シカゴ・ファイア/CHICAGO FIRE　シーズン7　16話「向けられた銃口/Fault in Him」

オーチスが、チャリティーくじで3等賞を当てた。

その賞品は「ブラックホークスの試合で休憩時間にパックを打つ」

ゴールできれば1万ドル。

仲間達が盛り上がる中、ホッケーに興味のないオーチスは冷めていた。

エミリーが成功に賭けるというと、他の全員は失敗に賭けた。

オーチスを応援しているエミリーは、出動先で出会ったフランクがホッケー選手だと分かるとトレーナーを頼んだ。

だがホッケーを甘く見ているオーチスはそれを拒んだ。

「ネットの映像を見て、ハーマンのスティックで練習する」

そして夜になるとモリーズでホッケーの練習をしたが、散々だった。

その後オーチスは自主練に励んだが、成果は上がらなかった。
大金を賭けていたエミリーは、いよいよフランクを署に連れて来てオーチスに紹介した。
「本当はありがたい。もう最低なんだ」

結局リンクで練習しない事には意味がないらしい。
そしてオーチスに手ほどきしていたハーマンは失敗に賭けていた。
しかもハーマンが貸したスティックは左利き用だった。

本番になり、オーチスはラストの3球目で見事ゴールを決めた。

セブライドとグリソム

グリソムが突然セブライドの自宅を訪ねた。

何の用かと思えば、66分署の鍵事件が火に油を注ぎ、市長に狙われているから協力して欲しい、と言う。

「業績評価の委員会が結成された。51分署にも視察に来る」

「局長を褒めろと？」

「局にとっての最善を尽くせ」

「あなたにとってだろ」

「親父さんの意には背くなよ」

セブライドが出勤すると、グリソムの言うとおり視察の予定が入った事を知らされる。

大隊長は、グリソムとは相容れない部分もあるが、消防士の為に努力している、とフォローするつもりである事をセブライドとケイシーに伝えた。

その後、51分署にヘルメット、ハリガンなどの備品が届く。

何も聞いていなかったセブライドは、これをグリソムの賄賂だと受け取りすぐに留守電にクレームを残した。

直後、オーダーしたのは大隊長だと判明。セブライドの誤解だった。

大隊長にも改めて局長をフォローするよう注意される。

セブライドは状況を把握する為、他の分署の事情通に会って話を聞いた。

委員会のメンバーには局の人間がおらず、第三者ばかりの暗殺集団のようだった。

急にグリソムを狙う理由は、予想外に反抗するからだろう。

「もう長くは持たない」

グリソムの立場はかなり危なくなっているようだった。

視察の日がやってきた。

グリソムも早くから顔を出し、視察に備えた。

セブライドは留守電は勘違いだと謝罪し、犬好きの視察官がいるからチューズデーを連れるよう、グリソムに提案した。

そして全員で委員会を迎えた。

だがすぐに住宅火災で出動しなくてはならなくなり、視察は中止となりグリソムも一緒に消防車に乗った。

一軒家のあちこちに住民が散らばって、助けを待っていた。

地下に妻がいると言われ、セブライドが地下の階段を降りると階段が崩れ落ちてしまった。

セブライドは無事のようで立ち上がり、援護を呼んだ。

それを聞いた大隊長とグリソムは地下に向かった。

2人の手によって、妻もセブライドも無事救出された。

その様子は、視察団も遠巻きに見ていた。

そして署に戻ると、「見るべきものは見られた」ともう視察が終わった事を告げられる。

そこへセブライドが、帰ろうとする彼らを引き留めた。

「グリソム局長は政治的な人ではなく、本物の消防士だから救助に加わった。

この仕事を愛し、局の為に尽力してる。ずっと前から」

その後、セブライドはグリソムの家を訪ねていた。

「この前は消防服姿がカッコよかったよ」

近くに来たからと言うセブライドに玄関先で驚いた。

グリソムはセブライドのフォローもあり、クビが繋がったと報告した。

「発言に感謝してる」

グリソム自身もあくまで、政治的な野望を抱いたことはない、と局長になった理由を改めて話した。

「くどくど話すなら酒をくれ」

グリソムはセブライドを部屋に入れた。

2人のわだかまりは解けたようだった。

銃自殺の通報が入り、ケイシー達が現場に向かった。

警察が先に駆け付けて銃声を聞いていたが、玄関ドアの前に荷物があり入れないとはしご隊が呼ばれたのだった。

ケイシー達がドアを開けると、段ボールだらけの暗い室内を警察がチェックした。
「やはり自殺だった。あとは任せろ」
一旦撤収となったが、ケイシーだけが家の中で影が動いたのに気づき引き返した。

すると銃を持った男が飛び出してきて、ケイシーに馬乗りになり銃口を向けた。
ケイシーは男を説得しようとするが、興奮した男はすぐに引き金を引いた。
しかし、弾は出なかった。

その隙をついてケイシーは銃を掴みもがいた。
次に引き金が引かれた時は、しっかり銃声が響いたがケイシーからは外れていた。

銃声を聞いた警察が駆けつけ、ケイシーは助かった。

結局、男は被害者の兄弟で、犯人でもあり通報した本人だった。

それ以来ケイシーはしばらく様子がおかしくなる……。

シルビーとケイシー

そんなケイシーの話を聞いたシルビーは、ケイシーを心配して声を掛けた。
「去年の出動で私もつらい経験をした。目の前で人が死んだの。
私は1人車の中で泣き、悪夢を見た。その記憶は今も完全には消えない」
1人で抱え込まず、誰かに話していたらきっと楽になったろう。
「話したくなったらいつでも電話して」

シルビーはそれだけではなく、カイル牧師にもケイシーの力になるよう頼んだ。

カイルはケイシーの自宅へ行き、シルビーから発砲の聞いたと話しを進めた。
するとケイシーは一度は話そうとしたのに警戒をし、牧師に打ち明けるのを止めてしまった。

でも誰かに話した方がいいのは確か。
ケイシーはスマホを手に取り、ドーソンにかけようかどうか迷った。

告白

休日になるとケイシーは、突然大隊長の家を訪ねて打ち明けた。
「実は報告書に書いてない事がある」

後戻りしたくないから、結局ドーソンにも電話していなかった。

ケイシーは、一度目の発砲がたまたま不発に終わり何もなかったという事を誰にも言えずにいた。
「それだけの理由でまだ生きてる。ほんの偶然。説明のしようがないから黙っていた。
なぜ弾が詰まったのか？　なぜ生きているのか？」
ケイシーはずっと引きずっていた。

大隊長は日頃の仕事でも生死の分かれ目はあるという。
「その時でないから詰まったんだ。でなければその場に立ち尽くし、天井が頭上に降ってくる。マット、進み続けろ」
ケイシーは細かくうなずいた。

シルビーとカイル

ケイシーの事件以降、シルビーはカイルとなかなか会えずしびれを切らしてオフィスを訪ねた。

どうもカイルはシルビーを避けているようだったが、それはシルビーの勘違いではなかった。
「あなたが心配だった。ケイシーに会ってから様子がいつもと違った」
するとカイルは突然、シルビーに別れを告げた。
「もう会えない」

理由は牧師という仕事に、シルビーとのつきあいが影響している事に気づいたからだった。
「僕はみんなの話を聞く立場だ。安心して頼れる存在できるべきなのに。
同僚と付き合ってると絶対的な信頼は得られない」
「あなたは何も漏らさないわ」
「ああ、僕はそうだけど。確証がなければ誰も僕には心を開かない」
「ケイシーのように？」
「彼を責めないでくれ」
シルビーは泣いて別れを悲しんだ。

そろそろシーズンファイナルが近づいてきていますが、急にいろいろ進展した感じです。

まず、大隊長が突然グリソムの味方？　になっているのは違和感ありました。

むしろ消防署員全員が反グリソムって感じだったようなｗ

急に現場の味方？　みたいな事言い出して「え？」って思ったｗ

ただグリソムとセブライドがバチバチなのは、何かと楽しくなかったからこれで和解して、空気が入れ替わってくれたのは素直に嬉しい！

そもそもグリソムの役者さん（ゲイリー・コール）、(VEEPのケント、グッドファイト＆ワイフのカート等)好きだったのに、このグリソム役はほんと嫌いだった～！！

役でこんなにも印象変わるんだからほんと役者って凄いんだけど。

これで1つセブライドの大きな悩みも解消されて、笑顔が増えるといいな～。

そして晴れて新しい恋愛を！！

51分署事態の問題も、一旦クリアって感じかな。でもまあまた何かと問題は起きるんだろうけどｗ　署内は和気あいあいで、問題は外で起きて欲しいわ。

51分署の女子恋愛担当シルビーはやっぱりカイル牧師で落ち着く訳がなかった！

ちなみにシルビーの忘れられない事件の回はこちらだと思います。↓（その事については特別詳しくは書いてないですが）

シカゴ・ファイア/CHICAGO FIRE　シーズン6　23話「局長選/The Grand Gesture」【シーズン・ファイナル】

この流れだと牧師とのつきあいは、最初から別れが予定されていた感じですね。

ていうか、そもそも牧師とアントニオの差が激しすぎるもんねｗ

それにしても殺されかけたケイシーがろくに休みもなく、どう見ても様子がおかしいのに現場に出ていたのが気になった！

ケイシーにミス等問題はなかったからいいんだろうけど、普通はしばらく休んだりそれこそカウンセリングとか進めるよね？？

あのケイシーの体験は、クロスオーバーネタ並みだったと思うんだけどｗ

大隊長に打ち明けて終了？　このままサラっと流れていくのかな？

なんか気が付けば、主役クラスが誰も幸せじゃないドラマになってるｗ

シーズン7　17話「心にバッジを/Move a Wall」へつづく

(文：ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)