あらすじ
討論スターレイプ事件
17歳の高校生、ナオミがSVUに連行された。
バスに放火をし、ナイフを持って滞在中のホテルの前に座っていたという。
ナオミは討論クラブの大会でNYに来ていた。優等生だった。
「様子が変だし、ズボンが裏返しだった」
オリビアとマンシーが聴取をするが、討論が得意なだけあってナオミは会話をはぐらかし続ける。
するとナオミの腕には複数の自傷の痕を見つける。
何らかのストレスを抱えているのは確かでオリビアは根気強くナオミに起きたことを引き出す。
やがて性交渉があったことを打ち明けた。
討論会で勝ち抜き、初めて男子と酒を飲んだ。
日頃は、男子の中に女子一人でからかわれるのが嫌だったがその夜初めて親睦を持っていた。
「暗くて誰か覚えてない。相手に迷惑かけたくないわ」
報復を恐れているか名前は言わない。
親の保護とレイプ検査を条件に釈放された。
つきそいのコーチ夫婦、パーカーとヘリーヌに聴取しても、生徒がレイプなんてするはずがない、とかばっていた。
男子たち
特に手がかりのないままクラブの男子全員の聴取をした。
すると一人が犯人を知っているという。
その生徒のスマホには隠し撮りしたデータが残っていた。
それはナオミとコーチ夫婦がベッドの上にいる映像だった……。
その映像の存在を知ったナオミはショックを受ける。
もう学校中に見られているだろう。
ナオミは嘘がバレたことも気にした。完璧な娘だと思っている母親にどう思われるのか。
事情
ナオミは日頃から男子の中に一人だけ女子という立場で、からかわれているのが苦痛に感じていた。
遠征時も同じバスに乗るのが嫌で、コーチ夫妻の車に乗せてもらうようになったという。
そこから一緒に食事をして、ワインを飲ませてもらうなど対等に扱ってくれるのが嬉しかった。
「誰もそうしてくれなかったから」
キスから始まり、ヘリーヌと絡んでいるのをパーカーが見ていただけだった。
「いつも大会で勝つと3人でお祝いしてたの」
そして今回、男子たちと飲酒したことがバレた。
「怒られると思ったらヘリーヌに勝って嬉しいから夫の望みを叶えたいって言われて」
いつも通りヘリーヌといちゃついていると、パーカーにレイプされたという。
「私は止めようと言ったのに、ヘリーヌに押さえつけられた」
それでパニックになりバスに放火をしていたのだった。
「最初からバスに乗っていたらこんなことには……」
オリビアは自分を責めるナオミを励ました。
「悪いのはコーチ夫妻よ。力を取り戻しましょう」
コーチ夫妻
コーチ夫妻の言い分は、ナオミは17歳で合意の上の行為だとしてあくまで合法だった。
だがナオミにとっては暴行で、第1級レイプ罪、そう説明しても否定した。
「母親に知られたから自分を守るための嘘をついている。喜んでたし、路上生活から救ってあげた」
罪状認否
夫妻の罪状認否でナオミが証言をする。
討論には自信がある。
「証言台で法律を語ってはいけないよ」
カリシは事前にナオミに忠告した。
夫妻は共同被告人として同じ弁護士をつけた。二人共主張は無罪。
カリシは取引を持ちかけるが、裁判所の前の人だかりを見て意見を変えた。
新証人
記者の注目を集めていたのは、夫妻を援護するコリン・シャープという青年のスピーチだった。夫妻の弁護士も初耳だった。
「夫妻の指導を受け、性的関係を持っていた。常に合意の上だし人生最高の関係だった」
裁判が始まり、ナオミは廊下ですれ違ったコリン・シャープに驚く。
オリビアたちが知っているの? と聞くと元討論のスターだったが、今はハーバードへ行き落ちこぼれているという。
「優秀なのに?」
「私だって放火した」
そこでオリビアはコリンが気になり、急いで身辺調査をさせる。
被害者
大学でのコリンは、優秀どころか落ちこぼれて観察処分中になっていた。
欠席、成績不振、酒浸り、ドラッグ。
フィンが男子トイレにいるコリンに刑事だと言わず声をかけた。
「両方とやったのか?」
「男と寝るかよ」
「だが2人をかばった」
「彼女に頼まれた。旦那のためじゃない」
その態度からコリンが同性愛恐怖症だと気づく。
トイレでの会話を反対尋問で使うことはできないが、コリンもレイプだった可能性が浮上した。
それをカリシは利用した。
コリンはただヘリーヌを愛しているだけで、パーカーとの関係は望んでいなかっただろうと。
落ちこぼれたのも、夫妻に捨てられたからではと追及するとコリンはまんまとキレて証言台で本音をさらした。
「彼とはいやだった。ゲイじゃない。僕の人生は台無しだ。ひどいことをされたのにヘリーヌを愛してる」
夫妻側からの提案で、取引きとなった。夫妻はレイプ未遂を認めた。
ナオミはカリシに感謝をした。
「カリシさんのように正しいことをしたい」
「未来の法律家だな。楽しみに待ってる」
フィンはトイレでコリンを煽ったことを悔いていた。
それをオリビアにこぼすとすぐに正して、と背中を押される。
フィンはコリンを見つけ、警官だと明かし謝罪をした。
そしてやり直せと励ます。
「心の傷はいつかは癒える。生きていればまた傷つくこともある。覚えておけ」
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
ベラスコのチリーの件については、フィンがオリビアに問う形ではっきりと「もう償ったから解決」と言っていました。
録音データはあのままオリビアが保存して終了ってことのようですが。
スッキリしません。
今回の事件も根深い虐待モノでした。
いくら性交同意年齢に達しているからとはいえ立場的に弱者と強者では、条件は変わります。
特に今回は討論のコーチですから教え子を言いくるめることなんて容易かったはず。
最後、それを反省したスピーチをしていましたが、まったく感動はなく「口先だけのパフォーマンス」として表現されていた……のがSVUらしいなと思いました。
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