あらすじ
American Horror Stories 2x07 Promo "Necro" (HD) AHS Spinoff
2022年9月28日~/毎週水曜日 Disney+ 日本独占配信!!(全8話)
(アメリカ放送2022年7月~)
サム
カリフォルニア州ウィッティアで弁護士の彼氏ジェシーと暮らすサム(サマンサ)は、遺体衛生保全士の仕事を誇りに思っていた。
もちろん腕利きで、どんな損傷のある遺体でも葬儀の日には綺麗に復元させて、元の遺体を知る社長を驚かせていた。
仕事をしていると、直接触れることから人体の不思議を体験することができ、人助けの実感もできる。
だがサムが思うほど周囲にはその仕事の重要性を共感してもらえない。
特に、弁護士のジェシーには無理だろう。
仕事帰りのホルマリンの匂いでさえ嫌がられていた。
チャーリー
そんな中、搬送担当で新しくやってきたチャーリーという男と出会う。
チャーリーはただの遺体を運ぶだけなのに、礼装をし立派な車に乗せていた。
サムがチャーリーにその理由を聞くと、死者への礼儀だという。
最初はお互い警戒し合っていたが、サムが興味深く聞くとチャーリーは最後に打ち明けた。
旅立ちに関われるのは光栄なことだと、遺体を運ぶ度に礼を言っていることを。
「エスコートさせてくれてありがとう」
サムは遺体への姿勢が共通していることから、チャーリーを意識し始める。
チャーリーの過去
チャーリーとは遺体に関する話題であっという間に親しくなった。
ある夜、職場でチャーリーがどうしてこうなったのか、という理由を話しだした。
実はチャーリーは家族全員を目の前で失っていた。
両親と妹。同じ車に乗っていたが、飲酒運転のトラックが突っ込んできてチャーリーだけが助かっていたのだった。
「死と隣り合わせになったことで命の尊さを知った。
俺達の義務は死者の世話をすることと大胆に生きること」
するとサムは共感を見せ、自分にも同じようなトラウマがあることを打ち明ける。
「ジェシーにも誰にも言ってない。でも今は話したい気分」
ところがその時、ジェシーから電話がかかってきてジェシーの両親が来る事になっていたのを思い出す。
サムはトラウマについては何も言わないまま、急いで帰宅した。
サムのトラウマ
サムが帰宅するとなぜか家の電気は消えていて、人気がなかった。
それだけでも怖いのに、足元にはサムの好きなシリアルが散らばっていた。
それはトラウマの光景そのものだった。
実はサムは幼い頃、目の前で母親を殺されていた。
サムはクローゼットに入っていて、見つからず助かっていた。
その時にもシリアルの箱が落ちて散らばっていた……。
思わずサムはしゃがみこんで泣き出した。
すると部屋に明かりがつき、サプライズのために隠れていた友人達が露わになる。
シリアルは、ジェシーがプロポーズの言葉を床に作るのに使っていた。
ジェシーはサムの反応が思ったものと違うことに驚き、駆け寄った。
サムは泣きながらトラウマについてジェシーに話した。
「だから私は壊れているの! あなたとは一緒になれない!!」
そして家を飛び出していった。
新たな遺体
サムが職場へ行くとまた新たな遺体が置かれていた。
若い男で、死因はオーバードーズ。
サムはいつものように白い布を外すが、顔を見てすぐに泣き出した。
その男はチャーリーだった。
サムは唯一の暗闇を歩く理解者だったと悲しみ、つい遺体に触れているうちに跨って交わっていた。
しかし事が終わるとチャーリーの手が動いた幻覚に驚き、サムは部屋を飛び出した。
しばらくして戻ると、遺体が消えていてサムはまたしても驚く。
そしてチャーリーの家に行くと、チャーリーは生きていた。
すべてはチャーリーの仕込みだった。
呼吸を止めたのは、闇サイトで入手したドラッグのおかげ。
解剖の痕は特殊メイク。
「君を助けたくて。あんなことになるなんて」
「イカれてるわ!」
「君が俺の上に跨った」
チャーリーは、サムと自分は同類だと説き伏せようとするが、サムは頑なだった。
「一緒にしないで!」
2ヶ月後
あれ以降、サムの生活は変化した。
自分の闇を見まい、と転職してBAになっていた。
ジェシーとの結婚も決めた。
結婚式当日、心配した友人が直前で声をかけた。
「仕事が変わってから人が変わったみたい。本当にこれでいいの?」
それでもサムに悔いはなかった。
式が始まるとジェシーはサプライズでスライドを用意していた。
皆でそれを眺めていると、スライドに突然サムがチャーリーの遺体に跨っている映像が挟まり、チャーリーが乱入してきた。
「そいつに君は理解できないよ。君のいいところを殺してる」
チャーリーはサムに求愛するが、サムはきっぱりとはねつける。
「たちの悪い冗談よ! この人おかしいのよ」
だが映像のインパクトは強く、ジェシーは教会を飛び出していった。
サムは愛してるというチャーリーに大嫌い! といいジェシーを追いかけた。
拡散
サムが遺体に跨っている画像はSNSで拡散された。
友人も離れ、サムは性犯罪者扱いされ、仕事の面接も断られていた。
サムは意を決して銃を買った。
生と死
チャーリーをつけて、墓場で墓穴を掘って仕事をしている背中に銃をつきつけた。
「人生めちゃくちゃよ」
「君を自由にしたかっただけだ」
チャーリーは死んだふりをした理由を改めて告白した。
「君にショックを与えて目覚めさせたかった。ほんの2、3分騙すつもりだけだった。
でも君が俺に触れてきただろ。魔法を止めたくなかった」
そしてチャーリーは知っていた。サムのトラウマの過去を。
「3日間。君は3日間保護されるまで死んだお母さんの乳を飲んでた。その複雑さを愛してる」
サムは全てを知っているチャーリーに、母の死に愛を感じていた、と本心を告げる。
「最初は頭を打って寝てると思った。遺体の側にいて、髪をとかし、シリアルを食べさせた。
二人きりの世界。それが最後の安らぎ。
だから変なのね。二度と安心感を得られないと思ってた。
あの夜までは」
サムは遺体と交わって安らぎを感じていた。
「その気持ちすごくわかる。俺は責めない」
「生と死を同時に感じていたいの。でもそれは無理。もう元には戻れない」
サムは自分の頭に銃を突き付けた。
「俺と二人なら? 何でもする。
君との1分の為なら100万回死んでもいい。それが1000年になり永遠になる。
俺達は人と違う。一緒にいるべきだ」
サムはチャーリーの熱心な口説きに、銃を頭から下して抱き着いた。
だが、引き金を引いた。腹を撃たれたチャーリーは自分で掘っていた墓穴に落ちた。
そしてサムも自らその穴に入り、チャーリーの上に乗った。
墓穴を埋めるための、土をかける機械のスイッチは入れた。
土が降り注ぐ中、二人は交わろうとする。
つづく
かんそう
面白かった!
短編らしい余韻のある終わり方が良かった。
ドラマではサムのトラウマである幼い頃のシーンが冒頭にあるので、「サムが訳あり」ということを分って見ているので、衝撃度は低いです。
むしろサムよりもチャーリーの方がミステリアスな存在で、サムが惹かれながらもチャーリーを遠ざけているのが、一般的な感情すぎてサムに凄く共感できたのも面白かったです。
二人共異端なんですけどサムはそれを封印して現実を生きようと努めていて、チャーリーはそんなの関係ないぜ!っていう姿勢の違い。
二人が別人というよりは、二人で一人みたいなバランスみたいな。
だから? 最後結局サムがチャーリーとの死を選んだのにも納得感がありました。
チャーリーはサムに裏切られたわけではなく、自らサムの為に何度でも死ぬって言っていたわけだから、チャーリーにとっても本望で。
まさに複雑すぎますが、でもこの二人は幸せでこの終わりについては誰にも迷惑かけてないんだからいいよね、よかったね、というハッピーエンド感がありました。
唯一、チャーリーがリベンジポルノっぽいことさえしなければ、純愛にもなり得たのに~とそこが惜しい所。
アメホラというブランドがあるからこそ楽しめました!!
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