あらすじ
マケイラの叔父、テディことテオ・モリスが起こした親権申し立ての裁判が始まった。
テオは親族であり裕福で、かなり優位だった。
「半年前にシカゴにやってきて初めてマケイラの存在を知った。バージェスには感謝している」
さらにテオは賢く、人種に拘りはないと言って強調し、争点にしようとしてきた。
担当者にも負ける覚悟を仄めかされる。
バージェスが帰宅するとマケイラが、明日の劇のために髪を編んでくれと頼んできた。
それは黒人のヘアスタイル、コーンロウだった。
雑誌を見ながらトライするが、バージェスにはうまくできない。
マケイラががっかりしていると、アトウォーターを頼って髪を結える人を紹介してもらい事なきを得る。
その後も、テオの弁護士がバージェスの医療と人事記録を取り寄せていることを知り、バージェスの不安が積もっていく。
安定した家庭環境とはいえない自覚はある。
「死なずに済んだのはマケイラがいるからなのに。このままではあの子を失ってしまう」
血文字殺人事件
むしゃくしゃしていたバージェスは、ルゼックから離れて一人になると無線を頼って事件を探した。
すると殺人らしき通報を聞いて現場に駆けつける。
通報者はその家の清掃員で、ペイジという男が殺されていた。
手首から下が切り落とされ、壁にはその手を使って書いた「LET IT BE」という大きな血文字が残っている。
銀行の中間管理職で、離婚して独りで暮らしていた。
財布や金目のものは残っていて、押し入った形跡はなし。
一人の寂しさからか鎮痛剤を長く常用しており、殺される３日前に売人と値段交渉でもめていたことがわかった。
売人
売人はSLボーイズのリーダーセサル・アルトゥーベ、通称「シン」だった。
ボイトが聴取するとペイジの要求が高くなって、話し合っていただけだという。
「新しい女の為だと言っていた」
そこへ、同じ手口の新たな被害者が発見されたと連絡が入る。
ガス・トンプソン４８歳。死後１週間経っていた。
切り落とされた手首と、壁の血文字は「FAMILY」。
ギャングの仕業ではなくシリアルキラーだと、ボイトは確信した。
家からはペイジと同じ鎮痛剤が発見されている。
状況もペイジと似ていたが、二人に接点はない。
シリアルキラー
プラットの情報で、他の署で６週間前に類似の被害者がいたことがわかった。
血文字は「LEAVE US」。
当時は見落としていたという防犯カメラの映像をもらう。
そこには被害者の家から慌てて出てくる女性と、車で待ち受ける女性が映っていた。
車の名義はダニエル・ウィリアムズ。
妹のジャッキー２４歳が運転していた。
住所に向かうと、ジャッキーの部屋の壁に沢山の付箋が貼ってあった。
見覚えのある「LET IT BE」などのワードが書かれている。
そこへ兄のダニエルが戻ってくる。特捜班が銃を向けると手をあげて言う。
「ジャッキーが見つかったのか？」
マイカ
ダニエルの話によるとウィリアムズ兄弟は身寄りがなく、ジャッキーは自暴自棄になっていた。
そこでマイカという男と出会い、落ち着いたという。
ダニエルいわく、マイカはカルトのようで先生のような存在で女性たちと住んでいるらしい。
「ジャッキーもついて言った。やめろといったのに多分薬物を……」
防犯カメラの映像を見せるとジャッキーは認めたが、もう１人の女性は知らなかった。
SNSから削除されたジャッキーの動画を見つけ、一緒にいた女性とマイカを確認する。
マイカは逃亡中の詐欺師だった。
もう何年も行方をくらましている。
手がかり
ジャッキーが支援カードで繰り返し買い物をしていたことからスーパーを張った。
そこへ一人でやってきたジャッキーを捕まえて連行する。
ジャッキーは取り調べをするバージェスに、マイカが「グラグラ（不安）を取り除いてくれる」と言った。
「あなたもグラグラがあるんでしょ。私にはわかる。マイカに助けてもらいなよ」
翌日バージェスはジャッキーに揺さぶりをかける。
「マイカはうそつきよ」
殺された３人は、マイカが個人的に恨んでいるのが共通点だった。
ペイジは、不払いになった車のローンで揉めていた相手だった。
トンプソンは、マイカが利用していた高利貸し。
もう１人はマイカのローンを却下していた。その結果家を失っている。
３人ともただ仕事をしただけの善人だった。
「マイカの話と違う！」
ジャッキーは嘘よ、と言いながら泣いた。
「確かに私にも不安と恐怖はある。だから理解できる。あなたは利用されてた。まだ間に合う」
実行犯は一緒にいたジェニーで、ジャッキーは殺人にはかかわってないと言い、知ってることを話した。
潜入
ジャッキーの証言だけでははっきりとしたマイカの証拠がなく、盗聴器をつけてマイカを探ることにした。
だがジャッキーの様子からすぐに盗聴器がバレてしまう。
急遽突入し、バージェスがマイカを追い詰める。ポケットに入っていたガラス片を投げてマイカを誤誘導し、暗闇の中で仕留めた。
そのガラス片はマケイラが今気に入って集めているものだった。
判決
裁判でバージェスはマケイラとの間にできた絆を主張し、それが認められた。
「強い絆で結ばれた人物といるべき」と。
喜んでルゼックと帰宅すると子守が血まみれで倒れていた。
「マケイラは！？」
「さらわれた……」
かんそう
マケイラの叔父が登場した時から、ほぼマケイラがいなくなるフラグと思っていたので裁判でバージェスが勝った時には「こんなレアパターンだったなんて！」と喜びました。
って、そんな訳なかったですねｗ
でもマケイラがさらわれたのが、叔父の関係だとしたら叔父は自分の首を絞めてることになるので、そう思わせての別件ですかね。
それはそれでバージェスが親としては危険だと悪証明してしまったことになるので、結果自分からマケイラを手放す……って感じなのかなぁ？
それを叔父が仕組んでいたら凄いんですけど。
でもただマケイラがいなくなるだけではなくて子守に怪我をさせているので、場合によっては殺人未遂ですからね……。
どんな展開になるのか気になります！
どっちみち特捜班の仕事をしている以上、チームに安息なんてなさそうですけど。
そういえば今回、ボイトがバージェスに「頼りにしてる」と声をかけていたのが印象的でした。
初めのころのバージェスに教えてあげたいですね！！
2 件のコメント:
私もボイトの「頼りにしているぞ」にぐっときました。確か初めは特捜班にキムかケビンか、どちらかしか入れなくて、二人それぞれに悔しい思いをしましたよね。キムは「後悔はさせません」って言った記憶があります。
いやー、よかった、よかったと思ったのも束の間、ドア開けて誰かが血まみれって非日常過ぎて怖いです。
マケイラが誘拐されたって、テオ？ あからさま過ぎますよね。テオ以外なら、誰が何のために？
次回が気になります。
しかし、カルトは恐ろしいですね。カルト教団が出てくると、理屈が通じない人達がどんどん出てくるので、話になりません。
感想ありがとうございます
キムが入った頃、懐かしいですよね。
ケビンとのことは全然覚えてないんですけど、そういえば相棒のローマンともつきあって？いたな…と思い出しました。
あと入った当時はわりときゃぴきゃぴでハラハラさせられたな～と。
今では凄みさえありますもんね！
マケイラどうなるのか、気になりますね～
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