LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン19 13話「バーバの決意/The Undiscovered Country」

2018/07/05

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン19 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


2018年4月12日(水)22:00~ FOX 日本初放送 (全24話)
(アメリカ放送 2017年9月27日~)


【登場人物】


息子誘拐事件


父親アーロン・ハウスホールダーが母親マギーの留守中に、10か月の息子ドゥルーを誘拐する事件が発生した。

ドゥルーは、ミトコンドリアDNA枯渇症候群という生まれつきの病気で呼吸器がないと自発呼吸が出来なかった。

マギーは夫との間にトラブルはないと言う。

アーロンが使用したレンタカーがシープヘッドベイで返却されていた。

クレジットカードの利用履歴から、2週間前に医療品店で6000ドルも使っていた事が分かった。
最高級の呼吸器を購入し、ドゥルーを誘拐する為の準備をしていた。
その配達先から住所が判明し、オリビア達は2人の居場所を突き止めた。

銃を構えるアーロンに、オリビアは丸腰で接触した。
結果、アーロンの銃がペイントボールの銃だと見抜き、オリビアは無事ドゥルーを取り戻した。
ただし、妻からは聞いていない事実をアーロンから知らされる。

アーロンが息子を誘拐したのは、妻がドゥルーを殺そうとしているからだった。


真相

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


実はマギーは、ドゥルーの生命維持装置を外す為の裁判所命令を待っている状態だった。
アーロンも最初はそれに同意していた。
だが、考えが揺らいだ為誘拐に至っていた。
「いつか治療法が見つかるかもしれない」

ドゥルーには、脳活動が一切なかった。
何も見えず、何も聞こえない。
すでに死んでいるも同然だ、というのがマギーの訴えだった。
子を殺したい親はいない。
でもドゥルーはただ生まれてからずっと苦しんでいるだけ。
そこから救ってあげたい。

SVUのメンバー達も、真相を知って動揺した。
父親を刑務所送りにするのも納得がいかない。
でも法を無視する事もできない。

マギーとアーロンは落ち着いて顔を合わせると、2人で抱き合って泣いた。

2人の様子を見たオリビアは、バーバに頼んだ。
「起訴しないで」
バーバはそれには即答せず、オリビアに頼み事をした。
「(そうしてしまえば)ドゥルーには生きる権利がない事に。
父親の行動が息子に害を及ぼしてないか、調べてくれ。
起訴しても安眠できるように」


バーバの父

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


ジャック・マッコイが、バーバの部屋を訪ねた。
バーバはマッコイに父親の話しをし始める。

実はバーバも父親で似たような体験をしていた。
7年前、糖尿病性昏睡に陥り6週間生命維持装置をつけていた。
父親の事は嫌っていた。
それでも毎朝、仕事の前に病室に通った。
そして夜も追い出されるまで側に居た。

医師には治療法はないと言われ、脳活動がなかった事から装置の停止を勧められていた。
でも断っていた。
生きていれば希望がある、と苦しみから解放しなかった。
父も認めなかっただろうから。

でも今、それが自分勝手に思える。
父の命を奪うという責任を負いたくなかっただけ。
その分、父を苦しめた。

「アーロンを起訴するんだ」
「私と同じ罪で?」
「法典に書かれている通りに」
「残念です。
倫理観は法制化できない」
「我々に慈悲は必要ない」

バーバは、そうですねといいながらも納得はしていないようだった。
「取引をしろ。
保護観察を提案し、教会へ行き祈りを捧げここへ戻り酒を飲み干せ」


バーバの決意


Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


バーバはドゥルーの病室を訪ねた。
部屋にはオレンジの綺麗なバラが飾られていた。

アーロンは不在で、マギー1人がついていた。

判事からは決定の延期の連絡が来たという。
誰も決めたくはない。
責任転嫁が続いているようだった。

その間、ドゥルーは生かされている。
一生呼吸器に繋がれたまま。

マギーは、実はドゥルーが生まれる前に、医師からリスクを教えられていたと告げた。
その時アーロンは中絶を希望したのに、マギー自身が押し切って出産していたのだった。
可能性に賭けよう、と。
でもその結果、マギーの偽善のせいでドゥルーは苦しみ続ける事に。

自分を責めて涙を流すマギーをバーバは慰めた。

マギーは思わず装置のスイッチに触れる。
バーバは外に出たほうがいい、とマギーを病室から追い出した。

そして1人になるとドゥルーを見ながら胸に十字を切った。

バーバはドゥルーを殺した。


ピーター・ストーン

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


ベン・ストーン元検事の葬儀が行われた。
弔辞をしたジャック・マッコイに、息子のピーター・ストーン(フィリップ・ウィンチェスター)が挨拶をした。
葬儀の目的だけにシカゴからニューヨークへ来ていた。

親族は自分だけ、といいながらピーターは弔辞をしていなかった。
父親とは疎遠だったようだ。
それでも1人になると、父の死に涙を流した。


そのピーターが、バーバの裁判で特別検察官を務める事になった。
マッコイに紹介されたオリビアは、握手に差し出された手を無視した。

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


バーバの裁判


バーバはドーキンに弁護を頼んだ。

オリビアは、法にのっとってバーバの罪を認めさせようとするピーターに、「法は忘れて、彼の目を見て話して」と頼んだ。
だが、ピーターは頑なだった。
「法の世界では彼は重罪犯だ。
認めれば殺人を肯定することになる。
これが前例になってしまうんだ」
「まともな人間がまともなことをしただけ」

意見が一致しないオリビアとピーターの出会いは、最悪のものとなった。

Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


証言台に座ったバーバは、ドーキンの誘導で「正当殺人」を主張した。
病室に飾られていたオレンジのバラの話しをする。

「彼には美しさがわからない。
香りも嗅げない。
母親がバッハのカンタータを流していた。
不朽の名作だが、彼には聞こえない。
雲も見られない。虹も太陽も。月も。
それらの存在を知る事もない。
腹が減る事もない。
両親の顔も知らない。
知っているのは苦しみながら生きることだけだ」

つまり、死んでいた。
「生とは自分の力で生きられること」
ロー対ウェイドの判決例を持ち出した。

医師の判断ではドゥルーにはそれが出来なかった。
つまり彼から奪ったとされる命はそもそも存在しなかった。

バーバは、罪を償う事になっても、両親を何とかしたかったと訴えた。


ピーターは、父親に事前確認をしていなかった事と、バーバ自身の罪の意識を確認した。
「罪の意識はある」


陪審員の出した結論は、無罪だった。


バーバは辞職した。
マッコイに引き留められようとも。

バーバは高位裁判所の前で、オリビアに言った。
「昔は白か黒かだった。
君が現れて、私の世界に紛れ込んで来て、グレーもあるのだと教えてくれた。
気づくと青もあった。緑も。黄色も赤も。
私は君になった。
心の扉を開けてくれた君に感謝してる。
私は前に進む」


Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


14話「迫りくる影/Chasing Demons」へつづく



かんそう


さよならバーバの回でしたが、これまた深く重く、考えさせられるストーリーでした。
でもバーバの最後を飾るエピソードとしては、凄く良かったと思います。
バーバの人となりがこの1回で分かるように感じました。

私は、SVUはシーズン18以前はほぼ未見なので、バーバについても後半しか知りません。
ですが、オリビアとの別れのセリフを聞いて、これまでどんな歴史があったのかとても気になりました。

バーバのあのセリフは、詩的で素敵でした。
なんとなくバーバはオリビアを女性として好きだったんじゃないのかな~って感じるのですけど、考えすぎ? ズレてる?
その辺も、これまでを知らないのでなんとも言えないので、再放送して欲しい~。

でも、オリビアの登場で自分の世界に色が加わった、なんて比喩だとしてもロマンチックでやっぱり愛の告白のように聞こえますw
素敵な台詞!

そしてバーバのした事が、法的にも無罪と認められて終ったというのはスッキリしました。
だけど、自分へのけじめなのかな。
法の世界からは足を洗ってしまうんでしょうかね。
バーバのような人にこそ、携わっていて欲しい気がしますけど。


そんなバーバの代わりに新たに加わったのが、シカゴ・ジャスティスからのピーター・ストーン。

本家LAW & ORDERの前半はほとんど見ていないので、ベン・ストーン検事の事は知りませんでした。
なので、シカゴ・シリーズでピーター・ストーンという名前を聞いた時にも当然何も気づくはずもなく。
しっかり、血縁者設定だったんですね。

シカゴ・ジャスティスは打ち切りになっていますが、グループの中でちゃんと仕事を斡旋してもらえるという、ディック・ウルフの優しさ!

もしジャスティスが続いていたら、クロスオーバー・ネタの設定だったのかな。

オリビアとの出会いが、バチバチなのが面白かった!
といってもバーバを助けたいオリビアが一方的に、でしたけどw


本家といえば、ジャック・マッコイの登場も、本家終了後は初でした。
シリーズが終了しても、こうしてどこかでは続いている……と感じられるのは、ファンには嬉しいんだろうな、と思います。

私は見る度に、あの立派な眉毛の印象しかなくてw
今でももちろんその眉毛は健在で、しかも眉毛だけ黒い!
相変わらずのインパクトでした。


★ベン・ストーン本家 シーズン1、1話~シーズン4、22話まで登場。

14話「迫りくる影/Chasing Demons」へつづく

【登場人物】


(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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