あらすじ
American Horror Stories 2x06 Promo "Facelift" (HD) AHS Spinoff
2022年9月28日~/毎週水曜日 Disney+ 日本独占配信!!(全8話)
(アメリカ放送2022年7月~)
美への執着
最近、夫のビルを亡くしたヴァージニアは、それなりに年齢を重ね、皺、染みに悩まされていた。若い頃の栄光が忘れられず、毎朝自分の尿を顔に塗る程、年齢に抗うのに必死になっている。
義理の娘フェイは飾りっ気がなく、30代の今、ロースクールを目指している。ヴァージニアとは真逆とも言えた。
ヴァージニアは隣人のバーニーに片想いしている。
離婚が決まったと知り、浮足断つ自分もいるが、自信がなく気軽に挨拶もできない。
だが、バーニーのいきつけのワインショップで待ち伏せすると、バーニーは大人だがバーニーよりも若く見える女性を連れていてショックを受ける。
ところが、その女性は「キャッシーよ?覚えてない?」といい、ヴァージニアの大学の同級生だった。
ヴァージニアはバーニーに軽く失恋したことのショックよりもキャシーの見た目に衝撃を受け、思わず若さの秘訣を尋ねた。
「教えてもいいけど条件がある。彼に構わないで」
偶然じゃないのはバレバレだった。
バーニーに近付かないと約束をして、蝶のマークの名刺をもらった。
パール女医
早速アポを取ると、モダンなオフィスに大きなブタを狩る絵が飾られている。
パールという女医は若くて美人だった。
ヴァージニアに対して、かなり高圧的な態度で門前払いされる。
そこでわらをもすがる思いを打ち明けると、診てもいいと診察室に呼ばれる。
施術内容は企業秘密だが、私にしかできないと豪語し、ろくな検査はしなかった。
壁にはほとんど別人レベルに若返っている変身写真が飾られている。
どんなに怪しくても、ヴァージニアには整形してもらうことしか考えられなかった。
見積もりを出してもらうと、高額だったが家には金があると余裕で帰宅する。
ところが税理士に伝えると、実は死んだ夫が借金を残していたことが判明する。
既に屋敷や車も手放さないといけないくらいの状況になっていた。
それでも手術を受けたく、金を作り契約した。
手術
契約を結んだ手術は顔だけだが、手もやったほうがいいと言われ、お金がないことを正直に打ちあけると無料でよいと言われる。
「稼ぎは二の次。理想を追求したいの」
そしてヴァージニアは顔と両手を同時に手術することになった。
手術台に寝かされて、気づいた。助手もドクターも皆、腕に蝶のマークのタトゥーをしていることに。
そこまで会社のマークを入れるか? と疑問を持つが、麻酔ですぐに忘れてしまう。
手術が終わると、頭全体と両手を覆う用意包帯をした状態で、酷い痛みに悩まされる。一週間はこのままだと言われ、途方に暮れた。
帰宅したヴァージニアはフェイを頼った。
ところがフェイも借金のことを聞いて、その上で美容整形したことを批判した。
「授業料が払えない!」
するとヴァージニアはつい「義理の娘のくせに」と言ってしまう。
怒ったフェイは出ていくが、鎮痛剤による幻覚を見始めた頃に戻って来て、結局面倒を見てあげた。
理由
翌朝、落ち着いたヴァージニアはフェイに尋ねた。
「一度は出て行ったのにどうして戻ってきたの?」
フェイは高校時代の思い出を語った。
産みの母親に刈り込んだ髪形を怒られ、ムカついてもらった祖母の肩身の蝶のネックレスを投げたことがあった。自分がされたことと同じことをしていると気づいたのだった。
「ママが何を求めたとしても私は非難しない。義理だなんてママから感じたことはないわ」
だがフェイは、ヴァージニアの手術の状態が普通じゃないのが気になった。
診察
術後の診察を受けるが、皮膚を切っただけとは思えない痛みを訴えると、骨からいじったわよ、と言われる。
娘が気にしているというと「娘さんが回復の邪魔をしている」と言われ、別荘への招待を受ける。
「他の患者や同僚、スタッフがいるから診察もできるわ」
金の心配をするとまた無料だと言われて、喜んでいくことにした。
フェイが調べたことを報告した。パールの素性は出て来ず、訴訟も立ち消えになっていることがわかった。だがヴァージニアは聞く耳をもたず別荘へ向かった。
別荘
別荘に到着すると確かに大勢の利用者がいたが、包帯状態はヴァージニア一人だけだった。
居心地の悪さを感じつつも、今夜包帯が取れるから皆の前で発表会をしましょうとパールに言われ、戸惑いながらも承諾する。
「もうあなたも家族よ」
パールたちは、自分達が美しく、特別な存在だと認識していた。
「世の中が不況や病で苦しんでいても私たちは健康で金持ちでいられる」
そしてヴァージニアのお披露目となるが、皆の前で紹介された直後に、捕まっていたフェイがヴァージニアの前に連れ出された。
「何故娘さんがきてるの? 約束と違うわよ」
フェイは後部座席に隠れて勝手について来たのだった。
するとまたしてもヴァージニアは知らない、実母じゃない、と保身に走り、フェイを放ってお披露目を続けることを選んだ。フェイは警備員のような男たちに連れていかれた。
お披露目
いよいよヴァージニアの包帯が解かれる。
数名がかりで取ると、鏡に映る顔はブタの鼻とブタのような二つに割れた指だった。
「私に何したの!?」
パールが呪文のような言葉を唱えだす。
「太陽と蝶ちょうの形を成す、女神エテインの名の下に──いけにえとして我々の仲間になれ」
ヴァージニアは、最初から生贄として選ばれてブタにされていたのだった。
「これは年に一回の儀式。美の神が醜いブタを殺した日を祝うの」
大勢の参加者は大きなヤリを手に持った。
「2分あげる。蝶の羽も2枚」
この狩りが、美を保つ秘訣だという。
狩り
暗い森の中、明かりも何もなくヴァージニアは逃げるが、逃げ切れるはずはない。
すると森の中でバーニーと遭遇する。
助けを求めるも、バーニーもやりを構えている。
ヴァージニアは逃げることを諦め、囲まれるとメッタ突きにされた。
「豚の血は役にたつの」
そこへフェイが連れてこられた。
刺し殺されたヴァージニアに駆け寄り、悲しんでいるとパールから新事実が伝えられる。
「あなたの実母は私たちの仲間だったの。これは贈り物よ。あなたも仲間だわ」
パールは生まれた時からフェイを知っていた。
「この日をどれだけ待っていたか」
フェイは投げた祖母の肩身のネックレスの蝶のマークを思い出す。
「繭から出て羽根を広げる時よ。本当の姿を見せて」
そしてフェイは大学に入学した。
手首には蝶のタトゥーを入れて、すっかり見た目は垢ぬけて綺麗になり見違えている。
すぐにイケメンに声をかけられる。
一度は警戒したが、イケメンの腕にも同じタトゥーを見つけると、フェイは喜んで案内してもらう。
かんそう
オープニングにヘルレイザーのピンヘッドオマージュがあって、ヘルレイザー好きとしてはもう飛び上がって喜びました!!
前回よりは好きでした。
ダークサイドのストーリーが基本的に好き……というのもあるのと、割と淡々としていてよかった。
まあ、キャシーが簡単に名刺を渡した時点でもう、それ絶対行っちゃダメなところ、とわかるんですがwそれでもどうなるんだろう、アメホラブランドならではの期待をしながら見れました。
豚を狩る絵や、フェイが投げる蝶のネックレスなどは、初見ではピンとこないので、見終わってから「ああ」ってなりますね。
ヴァージニアがいい感じに共感できないのが、見せ方が上手いんですよね。
いきなり尿美容から始まり、フェイにも匂いでバレてるのに「してないわよ」と身内にも見栄を張る?
隣のバーニーが気になっているのに、うじうじして挨拶もできない。なのに店員に「ずっといますよね?」って不審がられるほど待ち伏せしてる。
そうヴァージニアってちょっときもいんですよね。
結婚も金目当てっぽい発言していましたし、金もないのに整形したり、いい感じに同情できない塩梅になっている!!
反面、フェイは確かに女性としてはさえない見た目ですが、そんなヴァージニアを「ママ」と呼んで慕い、当たられても面倒を見たり、心配なら調べて別荘に乗り込んだり、と凄く人間的に大人でできている。
なのでヴァージニアはそもそも「内面がおブス」だったんじゃないのかな~って思えるんですよね。実際「美は内面から」という台詞が「お決まりの言葉よね、ケッ」みたいな感じでヴァージニアが使っているんですが、それが今回の軸だったような。
フェイは蝶になって見たまま、外見も内面も美しい女性になったんだな、と思いたいです。
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