【最終回】アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト/American Horror Story: Cult シーズン7 11話「偉大な国へ/Great Again」

2018/07/03

Simoom アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー:カルト ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Story 7x11 Promo "Great Again" (HD) 
Season 7 Episode 11 Promo Season Finale



2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)


・シーズン7登場人物




計画前夜


スピードワゴンはあれから姿を現していなかった。

カイは連絡も取れない事を不審に思いながらも、アリーに背中を押され、リーダーとしての務めを果たす。

妊婦1000人惨殺の夜は、中止になった。
1000人は大変だから、100人に変更となって。
計画に向けての講習が始まっていた。

残っている女子は、アリーとビバリーの2人だけになっていた。
アリーは翌日の計画実行を楽しみにしていたが、ビバリーはすっかり覇気を失っていた。
今では早く死にたい、とアリーに自分を殺すよう頼む始末だった。

カイに命令されていれば自分がアリーを殺していた可能性もある。

だがアリーは、それはお互い様で役目を果たすだけ、とビバリーを責める事はなかった。
「明日の夜起きるのは、輝かしい出来事よ。
その時に分かる」


真実


カイはなかなかスピードワゴンと連絡が取れない事に、取り乱し計画は中止だとアリーに言い出した。

アリーはカイを納得させる為に、ある物を見せて説明した。

それはスピードワゴンが持っていた盗聴器だった。


アリーはウィンターが死んだ夜、スピードワゴンの様子がおかしい事に気づき、声を掛けていた。
そこでスピードワゴンの正体を知った。

スピードワゴンは薬物所持で逮捕された際に、取り引きでギャングへの潜入捜査を引き受けていたのだった。
州警察はサミュエルズを疑っていて、カルトをギャングだと思っていた。

ところがいざ潜入してみると、そこはカイのカルトだった。
さらに情報を要求されて盗聴器を仕掛けていた。


アリーはその時、今は盗聴されていないと言う事を確認するとスピードワゴンを殺していた。


カイにすぐに言えなかったのは、傷つけてしまうから。
何故なら、カイは無実の妹を殺していたのだから。
ウィンターに罪を着せたのは、スピードワゴンだった、と。

カイは泣き叫び、アリーにすがった。
アリーは、ウィンターの死を無駄にするな、とカイを励ます。
「兄妹で始めた事を達成して。
明日の夜、実行しなさい」


計画実行


「妊婦100人惨殺の夜」が決行される。
カイは、殺人キットの中身確認をし、これから始まる計画に隊員達は歓喜の大声を上げていた。

アリーはその様子を見た後、買い物に行くと外へ出て行ったが、その行き先は待機しているFBIのトラックだった。

カルトはFBIに踏み込まれた。
カイは逮捕され、隊員達は撃たれて死んだり、自殺する者もいた。


ビバリーは混乱に紛れて隊員の1人を撃ち殺した所を、逮捕された。
アリーとの擦れ違い様に言った。
「確かに、もう少しの辛抱だった」


カイはアリーの裏切りに恨みを叫んだ。
「ぶっ殺してやる!」


カイ


重警備刑務所に入れられていたカイは、その中でも軍隊と呼ぶカルトを築いていた。
黒人女性の看守グロリアまでを信徒にして。

カイにはまだマンソンが見えていた。
マンソンの声によって、自分に都合の良い人殺しも続けていた。


カイはすべての罪を認め、司法取引をして裁判を避けていた。
死刑をのがれる為に。


アリーとビバリー


アリーはブッチャリーを再び軌道に乗せていた。

カルトから抜け出した、現代で最も影響力のある女性の経営する店。
それが店の人気に繋がっていた。

そこへビバリーが訪ねて来た。
事の顛末を確認する為に。

カイが手柄を独り占めしたとはいえ、ビバリーは一晩だけでFBIから解放されていた。
それはアリーが、ビバリーは被害者だとFBIに伝えていたおかげのようだった。

アリーがFBIと組んだのは、精神病院に居た時だった。
カイは暗殺未遂事件で、すでに疑われていたのだった。
その時からアリーはFBIの情報提供者となり、免責を与えられていた。

ビバリーはアイビーの死についても、アリーを疑った。
カイはアイビーの死についてだけは、アリーの仕業だと言っていたのだった。

でもそれについてはアリーは、嘘を付き続けた。
ビバリーは、信じるといいながらもアリーの理解者である事を伝えた。
「あれほど裏切られ、屈辱を受けたら伴侶を殺す女性は大勢いるかも。
世の女性は全員その行為を理解する」


ビバリーは、転職してバー「フレイミング・リップス」のバーテンになっていた。

アリーには新しい恋人が出来ていた。
エリカというコックで、付き合って8週間が過ぎていた。


カイからの電話


ビバリーはオズの誕生会にも参加し、アリーとの交流を始めていた。

TV出演の依頼が来ていたが、アリーはどんな有名な番組であっても断っていた。
なりたいのは、子供に付き添う母親と店のオーナーだから。

そこへ、刑務所のカイから電話が入った。
カイは今も軍隊を作り、外に出たら真っ先にアリーの所へ行くと吠えていた。
「お前の息子の前で、体をバラバラに引き裂いてやる!」

それがきっかけになったのか、アリーは急に考えを変え、TV番組に出演していた。
そこでミシガン州の上院議員に立候補する、と宣言していた。

刑務所でその放送を見ていたカイは叫んだ。
「俺の地位だぞ!」


アリーVSカイ


アリーはカルトから脱出した女性と言う事で、注目こそ集めたが能力の評価が低かった。
何をしてもカイのイメージがつきまとい、常に被害者として見られてしまう。

ビバリーは、見る目を変えさせるためにジャクソン上院議員との討論会が絶好のチャンスだと言った。
大勢に強い姿を見せられる。


その討論会直前になって、カイが刑務所で死んだというニュースが入った。
「顔は損傷の為、判別不能」

それはカイが用意した替え玉19歳のトレヴァー・ギアリーの遺体だった。
もちろん、カイが殺していた。
自分と同じ刺青を彫り、坊主頭にして。
顔の皮をはぐというアイデアは、看守のグロリアの提案だった。

そしてカイはグロリアの協力で、あっさりと刑務所を脱走していたのだった。

目指すは、討論会の会場。
カイはそこでもグロリアに協力をさせ、会場内で銃を受けとり、「質問がある」と手を挙げた。
目深に被っていたキャップを外し、「カイ・アンダーソン議員だ」と名乗った時会場が悲鳴を上げた。

カイは檀上に上がり、アリーに近づく。
「お前はただの火花。火を起こしたのは俺だ。
俺の想像物だ!」
アリーの額に銃をつきつけ、わめき続ける。
「お前を殺せば、皆も希望を失う。
女は指導者になれない。
女は勝てないんだ。
知力と体力で劣るからな。
女がすべきことは身の程を弁えて、俺の為に飯を作ることだ」

だが、アリーは微動だにせず毅然とした態度を保っていた。
「ファック・ユー、カイ」

そこでカイは引き金を引いた。
それでもアリーは悲鳴すら挙げなかった。

何度撃っても弾は入っていなかった。
グロリアはアリーとグルだったのだ。

「残念ね。
屈辱を受けた男より、危険なものがあるわ。
ムカつく女よ」
言い終った時、カイは頭に銃弾を受けて倒れた。

ビバリーが撃ち殺していた。


結末


アリーは、選挙に当選した。

夜になると、オズを寝かしつけて集会に出かける。
いい世界を特別な友達と一緒に実現させるために。
友達とは、社会体制を変えたがっている力強い女性達。

その支度をするアリーは、男性根絶教会(スカム)の深緑のベルベットのフードを被り、新たなカルトの指導者の顔になっていた。




おしまい

シーズン8 アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録 1話「明けない夜/The End」へ

かんそう


死んでしまったものの、ビービーの思惑通りスカムの再結成という目的が果たされました。
グリーンのローブは、
7話「女の報復/Valerie Solanas Died For Your Sins: Scumbag」
でスカムのメンバーが着用していました。


最終回は、駆け足な感じもありましたが、内容的には大満足です。

アリーVSカイの構造は、途中で予測したものの、見終わってみれば「カルト」と言うタイトルは、ずっとカイのカルトの事だと思わせて「スカム」の再結成の話しだったという。

途中でいろんなカルトが、カイのつまみ食いのように登場したのでスカムも「そういうエピソード」的な物だろうと思わせての、むしろずーっと裏で進んでいた「主役」だったとは。

保守派トランプだからこそのゲイ(女性)のカップルというのも、上手い具合に隠れ蓑になっていて、そこに気づかせにくくなっていました。


最終回を見ると、カイに目をつけたビービーの目の付け所は間違っていなかったと良く分かりました。

アホで、目立ちやがり屋でそこそこのカリスマ性はある。
そして典型的な女性蔑視。

女性の怒りをピークにさせ、立ち上がらせるにはピッタリの選ばれた「敵」だったんですね。
あの時はまるでカイを仲間のように扱っていたので良く分からなかったのですが。

今思えば、アリーのビービー殺しもカイを信用させる為の作戦だったのかも。
ビービーはヴァレリーの為、スカムの為に自分を犠牲にしていたようにも感じます。
それだけ、アリーという存在に賭けたのではないかな、と。

後、アリーがTVに出るタイミングとかは、塀の中のカイの様子を見てタイミングを計っていたんでしょうね。
カイの準備にも会わせて、タイミングよく物事を運ぶように。


カイが信じていたように混乱の中からこそ、真の指導者が浮かび上がる。
それが大量の恐怖症を抱え、どう考えても最初には除外されていただろうアリーだったという。

ヴァレリーとカイってちょっと似てる所があるかもしれませんね。
壮大な計画はあるものの、そんなに賢くはなくてなかなか達成できない。
妊婦1000人は無理だから100人にします、みたいなw
いや100人も多分無理でしょ、って。

カイは裏切りを知る前には、ほとんどアリーの思い通りになっていたし。
アリーは、弱さはあったけど元々賢い人で、アイビーの裏切りなどを経て恐怖を乗り越え見事、リーダーとして相応しい人間に覚醒していた。

これからのスカムはちょっとやそっとじゃ解散する事はない、そんな力強さを感じました。


本当のカルトと言うストーリーは、これから始まるんじゃないかなと思いました。
ここまでは、アリーのカルトが始まるまでの序奏に過ぎない。


そう考えると、ウィンターは生き残ってスカムに入って欲しかったけど、なんせアリーの妻を横取りした罪は重いから、アリー的にも生かしてはおけなかったんでしょうね。


スタートした時には、まさかこんな結末が待っているとはまったく予想もできませんでした。
でもそれこそがAHS!

とはいえ、ホラー的な要素はほとんどなく、最後の種明かしもしっかりしているサイコ・サスペンスで今回は、比較的視聴者を選ばずに見られるのではないかな~と思いました。

時代はほぼ現代ですし、サスペンス好きな方等のアメホラ入門編にぜひどうでしょうか?w

これだけシリーズが続いていて、テーマを変えつつも衰えを見せないのは本当に凄いと思います。
大満足でした!

オズ君と殺人ピエロの出番が少ないのは残念でしたけどw


シーズン8 アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録 1話「明けない夜/The End」へ

・シーズン7登場人物

10話「マンソンに囚われて/Charles(Manson)in Charge 」へ


(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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