あらすじ
Phil Just Wants to Taste the Slider - Modern Family
2021年3月~ Netflix シーズン11 日本初配信
(アメリカ放送:2019年9月~2020年4月) 全18話
登場人物はこちら
前回:シーズン11 9話「クリスマスは口をつぐんで/The Last Christmas」へ
アレックスの新居
アレックスは会社からプレスコットという高級マンションを与えられ、引っ越した。
セレブも多く住み、居住者専用サービスが充実している事から、家族達は理由をつけてアレックスの部屋に入り浸った。
有名レストラン、シアター、アーチェリー場、サメの水槽、ウエストワールド等々。
部外者だけでは利用できなかったが、アレックスは仕事にならないので興味津々の家族達を追い返した。
だが居住者IDがあれば成りすましができると分かると、家族達はIDをゲットしようとアレックスのモニターを盗み見していた。
それぞれが帰るふりをして施設を堪能しようとこっそりとマンション内に居残る。
コンシェルジュが新人のヒギンズで、顔で住民じゃないとバレることなく功を奏した。
キャメロン
キャメロンは、プレスコットに住むベッカムが目当てだった。
目的はスマホの留守電のメッセージを吹き込んでもらう事。
今のスヌープ・ドッグから変えたかった。
ミッチェル
ミッチェルのお目当ては、ヴィクトリア・”ポッシュ”・ベッカム。
昔スパイスガールズのコンサートでポッシュに人生を変えてもらい、その感謝を伝えたかった。
「彼女にプロポーズするつもりだったんだけど、ポッシュが”ミッチェル自分に素直に”とステージで叫んだんだ。実際は”ミシガン”だったんだろうけど。
僕はその夜カミングアウトしたよ」
ミッチェルはジムでポッシュを待ったが、窓際にいたその姿をキャメロンに見つかる。
2人とも狙いはベッカム家だと分かったので、ひとまずプールのバーで落ち合う事にした。
ルークとマニー
ルークはマニーに女っ気がないのを心配して、独身の熟女が大勢いる80年代ミュージックのエアロビクラス連れて行った。
40歳を過ぎた女性は美しいのにオトしやすい、というのがルークの狙いだった。
「君スタイルいいね、42、3歳くらい?」
「38歳よ」
「バイ」
ベッカムとモニカ(コートニー・コックス)
住居者であるベッカムとフレンズでモニカ役をしていたコートニー・コックスは、ヒギンスにボウリングのインストラクターを手配した。
そこへエアロビを追えてボウリングシャツに着替えたマニーが通りかかると、ヒギンスはマニーをインストラクターだと思い込み、「2人組がお待ちです」とボウリング場に案内してしまう。
ちょうどエアロビのクラスで、茶髪と黒髪のペアの視線を感じていたので、髪の色を確かめるとそのまま当てはまってしまった。
「楽しみにしてましたよ」
ルークとマニーは女性達が待っていると期待してボウリング場に向かった。
クレア
クレアのお目当ては美容院だった。
カラーで有名なアドルフォ・オブ・ベネチアにブルネットに染めてもらいたい。
だがグロリアがベネチアを目の敵にしていたから、グロリアの前では言えなかった。
「本名はアラン・カートマンでただの田舎者よ。美容師の同期で私のカラーレシピを盗んだ」
ところが美容院の利用は、IDの使用でアレックスのモニターに通知される仕組みになっていた。
気が付いたアレックスは不正利用が家族だと気づき、慌てて美容室に犯人を捜しに行くが、クレアのブルネットの後ろ姿だけを見て、家族だとは気づかなかった。
ブルネットに生まれ変わったクレアは、サプライズ予告をフィルの留守電に入れた。
ボウリング場
アレックスが美容院から部屋に戻ると、今度はボウリング場でIDが使われたと通知が入った。
ボウリング場で2人組を待っていたルークとマニーは、アレックスの姿に気づき、ヒギンスに伝言を頼んで場所を移動した。
「さっきの黒髪と金髪が来たら、屋上のバスタブで待ってると伝えて」
ヒギンスは運動前に体を温めるんですね、と何も疑わず引き受けた。
ルークとマニー、そして誰も見つけられなかったアレックスがボウリング場を出ると入れ違いにベッカムとコートニーがやって来た。
ヒギンスはマニーに言われた通り、2人に伝言を伝えた。
フィル
フィルの目的は、人気レストラン「パードン」のスライダー(ミニバーガー)だった。
実はフィルは「グルメのパーカー男」というハンドルネームで食レポブロガーをしていた。
最近、「もし会ったらぶん殴ってやる」という荒らしコメントが来て、炎上しているのが悩みだった。
テーブルにつくとフィルはフォロワーをじらそうとメニューの店名だけを撮影して投稿した。
オーダーをするフィルは、マンションの監視ロボに顔をスキャンされないよう、スライダーをプールに運んでもらう事にして、その場を逃げるように去った。
その時、ベッカムからもスライダーのオーダーが入っていた。
ジェイ
ジェイの目当てはミニシアターだった。
「マニーの居ない、最先端のシアターで"アラビアのロレンス"特別版BDを見たい」
ヒギンスに鑑賞中に食べるキャンディを用意させ、さて映画を見ようかと思った時、スマホの通知をチェックして驚く。
グルメのパーカー男の更新通知だった。
「彼がここのパードンに!?」
実はジェイは、行きつけの店を酷評されて以来、パーカー男のネットストーカーになっていた。もちろんフィルだとは知らずに。
2人はお互いの中身を知らず、ネット上で敵対し合っていたのだった。
ジェイは慌ててパードンに行ったが、ちょうどフィルが去った後ですれ違いになっていた。
まだ近くにいるかも、と捜すと黒いフードの男が歩いて行くのを見かけ追い掛けた。
だがそれは屋上に向かうベッカムだった。
グロリア
グロリアの目当てはプールのスライダー(滑り台)だった。
怖いものなしに思われているグロリアだったが、実は誰にも言っていなかったが滑り台が怖かった。
クレアに誘われ、家族でウォーターパークに行く前に試してみるが、怖くて滑り降りる事が出来ず立ち往生ならぬ、座り往生してしまう。
気付けば野次馬が集まり、大騒ぎになっていた。その場を動けなくなっていたグロリアは、水着に着替えたヒギンスに手伝ってもらい、無事滑る事が出来た。
一仕事終わったヒギンスは、プールサイドのバーで顧客の為のオーダーをした。
屋上にいるベッカム達と、くるかもしれないポッシュの為に。
その時、側にいたミッチェルとキャメロンはしっかりベッカムとポッシュの名前を聞き屋上を目指した。
スライダー
フィルがプールサイドに届いたスライダーを食べようとした時、滑り台の波しぶきを受けてスライダーを濡らしてしまっていた。
それがヒギンスとグロリアが立てた波しぶきだとは気づかずに。
まだ間に合う、と目についたハンドドライヤーでバーガーを乾かそうとすると、今度は風圧で飛んでいき、地面に落としてしまった。
そこへ通りかかったヒギンスに「スライダーを手に入れたい」と頼むが、今のヒギンスにとってスライダー(=滑り台)からグロリアの事だと誤解される。
「確かにあれは魅力的だ」
「僕は見ただけでまだ試せてない」
「では何とかしましょう」
誰にも邪魔されない場所を聞かれたヒギンスは、フィルに屋上のジャグジーを勧めた。
フィルが去っていくとまたしてもギリギリのタイミングで、黒いフード(ベッカム)を見失って彷徨うジェイがやってきた。
そして地面に落ちているバラバラになったスライダーに気づき、具材をチェックした。
「まだ新鮮だ。やつは近くにいる」
ポッシュ
プールから受付に戻ったヒギンスは眼鏡を拭く為に外し、裸眼になっていた。
そこへブルネットにしてサングラスをかけたクレアが通りかかると、髪の色からポッシュと間違えて声をかけてしまう。
クレアは「ポッシュですね」と言われると、ポッシュ=上品だと受け取って否定せず、更なるすれ違いが始まる。
「旦那様(ベッカム)が屋上のバスタブでお待ちです」
クレアもフィルが留守電を聴いて待っているんだと、何も疑わず屋上に向かった。
その直後、グロリアが通りかかったのでヒギンスは、謎の男(フィル)が呼んでいるとグロリアを屋上に行かせた。
グロリアは、直前にジェイにサプライズが欲しいと愚痴っていたので、ジェイが何か計画してくれたんだろう、と喜んで屋上へ向かった。
屋上
結局、家族のほとんどが屋上を目指していた。
屋上に着いたミッチェルとキャメロンは、ヒギンスにベッカムとポッシュに会いたいとは言えず、英国人をお迎えしたいと遠回しにリクエストをし、ヒギンスを誤解させた。
ヒギンスは自分が何かのプレイに誘われていると勘違いし、水着に着替え2人が待つバスタブに入っていった。
よくある事らしい。
ルークとマニーは、エアロビの金髪と黒髪をいつまでも待っていたが来ないので、カーテンで仕切られた各バスタブを覗いて捜した。
するとフィルの為に水着に着替えて待っていたブルネットのクレアの後ろ姿を見つけてこの人だ、と誤解する。
「まだ金髪を待とう。奇数は未知の世界だ」
そこへグロリアがジェイを捜す声が聞こえたので、クレアはグロリアに会いたくなく慌ててジャグジーに潜った。
無事グロリアには無人だと思われスルーされたが、潜ったせいで染めたばかりのカラーが落ちて、クレアはすっかり金髪に戻っていたが気づいていない。
その後で、ルークがもう一度覗き見したので混乱する。
「!? 金髪しかいない」
不思議に思いマニーも見ると、すでにクレアは外へ出た所だった。
「誰もいない!」
2人は戻ってくるだろう、とクレアとの入れ替わりだとは思わずジャグジーに入って待つことにした。
屋上に到着したフィルはヒギンスを見かけると「スライダーは?」と尋ね、3番のバスタブを案内してもらった。
その後、ヒギンスは当然のようにジェイを捜すグロリアを3番に案内した。
フィルはクレアを待っていたはずなのに、グロリアが入って来たので混乱した。
グロリアはフィルだと気づかずに、1人でしゃべりながら服を脱ごうとしているがフィルが声をかけると驚いて悲鳴を上げた。
黒髪と金髪
ルークとマニーのバスタブに、コートニーがやってきた。
「遅くなってごめんなさい」
2人はコートニーを知らないようで気づかず、かといってエアロビクラスでも見てない黒髪だなぁ、と不思議に思った。
そこへコートニーの会話からもう1人がベックスという名前だと知る。
「ベックスは何歳?」
「44歳よ」
「ほらな」
ルークが熟女で間違いないと思った瞬間、ベッカムが入ってきて唖然とした。
それでも2人はベッカムだと気づかないのか、どっちが男の相手をする? と困惑しながらも相談した。
フードの男
ジャグジーを出たフィルは、ベッカムが頼んでおいたスライダーを見つけ、自分のだと勘違いし横取りすると、再び3番のジャグジーに戻って1人で堪能した。
そこへ施設内を迷いまくっていたジェイが偶然辿り着いた。
ジェイは、フィルに愚痴ろうかと思って近寄ると壁に黒いパーカーが掛けてあるのを見て気づく。
「まさか、君がブロガーか?」
そしてフィルの手を掴んで、残り香を嗅いで確信した。
「ケチャップだ! ブログで母を侮辱したな!!」
フィルもそう言われて気づいた。荒らしの”クロース・トゥ・アトロー”はジェイだと。
「違う! クローゼット・アウトローだ!!」
収束
その頃グロリアはクレアを見つけて声を掛けていた。
「この髪で良く私を分かったわね」
クレアはまだ自分がブルネットだと信じて振る舞っていた。
そこへヒギンスが来て、それぞれをジャグジーの部屋に案内した。
グロリアは3番、クレアは2番へ。
グロリアが再び3番へいくと、フィルと入れ替わったジェイがワインを飲んでいた。
2番にはフィルがいてクレアはフィルとジャグジーに入った。
当然だがフィルは髪の色について何も言わない。
「髪の色が嫌なら変えるわよ」
「? いい色だよ」
フィルにはいつものクレアなので謎だった。
キャメロンとミッチェルは念願叶ってベッカムとコートニーと一緒のジャグジーに入れた。
スマホを見てるコートニーはグルメのパーカー男をフォローしていた。
「彼ここいにるわ!」
請求
アレックスは、帰宅した家族を集めてマンションからの請求金額を発表した。手厚いサービスはタダではない。
ジェイの映画用はお菓子200ドル。
スライダー8個とココナッツ水代。
滑り台での救助300ドル。
ジムのエアロバイク使用後の未掃除、40ドルの罰金。
レッグウオーマー未返却150ドル。
ウエストワールド入場料、100ドル×8回分。
そこで全員が気づいた。
ここには8人いない。
慌ててキャメロンを迎えに行った。
コメディらしいすれ違いが堪能できる、王道コメディ回でした。
すれ違いといえば大人数のモダンファミリーならではでもあり、ファイナルシーズンの集大成みたいな気合を感じました。
外すところがほとんどなく、まとめるのが難しく、長くなりました。
マンションも豪華ですが、ゲストもゴージャス!!
デビッド・ベッカム、コートニー・コックス、そして声だけですがスヌープ・ドッグ。
特にフレンズ好きとしてはモニカの登場は嬉しかった!!
モダンファミリーを見た事ない人にも、この1話で面白さわかってもらえるような気がする回でした。
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