あらすじ
ケンドラというアカウントで際どい生配信をしていた女性が、配信中にマスクの男に侵入され大勢が見る中、レイプされていた。その日のテーマは「レイプ」だった。
それでもこれまでゲストが登場したことはない、と不審に思ったユーザーが録画したデータを持ってSVUに通報したのだが、本人からの通報はなかった。
SVUは配信で利用していたチップ制度のシュガーファップ社のオーナー、クガート(ジョン・ウォーターズ)に捜査作協力を依頼した。
クガートは、以前はポルノ動画配信をしていたが、生配信に鞍替えしていたのだった。刑事事件ならば、と協力を承諾しケンドラの本名等の情報を教えた。
ゾーイ
オリビアとキャットがゾーイ・カレラに会いに行った。ゾーイはケンドラだと認めつつも、ルールで禁止していた動画が録画されていたことに驚いた。
そして、紛れもなくレイプされた、と認めた。
「でも通報したら笑いものになる」
オリビアは笑ったりしない、と明言した。
ゾーイはこの1年、二重生活をしていた。
コロナで職を失い、学費や父親の老人ホーム代を稼がなければならなかった。
大学院で社会福祉を学んでいて、ボランティアまでしていた。
動画配信では際どい要求に答え、投げ銭で稼いでいたが、それはゾーイにとっては誰にも知られたくない事だった。
だから住所を知ってるファンはいないはず。
だが犯人はケンドラと呼び、配信内容も把握していた。
個別セッションではかなり親密な設定もあったというので、1人1人の記憶を辿った。
その中から数名に、ゾーイに直接コンタクトを取らせた。
するとシャイ・ゲイブというアカウントの男が容疑者だとあっさり判明する。
ゲイブはレイプは君が望んだことだ、と配信の設定と現実を混同しているようだった。
あなたなの? と聞くとすぐにそうだ、と認めた。
ゾーイはオリビアが影で見守る中、ゲイブに話を合わせ油断させた。
そしてゲイブはビデオ通話中に連行された。
部屋の壁にはゾーイのスクリーンショットが大量に貼られていた。
容疑者
容疑者ゲイブ・ミラーから、フィンとキャットが話を聞いた。
ミラーの主張は一貫してレイプではなく、同意の上のロールプレイだった。
自分はケンドラとは親密で、自分だけが特別な存在だと信じているようだった。
ミラーの職業は、パラリーガルだといい、弁護士を要求すると黙った。
カリシは不安を覚えた。
確かにミラーの言う事にも一理ある。
ネット上の付き合いとはいえ、常連客にもなればある意味交際ともいえる関係性だとも言える。恋愛感情に発展する男もいなくはない。
しかも配信でゾーイ本人がレイプ願望を口にしている。
それが本心か否かは陪審員には判断しづらい。
オリビアは、空想と現実が違う事をあなたが説得すべきだわ、とカリシに委ねた。
きっかけ
ゾーイからゲイブの話を聞いていると、ゲイブが個人情報を入手した経緯が判明した。
ゾーイはファンに個人情報を漏らさないよう気を付けていたつもりだったが、チャットをしている中で、一度だけ認知症の父親の事を愚痴ってしまっていた。
その時、今利用している老人ホームを勧められて、入居していたのだった。
ゾーイは自分のせいだった、と泣き出した。
「イカれた男を私と父の生活に入れた」
二重生活で身元がバレたくない為、裁判での証言をするのもゾーイには考えられなかった。
カリシはオリビアの強い望みで、司法取引に持ち込もうとしたが、ゲイブは同意の一点張りだった。
取引きで収めようと、どんな条件にしてもゲイブは虐待を認めなかった。
そして罪状認否でもゲイブは暴走し、雇った弁護士が有罪だと言う横でクビにし、自己弁護に切り替えた。
「愛と言う名の罪です」
ゲイブには接近禁止命令が出され、弁護士付きの条件で自己弁護が認められ、裁判に持ち越された。
カリシが奴の望みが分からない、というとオリビアは即答した。
「彼女よ」
新州法
新州法により、弁護士と被告人による現場検証が可能になった。
それはゲイブがゾーイの家で現場検証をする事だった。
キャットはゾーイの身になって、とカリシに当たるが、食い止める方法は今の法にはない、としか言えなかった。
「被害者を守るのが仕事でしょ」
「法律を守るのが仕事だ」
「元刑事とは思えない」
現場検証
ゾーイはゲイブを不快に思いながらも、自宅での現場検証に立ち会った。
未だ恋人気分のゲイブに、ゾーイは裁判での証言にも不安しか感じなかったが、キャットとカリシに励まされなんとか承諾していた。
ゾーイの不安はゲイブだけではなく、陪審員の偏見もあった。
なのに決まった陪審はほとんどが高齢女性で、まさに偏見がありそうだった。
証人たち
裁判が始まり、証人達が次々に証言した。
通報したユーザー。
「あれはレイプでした」
シュガーファップ社のオーナー、クガート。
「ゲイブは常連だが登録していたのはゾーイのチャンネルだけ。統計ソフトで調べれば彼が頂点に来る。
ゾーイにプレゼントしたいと住所を問い合わせて来たから、アマゾンのリストを教えた」
違反
裁判中にもかかわらず、ゲイブがゾーイの父親の病院に現れ、ゾーイから通報を受けた。
ゲイブはオリビア達に逮捕されながらも、ゾーイに君を許すよ、と話し続けた。
そんな日は来ない、とオリビアに言われても。
カリシはゲイブが演技をしているのではないかと思ったが、フィンは全面否定した。
「むしろゲイブにとって非現実なのは法廷のほう。刑事の頃を思い出せ。犯人の立場で考えるんだ」
ゾーイ証言
ゾーイが証言をした。
「ファンとは会った事もなく、空想の世界を演じただけ。
レイプは望んでおらず、泣きながら拒んだ。彼も分かっていたはず」
ゲイブは配信の動画を流し、ゾーイが演技をしていないと主張した。
「すべて演技でロールプレイです」
ゾーイは陪審の前で言いたくない事を言わされ疲労する。
しかも陪審にはゾーイの方が悪女に見えていただろう。
ゾーイは生活の為に仕方なくしていただけなのに。
カリシはなんとか陪審にそこを理解して欲しかったが、方法が分からなかった。
他のユーザーの証言では、しっかりとファンタジーを前提にゾーイとのネット上のコミュニケーションを楽しんでいた。そこには「愛してる」という言葉も飛び交っていた。
するとゲイブはちょいちょい他のユーザーの証言に嫉妬を見せ始める。
そして反対尋問が済んだのにゲイブはもう一度ゾーイへの再尋問を希望した。
ゲイブは他のユーザーにも「愛してる」と言ったのが気に入らなかったようで、ゾーイに無理やり自分だけを愛してると言わせようとした。
そして拒否されると取り乱し、ゾーイに愛してると叫び、法廷から追い出された。
結末
結局、ゲイブはレイプ未遂を認め刑期7年となった。
キャットはそれでも納得できなかった。
ゾーイは守られていない。
「職を失ったのになぜ彼女を守らないの。皆薄情だわ」
オリビアに、今日は帰ってしばらく休めと宥められた。
「ゾーイに落ち度はないのに」
「私もそう思う」
カリシにはキャットの怒りが分からなかった。
「ゾーイを自由に生きさせたかったの」
代わりにオリビアが答えた。
ロリンズお休み回でした。
コロナの影響で、ゾーイのように望まない事をしても稼がないといけなくなっている人はいる、というお話でした。
+SNSでの出会いの危険性。
ゲイブの迫真の演技も相まって、本当に見てて怖かったです。
ゲイブ以外の人の証言はきちんと対照的になっていて、オンラインでのファンタジーを認識してゾーイのチャンネルを楽しんでいました。
それが普通なんですけどね……。
ゲイブを見てしまうと、その普通がすっごく貴重な存在に見えてしまいました。
今回再登場のクガートさん(ジョン・ウォーターズ監督)の登場回はこちら↓
2度目ともなるとSVUとのやりとりもこなれていましたw
そういえばキャットって誰かに似てるなーと思っていたんですが、パーソン・オブ・インタレストのショウさん(サラ・シャヒ)!? と思って画像検索したら、自分が覚えているショウさんのイメージとなんか違ってたw 修正しちゃったのかしら?
元々は同じ系統のような気がするんだけど、気のせいかな……。
でも二人とも好きな顔なんだろうな。
カリシがチームを抜けて立場が変わり、思考回路に変化が起きるのは仕方ない事だと思っています。それがいいのか悪いのかはさておき、カリシはカリシで自分の今の仕事をしている訳だから。
もう同じチームじゃないから、いつまでも都合よく仲間でい続けることは出来ないのよね。
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