ウォーキング・デッド シーズン9 第10話「操られた記憶/Omega」

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リディアの過去

地下牢にいるリディアはヘンリーに自分の過去について話し始めた。
ヘンリーから父親について聞かれると「パパはバカだった、ママが私を生かしてくれた、守ってくれたの」と答えた。

ヘンリーも自分のことを話し始め、キャロルやエゼキエルのこと、キングダムのこと、そこに行くまでの時間などをリディアにペラペラと喋ってしまう。
すると2人の会話をずっと聞いていたダリルが地下牢に降りてきて、ヘンリーに余計なことを話さないように忠告した。

ダリルはリディアの所に行き、ずっと耳を抑えているリディアに薬を差し出した。
ダリルがお玉に入った水を牢屋の隙間から差し出すと、リディアはダリルに掴みかかろうとして手を伸ばした。
ダリルが逆にリディアの腕を抑え、その細い腕につけられた多くの傷跡に気がついた。

しばらくして戻って来たダリルの手には樺の木の枝があった。
リディアの腕の傷は樺の木の枝によってつけられたものだと気づいたダリルは、リディアに誰に暴行を受けたのかを訪ねた。
「ママよ」とリディアは答え、「ママがこうするには理由がある」と言った。

甘い人間は死ぬ

リディアが言うには父親はウォーカーに襲われそうになった自分をかばって死んだと言う。
それは父親が甘い人間だからだと言った。
「意思を持てば破滅する、パパみたいに」と話すリディアにダリルは「それは違う、俺たちは努力し再建しようとしている、元の世界に」と言った。

今度はヘンリーがダリルとリディアの会話を聞いていた。
ヘンリーはリディアは仲間と違って悪人じゃない、怯えているだけなので、怖がらなくていいと分かってもらうにはダリルにしできないことだと言った。
しかしダリルは「俺だけじゃない」と言って家の中に入ってしまった。

ルークを捜しに

タラやマグナたちは戻らないアルデンとルークを探し森に行った。
10体ほどのウォーカーの群れが食べていたのはアルデンとルークの馬だった。
よく見ると馬にはナイフで切り裂かれた後があり、それはウォーカーではない何者かの仕業だった。
これ以上進むのは危険だと悟ったタラは一旦ヒルトップに戻り作戦を練り直すことにした。

ユミコはタラの決定を待っていることができず、抜け出してルークたちを捜しに行くと言う。
マグナは最初それには反対したが、結局ユミコやケリーに押し切られて夜にヒルトップを抜け出すことになった。

見張りの目をかいくぐり、抜け穴から外へ出る4人。
探しに出たものの夜の森は暗く、辺りにはウォーカーもいて危険過ぎた。
ヒルトップに戻ろうとしたが、ケリーが過去に自分がはぐれて独りになってしまった時、ルークが探してくれたことを話し出した。
ルークを見捨てられないと泣きながら訴えるケリーに姉のコニーが付き添い、マグナとユミコは先にヒルトップに戻ることにした。

書き換えられた記憶

ヘンリーは牢屋の鍵を開け、少しの間だけと言ってリディアを外に出した。
他の住人がいたので見つからないように隅の方に座ってしばらく待つことにした2人。
するとリディアが土を掘り返し、生きているミミズを探し出しそれを食べた。
食べた後再び土を掘り返しミミズを手に取ると、今度はそれを自分の口に入れて泥を落としヘンリーに差し出した。
ヘンリーはミミズを食べた。

その後ヒルトップを案内するヘンリー。
医者がいると聞いて驚くリディア。
説明を聞きながら、リディアは置いてあったハンマーを後ろ手に握りしめている。
「こんな所は存在しないはずよ、そうママが言ったわ、だから……」
そのとき赤ん坊の泣き声が聞こえ、リディアはハンマーを置いて両手で顔を覆った。
過去の出来事がリディアの脳裏をかすめ、リディアは「檻に戻して……」と泣きながら言った。

檻に戻り行こうとするヘンリーに、リディアは「一緒にいてくれない？」と声をかける。
ヘンリーも了解し、2人は柵越しに横になった。
ヘンリーが手を伸ばしてリディアと手をつないだ。

翌朝、リディアは食事を運んできたダリルに「ママは来ない、誰かが死んでも捕まっても前に進む、いなかったことに、そうしてきた」と言った。
アルデンやルークについては「ママが見つけたら、生かしておく理由はない、残念だけど」と話した。

母親なのに娘を助けに来ないなんて──ヘンリーは昨日聞いた家族の話が本当だったのかを尋ねた。
「本当だと思ってた、そう信じたかった、デタラメを言ったのは私じゃない、ママが私に話したの、何年もの間繰り返し、でも気づいてたわ、ママがどんな人で何をしたか」

リディアの父親はリディアを助けようとして仲間のウォーカーに襲われたとずっと聞かされてきた。
それは甘い人間だからだと。
しかし本当は母親が父親を騒ぎに紛れて殺していたのだった。
リディアはそれを思い出し涙ながらに告白しようとし、ダリルも察したのか「言うな、もういい」とリディアの言葉を遮った。

招かれざる客

ユミコとマグナはヒルトップに戻り、ユミコは監視に立っていたタラに自分たちが間違っていたと話した。
直後にコニーとケリーが住人と一緒に戻って来るのが見えた。
監視が気づいていて後をつけていたとタラは言い、誰にも死んでほしくないから自分の決定に不満があるなら意見を言って欲しいと言った。

突然ユミコが双眼鏡を手にして覗き込んだ。
するとウォーカーの群れが普通の人間のように歩いてくるのが見えた。

ケリーはヒルトップ内へ、独り後ろを歩いていたコニーはとうもろこし畑の中に身を隠した。

二十名ほどのウォーカーの仮面をかぶった団体。
その中で一人、仮面をかぶっていないスキンヘッドの女性がタラやダリルに向かって話しかけてきた。
「私はアルファ、私たちの望みは１つ、娘を返して」

かんそう

リディアママがアルファで、アルファがウィスパラーズのリーダーということでよろしいでしょうか？
他にも仲間20人くらいいましたね～。

リックもマギーもミショーンもいない今週はダリルの登場シーンが多かったですね。
リディアに薬をあげたり、虐待されたリディアの気持ちに寄り添ったり、ダリルいい人すぎるだろ……。
ヘンリーもいいこと言ってましたよね。
「あなたは人を壁に投げつける男のフリをしてる」って。
そうなのよ、本当は一番優しい人なのよ～～～！やっぱりダリル大好きだ。

リディアは長い間ママから洗脳されていたみたいで、本当はいい子っぽいのかな。
疑ってごめんよ＞＜
ダリルはママにリディアを渡すのか？
ルークとアルデンが捕まってるだろうから交換になるのかな？
そしておバカなヘンリーが一人でリディアを助けに行きそう。

あの人数だけだとしたら大した勢力には思えないけど、やっぱりそれだけではない何かがあるんでしょうね～。
怖い怖い。


（イラスト：SiMoom、文：ぼぼち）

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