【最終回】ハンドメイズテイル侍女の物語 シーズン3 13話 「メーデー/Mayday」【TheHandmaid'sTale】

2019/12/13

SF Simoom ハンドメイズテイル侍女の物語 ハンドメイズテイル侍女の物語 シーズン3 近未来

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あらすじ




2019年9月13日(金)~Huluでシーズン3 日本初配信 (全13話)
(アメリカ配信 2019年6月5日~)

(2019年9月13日(金)、毎週金曜日に1話ずつ追加配信予定)

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第13話 メーデー

 「非情とは持って生まれた素質なのか。こういう男たちはたやすく非情になれるみたい。それが、勝者だ」
ジューンは言い聞かせるように心の中で呟いた。
買い物にはパートナーではなく守護者が付き添った。

侍女たちがすれ違い様に、ジューンの網バッグに石鹸を入れて行く。
こっそりと。
橋に通り掛かった時、ジャニーンはこっそりではなく「これあげる」と直接渡して来た。
リディアがそれを見ていて、ジューンを呼び止めた。
何を渡されたのか、と聞く。
その時、また他の侍女達とすれ違う。視線を交わし合う様子を見て、
あなたは他の侍女から慕われ尊敬される立場だ、仲間をキケンに晒すようなマネはしませんね、
反体制的で愚かな態度を慎むように、と約束させるとリディアは去って行った。


大量の石鹸を刻んで鍋で煮るジューン。
これまでベスとジューンに蚊帳の外にされていたシエナが、自分も計画を手伝いたいと申し出る。
そこへやってきたジョセフがシエナにアイロン掛けを頼むが、
それも「オブジョセフ(ジューン)を手伝うのでムリです」と断った。
シエナの意志を確認したジューンは計画に加わるのを許すのだった。

溶かして練った石鹸は窓の目隠しに、また、裏庭の扉の蝶番のオイル替わりに塗られた。
ジューンが庭先で石鹸を塗っていると、マルタと少女が隠れ入って来るのに気づいた。
急いで2人を屋敷へ招き入れる。
まだ明るいのに到着した2人を見てベスとシエナは驚いた。
「これは、メーデーなのよね」少女を連れて来たマルタが訊ねた。
ジューンは「そうよ」と噛みしめるように答えた。

セリーナの元にマークがやって来た。
今後の予定が知らされた。忙しくなると言う。、
「断れる”お誘い”はあるの?」と返したセリーナにマークは、
セリーナ自身が権利を放棄したと言うが、いくつか延期を掛け合おうかと提案する。
セリーナは、大丈夫と答えてから、
「放棄したんじゃない。権利と娘を交換したの」と言った。
するとマークは、セリーナが協力的で国際刑事裁判所は満足している、その見返りだと通行証を渡した。
来週から一人で自由に出入りできるようになると言った。



ジューンは、レキシントンからずっと歩いてきた少女「キキ」の足を治療していた。
外ってどんな感じ?とキキに訊かれたジューンは、
ギレアドが出来る前みたいな感じよと答えるが、キキはその頃のことを覚えていなかった。
ジューンは、一寸考えて「自由なの」と言い換えた。
「好きな洋服を着られる、字も読んでいい、考えを口にしても、誰を愛しても...何を信じてもいい。
妻にならなくてもいい。イヤなら母親にもね」
「じゃ、何になるの?」と問われたジューンは、
「あなたよ」と返す。
「神様に怒られない?」とキキは訊いた。

キキを連れて来たマルタの「マギー」がキキを連れて帰ると言い出した。
帰る準備をさせているマギーをシエナとベスが説得するが、聞く耳を持たない様子だ。
「うちの奥様は心が広いから分かってくれる」と言うマギー。
「クスリを盛られ、子供をさらわれたのに?」とベス。
「本当のことを言えば大丈夫よ、寛大な方だもの」とマギー。

そのやり取りを見ていたジューンは、ゆっくり立ち上がり自分の部屋へ向かった。
ベッドの下に隠してあった銃を取り出す。

ジューンは、2人に銃口を向けた。
キキを家に帰さないと、と言うマギーにジューンは、
「ここに家はない、動けばあなたを撃つ」と脅しながら近づいて行く。
咄嗟に手を伸ばしたジューンがキキの手を取ると、瞬時にマギーが外へ逃げ出した。
尚もジューンは追いかけるが森の中にマギーは消えた。
後ろから追ってきたキキにも銃口を向けるジューン。
その後ろから追ってきたベスがキキを銃口から遠ざけた。

銃をジッと見つめるジューンのもとへ、会議を抜けてきたジョセフが現れる。
キキをレキシントンへ帰そうと言う。
2人の目撃情報が上がって来ていて、捜索も始まっている、計画を中止しようと。
しかしジューンは、何か方法はあると言い張る。
皆の死をムダに出来ない。
10歳の少女に銃口を向けてしまったことや、少女のこれからの将来について
ジョセフに訴えた。
しかしジョセフはジューンの言い分に耳を貸さなかった。
ジューンは、銃を返さず手に持つと立ち上がり言った。
「決めるのは私」
続けて「男って全然分かってない。もうあなたに決定権はない」と言うと、
ジョセフに改めて地図を持ってくるように言い渡した。



カナダではフレッドの尋問が始まっていた。
マークが入って来ると、尋問は一時中断された。
フレッドが、仕事を増やすようで申し訳ないがと話し出した。
「報告すべき不愉快な情報がある」
セリーナの重罪についてだった。
「ウォーターフォード夫人は免責を与えられている」と言うマークにフレッドは、
セリーナはギレアドの法を犯し、神の法を犯した犯罪者だと言った。



地図を前に、ジューン、ベス、シエナは計画の最終会議をしていた。
飛行場へは約8キロ。
司令官の車で何度も行き来するのはリスクが高すぎる。
シエナが歩きを提案する。
「森を通って小川沿いを行けば早いはず、道に目印を付けるの」
ジューンも賛同した。

外が暗くなると続々とマルタに連れられた子供たちがやって来た。
リタが赤子を抱いたマルタを連れて来る。
そのマルタは夫妻を殺害したと話した。

ベス、シエナ、リタとジューンは先行して飛行場までの道を目印を付ける為に出発した。



セリーナがニコールと面会していると、マークがやって来る。
ニコールを戻すよう言われる。

「国際刑事裁判所とアメリカ政府から逮捕状が出てる。あなたを逮捕します」
容疑は、侍女へのレイプ行為だった。
「侍女が身ごもるよう運転手に犯させた」
「ニックとオブフレッドはデキてた」
「それでもレイプだ」



目印を付け終わり、ジューンたちが屋敷へ戻ると、
屋敷は真っ暗だった。
用心深く屋敷の中へ入る。
ロウソクが小さく灯る暗い部屋に、大勢の子供たちがひしめいていた。
中心に座るジョセフが本を読んでいた。
子供たちはジョセフの語りにジッと耳を傾けていた。


ジャニーンが最新の情報と共にやって来た。
マギーがここから3キロの場所で捕まったと話した。
夫人が目覚めて子供の捜索が始まり、
一軒ずつ調べていると言う。

外の様子を確認したジューンはすぐに出発しようと決断した。

子供たちを全員外へ出した後、屋敷はジョセフとジューン2人になった。
ジューンはジョセフに、一緒に行こう、エレノアはきっとそう言うだろうと言うが、
ジョセフは断った。
「エレノアは残って片を付けろと言うだろう」
ジューンは、納得して「あなたに神の安らぎを」と言うと、
「君にも。ジューン・オズボーン」とジョセフは返した。


飛行場はライトアップされていた。飛行機が見えた!
しかしそこに警備車両が現れる。このままでは侵入できない。
ジューンは決心する。一人おとりになると言うのだ。
皆は反対するが、ジューンの気迫に圧されて、別の侵入口を目指し移動するのだった。
キキのことはリタに託した。「約束」してと。
死を覚悟して警備車両に石を投げようとしたその時、侍女たちが戻ってきた。
皆ジューンと同じように石を握る。
ジューンたちと抗争を続ける警備車両を傍目に、リタの先導で子供たちが飛行機に向かう。
皆が銃撃を避けて臥せる中、ジューンは再び決心する。ひとり立ち上がり走り出した。
警備員の矛先はジューンに向かう。
追ってきた警備員の銃撃に倒れるジューン。
警備員がジューンを起こし返すとジューンの手に握られていた銃が火を噴いた。
倒れた警備員にジューンは銃を構えながら「異常なし」と報告しろと言う。
止む無く従った警備員に向けてジューンはもう一発銃を撃った。倒れ込むジューン。



飛行機がルークたちのもとに到着した。
タラップを上るモイラ。
中に入ると、不安げな顔の子供たちであふれていた。
「助けに来たわ」と言うモイラに、そばにいたキキが尋ねた。
「好きな洋服を着られる?」
モイラの「もちろん」という答えにキキは立ち上がりタラップに向かう。他の子供たちもそれに続いた。
タラップを降りたキキに防寒具を着せながらモイラが名前を聞いた。
するとひとりの男が叫ぶ、
「レベッカ!」
キキは走り出しその男の胸に飛び込んだ。
「パパ!」
それを見たルークはタラップにハンナ探す。
しかし、ハンナが降りてくることはなかった。
エミリーと再会し喜び合うリタ。そしてルークにジューンのお陰でこの計画が成功したことを伝える。



朝靄の中、倒れたジューンの頭にはルークとハンナとの楽しかった記憶が巡っていた。
赤い服の侍女6人が走り寄って来る。
6人はジューンを担架のように持ち上げ歩き出した。

「私は とらわれの民を見てその叫び声を聞き その痛みを知った」
「私は邪悪な人々から彼らを救う」
「悲しみの地から連れ出して導く」

「乳と蜜の流れる土地へ」

運ばれるジューンの顔は喜びに溢れていた。


 本日の名曲

                             (YOUTUBE/MAZZY STAR - into dust (1993))


かんそう

「非情なモノだけが勝者になれる」
見事、ジューンは勝者になりました!
あそこはやっぱり2発目撃つよねぇ~。
じゃないとやっぱりねぇ~。
これで2人目です。連続殺人犯です。はい。

キキに銃口向けちゃったくだりでは、そんな自分にショックを受けてた模様。
流石に子供にねぇ。だめだめだめぇ~。

子供たちを逃す為に、自分が一人おとりになると提案するジューン。
大きめの石を手に持ち祈ります。
さぁ、死して名を残さんってタイミングで、侍女たちが戻ってくるんですよね~。
う~ん西部劇!
熱い友情の感動シーン?
(と思わせて実は定員オーバーで乗れなかったって説もあったりなかったり)
にしても、銃をもった警備員に石で対抗しようってとこが...。
竹槍で戦闘機落とそうってのよりはマシだけどさあ。
まあ実際成果を上げるんだけども、みんなで一斉に石投げたからだよね。
一人じゃそうはならなかったと思うよ。友情って大事。
で「銃弾vs石」の大激戦の横をコソコソ忍び入る子供たち。ちょっとコミカル。
ドリフかよ!って。いやドリフって何?

飛行機(貨物機)けっこうなサイズでした。
前にジューンが乗って逃げようとしたサイズくらいを想像してたから意外でした。
カナダに着いたとたん親子の再会のドラマチック仕立てもありました。
やるやるだねぇ~。
シーズンの最後だし盛り上げていきますよ。
なんで、ルークも自分にも再会シーンがあるものとソワソワしますが、
残念!ハンナもジューンも降りてこないのですよ。ジューンはそれどころじゃないんですよ。
「あれれ?」ですよ。

それから、フレッドは最後までフレッド(と書いて卑怯モノと読む)だった...。
セリーナを売ったねぇ~。
さすがだ。
ていうか、やっぱりニックとのこと分かってたのよねぇ~。

ジョセフは、最後の城を守る城主のような...
子供たちに物語を読み聞かせする場面が見せ場だったかなぁ。

今回は、モーゼの十戒思い出しちゃった。
なんだろう、あの読み聞かせてる場面から箱舟の中を連想したり、
カナダに到着したとき、モイラが飛行機の中覗くと大勢の子供たちがいるのも箱舟っぽい。
密室にたくさんの人間ってとこからね。
でも、ジョセフのもじゃっとした髭面がモーゼっぽいとかね。

モイラが中覗く時のタメがちょっとドキドキした~。
もしかしたらみんな死んでたりするんじゃ!?って。
だってそんな展開好きなドラマじゃ~ん。
油断してたら捕まっちまったセリーナもそんな感じでしょ。
このシーン描いてセリーナにも「あれれ?」って言わせたかったけどね。
あと、何と言っても見せ場は...
ジューンか。
リタか。


ニック出てこなかったねぇ。
ちょっと寂しいね。
ハンナもね。

気になったのが、モイラたち解放軍?の服装。侍女たちと同じく「赤」なんです。
侍女たちになぞらえての赤とかならいいんですけど、
この国はこの国で、違う形での支配が行われているということを暗示していたりするんじゃないかと、
つい勘繰ってしまいました。
解放されたつもりかもしれないけど、実は...っていう。

とにかく子供がごそっと逃亡できてめでたしってことで~。
シーズン3終了、お疲れ様でした。


(イラスト&文:Simoom)

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