あらすじ
リズとドム
ドムを拉致し、瀕死状態だというのに尋問するリズ。
リズの主張は、誰を守っているにせよ守って欲しいのは家族。だから真実を話して、だった。
N13と口に出すとドムはうかつに口に出すな、と怯えた。
「その名前を出すと命はないぞ」
リズはN13はレディントンだろうと推測した。
「お前は分かってない。俺が話していいような秘密じゃないんだ」
ドムの心拍数が上がっていく。
「信じなくてもいいが、もし俺が死んだら、それはお前やアグネスを守ってのことだ」
「その秘密が私達に危険を招くの。だから真実を教えて」
そこでドクターストップとなった。
リズはさすがにこれ以上無理だと判断したのか、カタリーナにドムの解放を頼んだ。
だがカタリーナは最初から殺すつもりでやっている。
「私の覚悟を伝え、あなたも同意したはず」
「老人を拷問するなんてやっぱりできない」
リズはカタリーナを「お母さん」と呼び、自分の思い通りにしようとするが効き目はなさそうだった。
レッド
レッドはまず、車の改造業者のエドゥアルドを疑った。
だがエドゥアルドが何も知らないと分かるとFBIに移動した。
狙いは、レスラーだった。
オフィスに顔を出したレッドに対し、もはや敵対心をむき出しにするクーパー達。
どうせ情報を得に来たのだろうと、渡すつもりはないことを伝える。
そのうちお互い、こうなってしまった責任の押し付け合いになる。
するとレッドは珍しくリズを悪くいい、レスラーを挑発した。それを押さえたデンベがレスラーのジャケットに発信機を仕込んだ。
接触
レッドの狙い通り、ドムを助けたくなったリズはレスラーに連絡を入れた。
発信機がついているとは思わず、二人は密会する。
そこでリズはレスラーにドムの為にもっと医師や医療機器が必要だと助けを求めた。
それとリズの読みが外れた事も伝えた。
孫娘がお願いすれば何でも話してくれると簡単に考えていた。
だが母親は見逃して欲しい。
さすがのレスラーもすべてを受け入れる事はできず、二人は決別した。
そしてリズがレスラーの車から降りた所で、見張っていたレッドの手下が二人共拉致した。
カタリーナとドム
リズがレスラーに会いに行っている間、ドムに変化が起きていた。
発作の影響でロシア時代の幻覚を見始める。
ドムの目に映るカタリーナは今のカタリーナではなく、まだ自分の側にいた若い頃のカタリーナだった。
カタリーナはそれを利用し、今なら何か話すかもしれない、と話を合わせつつ聞き出す。
ドムが言うには、サコースキー・アーカイブはカタリーナが持っているらしい。
だがカタリーナには身に覚えがない。
「お前が奪い、レッドが持ってる。それにお前も」
カタリーナは何のことだか教えてくれないともう会えない、とドムを揺さぶった。
レッドとリズ
レッドは拉致されて来たリズとレスラーを見て、折衷案としてリズを残し、レスラーだけをそのまま解放した。お互い捜しているカタリーナの隠れ家情報は教え合わず、それぞれが競い合いを続けた。
リズとの会話がままならぬ内に、レッドの手下が隠れ家を見つけた。
「母親に危害を加えたら終わりよ」
リズの最後通牒もレッドには届いていないようだった。
レッドの不在中、デンベはリズに手錠をかけた。
別れ
レッドがドムを発見した時、すでにカタリーナは姿を消していた。
ドムにはまだ意識があり、レッドを見て言った。
「遅すぎたよ。あの子がここにいたんだ。俺は話しちまった。――何もかも」
ドムは最後にカタリーナに会えたことを喜びながら、レッドに看取られた。
その後、レッド達より数分遅くレスラー達、FBIが隠れ家に到着した。
死んでいるドムを見てレスラーはレッドを責めた。
「これはあんたのせいだからな。あんたは答えを持ってる。なのにそれを隠すから彼の死を招いた」
レッドはドムにキスをして立ち上がると帽子を被り部屋を出て行った。
「そうかもしれんな」
と言って。
カタリーナの行方
レッドには、真実を知ったカタリーナが最初にやる事が分かっていた為、カタリーナを追うより先に先手を打った。
カタリーナが連絡をしたのはタウンゼント・オーガニゼーションの幹部ウィリアム・ハイデガーだった。
カタリーナは自分の身の安全と引き換えにN13の正体を教えると、公園で会う約束をした。
オフィスにいるハイデガーに、レッドが銃を向けているとは知らずに。
レッドがデンベに連絡を入れた時、デンベはリズを自宅に送る最中だった。
リズはデンベの口からドムの死を聞くと涙を流した。
リズはもうレッドには敵わないと弱音を吐き、デンベの隙を見て車から逃げた。
しかし、それは振りで実際には車の影に隠れており、デンベがリズを追おうと車を降りた時にすぐに車に乗り込む。
デンベは窓ガラス越しのリズを撃てず、そのまま見送るしかなかった。
レッドとカタリーナ
カタリーナが約束の公園に到着すると、ベンチに座っているハイデガーを見つけ話し出す。
「N13はレディントン。アーカイブも彼が持ってる。追うべき相手は彼よ」
だがハイデガーからは何の反応もない。
それもそのはず、ハイデガーはすでに遺体になっていた。
カタリーナの背後にはレッドが銃を持って立っている。
レッドはまずドムの死を伝える。
「私は殺してない」
「君が殺したんだ。私がハイデガーを殺したように」
カタリーナはドムを娘殺し未遂の怪物だといい、同情はしなかった。
「私はそうは思わない」
カタリーナはポケットのスマホからレッドに知られぬようにリズに電話を掛けた。
だがリズの電話は手元になく留守電に切り替わっていた。
「ベオグラードの暗殺計画は知らなかった」
「それは信じるけどその後は？」
自分の目くらましに使ったんだ、と言われるとレッドはそう単純ではない、と言った。
「君を助けてやれたのにな。これまでのように。追手の先を行かせて……。なのに君は満足せず答えを求め、ついに手に入れた。そして身を滅ぼす」
「絶対に他言しないわ」
「それは人生で最後の嘘だな」
カタリーナには自信があった。レッドは自分殺せないと。
リズに憎まれるから。
カタリーナが立ち上がり去ろうとすると、レッドは躊躇なくカタリーナを撃ち殺した。
そこを駆け付けて来たリズが見ているとは知らずに。
リズは、車にあったデンベの携帯を使い、レスラーに公園の場所を教え自分も向かっていたのだった。
リズは泣き叫んだ。
「絶対に許さない」
レッド達はFBIが到着する前に、遺体と共に撤収した。
ドムとカタリーナ、これまでの重要人物がいきなり2人も死んでしまいました。
カタリーナは死んでる……と思いたい。「と思ったら生きてた」パターンは止めて欲しい。
遺体は回収しているので、生き返ってもトドメを刺してくれると思いたい。
それにしても相変わらず「真実」は伏せられたまま。
分かった事があるとはいえ、まだ何か裏があるようで結局のところ謎は謎のままって感じで。
とにかく終始感じるのは、男女間での勘違いがある、という事。
ドムが死んでもその疑いは消えないまま。
カタリーナはドムを怪物っていうけど、幻覚を見ているドムはそうには思えないし。
ちゃんとカタリーナを案じて、守ろうとしていたと思う。
レッドも思わせぶりな事しか言わないからアレだけど、決してカタリーナを利用しているだけとは思えないし。
だけどまさに似た者母娘って感じで、カタリーナもリズも「真実真実」一辺倒で誰の言う事も聞いちゃいない。
ほんっとに2人ともイライラする。
ただカタリーナはドムのいう真実を知った後も特に考えは変わっていないようだから、ドムのいう真実ってのもあんまりアテにならないのかなぁ？
でもレッドが殺さなければいけなくなってるしねぇ。
それはリズを守る為なんだろうな。もう守らなくていいのに……。
サコースキー＝リズなのかな？ ってちょっと思ったんですけど。自分でも意味は良く分からないけどｗ
ドムの言うなぞなぞみたいな存在の答えに近いのはリズだな、というだけです。
とやっぱり進んだようで進んでいない毎度な感じでしたｗ
次回からは完全レッドＶＳリズになりそう。
でも、リズって「やっぱり拷問できない」とか1回話しただけで言い出すし、ほんっとに軸がない子だから、それもすぐ変わるんだろうな。敵でも味方でもイヤ。関わり合いたくないわ～。
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