あらすじ
2018年 7月26日(木)~ スーパー!ドラマTV 日本初放送 全8話
(2018年1月~ デンマーク&スウェーデン放送開始/Bron/Broen)
・シーズン4登場人物
前回:シーズン4 3話「サーガの告白」へ
シラチとモーガン・ソニング
シラチは呼び出したモーガン・ソニングと会っていた。
だがモーガンは、マーガレテを車に乗せたと言う事について知らない、と言った。
「何の事かさっぱり」
警察に話すと脅してシラチは金を請求したのだが、誰にでも話せばいいとその場を立ち去ろうとした。
シラチは、銃を使って財布と携帯と車を奪って逃走した。
その頃、サーガとセアボーは美容院でシラチの行方を聞いていた。
レザ・フランクは、シラチにPCを貸しただけだと、銃を売った事は伏せていた。
PCの履歴から、登録番号PC14921の黒い車を調べていたと知る。
サーガ達も所有者のモーガン・ソニングを追う。
モーガン・ソニング
自宅で妻のマレーネに話しを聞いていると、そこへモーガンがタクシーで帰宅してきた。
シラチの事を、強盗に遭ったと説明した。
自ら署で話すといい、シラチと会った事を認めた。
マーガレテが車に乗るのを見た、と言ってたが全く身に覚えがない、とも。
マーガレテ殺害の28日は、車は兄弟が経営するスウェーデンの整備工場に預けていた。
本人は妻とハンブルグへ行っていた。
シラチが「何をしたか知っている」と言った事については、見当はつかないが興味があったから会いに行った、と説明した。
整備工場
オーナーのトビアス・ヨハンソンは、モーガンの黒い車が工場の外を走っていた事を知らなかった。
キーは、自分だけが知ってる暗証番号で管理している。
28日は、息子を病院に連れていっていた。
従業員は3人。
モヨ・マイヤースは2年前に麻薬で前歴があった。
その他2人はクリーン。
関係者との接点は見つかっていない。
ポルシェ
工場でポルシェの話題になり、サーガはセアボーにポルシェ入手のいきさつを話した。
元のポルシェの持ち主は、警察大学校の同級生ダーヴィッド。
ダーヴィッドはサーガが落第すると言った。
だがサーガは成績優秀者になると言い、賭けをした。
その戦利品がポルシェだった。
サーガはポルシェをタダで手に入れていたのだった。
ダーヴィッドは、今ストックホルム管区警察局長になっている。
ターリック・シラチ
シラチは髪と髭を剃り、モーガンの車で移動していた。
国境の尋問で、誤魔化せなくなったシラチは警官を人質に取って騒ぎを起こしていた。
セアボーとサーガが駆けつけると、一度は助けてくれたのだからもう一度助けてくれ、とシラチは言った。
「スウェーデンに亡命したい」
セアボーは言う通りにすると言うが、シラチはサーガの返事も気にした。
サーガは、これまでの教えを守り「嘘」をついた。
だが、シラチにはそれが嘘だと伝わっていた。
「本当の事を言え!」
さもないと警官を撃つ。
追い詰められたサーガは、結局真実を言ってしまう。
「スウェーデンはデンマークに犯罪者を引き渡す。
あなたは強盗、武器の所持、恐喝未遂で5年の懲役になるわ。
その後、刑期を終えたら国外退去になる」
シラチは人質の警官を解放すると、自分の口に銃を突っ込んで自殺した。
セアボーは、シラチに一度は希望を持たせてしまった事に責任を感じた。
ソニング夫妻
ソニング夫妻を調べた。
38歳の夫モーガンは旧姓ヨハンソン。
妻のマレーネ55歳とは2014年に結婚。子供はなし。
マレーネは宣伝広告業をしながら2012年に、女性を対象とした医学研究の発展を促す団体、「1.6ミリオン・クラブ」のデンマーク支部を立ち上げ代表になっていた。
そのクラブにはマーガレテもメンバーだった。
サーガとヨナスは夫婦に会いに行った。
シラチから取り戻した財布などを渡しに。
27日と28日にハンブルグへ行っていた事も確認した。
マレーネの車を利用していた。飛行機にしなかったのは、ドライブが好きだから。
ロドビユからフェリーに乗ったが、半券は残していない。
クレジットカードを使わなかったのは、現金が手元にあったし、友人が払ってくれたから。
休暇に携帯は持って行かない。
モーガンはマレーネに嘘をついていた。
何故、シラチに会いにいったのか?
「職場で警報が鳴ったって警備会社から電話があったから。警報の誤作動だったけど」
ヨハンソン兄弟
兄弟は、再会すると車の事を話し合った。
2人とも、車が勝手に使われていた事は知らない体で話していた。
「誰かがキーボックスをいじれば気が付く。
だが合い鍵を使われたなら……」
トビアスは、モーガンなら合い鍵を持っているだろうと仄めかした。
トビアスの妻ニコールは、マレーネに殺されたマーガレテと知り合いでしょ? と確かめていた。
「あなたに代表を辞めさせようとしていた人よね?」
「どこで聞いたの?」
「トビアスから聞いたんだと思う。トビアスはモーガンからね」
マレーネはトビアスとニコールのまだ幼い赤ん坊の瞳の色が、両親の色を継いでいない事に気づいた。
トビアスもニコールも青い目なのに、息子は茶色。
モーガンも茶色かった。
ニルス
ニルスは突然、妻の遺品を燃やし始めた。
日記や書類等。
スザンヌは早すぎると驚いたが、手伝わないなら帰ってくれと追い出された。
村
アストリッツに殴られたテオは、犯人がクリストファーだと決めつけた。
証拠がないものの、確かに2人が来てから騒々しくなったと感じた村長は、ウイリアムに「ここで何が求められているか2人に分からせてやって。ここで受け入れられるために」と命令した。
ウィリアムはクリストファーを射撃に誘った。
それまでウィリアムに警戒していたが、男同士の遊びに距離を縮めていた。
ウィリアムの仕事は、カウンセリングや指導者教育で会社を回っていた。
「相談相手は誰にでも必要だ。
話しを聞くよ。いつでもどんなことでも」
夜、クリストファーはアストリッツからテオを殴ったという自白を聞いていた。
でもやったのはあくまでも「アグネス」だった。
つきあいで、アストリッツの変身ごっこもした。
アストリッツは、今は別人だと言ってクリストファーにキスをした。
「私達じゃない」
ダン・ブロルン
ダンはウィリアムの後をつけ、ソフィーの居場所の「村」を突き止めた。
ウィリアムがクリストファーを狩りに誘っている間に、銃を持って自宅に侵入しソフィーの前に姿を現した。
セラピー
サーガは、セラピーで「母親の事をどう思うか?」と聞かれていた。
「何も思わない」
と言いつつも、やむを得ず思う事はある、と遺品を見た時の話しをした。
イェニファーの思い出しか残していない事。
「写真からも私だけが切り取られてた」
どう感じた? と聞かれると動揺した。
何とか言葉にすると、「いやな気分だった」と答えた。
ユリアとイダ
イダは、セアボーの家に居付こうと姉のユリアに言い出していた。
セアボーは追い出すどころか、「また今夜」という書き置きを残して出社していた。
だがユリアは、姉妹の関係に第三者を介入させる事を許さなかった。
サーガと一緒にセアボーが帰宅すると、家の中は荒らされていて姉妹は姿を消していた。
娘の形見のネックレスも取られていた。
サーガには、その重大さよりも空腹の方が重要だった。
食事を作らないのなら外に行く、とセアボーを残して出て行った。
セアボーはサーガの無神経さに苛立ちながらも、サーガに当たっても仕方ないと押さえていた。
セアボー
その後、セアボーは止めていたドラッグを買いに行ってしまう。
車のバックミラーには、娘の幻覚が映り「どうして私達を捜さないの?」と言った。
家に戻り、ドラッグを手に取った時、サーガが戻ってきたので引き出しにしまった。
サーガは子供について考えたと言う。
産んだ子供をセアボーに渡す。
セアボーが単独親権者になり、2人の関係はこれまで通りというのはどうか? と。
セアボーは考える、といい帰ろうとするサーガを引き留めた。
「一緒にいてくれないか?」
翌日、セアボーはグループセラピーの車椅子の青年、ケヴィンから電話を受けた。
ミーティングに来なかったから心配した、と。
セアボーは手は出していない、と明言した。
「約束する。もうミーティングは休まない」
リリアン
リリアンは、検事局のラース・ラスムッセンとディナーをする約束をしていた。
ドレスアップした姿をセアボーとサーガに見られ、ハンスの死から2年以上だと、応援を受けた。
だが、レストランに到着するとリリアンは、やっぱり無理だと謝って帰った。
帰宅するとハンスとの結婚式の動画を見た。
ウィリアム・ランバーグ
娘レオノラの病院に到着したランバーグは、サラの姿がない事に慌てていた。
レオノラの容体は、急に悪化していた。
医師も原因が分からず不思議がっていた。
ついさっきまで快方に向かっていたのに。
そこへ発信者不明でメッセージが届いた。
添付してある動画を再生すると、レオノラがピエロに怯えている動画だった。
そしてピエロはレオノラに何かを注射していっていたのだった。
するとサラが戻ってきた。
ウィリアムはサラを責めたが、ピエロに襲われたと知ると納得した。
ウィリアムは動画の注射から、ピエロが毒を盛ったと思った。
「医師に調べてもらえ!」
その後、ディミトリを襲った。
黒幕がディミトリだと考えたのだった。
ディミトリは武器には手を出したが、家族には出していないと否定した。
「俺には娘がいる」
ウィリアムは信じたようで、止めは刺さなかった。
ウィリアムがレオノラにつきそっていると、またメールが入った。
「毒のせいで4時間以内に死ぬ」
医師に毒を突き止めろと頼むと、ウィリアムは身代金を用意した。
解毒剤を手に入れる為に。
時間ギリギリで解毒剤はドローンで運ばれてきた。
慌てて病院へ駆け込むと、ウィリアムはすぐに解毒剤を投与した。
だが、それこそが「毒」だった。
その直前、医師の診断でレオノラから毒は見つかっていない事が判明していた。
回復に向かっていたのだった。
そうとは知らないウィリアムは、自らレオノラを毒殺してしまった。
翌日、サーガとセアボーが病院で尋問した。
ウィリアムはあまりのショックに放心状態になっていた。
犯人が送りつけたピエロの動画から、最初からパトリックが狙われていたという考えを濃くした。
だがマーガレテ、パトリック、ウィリアムそれぞれのつながりは、見つかっていなかった。
共通点
レオノラの検視結果で、即効性のある神経毒が見つかった。
サーガは危険生物イモガイに由来する毒だと、報告した。
今のところ、事件関係者に製薬会社など、毒を入手のできる者はいなかった。
だが、ピエロの動画にデッドピクセルが見つかっていた。
ドットが掛けて黒くなっている部分の事で、拡大しないとわからないものだった。
もしカメラが見つかれば指紋代わりになる。
被害者同士の接点がなく、殺害方法もバラバラ。
果たして連続殺人なのかどうかとヨナスが疑い出した時――。
サーガは、殺害法を書き出し始めた。
「石打ち」
「電気」
「毒」
3つとも、死刑方法だった。
処刑方法は世界に7つ。
残るは、「銃殺」「絞殺」「ガス」「斬首」。
サーガは共通点を見つけた。
5話「真の被害者」へつづく
かんそう
今回の終わり方は、サーガがキレッキレでスカっと爽快感がありました。
あー本当に面白い!
やっとバラバラに感じられた事件をまとめるキーワードが見つかりました。
「処刑殺人」。
処刑というからには、被害者にはなんらかの罪があった……と考えられますが、それはまだ分かっていません。
ほんとうにそうなのかどうか、も。
そして新たな怪しいキャラも加わりました。
ソニング夫妻。
歳の差夫婦ですが、妻はマーガレテがいなくなって得をする、というやっとこさ容疑者らしい動機を持っています。
でもまだサーガ達は、夫妻を放置しているので分かってない~!!
このもどかしい期間も、ブリッジではお馴染みです。
絶対何か隠しているモーガンは、意外とブラフで隠しているというのは兄弟の嫁、ニコールとの浮気くらいかな~と。
シラチの呼び出しは、その浮気を「知っている」と言われたと思ったのではないか、と。
赤ちゃんは、恐らくモーガンが本当の父親じゃないんでしょうかね。
村は相変わらずまだ謎に包まれていますが、あっさりDV夫が居場所を突き止めてしまいました。
あんなに簡単に侵入できる門って意味あるのかしら?w
今回はセアボーがキツイ回でした。
もう姉妹が盗難して逃げたと知った時に、サーガの罪のない無神経さのダブル・パンチでぼっこぼこ状態で……。
何も言わないであげて~って願いましたけど、サーガに常識は通用しない……。
さすがのセアボーもキレるかな~と思ったら、ぐっとこらえて、「また明日!」って。
本当にセアボーって愛が深すぎる~。
サーガはサーガだから仕方ないんだけど、セアボーの愛の貴重さに気づいて欲しい!!
厳しいけれども、セアボーの寛大さが垣間見れるシーンでした。
セアボーといえば、ほぼストーカー状態の車椅子の青年、ケヴィンがまた出てきました!
やっぱりなんか怪しい~。
登場人物に加えておこうと思いますw
リリアンの純情な一面も見られました。
ハンスの死から2年以上だったんですね。
なのにまだハンスへの想いを引きずっている。
リリアンってもっとドライな感じなのかな、と思っていたので意外でしたし、ハンス・ファンにとってはうれしくもありました。
ハンスもセアボーの元祖って感じの包容力のあるタイプだもんね。
なかなか忘れられないのはしょうがない。
あとあっさり自殺してしまったシラチですが、ヒゲと髪がないだけで最初まったく誰だかわかりませんでしたw
さて今シーズンは全8話なので、もう早くも折り返し地点になっています。
処刑殺人は残りあと4人。
1話に2人以上被害者が出るって展開も考えられます。
終ってしまうのが、寂しく思いつつも早く真相を知りたいというジレンマ!
5話「真の被害者」へつづく
・シーズン4登場人物
(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)
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