あらすじ
2018年2月28日(水)~Huluでシーズン1日本初配信 (全10話)
(2018年2月28日(水)1~3話一挙放送、以降毎週水曜日に1話ずつ追加配信予定)
前話、シーズン1(5話)はこちら
第6話「女の領域」
ジューンは、ニックとのことを思い出していた。(1回
実を言うと彼が2回
私が2回 あと少しで3回だった)
(関係ない あれが最後だから ごめんねニック)
死体のない壁
リディア監視の元、川沿いの壁をブラシでこする侍女たち。すすぎ流す水は血で真っ赤だ。
「徹底的にキレイにして!神は我々の働きを見てます」
なんのことはない。外国からの要人を迎えるための虚飾だ。
その要人は今夜、フレッド邸を訪れる。
セリーナの呼び出し
「今夜、メキシコの通商代表団がお見えになるの。司令官のためにいい印象を与えたい」
「お客様は私たちの暮らしに興味があるの。何か聞かれたら慎重に答えて」
最後に「失望させないで」と釘を刺された。
出迎え
玄関の前で、佇むフレッドの背中を見て、セリーナはあの日を思い出していた。
「周期的に今日がイイの」
仕事の僅かな合間を縫って、
2人は、靴や着ているものを脱ぎながら寝室へ向かう。
「僕は都合のいい男か?雰囲気が大切だ」
というフレッドに祈りましょとセリーナは言った。
聖書の一節を唱えながら2人は抱き合った。
客人を待つフレッドに、セリーナは言う。
「あなたは大物司令官よ、彼らを威圧して。
緊張するのは向こうよ」
食事会
門番のように扉の前で待機するニック。横にジューンが並ぶと、ニックは手を触れ合わせようとする。
応えるジューン。
周りに悟られないように、こっそりと。
フレッドに招き入れられたジューンは、
「主の導きを」と
男性のほうを向き挨拶する。
しかし、女性のほうが「カスティーヨ代理使節」で、
男性のほうは、「フローレス補佐」だった。
恐縮するジューンにカスティーヨは、
「侍女について話は少し聞いてるけど...事実と噂の判別が難しくて」と言った。
フレッドは、「だからこそ両国の対話が実現してよかった」と返す。
フローレスがジューンに、ギレアド以前の名前を聞く。
今は、使ってませんと答えるジューン。
「望んで侍女になったのか」との問いにはウソを答えた。
「非常に献身的な行為ね」、と言うカスティーヨにフレッドは
「侍女は国のために子供を産む。オブフレッドは我々の感謝の念を知っています」
と話すのだった。
宴席に移る際、「今、幸せ?」とカスティーヨに聞かれたジューンは、
一瞬の間の後、「ここで私は幸せを見出しました」と答えた。
青い夫人たちが加わり宴が始まった。
完全有機農法の食材だと語るフレッド。
カスティーヨは、自国そして全世界的な不作を嘆く。
するとフレッドが、フロリダの果樹園は豊作ですよと言い、
オレンジを出すようリタへ申し付ける。
「他の貴重な資源もぜひ分かち合いたい」という言葉に
「神は、我々の新しい国を祝福してます。大いに」フレッドは答えた。
カスティーヨは、静かに聞き役に回る青い夫人たちに
ギレアドをどう思っているか投げかける。
「素晴らしい国です」
「家庭と夫に尽くせて幸せです」
夫人たちの意見を聞いて、
「我々は、伝統的な価値観を重んじている」とフレッド。
当たり障りない意見が出た後、
カスティーヨは、”女の柔和さを弱さと取り違えてはならない”
セリーナの本「女の領域」の言葉を持ち出した。
「思慮深い主張だと思ったわ。ドメスティック・フェミニズムよね。
昔、集会であなたの演説を聞いたわ。熱く訴えてた」
「女たちが家族を捨てるのを止めたかった」と言うセリーナ。
「暴動を扇動したとして逮捕されてた」とカスティーヨ。
「当時は気が短くて」
言い訳するセリーナに「このような社会になると当時想像した?」とカスティーヨは聞く。
「炭素の排出量が3年で78%減る社会ですか?」
「女性があなたの本を読めない社会よ...何も読めない」
一拍置いてセリーナは想像してませんでしたと答える。
「神は私たちに犠牲を強いられますが、代わりに祝福を授けてくださる。
ギレアドが祝福されてるのは間違いありません」
フレッドが「アーメン」と締めくくった。
2人きりになったフレッドは、
今晩の食事会は失敗に終わった、とセリーナを責める。
「この交渉で進展がなければ、半年で我々の通貨は暴落する
君の逮捕歴は何の助けにもならない」
セリーナは、明日の協議や晩餐会も...と言うが、
ムダだよと遮られてしまう。
「諦めないで、詳細を詰めましょ」と励ますが、
「君ならうまくやれるな」と嫌味を言われてしまう。
決定(回想)
先へ進まない議会に対して、不満と苛立ちを隠せないフレッドを映画へ誘うセリーナ。
「映画とポップコーンでどんな問題も解決よ」
忙しさのあまりセリーナと話せていなかったフレッドは、
セリーナの論文について訊く。
「生殖能力を国家資源ととらえてはどう?出産は道徳的義務と。
2作目のいいテーマになりそうだわ」
と答えたセリーナに、妙案を得たという感のフレッドは、
書くことを強く勧めるのだった。
ケータイにメールが入る。
クーデターが決まり、指令が出た。
「我々の案どおり攻撃は3カ所だ。議会とホワイトハウスと裁判所」
自分たちの提案が通ったというのに暗い表情のフレッドに、
変革が必要よと言うセリーナ。
世の中を変えるためにやらねばならないと諭すセリーナだった。
大きな痛みを伴う。とフレッド。
今でも、痛みはあるとセリーナ。人々を救うの。神のお考えよ。
書斎
「あの女、我々を化け物のように見てた。何様だ?国民の半分は栄養失調のくせに。政局も不安定だ。それで地球を救えるか?
我々は善い行いをしてるんだ」
話を聞かず上の空だったジューンに怒ったフレッドは、
立場をわきまえろと言い、部屋へ戻るよう言い付けた。
ジューンは扉まで行くが、しばらく黙考した後、振り返る。
「謝ります。どうか...一緒にここにいさせて。お願い」
フレッドは、ジューンの真正面に立ち、
下からゆっくりと身体を舐めるように手でなぞる。
その手が唇まで届くと、威圧的に「キスしろ」と言った。
ジューンがそっとキスするとそうじゃない、本気でしろと言う。
今度は、用事深くフレッドの顔を両手で包み込み慎重に口づけた。
「いい子だ。明日に備えて寝なさい」とフレッド。
部屋へ戻り、歯を磨くジューン。
出血してしまうほどに...。
晩餐会
侍女たちが会場の入り口に集まっている。自分が招かれたことを喜ぶジャニーン。
1列に並べさせられた侍女を一人ひとりチェックするセリーナ。
「傷のある子は省いて」と言う。
「彼女たちは国のために罰を受けたのです。平等に敬意を払わねば」と擁護するリディア。
「傷んだリンゴは目立たない方がいい」
火傷の跡が残る侍女、片手が切り落とされている侍女、右目を失った侍女らが順番に呼ばれる。
ジャニーンが声を荒げて抵抗する。
「時には全体の利益が優先される。公平かどうかより」とリディアは慰める。
ジャニーンの翼を取り「後で必ずデザートをたくさん届けさせる」と約束しおでこにキスをした。
2人1組となり2列で会場に入る侍女たち。
壁画、高い天井に柱、シャンデリア、煌びやかな内装。
豪華の極みだ。
侍女たちは感嘆の声をもらす。
「主に感謝を。夢みたい」(新)オブグレン
「バット・ミツバ(ユダヤ教の成人式)の時、ここに来た」オブサミュエル
議会(回想)
議会から締め出されたあの日を思い出すセリーナ。イスに座り、発言のメモを読み返していると、
フレッドが来て、セリーナの出番がないことを伝える。
一緒に参加できるよう訴え続けるとフレッドは言うが、
「内輪もめは避けなきゃ」と言ってその場を後にした。
入れ違いに仲間が出てきて、セリーナのことを気遣いはするが、
女性を議会に入れるつもりはないのだった。
「話が防衛問題に移った。怒ってたか?」
「悔しがってただけだ。当初から関わってたから」
「我々のせいだ。女に期待しすぎた。
そのせいで彼女たちは学問や仕事を優先し本来の役割を忘れた。
同じ過ちは避けねば」
サプライズ
セリーナは席につき挨拶を始めた。「今夜は、お客様と共にギレアドとその功績をたたえましょう。
私たちは、環境の浄化に努め健全で道徳的な生き方を復活させた。
子孫に誇れる社会を築き上げています
ですが、社会の再生により差し迫った問題があります。
神がその解決策を示されました。彼女たちの力を得て」
侍女たちを立たせ、「皆さんの貢献をたたえます」と言い拍手した。
そして、ギレアドの子供たちを紹介しますと言うと
扉が開き、たくさんの子供たちが入って来た。サプライズだ。
通商団の面々、フレッドまでもが前へ出てきて満面の笑みで、子供たちと戯れる。
傍観していた侍女たちの目は冷めていた。
アルマがジューンに「交渉成立ね」と囁く。
昨晩の食事会について詳しく知りたがるアルマにジューンは、
オレンジの出荷量を知って何になるの?!とキレ気味になる。
「本気でオレンジの話だと思ってる?ギレアドの特産物は1つだけ。赤いタグよ」
と、驚きの真実を口にするのだった。
「特産物は私たちなの」
改革後(回想)
家の片付けをしているセリーナ。改革後の会議出席のため正装しているフレッドに
セリーナは大物に見えると後押しする。
街中の家々から不要物が出される。
本やハイヒールが入った段ボール。
次々とゴミ収集車が回収して回る。
2人きりになったセリーナとフレッドは、晩餐会の成功を喜ぶ。
「司令官たちと今後の進め方を話し合って」
「いいや、後でいい」
「今は実施のタイミングが最も重要なのよ」
セリーナをなで、「君はすばらしい。忘れてたよ」と言うフレッド。
嬉しそうに笑顔になったセリーナはフレッドにキスをする。応えるフレッド。
それ以上を求めるセリーナに
「ダメだ止めなくては」と口では言うフレッドだが...
2人は、禁じられた行為を行うのだった。
後悔
ニックの部屋へ来たジューンは、パニック状態だった。侍女の出荷という衝撃的な事実を知り、
あの場(食事会)で述べるべきだったと後悔する。
ニックは、仕方ないあの場ではウソをつくしかなかったと慰める。
しかし、ジューンの気は治まらない。
この2人きりの状況についても、
「見つかったら私はコロニー送りになる。”目”のあなたは無罪放免」だとニックに八つ当たりする。
自分の置かれた立場をニックに置き換えさせる。
「あなたは犯される?月に1回聖書を読んだ後お尻にペニスを突っ込まれる?どこが幸せなの?」
「オブフレッド」
「そう呼ばないで。私の名前じゃない」
ニックがジューンに水を持ってくると、
ジューンは自分の名前を教えた。
「よろしくジューン」と言い抱きしめた。
告白
カスティーヨとフローレスが屋敷に来る。買い物に行くジューンと鉢合わせた。
贈り物を渡したかったと言い、チョコレートをテーブルに置くカスティーヨ。
率直に話してくれてありがとうと。
そして、「あなたが生きる世界を少し理解できた」と言う。
ジューンはその言葉に頷き行こうとして躊躇してから
自分のいる世界を正直に語り出した。
「理解できてない。ウソをついた。ここは...残酷なところ。
私たちは囚人。逃げたら殺される。拷問される。ぶたれるの。
電流が通ってる棒でせっかんされる。読書がバレたら指を切り落とされる。
再犯なら手を切断される。目もえぐられる。
彼らは、私たちを傷ものにする。恐ろしいやり方で。
犯される。月に1回ね。生殖能力がある限り。」
告白を聞いたカスティーヨは、気の毒にと言う
ジューンは、気の毒がらなくていいから何か行動してと言うが、
力にはなれないと言われてしまう。
「私たちと何を交換するの?何なの?チョコレート?
同じ人間でしょ。なぜこんなことを。なぜできるの?」
カスティーヨの街でも、ボストンくらいの街なのだが、6年赤ん坊が生まれていないと言う。
滅びかけていると。
ジューンは、私の国はもう滅んでると返した。
フレッドが来てカスティーヨとその場を後にした。
残ったフローレスがジューンに、助けたい、と言う。
娘さんは捜せないが、旦那さんへの伝言は預かれると。
夫は死んだと言うジューンにフローレスは、
「ルーカス・バンコール。1980年4月29日。かつてのNY州生まれ」
と知らないはずの夫の情報を口にする。
ジューンが振り返ると、彼は生きていると言われる。
「ウソよ。銃声を聞いた」
時間がない頼む、とメモ帳をジューンに渡す。
「ジューン、何か書くんだ。彼に届ける」
MUSIC:Wild Is the Wind /Nina Simone
かんそう
「セリーナはデキる女」の回でした。
フレッドの活動を最初から手伝っていたんですね。
本を書いたり演説したりと、バリバリのイケイケな感じだったみたい。
でもセリーナにとっても改革後の世界は理想からかけ離れてるのでは...。
フレッドはなんだか、功を焦っているというか。
本当のキレ者は、セリーナで、それを利用してフレッドは権力を
手に入れようとしたけど、更に上の人間に逆に利用され捻じ曲げられた感じか。
セリーナに負けている自覚があるんだろうな。
だから、辛く当たるし、侍女には優しくして自分を崇めさせようとする。
で、キスも強制する。
ぎゃ~!鳥肌もんでした。
そりゃあ、血~出るまで歯ぁ磨きますよ。
ほんとは泥水で口を濯ぐのがイイんですが…。
な感じで、フレッドは、どんどんイヤなじじいになってきてるなぁ~
改革前の2人、
あの髭もじゃもじゃ変わんないし
着てるものがちっがうだけじゃん!
まぁ、セリーナだってそうだけど。
髪の毛下ろしてるだけ?
朝ドラか。
それにしても、ギレアドの特産物は赤いタグなんて...
セリーナの論文通り
「生殖能力を国家資源に」
って政策なんだ。
一体、ギレアドの理想は何なのか?
しかしフローレス。そうだったのかぁ~。
最初からなんとなくジューンに対しての熱い視線?のような、
意味アリ気な感じプンプン出してたけど。
でも、次から次へと嫌なことが起こるドラマだから、
コイツもまた、変態オヤジでしたって流れか?
と思ったら......。
良かったじゃん!
ここらで、ググッと進んだような気がしてきました。
死んだと思ってたら生きてましたっていう展開。
モイラもカモン!
残すところ4回!微妙!!
どういう風にまとめるんだ?!
とっちらかって、シーズン2へっていうのは好きじゃないよ!
(イラスト&文:Simoom)
つづき、シーズン1(7話)はこちら
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