あらすじ
潜入捜査
ミニウージーを使った襲撃事件が増えていた。
銃はインデイアナ州で盗まれ、トニー・リードがシカゴに持ち込んでいた。
オルタナ右翼の扇動者で、現在は銃の売人でもある。
表には出ず、取引きは下っ端任せなのでJホークス261（本名ヒル）とアトウォーターが接触していた。
ところが取引き現場に行くと見覚えのある顔が混ざっていた。
警官のトム・ドイルで過去、黒人を銃殺しておりアトウォーターとは因縁があった相手だった。
ドイルはアトウォーターを見て黒人だといちゃもんをつけ、取引きをせず追い返した。
共同捜査
その後の調べで、エリア・サウス署もリードを追っていた事が分かる。
ドイルは刑事に昇格し、潜入していたのだった。
ボイトはエリア・サウス署の巡査部長ケニーから手を組もうと誘われたが、乗り気ではないことをすぐに伝えていた。
だがドイルは優秀だから昇格させたし、縁故は関係ないと説得され承諾した。
捜査がバッティングした原因は、捜査対象者名の入力ミスだった。
潜入はすでに3カ月で、リードは手ごわいという。
ドイルが取引きを止めたのは、ヒルの忠誠は強く逮捕したところで裏切ることがないからだった。
ヒルを引きずり出すには大量の取引きにすればいい、とドイルが提案し計画変更となった。
ドイルはアトウォーターに自ら声をかけ、先日のはあくまで芝居だと伝え、過去の出来事についても水に流そうと握手を求めた。
「一緒にリードを捕まえよう」
「わかったよ」
そして50丁のオーダーに変え、再び取引きをすると完了の直前で雲行きが怪しくなった。
ヒルが上空のヘリを気にして警戒し始め、アトウォーターに銃を向けた。
するとドイルがその銃の間に入って、仲裁をする振りをしてヒルから銃を奪い、無事逮捕をした。
ブル―88
ヒルを逮捕した後、ヒルの携帯にリードと思われる「ブルー88」からのメールが入っていた。
アトウォーターとの取引きを気にしている。
ドイルはリードとも面識があり、ヒルの振りをして返信する事にした。
急用でいけないから代理でドイルを行かせる、として。
アトウォーターとドイルがリードに会いに行き、取引きの現場を押さえ無事リードも逮捕をした。
ドイル
解決後、ドイルはアトウォーターを祝杯に誘った。
最初は断ったものの、昨日の命の恩人だと言われると断れなかった。
ドイルの運転で車を走らせていると、ドイルは初潜入だったと打ち明け、そして過去の出来事についても謝罪をした。
「すまなかった。対処法を誤った」
だがアトウォーターにはそれでは済まされず、事実は変えられないから話題にするな、と返し、車から降りると宣言した。
ドイルは下手に出た態度を変えることなく、治安が悪いから署まで送ると車を走らせた。
すると道端で二人の黒人が話しているのを見つける。
1人はバッグを持って中を見ていた。
ドイルは近くに取引き場があるから売人だろうと決め込むが、アトウォーターは黒人というだけで怪しんでいる過剰反応だと止めた。
それでもドイルは確率の問題だ、と二人に声をかけ車を降りた。
そして二人が建物の中に逃げると後を追った。
アトウォーターも後に続くと銃声が聞こえた。
建物の中に入ると、二人の男から発砲を受けるが応戦していると二人は裏口から逃げた。
ドイルは腹を撃たれていた。搬送されたがすぐに息を引き取った。
バッグの持ち主も撃たれて死んでいた。
だがバッグの中にはスニーカーしか入っていなかった……。
その建物からは1キロの薬物が見つかった。
Gプロフェッツのサインから縄張りだと思われた。
レイ・プライスのパネルも飾られていた。
違和感
アトウォーターはプラットと共にドイルの家に行き、ドイルの父親に挨拶をした。
父親は息子を英雄だといい、助けようとしたアトウォーターに感謝をした。
死んだ男の身元が判明した。
ショーン・ペイジ。既婚者、逮捕歴なし。
ドイルの銃弾に倒れていた。
アトウォーターとルゼックがボイトの命令で、遺族の話を聞きに行った。
ボイトは仲間を殺された怒りで家族への配慮などお構いなしだった。
案の定遺族は反発した。
いとこに誕生日プレゼントのスニーカーを届けただけなのに、と。
記者会見では犯罪者扱いされていた。
「とんだ大嘘よ。夫は善良ないい父親だった」
そして追い返された。
逃走車
二人が逃走に使われたと思われる車が発見された。
登録者はジャマール・ピアース。
犯罪歴はないが、自宅はGプロフェッツの本拠地だった。
ジャマールを捕り抑えると、包帯を買って持っていた。
ジャマール自身は車を貸しただけのようで、二人は家の地下にいると白状した。
逃げた二人を逮捕したが、アトウォーターはジャマールの扱いにも不満を覚えた。
捜査に協力をしたはずなのに、ドイルの元相棒はジャマールまで逮捕をしていた。
アトウォーターがクレームをつけると言い合いになり、ついドイルの死因は差別主義のせいだ、と言ってしまう。
撃たれたテレンスを取り調べると、正当防衛を主張した。
「ゲームをしていただけなのに撃たれた」
もう1人はショーンと会っていた男で、白人の男がショーンに殴り掛かり、サルを撃ってやるといいながら銃を向けたと証言した。
先に銃を抜いたのはドイルだった。
真実
取り調べを聞いていたアトウォーターはボイトに真実を打ち明けた。
あの二人の言っていることは本当だろう、と。
「先に話すべきでした」
そもそも不審な点はなかったのにドイルが過剰反応をしていたことをボイトだけに告げた。
「その話が本当なら大問題になる」
アトウォーターはもう黙って居られなかった。
ドイルは善良な市民にいわれのない疑いをかけ、撃ち殺したのだから。
ボイトは噂を聞きつけたケニーに呼び出されアトウォーターを止めるよう釘を刺されるが、脅しは受けないときっぱりと即答した。
「息子同然のケビンに手を出せば俺を敵に回すことになる」
それでもボイトはCOPA（民間審査機構）の聞き取りの前にアトウォーターに念を押した。
「あくまで判断は任せるが、これは単純な話じゃない」
ボイトはドイルの家族の事を気にしていた。
大勢の親類が警官をしている。
「連中が結束して攻めてくるだろう。激しく急速にな」
そこまでする必要があるか、と覚悟を確認したがアトウォーターに迷いはないようだった。
しかしアトウォーターは刑務所にいるレイに面会をしていた。
レイは世間の仕組み、駆け引きを熟知した黒人だと頼ったのだった。
そして相談に対してレイが話したのは、英雄や勇者を続けるのは大変だ、と言う事だった。
「正直カネにもならんし大変だ。得られるものは心の平和と行動を起こしたという自負のみ。それ以上のものを期待したところムダだ。称賛など得られることはない。何よりキツいのは信念を貫き大きな決意を胸に立ち上がったとしても改善される可能性はゼロに近い」
それが現実だ。
「君はキング牧師ではない。つまりだな、若者よ。愚か者だけが行動を起こせる。私が君なら沈黙する。そして今まで通り自分の信じるやり方で警官の仕事を続ける。もしかしたらそれで十分なのかも」
でもそれはあくまでもレイの考えだった。
結局アトウォーターは真実を話した。
ボイトはそんなアトウォーターに先がどうなるか分からないが、何があろうとここにいる奴等は全員お前の味方だ、とオフィスで励ました。
ルゼックを交え3人で乾杯した。
「真実に」
そして夜になり帰宅をすると、すでにアトウォーターへの威嚇が始まった。
家の前で待ち伏せされ、複数の車がギリギリ避けて走って去った。
「俺は逃げも隠れもしない！ せいぜい楽しめ！！ 俺ならここだ」
つづく
かんそう
★関連エピソードはこちら↓
アプトンNYのピザが薄いとジェイに愚痴る、近況報告シーンありました。
そういえばシカゴのピザって特徴的なんですよね。コロナ落ち着いたらシカゴ・ピザ食べてみたい。
ボイトが本当に頼もしくって、涙でますね。こんなボスがいたら……。絶対逆らえないけどｗ
あーかっこいい！
アトウォーター大丈夫なんでしょうかね。
でもストレスの中、バネッサちゃんとの距離が縮まる……って感じだといいなｗ
バネッサがそういうタイプではないような気もするけどｗ
気になったのはヒルを捕まえても意味はない、って言ってたのに2回目ではあっさりリード逮捕前に逮捕した事でした。
結果オーライだったけど……。
レイの台詞がところどころ染み入りました。
今シーズンはコロナの影響を受けていると思うのですが、それでもちゃんとシーズン・ファイナルっぽくなっていたと思いました。
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