2万ドルが入金されているのを見つけた。
出産した頃なので、おそらく赤ん坊絡みの報酬だと思われる。
その頃、オリンスキーがヘルナンデスと接触していた。
ヘルナンデスは、マイヤー家の家政婦をしながら助産師を目指している最中だと言った。
助産師の資格もまだだったが、デボラに脅されて仕方なく引き受けたのだという。
ヘルナンデスは不法滞在者だったのだ。
出産を手伝い、確かに赤ん坊は新しい家庭に渡したので、放置したのは自分ではないと否定した。
養家
ヘルナンデスの情報で、養家であるフリン家を訪ねた。
夫トーマスは、ヘルナンデスは知っているが赤ん坊は譲り受けていないと言った。
予定はあったが、ヘルナンデスから相手の気が変わったと言われていたのだった。
フリン家には、マックスという6歳の少年がいたが、マックスも赤ちゃんは来ていないと言った。
結局、誰も赤ん坊を放置していないと言い、関係者の誰かがウソをついていると思われた。
言い分
改めてマイヤー夫妻を訪ねると、今度は弁護士を呼んでいた。
しかし、黙っていられないのか結局デボラが出しゃばった。
ヘルナンデスに支払った高額な2万は、処分の依頼ではなくヘルナンデスに脅されたからだと。
1万は分娩介助料と口止め料、もう1万は養家への口止め料だと言う。
ヘルナンデスにその事を確認すると、すべてを否定した。
デボラに言われた事をしただけで、それ以上は何もしていない。
それでもアリバイも無かった為、ヘルナンデスを留置場へ入れた。
そこへ赤ん坊の母親であるタナがやってきた。
タナは母親の言いなりになっていただけで、タナ自身は赤ん坊に会いたがっていた。
そして、ヘルナンデスの事は、いい人で赤ん坊を殺すなどあり得ないと庇った。
ボイトの後悔
リンジーは、さっぱり訳のわからない状況をボイトに嘆いた。
するとボイトは、自身の子供が誕生した時の話しを始めた。
実は双子で生まれていたジャスティン。
後から産まれた女の子は死産だった、とリンジーは初めて聞かされた。
その時は看護師たちにすべてを任せてしまった。
何もしなかったことをずっと後悔している。
埋葬すべきだった。
ボイトは、今回赤ん坊を発見した事で当時の記憶をより一層蘇らせていたのだろう。
だから、この事件の解決に拘っていたのだった。
犯人
そこへルゼックがトーマスの職業を報告しに来た。
パンチスポーツクラブでパーソナルトレーナーをしていたのだった。
赤ん坊が入っていた、スポーツバッグのクラブだ。
すぐにトーマスの逮捕令状を手配し、自宅に向かった。
ところが、特捜が到着した時にはすでに遅く、家族共々逃げた後だった。
すぐに州警察の協力でフリンの車を見つけ、給油した直後のフリンの車を特捜が囲んだ。
Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
するとトーマスは、観念したのかやったのは自分だと自白した。
夫婦を別々に聴取したが、2人の言う事に違いはなかった。
昨日の夜は月食だった。
マックスは宇宙に関する事が好きで、月食を見たがった。
月食は午前2時からで、妻は赤ん坊の世話で寝不足だった。
だからトーマスが時間になりマックスを起こしたが、酒に酔っていたせいで赤ん坊まで起こしてしまったのだという。
仕方なく、3人で庭に出た。
だがそのままトーマスは酔いつぶれて寝てしまった。
マックスは毛布を持ってて、6時に目を覚ましたが赤ん坊は目覚めなかった。
それで気が動転してパニックになり――。
事の顛末を知ったボイト達は、検事に処分を相談していた。
その間、ルゼックはマックスの面倒を見ていた。
宇宙が好きだと聞いて、宇宙の話題を振った。
すると、「モリーにも月食を見せたかった」と言い出す。
供述で知っていたからパパも一緒にな、と言うとマックスは父親については否定した。
「ううん、僕だけだよ」
真相
赤ん坊を放置したのは、6歳のマックスだった。
トーマスはマックスを庇っていたのだった。
ボイトは、かつて自分にも同じような事があった、とトーマスを説き伏せた。
まだ幼いマックスが何も分からずにした事を、罰するはずがない。
少なくもボイトはそう思っている。
「州検事だって俺と同じ判断をするはずだ」
トーマスが無実の罪を被る事よりも、マックスの側にいる事が必要だ。
そしてトーマスは本当の事を話し出した。
タナの母親、デボラも乳児誘拐罪で逮捕した。
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赤ん坊は回復した。
特捜もタナも揃って面会をした。
リンジーは、タナに赤ん坊の母親にふさわしいと認められるよう闘うべきだ、と声を掛けた。
バージェスとローマン
ボイトから病院の赤ん坊を見張るよう頼まれた、バージェスとローマン。
赤ん坊の経過に、バージェスは感情移入をしていく。
赤ん坊が無事回復した後、モリーズでシカゴ医療センターのナタリーとバージェス、ローマンは飲んでいた。
ナタリーは今日の出来事、赤ん坊について医師になってベスト5に入る出来事だと言った。
その場に立ち会っていた2人も、それに異論はない。
「側にいる人を抱きしめて愛しましょ」とナタリーは乾杯に添えた。
すると状況に背中を押されたバージェスとローマンはベッドに居た。
2人ともマズイとわかっていながらも、止められなかった。
ボイト
ボイトは自分の知らぬ間に、息子ジャスティンが訓練地のケンタッキーからシカゴに戻ってきていたと知る。
気になって息子の嫁のオリーブに連絡を入れた。
ボイトはオリーブと2人で夕食を摂った。
ジャスティンは研修で1日突然来ていたという。
連絡がなかったことを仄めかすと、友人と会っていたからと言った。
そこに、孫の声が響く。
起きてしまったのだった。
さすがのボイトも孫には笑顔になり、食事が中断されても怒れない。
母親の代わりに、孫を抱きしめた。
かんそう
今回はボイト回でした!
事件もメインをがっつりの1本立て。やっぱり1本立てだと見応えありますね。
爆弾処理班を呼んでおきながら、待たずにバッグを開けるボイト、さすがです。
誰も止められません。
出だしは、ジャスティンがボイトに黙ってシカゴに戻っていた……という怪しい雰囲気から始まり、最後には研修だったと判明して、一応問題はなさそうですが……。
でもジャスティンですからね~。
何かまたしでかしているような気がしなくもないです。
そんなジャスティンが実は双子だったという、新たなボイトの背景が。
今回のメインである赤ん坊放置事件に拘ったのには、ちゃんとした理由があったんですね。
ボイトは、赤ん坊を助け、解明する事で自分が娘にしそこねた事をしたかったんでしょうね。
そして、最後の孫を抱くボイト。
ボイト・ファンとしては、いろんなボイトが見れる事に文句はないのですが、いい人キャンペーンになればなるほど、キャラが死ぬのでその辺りはよろしくお願いしたい。
そんな中「俺は仕事を失うことなど恐れていない」のシーンが格好良かったです。
トーマスの手に手を重ねるボイトよりは、椅子を引っ掻けて倒したりするボイトが見たい……というねw
あと、ポーカーを途中抜けする時におっさんらに「レディース」って言うのも良かったv
プラットは7日間の新婚旅行から帰ってきた事になっていました。
結婚式は、完全にファイアだけだったようですね。
ファンは、やっぱり両方見ないと勿体ない感じ。
そして、バージェスとローマン。
もう後戻りできない状態に~。
まあルゼック相手よりは、上手くいきそうではあるけどやっぱりルゼックのすぐ後っていうのがね~。
周囲も祝福しずらいと思うんだけどな。
20話「正義(ジャスティス)」/Justice」へつづく
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前回:19話「逃げ出した女/If We Were Normal」へ
(文:ジェーン洞)
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