あらすじ
2018年2月28日(水)~Huluでシーズン1日本初配信 (全10話)
(アメリカ配信 2017年4月26日~)
(2018年2月28日(水)1~3話一挙放送、以降毎週水曜日に1話ずつ追加配信予定)
第1話「オブグレン」
車で逃走する家族。路肩にはまった車を捨て更に逃げるが、
夫は追手に撃たれ、女と娘も捕まり、引き離される。
日常
女の名前は「オブフレッド」Of Fred、フレッドの所有物。
本当の名前は奪われた。
ウォーターフォード家は、侍女として2カ所目だ。
女中の「リタ」に金券(トークン)を貰い、パートナーの”敬虔なクソ女”「オブグレン」と共に買い出しに出掛ける。パートナーとは言ったが、実際は監視役だ。お互いに。
司令官の運転手「ニック」もきっと”目”だ。
身分が低く「女も支給されない」彼は、
「鶏はよせ、ダイオキシンまみれだ」と買い出しの助言をしてきた。
スーパーに入ると、オレンジを勧められる。
「フロリダの戦いが順調なのね。夫人に買って行けば?」とオブグレンが言う。
金券が心もとないと答えると、居合わせた侍女が、
「ウォーターフォードは大物だから平気よ」と軽口を叩く。
にらむオブグレン。そんな会話もご法度なのだ。
帰り道は、川沿いを歩く。
少し遠回りで人気が少ないからだ。
壁には、見せしめに吊るされた死体がぶら下がっている。
司祭、医師、ゲイ...
頭に被らされた布地のマークが罪状を示している。
消息のわからない「モイラ」を思い出す。
彼女が壁にいないのだけが救いだ...
モイラ(回想)
オブフレッドは捕まってすぐ、侍女育成センターへ送られた。昔からの友人レズビアンの「モイラ」とはそこで再会した。
アメリカ中から集められた女達を前に、ナチスを彷彿させるさせるような女教官が教鞭を奮う。
「汚染された...何もかも。空気中に漂うのは、化学物質と放射線と有害物質。
そこで、神は特別な病をはやらせた。不妊という病です」
「生殖能力は神の贈り物、あなた方は聖書のビルハになる。ラケルに仕える女です。
あなた方は、”信徒の司令官”とその不妊の妻に仕え、代わりに子を宿すのです。なんて幸運なんでしょう!名誉です!」
オブフレッドと共に連れてこられた「ジャニーン」が、馬鹿にしたように呟いた。
「まじで?相当、イカれてる」
女教官はジャニーンに、「柔和な者は幸い」と言い電気棒を突きつけ、
倒れたジャニーンはどこかへ運ばれて行った。
夜、隣のベッドのモイラに、離ればなれになった娘の事を話すと、
「いつか必ず会える。今はただ待つの」と慰められる。
モイラの彼女「オデット」は同性愛狩りで捕まったのだ。
”欠陥女性”に再分類されコロニーへ行った。
ジャニーンが抱えられながらベッドに戻ってきた。
”罪深い右目はえぐり出せ”
産む動物に目は要らない。
彼女の片目はなくなっていた。
儀式
風呂に入り入念に身体を清め、聖書を読み上げられ、儀式に臨む。「ヤコブとの子を授かれないと知り ラケルは姉をねたみヤコブに言った ”子を与えてくれなければ死にます”と
そして続けた”私の侍女がいます””ビルハです””彼女に入って””彼女が私の上で子を産めば私もまた子を授かれる”
そしてラケルは侍女のビルハを差し出し 彼はビルハに入った」
脚を広げてベッドに座る夫人「セリーナ」の股間に脚を広げて横たわるオブフレッド。
オブフレッドは、セリーナの下半身のなりかわりなのだ。
ズボンだけを下ろし立ったまま「儀式」を行う司令官。
皆、無表情で無言だった。
「儀式」が終わると、司令官は無言で部屋を出て行く。
セリーナは、薄っすらと目に涙を浮かべながら煙草を吸い出し、
「サッサと出て行って!」と、ベッドに横たわったままのオブフレッドに言い放つのだった。
オブフレッドは部屋に戻る。気がふれそうだ。
センターでジャニーンが気がふれそうになったことを思い出す。
あの時は、モイラがジャニーンを引っ叩いて現実へと戻した。
「私がいないときはあんたが(叩いて)やって」と言い、「影響されないで。娘に会いたいでしょ」
とオブフレッドを諭したのだ。
救済の儀
鐘が3回鳴り響く。”救済の儀”があるのだ。
広場に、侍女が集まってくる。
列に並ぶとセンターで一緒だった「アルマ」がいた。
小声で情報を交換する。
すると、前方にいたジャニーンがひょっこり顔を出しモイラが死んだことを教える。
逃げようとして捕まりコロニー送りになったと。
コロニーでは、汚染物質の処理をさせられて皮膚がむけて死ぬ。
救済の儀が始まる。
教官「リディア」が、悲しい出来事が起こったと言い、男が連行されてくる。
身重の侍女をレイプし流産させたという。
レイプに対する罰は死刑だ。
リディアは、このケダモノに情けは無用と言い放ち
侍女たちに翼(一番上に被る帽子)を取るよう促し、前へ出て輪になり男を取り囲むよう指示する。
怒りに燃えた侍女たちは、リディアの笛の合図とともに男に襲い掛かる。
モイラの死を聞いて正気でいられなくなったオブフレッドは、怒りに身を任せて
真っ先に男を足蹴りした。
男は地面に転げ込み血を吐き出す。
群がる侍女たちから暴行を受け男は息絶える。
オブフレッドの異変に気付いたオブグレンは気遣い声を掛ける。
オブフレッドは、自分が妊娠したことをモイラに打ち明けた昔のことを思い出していた。
汚染された世の中で無事に出産できるのかどうか不安だった。
あの時、モイラが喜び励ましてくれた。
「何があろうとずっとそばにいる」
帰り道
初めてオブグレンと打ち解けて話をすることが出来た。モイラの話題を皮切りに「ギレアド」誕生前の話をする2人。
昔はアイスクリーム店だったという店の前で立ち止まる。
「塩キャラメル味が最高だったの。セックスよりも...いいセックスだけど」
オブグレンは敬虔な信徒だと思っていたことを打ち明けると、
「私もあなたを信仰の塊かと」
そこに黒い車が走って来る。
”目”だ。
歩くよう促すオブグレン。
オブフレッドの娘は8歳になる。
オブグレンには、妻と息子(オリバー、5歳)がいた。
2人は、カナダ国籍だったので、自分だけ空港で捕まった。
オブフレッドも夫と国境を越えようとしたが、離れ離れになったことを打ち明ける。
侍女は逃げられない、耳標という赤いタグのせいだ。
別れ際、オブグレンからウォータフォードの屋敷に”目”がいるから気を付けてと言われる。
中に入ると、忙しそうに動き回る使用人たち。
(誰かが見ている。ここでは...誰かが見てる)
(変化はキケン。何も悟られてはいけない。私は、娘のために生き延びるのだから。娘の名前はハンナ、夫はルーク)
(私の名前はジューン 生き延びてみせる)
MUSIC: You Don't Own Me/Lesley Gore
第2話 「出産の日」
買い物の帰り道、オブグレンと私的な話をするようになっていた。ギレアド前、ジューンは出版社に勤めていた。
オブグレンは、大学で細胞生物学を教えていた。
大学教授は、通常はコロニー送りだったが、健康な卵巣を持っていたため免れたという。
教会が取り壊されているのを目の当たりにする2人。
父が通い、娘のハンナが洗礼を受けた教会だ。
「NYの大聖堂も爆破された」とオブグレンは言う。
そこへ、”目”がやって来て一人の男を捕まえ去って行った。
私たちではなくて良かったと安堵する2人。
別れ際、オブグレンはジューンに仲間にならないかと誘う。
ウォーターフォードは大物だから何でもいいから探って欲しいと頼まれる。
オブグレンの言うことに現実味を感じないジューンだったが、
かつての現実は消えてしまったことを再認識する。
(”信徒の守護者”とアメリカの兵士たちは、廃墟と化したシカゴで戦っている。
アメリカ合衆国の首都は今やアンカレジだ。
掲げられた国旗に星は2つしかない。
ここは、闇と秘密だらけの世界。
”仲間”がいるのは、”彼ら”がいるからだ)
屋敷に戻るとニックが来て、
オブグレンと親しくなるとキケンだから気をつけろと釘を刺される。
司令官が2人だけで会いたいから、夜9時に書斎へ来るようにとことづけられた。
戸惑う、ジューン。
2人きりで会うのはご法度だ。
侍女は愛人ではなく歩く子宮だから。
しかし断ることもできない。
出産
サイレンと共に赤い車(出産車)が屋敷の前に止まった。イカれたジャニーン(オブウォーレン)が子供を産む。
(彼女が産むのは異常に頭の小さな子?犬のような子?心臓がない子?
健康な子が産まれるのは5人に1人。妊娠出来たとしても)
屋敷へ到着すると、コーヒーの香りが立ち込める。
夫人たちのためのコーヒーだ。
広間では、青い服を着た夫人たちがウォーレン夫人を囲み出産の真似事をやっていた。
いきむ夫人、お腹に手を当て気遣う女たち。セリーナの姿もある。
お茶を飲んだり、フルーツをつまんだり、とても優雅な出産光景...
おまけにハープの演奏付き。
その姿が茶番にしか見えず、つい侮蔑の笑みが浮かぶジューン。
セリーナと目が合う。
侍女たちは、2階の出産部屋へ急ぐ。
(原始的で巣穴のような匂いのあの部屋)
リディアがジャニーンにぴったり寄り添い声をかけている。
「息を吐いて、吐いて、吐いて」「息を吸って、吸って、吸って」
ジューンもジャニーンのそばへ寄り添う。
ハンナが産まれたときの記憶が蘇る。
あの夜、ほかにも2人運ばれたが、どちらの赤ちゃんも天に召された。
妊娠したとしても、無事に産まれて来る確率は低い。
幸いにもジューンの娘ハンナは、遺伝子検査も心臓検査も正常だった。
キッチンでオブグレンと一緒になった。
司令官に誘われたことを打ち明けると、探りを入れてみると言う。
セリーナに茶会の場に呼ばれ、お産の状況を訊かれる。
侍女には普段禁じられている菓子をひとつ与えられ、その場で口にする。
その様子を見た1人の夫人がお行儀が良いと褒める。
セリーナは、すぐ上へ戻るよう言いつける。
背中越しに「どの侍女もふしだらよ。選り好み出来ない以上我慢しなきゃ」という声が聞こえた。
バスルームに入ったジューンは、口中に含んでいた菓子を吐き出して流すと、
残った菓子も洗面に置いて立ち去った。
ジャニーンがいよいよという頃、ウォーレン夫人が部屋に呼ばれた。
ジャニーンがイスに座り、その後ろに夫人が座る。
ウォーレン夫人の両側から支えるように青いドレスの女たちが立つ。
その周りを囲むように赤い服の侍女たちが見守る。
ジャニーンとシンクロするという異常な状況での出産だ。
「吸って、吸って、吸って」
「いきんで、いきんで、いきんで」
赤ちゃんの泣き声。リディアが確認する。
「元気で健康な女の子よ!」
その言葉に一同安堵し笑顔になる。
へその緒を切られ、おくるみにくるまった女児はすぐにウォーレン夫人に手渡された。
青い夫人たちが集まり、祝福する。
ウォーレン夫人は、「アンジェラ」と名付けた。
赤ん坊を取り上げられ泣くジャニーンの元に侍女たちが集まり、
囲むように皆で抱きしめるのだった。
誘拐(回想)
病室で目覚めたジューン。ハンナとルークがいない。
ルークは戻って来るもハンナは見つからない。
コード・イエローのサイレンが鳴り、院内が騒がしくなる。
ルークと共に院内を探していると、ハンナを抱き逃げる女がいた。
声を掛けると立ち止まり、「無事だった、わたしの赤ちゃん」と、
ハンナを自分の子供だと思い込んでしまっているようだった。
そこへ、ルークが警官と共に戻って来て女を押さえつけ、ハンナを取り返した。
帰りの車中
侍女たちは出産の手伝いで疲弊しきって寝ている。オブグレンが司令官の誘いを探ってみたが、成果は得られなかったという。
もし叱責されたらひたすら謝れば許してくれるからと助言される。
誘いが、ニックのことづけだったと言うと、運転手には”目”が多いから気を付けてとも言われる。
しかし、ニックからはあなたの方がキケンだと聞いたと言うと、
「確かに私を信用するのはキケンかもしれない、性の反逆者だから」と言い、
ジューンを笑わせた。
司令官の誘い
本来、書斎室に女は入れない、セリーナ・ジョイでさえ。もし、何かを要求されたならそれは彼の弱みになる。
そしてそれはジューンにとっては希望になる。
ホラー映画で餌食になる少女の役ではないと信じ、扉をノックした。
部屋に入りイスに座ると、
司令官から、ここでは少しルールを変えよう、ゲームをしたいと言われる。
戸惑いながらもジューンは、スクラブルというゲームをする。
終わると、来週は留守にするからその後また再試合しようと誘われる。
デートだねとも言われる。
ジューンがどこへ行くのか尋ねるとワシントンD.C.へ会議のために行くと話す。
司令官と握手して部屋へ戻った。
扉を閉めたとたん笑いが込み上げる。
翌日
ジューンは晴れやかな気持ちで、買い物へ出掛けようと家を出る。ニックも向かいの家から出て来る。昨晩のことが気になってるようだ。
ジューンは門前でたたずむオブグレンを見つけ歩み寄る。
司令官はワシントンへ行く、ゲームをして勝たせてあげたのよ、褒めてくれる?と言うつもりだった。
しかし、振り返ったオブグレンは全く別の人だった。
歩きながらジューンは、さりげなくオブグレンのことを訊いた。
「オブグレンはこんな短期間で異動に?」
すると女は、「オブグレンは私よ」と返した。
ジューンは、心の中で「ファック」と叫んだ。
MUSIC: Don't You (Forget About Me)/Simple Minds
第3話「期待」
女中(マルタ)には、情報網がある。黒い車が止まり、足音が近づいて来る。
事は迅速に手荒に行われ、叫ぶ暇もないほど。
彼らはレジスタンスに容赦ない。
後には何も残らない。
彼女の足跡も、パンくずも...
本当の名前も聞けなかった。
オブグレンは消えた。
変化の兆し(回想)
ジューンとモイラはランニング中、行きつけのカフェに寄った。店員が男性に変わっていた。女性店員のことも知らないと言う。
カードで支払おうとするも何故か残高不足だと言われ、屈辱的な言葉を店員に投げられる。
そして会社には武装した男たちがやって来た。
女性社員は全員解雇となり家へ帰るよう言い渡され、ジューンは家に帰った。
女性名義の口座は全て政府によって凍結されていた。新しい法律では女性は財産を持てない。
金と仕事を奪われた女はどこへも行くことが出来ない。
女を逃がしたくない政府の計画的な犯行だと推測する。
でもジューンの財産は、ルークが引き出せるはずだとモイラは言う。
夫か近親者の男性なら可能だと。
ハンナを寝かしつけてきたルークが、心配ない一時的なことだと言い、君の面倒は俺がみると言う。
しかし、その言葉にジューンとモイラは過剰に反応する。
あなたの所有物ではないと。
木曜日にデモがあるからとモイラは参加の意向を示し家へ帰った。
期待
別人オブグレンとの買い物から戻ると、リタが妙に優しい。ランチには花まで添えられている。
しかも、その花はセリーナ自ら摘んだらしい。
ただのバラがこの家では大きな意味を持つ。
生理が遅れていることに気づく。
皆が期待しているのだ。
セリーナの計らいで、ジャニーンの赤ちゃんを一緒に見に行くことになった。
ウォーレン夫人は、腕に傷をおっていた。
アンジェラの授乳が終わって抱き上げようとしたらジャニーンが噛みついたというのだ。
アンジェラの乳離れが待ち遠しい、早く(あの女を)追い出したいと皆の前で語るのだった。
ジューンはジャニーンに会いに行く。
ジャニーンは、アンジェラを自分の赤ちゃん「シャーロット」だと言い張った。
ジューンは優しくジャニーンの話に耳を傾け、
どんなことがあっても噛んだりしてはいけないと諭す。
するとジャニーンが急に秘密を教えようか?と言い出す。
自分は健康な赤ちゃんを産んだから何をしても許されるんだと。
自由にアイスクリームも食べられると言い、ジューンにも食べたいか訊く。
食べたいわと応えると、喜んだジャニーンは、もう一つ秘密を教えようかと言い、
ウォーレン司令官は自分を愛してる、シャーロットと3人で暮らすために一緒に逃げるつもりだと話す。
ジャニーンは完全に妄想に囚われてしまっていた。
尋問
セリーナを残し先に帰ることになったジューンは、運転手のニックにオブグレンが消えた話をする。
どうしてオブグレンのことをキケンだと言ったのかを聞くが、
「どんなに勇敢に振る舞っても結果は同じだ。ムリはするな。みんな降参する」と言うだけだった。
屋敷には黒い車が止まっていた。
ジューンは、自分に危機が迫っていると直感する。
ニックは、正直に全て話せと助言すると、
「防げなかったすまない」と言い車を降りた。
政府の男とリディアが来ていた。
尋問が始まる。
いきなりリディアが電気棒で突いた。
正直に答えれば痛い目には合わないで済むとお定まりの言葉で始まった。
尋問はパートナーだったオブグレンのことだった。
リディアは、オブグレンが”性の反逆者”だったと知っていたかと聞いてきた。
妻がいたと聞いたことがあると答えると、何故夫人に伝えなかったか責められる。
オブグレンは女中と密通したため捕まったのだった。
リディアは、聖書の一説を覚えてるかと訊き、”柔和なものは幸い”
と言うと、ジューンは、
”義のために苦しめられる人々は、幸いである””天の国は彼らのもの”と続け、覚えてますと答えた。
リディアは反抗的なジューンを電気棒で殴り倒し、押し当てた。
そこへ、セリーナが「やめて!」と割って入り、
「彼女は妊婦よ!」と、ジューンに覆い被さった。
それを聞きリディアは、頭を抱えるが、政府の男が、それは素晴らしいお祝いを言わなければと言い、
リディアに向かってもう用は済んだと言った。
オブグレンの裁判
裁判とは名ばかりで、罪状と刑を一方的に言い渡されただけだった。罪状は”性の反逆罪”。
相手の女中は、死罪。
オブグレンは、生殖能力があるため死罪は免れたが、贖罪の刑が執行されることになった。
車で運ばれる途中女中が下ろされ、オブグレンの目の前で首を吊られた。
ニック
怪我をしたジューンにニックが氷を持ってくる。身体は大丈夫かと聞かれたジューンは、
「大丈夫、男がこっそり部屋にやって来た以外は...」と冗談交じりに言い、2人は笑みを浮かべた。
ニックは、ジューンを切なそうに見つめ、あのまま車で走り去ればよかったと言う。
顔を寄せ唇を近づけるが、それ以上のことはなく氷を手渡し部屋を出て行った。
夜、生理がきた。
(今月は、アイスクリームはお預け)
翌朝
下の階へ降りて行くと、セリーナが(妊婦の)ジューンのための部屋を用意していた。
妊娠していない旨を伝えると、夫人の顔は一変した。
ジューンの腕を乱暴に取ると強引に部屋へ引っ張って行き、思い切り床に放り投げる。
「この部屋から一歩も出ないで!分かった?」とヒステリックな声を上げた。
床にひれ伏したジューンがやっとのことで分かりましたと返すと
夫人は、これからがキツいわよと吐き捨て扉を閉めた。
手術
目が覚めると、病院のベッドだった。起き上がると股の辺りに痛みを感じ寝間着の裾ををたくし上げる。
股間にガーゼが貼られていた。
ブザー音がしてリディアが入って来る。
数日で抜糸できると言い、これであなたは生きやすくなる。
子供は授かれると言い出て行った。
「子孫に祝福あれ」
病室にひとり残されたオブグレン。
クリトリスを切除されたと知り、悔しさと切なさで顔が歪む。
叫ぶオブグレン。
MUSIC: Waiting for Something/Jay Reatard
かんそう
同時に「ハンニバル」を観だしたのがマズかったか!?
あっちと比べるとショッキングなシーンはなかったです。
どんだけエグい映像が?と期待(?)しすぎちゃってたかな。
このドラマはそういうエグさではないみたい。ってまだわからないけど。
精神的に痛めつけられちゃうエグさは満載ですけどね。
近未来SFということだが、そこがありがちな先鋭的な未来像じゃなかった。
話の根幹の子づくりが、体外受精とか遺伝子操作みたいな科(化?)学的な感じかと思いきや、
まさかの下町ボブスレー!!(微妙にタイミングずれましたが)
そういう手段を取らない(取れない?)理由はこれから明らかになっていくのかな?
でも、実際の未来ってそんなものなのかなと思わされる感じもあるか。
まだグイグイくるものはないけど、19世紀初頭の雰囲気と現代が入り混じった感じはやっぱ素敵。
あと、エンディングの音楽も物語とリンクしてるのかな?イイ感じでハマる。
運転手のニックとジューンの恋愛模様も始まったし、
オブグレン(生きてて良かった)もまだまだ活躍しそうだし。
そうなるとモイラも本当は生きてるんじゃないの!?とか。
司令官とジューンとの関係性はどこへ向かわせるつもりなの?
いろいろ気になる要素が蒔かれましたが、さて、どうなるのか?
印象としては女の友情物語なのかな。
侍女オブフレッドの目線で世界が語られていくから、
何が起きてるのか、まだハッキリしてない事も一杯。
やっぱり、先が楽しみ。
(イラスト&文:Simoom)
つづき、シーズン1(4話)はこちら
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