あらすじ
結婚式前日
シェルドンとエイミーの結婚式の前日。
エイミーの母親（キャシー・ベイツ）と父親ラリーを車で迎えに行ったのはペニーだったが、娘が来ないという事に母親は不満タラタラだった。
一方、シェルドンの母親と2人目を妊娠中の妹ミッシーを迎えに行ったのは、ラージ。
「空港に向かうタクシーの運転手さんもインド人だったのよ」
先にアパートに到着していたシェルドンの兄に加え、次々と到着して集まっていく。
エイミーの母親
エイミーの母親はエイミー愛が強く、ペニーがヘロヘロになる程、極度に保守的なようだった。
娘は演技が上手いと褒めつつも……。
「ドラッグと性行為に溺れるから舞台になんか立たせないわ」
シェルドンと動画配信している事には、ふしだらな真似はよしなさいと、とにかく高圧的で口うるさかった。
そんな中、無口になっているのをエイミーに注意されたシェルドンは、ひも理論を考えていたから最初から話して、とリクエストした。
それを聞いた母親は、同じように無口で頭の上がらないラリーに呟いた。
「困ったわラリー、あなたが死んだ後こんな人達と暮らしたくない」
結婚式の進行役
ハワードの家では、裏庭に迷い込んでいた犬の飼い主が引き取りに来ていた。
ハワードは飼い主を見て驚き、思わずドアを一度締めてしまう。
なんとびっくり、そこに居たのはマーク・ハミルだった。
「ど～～する、マーク・ハミルだよ～～」
奇声を上げて心を落ち着かせてから、改めてドアを開け犬を引き渡した。
大事な子だから礼をしたいと言われたが、会えただけで嬉しいからと断った。
それでもマークのなんでもすると言う言葉に、ハワードはちゃっかりと結婚式の進行役を依頼した。
その頃スチュアートはコミック・ストアで、副店長のデニースに結婚式の同伴を断られていた。
「私は従業員だからそういうのはちょっと……」
だがそこへ興奮したハワードが飛び込んで来て、マーク・ハミルが進行役になった事を報告するとデニースはスチュアートに一瞬で手のひらを反した。
「ドレスを買ってちょうだい！」
結婚式
いよいよシェルドンとエイミーの結婚式の日がやってきた。
誰もがマーク・ハミルの姿に気づくと驚き、喜んだ。
ところがハワードは、本来の進行役のウィル・ウィートンにその事を伝えていなかった。
ウィルは徹夜で用意したメモを渋々マークに渡す事になった。
アシンメトリー
式の前、シェルドンは控室で母親と2人きりになった。
そこで蝶ネクタイがアシンメトリーになっている事を注意されるが、それはエイミーの好みに合わせたものだった。
「わざとなんだ。完璧じゃないほうがなんとなく格好良く見えると思って」
「ああ、そういう事もあるわね。微妙な点があってこそ、理想的な形になるのよ」
するとシェルドンは何かを思いつき、急に部屋を飛び出して行った。
シェルドンが向かったのはエイミーの控室。
目に飛び込んで来たエイミーのドレス姿に思わず綺麗だな！ と口走っていたが、シェルドンの用事は別にあった。
「凄い事に気づいちゃったんだ。
今まで数式で不完全な世界を描こうとしてきたけど、その唯一の方法は元の理論に不完全性を取り入れる事だ！」
「つまり超対称性の代わりに、超非対称性を取り入れるの？」
「超非対称性！ そうそれ！！」
シェルドンはエイミーに口紅を要求すると、花嫁の姿見に急いで数式を書き出した。
質問大会
式場は、遅れているシェルドン達を待って時間を持て余していた。
ハワードは間を持たせる為、即席でスターウォーズ質問大会を始める。
「せっかくですから聞きたい事があればどうぞ！」
多くの客が手を挙げる中、ラリーも小さく手を挙げていたが母親に睨まれるとその手を引っこめた。
質問大会のほとんどが作中の話題だったが、単なる役者のマークにはそもそもの記憶が不確かなようだった。
それをいちいちスチュアートが訂正し、いつしかデニースはスチュアートを尊敬のまなざしで見るようになっていた。
ペニーの逆襲
しびれを切らしたレナードが2人を迎えに行くが、レナードも鏡の数式を見て思わず椅子を持ち出してしまう。
「これは面白い！」
いつまでも始まらない式に腹を立たせたエイミーの母親は、シェルドンが待たせているせいだ、と席を立った。
「エイミーを連れて帰るわ」
「座りなさい！」
叫んだのはペニーだった。
「何ですって？！」
「シェルドンはエイミーを愛してる。今もこれからもエイミーを困らせたりしない。だから座って」
その気迫に思わず大人しく席に着いた。
するとシェルドンの母親がスタンディング・オベーションを始めた。
「あなたも座って！」
誰も後には続かなかった。
エイミーの母親は座ったものの、ペニーを失礼だ、とラリーに何とか言うよう促した。
口を開いたラリーは、ありがとうと言いペニーに感謝した。
今度はペニーが控室に迎えに行った。
「何やってんのアホじゃないの！」
大発見をしたと聞いてもペニーはまた科学！ アホじゃないの！ を繰り返した。
シェルドンはペニーの言う通りだと納得した。
これから2人で一生研究できる。
誓いの言葉
やっと式場に入ったシェルドンはそこで初めてマーク・ハミルを見て驚き、しどろもどろになった。
「式が終わったら持ち物全部にサインしてください」
だがエイミーにとってはマークもウィルと代わり映えしなかった。
「ヒゲを生やしたSFの人でしょ」
45分も待たせていた為、すぐに誓いの言葉と指輪の交換になった。
エイミーは、カフェで初めて見た時、何かを感じたと誓いの言葉を始める。
「一目惚れを否定する研究論文を書いたのにね」
「あの論文を読んでビビっと来たんだ。一目惚れだよ」
「論文は間違ってた。私はあなたに何かを感じたのよ」
エイミーは今でも日毎に募る愛を打ち明ける。
「愛の成長は線形？ それとも加速度的？」
「加速度的よ！」
「グラフに書いてみようか」
2人らしく盛り上がる中、エイミーはシェルドンの手を取り幸せを伝えた。
次はシェルドン。
「僕は今君の前でパニクってる。いい意味でだ。ホーンテッド・マンションのエレベーターとは違う。
この気持ちを今は上手く言葉にできない。
だけど僕はどんなに愛しているか一生かけて君に伝える」
2人は正式な夫婦となり、揃って歩き出した。
そこで歌い出したのは、取引き通りのクリプキだった……。
かんそう
シーズン11の最終回はシェルドンとエイミーの結婚式でした。
途中、結婚によってシェルドンがどんどん普通っぽくなっていってつまらない、と思っていましたが、この結婚式のエピソードを見て大分印象が変わりました。
シェルドンの相手はエイミーしかいなくて、お似合い。
これまで以上に結婚という絆で2人の世界を作って見せてくれれば、十分面白そう。
（でも後1シーズンだけどｗ）
やっぱり才女のエイミーはシェルドンと同じ言語で会話ができるのが強いですね。
ペニーとのデコボココンビも魅力的だけど、結婚という展開を考えるとエイミーがベストパートナーだと納得できました。
だってあんなに楽しみにしていた結婚式をエイミーも忘れる程、一緒にひも理論に夢中になってるんだもん。
そしてとうとう残すところ後1シーズンとなってしまいました。
今シーズンはまるでファイナルに向けて、慌てて豪華なゲストをねじ込んだのかな？ と思えるような、ゲストが豊富なシーズンだったと思います。
ビッグバンセオリーとしては出しておかないと、みたいな感じのゲストを網羅していたような気がしました。
それにしてもエイミーのお母さんが、キャシー・ベイツっていうのにはびっくりした！！
めちゃハマッてましたｗ
もっと登場して欲しいけど、あと1シーズンなんて～～！！
早く見たいような、見ると終わっちゃうから見たくないようなｗ 好きな長いシリーズの終わりにはいつも複雑な気持ちになります。
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