あらすじ
Phil Carries on His Father's 'Business' - Modern Family
2021年3月～ Netflix シーズン11 日本初配信
(アメリカ放送：2019年9月～2020年4月) 全18話
登場人物はこちら
前回：シーズン11 10話「夢の高級アパートメント/The Prescott 」へ
告白
キャメロン、リリー、グロリア、マニーの4人でモールへ行った。
3人が休憩していると、マニーが小さい頃に好きだった店員ブレンダを見つけたと慌てて戻って来た。
再会できたのに挨拶できなかったというマニーに、キャメロンは恋愛専門家ぶってアドバイスをした。
前回とは違うアプローチで迫れ、と超大掛かりな計画を立てる。
ところが目の前で大掛かりな告白をして失敗する少年を見てキャメロンは勘違いに気づく。
今時は大掛かりな告白は恥ずかしくてウケない。
そこへちょうどマニーが用意したマリアッチを連れてやってきたが、キャメロンは慌てて撤収させた。
グロリアは、振り向かせたいなら気のないフリをして1週間は電話するなとアドバイスした。
「ジェイのように陰気な謎の男になれと？ 誰もそんなのに惹かれない」
キャメロンは反対したが、マニーはグロリアに従った。
すると効果があったのか、自分を覚えていなかったと落ち込んで戻って来たマニーをブレンダが追いかけて来た。
「番号教える前に行っちゃうから。あなたのも教えて」
グロリアの言う通りになった。
ライバル
キャメロンはモールでライバルのデブラを見かけていた。
「僕らから教育者賞を盗んだ」
それを聞いたグロリアは自分にもいる、と不動産のライバルの存在を教える。
初めての内覧で、契約を結ぶ直前に邪魔をされて客を奪われていたのだった。
グロリアはデブラに仕返ししろ、とキャメロンをけしかける。
「にらんでやる」
「にらむだけ？」
試着室にいるデブラにミッチェルが声をかけ、脅すがデブラにはまったく効き目がなかった。
「賞を盗んで自信がついた。私のドレス姿を見たら誰もが認める」
その時、デブラと同じボディコンなラップドレスを着たグロリアが別の試着室からこれ見よがしに出て来て鏡の前に立った。
「失礼」
完全に負けてるデブラはこそこそと試着室に戻るしかなく、ミッチェルにとってグロリアはスーパーヒーローになった。
次はグロリアがライバルに仕返しする番だった。
ライバルの内覧に邪魔に入るが、なかなかうまくいかなかった。
そこへロッカーに変身したキャメロンが登場して、騒がしい隣人を演じた。
マニーとリリーにも協力させて。
グロリアは顧客を取り戻し、初の売り上げを出した。
父の秘密
クレアとミッチェルは、ジェイのガレージに送られて来ていた母親ディーディーの遺品を処分するようジェイに頼まれた。
ほとんどが子供達の思い出の品だった。
2人は遺品の中から古いゲーム機を発掘してある事を思い出す。
そのゲーム機は、初めての家族旅行でジェイが退屈してしまい、たった3日で帰りたくなり子供達を買収した時のものだった。
だがジェイはそれを認めず、旅行は予定通り1週間滞在してその上ゲームも買ったと言い張っていた。
2人は何故35年もその事を認めないのか不思議に思い、荷物の中から旅行期間が短かったという証拠を見つけ出す事に切り替えた。
まずはホテルの25周年のマッチを見つけたので、創立から計算して1983年に泊まった事を突き止めた。
その年のミッチェルの日記を読んで、4月20日に頭の傷をからかわれたという分を見つける。
ミッチェルの頭にはちょうどゲーム機がはまるヘコミがあった。
それはクレアがゲーム機を投げつけた傷痕だった。
旅行はそれ以前だが、それより古い日記はなかった。
その後、様々な手がかりからミッチェルはウェビングマップを作り上げていた。
ホテルは1999年に倒産しているので、宿泊名簿は探せない。
レンタカー店もダメで、カードの領収書もない。
手詰まりかと思った時、クレアが重要な手がかりを思い出した。
ミッチェルが食べようとしたガム型のキャンデーから、旅行最後の日、モンキーズのコンサートに行ったことを。
その劇場のチラシを見つけ確認すると、モンキーズは今夜と水曜日と書いてあった。
そしてモンキーズのサイトから当時の公演日が14日と16日だったことを突き止める。
「14日に行ったのなら15日に現地を出発したのよ。つまり早めに帰宅した！」
そこからミッチェルは旅行が切り上げられ怒って「フラッシュダンス」を見に行った事を思い出す。それは4月15日だった。
その証拠に公開初日と書いてあるチケットが残っていた。
2人はやっと証拠を見つけて手を取り合って喜んだ。
と同時に疑問が浮かんだ。
「旅行を台無しにしたのはパブで友人に会う為？」
ミッチェルが手に取ったパブのナプキンにメモが書かれていた。
「ジェイ・プリチェットへ。最高のバーテンダーだ。1983年5月1日」
旅行の直後の日付だった。
クレアはすぐにマーガレットに電話をして聞いた。
「父さんは元バーテンダー？」
「誰から聞いたの？」
そしてあからさまに電波が悪くなったフリをして誤魔化そうとしたが、誤魔化し切れず真実を吐いた。
「社員に給料を払えない時期があって、旅行からトンボ返りして自分の懐から払ったの。夜の仕事もしてやりくりを……」
黙って居たのは家族には心配させたくなかったから。
その後、業績を伸ばしてクローゼット業界で1位になっていた。
初めてのファミリー・ビジネス
ジェイがガレージの整理をしようと思ったのは、犬のベッドの在庫も山になっていたからだった。
ジョーに手伝わせて、ベッドを車に積ませた。
ジョーが小遣い6か月分を寄付していたと知ったジェイは、子育てを間違えたと気づく。
子供もビジネスの基本を学ぶべきだ、と移動販売に連れて行った。
ジョーは取引先のペットショップで見た子犬を気に入り、買ってくれたら手伝うとおねだりするがジェイは厳しかった。
「レッスンその1交渉時に感情を見せるな。リリーを見習うんだ」
店先にベッドはなくジェイが店員に確認すると、あまり評判が良くないと言われる。しかも気に入っているのは犬より猫だと言われ、気に入らない。
次にジェイはドッグランに行って、ジョーにベッドを売り込ませたがそう簡単には上手くいかない。
最後は別の店にいくが、やはり仕入れてはもらえなかった。
さすがのジェイも諦めて帰ろうとすると、ジョーは諦めなかった。
「今日教えた事は忘れろ。役に立たない」
それでもジョーには作戦があった。
「パパから一生のお願いがあるんだ。ベッド100個を100ドルで、犬も1匹ください」
そう言った後、ジョーは本気にしてないね、と寂しそうに帰る素振りを見せた。
ゲージの中の犬にも声をかけて。
「鳴かないで、さようなら」
すると店員は同情したのかジョーに声をかけ、引き留めた。
「50ドルなら？」
ジョーはベッドの在庫を処理して、まんまと子犬もゲットした。
ジェイはベッドの失敗を認め、ジョーの未来が明るいことを確信した。
帰宅するとジェイは、ステラに対する態度からグロリアが新しい子犬を嫌がるだろう、と心配した。
ところがグロリアは一目見てこんなに可愛い犬は生まれて初めて見た、と抱き上げて気に入った。
ジェイはステラを慰めた。
徘徊
フィルの父親フランクが、過去に経営していた食料品店の周りを徘徊していたと連絡を受け、心配になったフィルは父親と会うが、なかなかその話を切り出せないでいた。
ダイナーでは、1977年6月にペンギンのビッグフットが発見されたという思い出話で盛り上がった。
若者が巨大な鳥の足跡を発見して話題になり、鳥類学者は4メートルのペンギンだと推定し、観光客も押し寄せた。
だが数年間で足跡は出なくなっていた。
それは、フィル達家族が揃っていた頃の思い出でもあった。
そして何も聞けないまま、車でダイナーから移動した。
ところが途中タイヤをパンクさせてしまい、フィルの発明した最速ジャッキを試運転するが、勢い余って車が飛んでいってしまう。
しかも携帯が繋がらず、ヒッチハイクして馴染の理髪店まで行ってからレッカーを呼ぶことに。
ちょうどそこへ喧嘩している夫婦の車が停まったので、乗せてもらう事にした。
すると父の明るさで、すっかり夫婦仲が仲良くなっていた。
無事理髪店に到着し解決すると、店主がでかけるというのでフィルは鍵を借りて2人きりにさせてもらった。
そこで食料品店の話を切り出すと、父親にはちゃんと目的があったことが分かった。
今の店の状況が気に入らなかっただけだった。
フィルは店を継がなかった事を、申し訳なく思ってると伝えた。
「もう1人いたら継いだかも」
「息子はお前だけで十分だ。お前は私の仕事を受け継いでくれた。明るく生きて家族を笑わせている」
「父さんから学んだ」
その日は誤解も解け、父と子の充実した1日になった。
だがそれが最後でもあった。
フィルは父親に捧げる為に、ガレージから探し出して、夜中にペンギンの大きな足跡をビーチに残した。
ブレンダにマニーが告白するのはシーズン1、第1話でした。懐かしい！ ファイナルシーズンのせいか、過去のネタがこうして再登場するのがいいですね。
マニーがモールの試着室で、女物のコート試着してたのがウケました。
女物に見えないよねって、バレバレでした。
フィルのお父さん、フランク役のフレッド・ウィラードさんは2020年5月に亡くなられています。
さらにびっくりなのは、その前（2020年1月）にマーガレット役のマーシャ・クレイマーさんも亡くなられていたんですね。
遅ればせながらご冥福をお祈りします。
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