あらすじ
The Modern Family Ending - Modern Family
2021年3月~ Netflix シーズン11 日本初配信
(アメリカ放送:2019年9月~2020年4月) 全18話
登場人物はこちら
前回:17話「フィナーレ:パート1/Finale Part 1」へ
別れ
家族全員がダンフィー家の玄関に集まり、ミッチェルとキャメロンとの別れを惜しんだ。
キャメロンはそっとグロリアだけに手紙を渡した。
「後で読んでね」
最後にジェイはキャメロンを息子と認め、全員で感動のハグをした。脳裏には数々の思い出が蘇る。
――そこへ竜巻警報で飛行機が2時間遅れるとの通知が。
一度ハグを解いて間を悪くしていると、さらに間の悪い事にディランが帰ってくる。
「まさか、僕の誕生祝い?!」
家族達はひきつりながらサプラーイズと、か弱い声で言い、その場をごまかした。
2時間後、再び別れのやり直しをすると今度は洪水と航路にイナゴの大群が出て足止めになる。
いよいよ家族で、時間潰しのゲームを始める。
そして3度目の別れの時が来た。
もうハグはなしで、とあっさりしている。
ミッチェルは家族写真を撮ろうと提案するがクレアが時間がない、と止めた。
次は感謝祭で、と3人と赤ん坊は玄関を出た。
ところが少し歩いたところで家の中から「チーズ」という声が聴こえて来たので、慌てて引き戻った。
「僕ら抜きで写真を?」
残りの家族で階段に並んで、記念写真を撮っていた。
ミッチェルとキャメロン達が怒って出て行こうとするとまた通知が入った。
出発は夜になった。
クレアとミッチェル
いよいよ時間が空いてしまったので、クレアは、子供の頃にペアアイススケートでもらったトロフィーを取り返しに行こう、ミッチェルを誘った。
トロフィーはスケート場のガラスケースの中に飾られていた。
クレアはミッチェルが止めるのも無視して、ヘイリーの鍵付き日記で鍛えたピッキングをするが、なかなか開けられなかった。
警備員もウロウロしている。
諦めかけた時、側にあったクレーンゲームを見て思いついた。
2人で協力してよくやっていた要領でミッチェルが指示し、クレアが棚の上から手を伸ばしてトロフィーを釣り上げた。
2人で組むのはこれが最後かも……。
しんみりしているとクレアが、もっと思い出を作れるとミッチェルをリンクに誘った。
2人は「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ(デュラン・デュラン)」に合わせて、思い出のアイススケート・ダンスを踊った。
ジェイ
最近声をかけても返事をせず、物思いにふける事が多くなったとジェイを心配するグロリア。
実はジェイは、グロリアには内緒でスペイン語のレッスンをしていた。
アプリを聞くイヤホンのせいでグロリアの声が聴こえず、度々無視していただけだった。
グロリアは、たまたま家に来たフィルに相談した。
「耳が悪くなったのか、落ち込んでいるのかも」
「親友の僕に確認して欲しいんだね」
早速フィルが、寝室にいるジェイに声を掛けると、ジェイは背中を向けて、ベッドに寝そべり、イヤホンでスペイン語のレッスンをしているところだった。
レストランでのオーダーのシチュエイションだったが、話しかけるフィルの会話と偶然すれ違いで成立してしまう。
「ジェイ、気分はどう?」
「これは不要だ」
「皆の旅立ちに落ちこんでいるのかい?」
「もう終わった」
「そんな風に言うな」
「スプーンを頼む」
「!」
フィルは一瞬戸惑いながらも、お安い御用さ、とベッドに横たわるジェイに背後から添い寝した。
重なる"スプーン"のように。
その瞬間ジェイは起き上がった。
「何するんだ!?」
「頼んだじゃないか!」
「抱き着け(スプーン)と!?」
妙な会話だとは思ったけど、フィルはそれも落ち込んでいるせいだと思っていた。
ジェイはフィルの前でワイヤレスのイヤホンを外し、ネタバラしをした。
「勘違いだよ、妻の為にスペイン語を学んでるんだよ」
フィルは気まずくなり、さっさと出て行った。
だがジェイは引き留めて改めて礼を言った。
「君もつらいのに心配してくれて感謝する」
その後、ジェイが1人で物に向かってブツブツ独り言を言っていると、見過ごせなくなったグロリアが声を掛けた。
「何があったの? 最近ずっと様子が変よ。怖いわ。老け込む歳じゃないはず」
ジェイは思わずスペイン語で返し、グロリアもつられてスペイン語になって気づいた。
「ああ?」
「ずっとスペイン語の勉強をしていたんだ」
一緒にコロンビアへ行くためのサプライズで。
グロリアは大喜びした。
手紙
アイロンを借りにグロリアの家に来ていたキャメロンは、グロリアの反応がないので手紙を読んだかどうか確認した。
「まだよ」
「せっかくだしここで読んだら?」
グロリアは胸に入れていた手紙を取り出して読むが、特に無反応で投げ出した。
なんとか感動させたいキャメロンは、引き留めBGMを流し雰囲気をつくる。
それでもグロリアの反応は薄く、キャメロンは不満にになる。
「それだけ? 完璧な別れの手紙だろ?」
キャメロンが追求すると、グロリアは感情に蓋をしていることを打ち明ける。
それは特にマニーとの別れのせいだった。
「今泣いてしまうと涙が止まらなくなってあの子が悲しむ」
キャメロンは感情の行き場を作るべきだと、グロリアにも文章にしたためる事を勧めた。
ヘイリーとアレックス
ヘイリーとアレックスは、それぞれ荷造りをしながら思い出話をしていた。
昔、犬を飼いたくてルークに犬の役をやらせてアピール動画を撮影したことを思い出し、2人は再びルークを騙して撮影した。
おふざけのつもりだったが、3人揃ってソファに座ってカメラに向かっていると、もう最後なんだと気づきしんみりする。
離れていても姉弟だからと、3人はしばらく身を寄せ合った。
フィルとクレア
子供達の荷物が片付き、がらんとした部屋でフィルはクレアをアメリカ横断の旅に誘う。
楽しそう、とクレアは賛同するが別れの悲しさを止めることは出来なかった。
泣きながら「どうすれば?」とフィルに尋ねる。
「待つだけさ。子供達は絶対戻る」
本当の別れ
夜になり、ミッチェル達は最後の別れの挨拶をした。
今度はちゃんと家族写真を撮った。
別れは何度でも悲しい。
この先はヘイリー達の番にもなる。
家族は離れがたく、皆で固まってハグし合った。
つづく
かんそう
終わってしまいました。
3家族とのお別れに相応しい正統的な終わり方でしたが、そんな中にも、クレアとミッチェルのださいダンス(フレンズへのオマージュ?)やフィルとジェイの”スプーン”が見られる等、コメディーとしての見せ場もちゃんとありましたw
そして冷静に考えると、確かにこれまでの家族の距離から考えれば結構な別れが重なっていますけど、皆健康で未来に進んでいるのですからポジティブな別ればかり。
リアルに考えれば、成長と共に距離が出来るのも自然な事。
でもそこはあえて、出会ってから11年、楽しませてくれたキャラとの別れを惜しみたいと思いました。
特に、最後の記念写真でクレアが本当に泣いているように見えて、そしてその涙をぬぐうミッチェルも演技ではなく素の行動のようで、じんとしました。
見ている側以上に、キャストの想い入れが伝わってきたように感じられました。
良い最終回でした。
でもまたいつか、更に成長した次世代のモダンファミリーもに会いたいです。
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