ハンドメイズテイル 侍女の物語 シーズン4 あらすじ
(2021年8月27日(金)、毎週金曜日に1話ずつ追加配信予定)
第8話 陳述
バスルームで髪の毛を切るジューン。
ギレアドから亡命をはたした人たちの集いに顔を出した。
怒りを許しに変え前に進もうという趣旨の会だった。
明日の陳述に出席するジューンを皆が労わるが、
ジューンは緊張してないし不安でも怖くもない、すごく愉しみだと言う。
馴染めない会にジューンはもっと共通点があると思ったとモイラに漏らした。
その時、見知らぬ女が嫌がるエミリーを執拗に追い回しているのに気づく。
モイラとジューンが割って入ると、ベイカーというその女は連絡先のメモを残して立ち去った。
夕食の席でジューンはエミリーにベイカーのことを聞くと、
ギレアドで”アイリーンおば”と呼ばれていた人物だと話した。
夕食の片付けをするジューンとルーク。
ジューンは明日の陳述には付き添わないで大丈夫だと言う。
そしてハンナと湖畔の家で会った話をトゥエロに話したと言うルークを怒るのだった。
ルークは、ジューンが何も話してくれないことや先日の行為に、ジューンを別人のように感じるとモイラに嘆いた。
モイラは傷を癒すには時間がかかるのだと慰めた。
フレッドは印象を良くしようとセリーナと共に夫婦然として被告席に座っていた。
黒のスーツに身を包んだジューンは静かにギレアドの真実を陳述した。
フレッドの弁護士が自分自身で侍女の道を選んだと反対尋問を始めた。
そうするしかなかったと言うジューンに、フレッドが発言する。
セリーナの腹をさすりながら我々は成功している。神の道に従い苦しんだ末に報われたと。
フレッドに歩み寄ったジューンは、喋り続けるフレッドに「もうウンザリだ!」と言い出て行くのだった。
その後、ジューンは”集い”に”アイリーンおば”を連れて現れた。
円形に並んだ椅子の中央にアイリーンを座らせる。
”アイリーンおば”は許しを求めるが、エミリーが許すはずはなかった。
夜、ルークは法廷に行ったことをジューンに謝る。でも、知ることが出来たこれで前進できると。だから何でも話して欲しいと言うが、ジューンが話すことはなかった。
リディアは”おば”役に復帰した。
しかし、床拭きをしていた侍女にダメ出しを続け遂には電気棒で何度も突き、止めに入った”おば”までも突いてしまう。
ジョセフに呼び出されたリディアは、ジューンの勝利に蝕まれていると指摘される。
全てを懸けてギレアドを建て直したいのだと言うジョセフ。
リディアにはその助けになってもらうから罰は与えないと。
そしてジャニーンが見つかった事を知らせ、はけ口にしろ彼女を任せると言うのだった。
リディアから、ジューンが無事にカナダへの亡命に成功したと知り喜ぶジャニーン。
リディアは、ジューンはお前を見捨てたのだ言い更にジューンを貶める。
そんなリディアにジャニーンは、同じことの繰り返しだ、侍女には戻さないでここで死なせてと懇願した。
モイラは、ギレアドでのことを糧に替えて前進しなければとエミリーに話す。
アイリーンおばに言いたい事は言ったがまだ物足りないと言うエミリーにモイラは、
ウォーターフォード夫妻だけでなく”ギレアドの中枢”を知るアイリーンおばも法廷に立ってもらわなければならないと、
再びアイリーンおばに会うことを勧めた
翌日、アイリーンおばに会いに車を走らせたエイミーが目にしたのは、群がる警察車両と首を吊ったアイリーンおばの姿だった。
喧騒を感じながら外に出たセリーナとフレッドはその光景を目にして微笑んだ。
「声が届いたぞ。ウォーターフォード夫人」
集まっていたのは抗議の人々ではなくではなく支援の人々だった。
”セリーナ・ジョイに感謝を”
”神を信じよう”
”夫妻を自由に”
”夫妻に祝福を”
セリーナはフレッドの手を取って人々の前に歩を進めた。
”集い”ではアイリーンが亡くなったことについて話し合っていた。
エミリーはいい気分だと言う。
「彼女が死んで嬉しい。自分の所為なら満足よ」
他のメンバーも、堰を切ったように抑え込んでいたギレアドへの怒りを口にしだした。
ジューンは満足気にほほ笑む。
そんな皆をモイラは諫める。
「怒りは正当な感情だよ。心を癒す為に必要だけど、捨てなきゃ進めない」
しかし皆の気持ちはジューンに傾いていた。
家へ戻ったジューンは、ハンナと最後に会った時のことを話したいと言いルークを抱き締めた。
本日の名曲
Tricky/Hell Is Round the Corner
かんそう
もう侍女には戻りたくない、殺してくれって。
ジューンも拘束された時に同じこと言ってたよね。
観てるこっちも何回同じこと繰り返すんだよ!って思ったもんね。
復帰したリディアおばば、精神的にヤバヤババ!
「汚れが取れてない!まだ取れてない!歯向かうのか!」電気棒ばちこーん!バチコーン!ついでにお前もバチコーン!!
そしてついでにジョセフもヤバヤバババ!
君は痛めつけるのがスキだろって!ジャニーンを捕まえたからはけ口にどーぞって。あんまりじゃないか。
ギレアドを立て直すとか言ってるけど、結局は処罰を恐れて自分の都合のいい国にしようとしてるだけじゃないのか!?
最近の侍女は従順だって。なぜならギレアドしか知らない娘たちだから。こうやって真実は埋もれていくんだよね。恐ろしい!
過去の出来事とどう向き合って前進していくかっていうのは難しい問題だよね。
それぞれの考え方が明確になった。
モイラは穏健派でジューンが過激派(いやこれはハナから分かってるけど)。
エミリーも最後の最後には過激な発言してたね。
境遇・体験の違いもあるだろうけど。
”亡命者の集い”辛かったあそこでの事はマルっと忘れて次に進みましょう!の会でした。
確かにそれも一つの考え方、乗り越え方ですが、特攻(ぶっこみ)のジューンがそんなん受け入れるわけがない。
皆をけしかけるような感じになってまたかよぉーって。リディアやジョセフも言うようにやっぱり身勝手。
でも、そうじゃないとジューンの今までの努力もこのお話も成り立たない。
アイリーンおばの”結末”にメンバーたちが遂に抑え込んでいた怒りを吐き出しだしましたね。
言い方間違ってるかもしれないけど、泣き寝入りでは癒えない傷があるんだよね。
いや、でもその怒りの声を耳にして微笑むジューンはちょっとコワイ。あ!熊!
おばがカナダへ逃げて来てたってのも驚きだったなぁ。
しかも、エミリーの恋人が殺されたのを密告した人物だったなんて...。
皆が本心をさらけ出し始めた中、なんだろうモイラだけはちょっと納得できないカンジなのよ。
モイラは今幸せだからなのかも...。
アイリーンおば、わたしもモイラと同じく証言台に立たせればいいって思ったけど、もしかしてジューンは、ここで追い詰めればコイツ自分で始末つけちゃうんじゃね?って思ってやった??あ!熊!
ジューンって...
悪く言うとトラブルメイカーでもあるけど、
何も起こさないっていうのもそれはそれで前進できないしね。やり方は別にして。
もちょいモイラたちの気持ち考えてあげて欲しいかな。
まあ、一番最後まで直近までギレアドの苦痛を味わってるから、まだ気持ちのズレがあるよね。
しかし悪魔的ジューン。
かつて(痩せてたってことじゃなくて)のジューンはいずこに。
セリーナたちに賛同者が湧いたのはちょっと驚きだった。
どうして???あいつらクズよ。第一話からちゃんと観て!
フレッドの狙い通りか!?
こどもが大事な世界だから妊婦のセリーナと夫婦愛を前面に出してって策。
それに宗教関係では、異常なくらいの信者っているのかも。
セリーナもあの発言は本音?!ってフレッドに聞いてたね。
ジューンへの反対尋問もありがちな論旨だったけどイタイとこ突かれちゃったってカンジなのかな?
フレッドに捨て台詞吐いて勝手に退廷したのも印象悪いかもよ。
あの時の台詞。日本語字幕では「ウンザリ!」。原文は「I am done」。普通に読むと「終わった」「終~了~」だけど。
「疲れ切った」って意味合いもあるからそんな感じなのかな。もう侍女も終わったの、ってのも含めてる?
確かに滔々と持論を語るフレッド調はウンザリ、疲れるわって感じですよね。
「I am done」言われてポカーンとするフレッドの顔はちょっと笑えた。
でも最後のシーン観ると今回はちょこっと負け回ですかね。
まぁまぁまぁ、あと2回あるしね。
逆転してまた逆転して次シーズンに、とか?
ノリノリになってきたジューンさん、うまいこと反撃して欲しいわね。
そうそう、ジョセフが言ってた。
ジューンは皆に好かれ、リディアは嫌われると。
や、リディア嫌でしょ。
ジョセフが自分も嫌われるタイプだから分かるんだって言ってたっけ。
リディアは認めたくないんだよね~。
さて、ジャニーンをどう操るのか。
ジャニーン登場シーンで、指を突き上げたあのポーズ、あの画。
ダ・ヴィンチの絵画『洗礼者聖ヨハネ』を思い出した!
本来(天を)指差すのは右手ですが。(左手は葦を持っているんですってー)
髪の感じとかも似てるし、死を所望したジャニーンの気持ちを表したのかなぁって。
どうかな?どうかな?
(イラスト&文:Simoom)
つづき、シーズン4(9話)はこちら
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