【最終回】NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン15 24話「フラッシュバック/Date with Destiny」

2018/07/06

NCISネイビー犯罪捜査班 NCISネイビー犯罪捜査班 シーズン15 クライム ジェーン洞

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あらすじ

NCIS 15x24 Sneak Peek 1 "Date with Destiny"


2018年1月25日(木)~FOXジャパンでシーズン15 日本最速放送(全24話)


登場人物はこちら

前回:23話「マーシー号/Fallout」へ

爆弾予告


昨夜19時30分に出港した駆逐艦で、爆弾予告が発見された。
48時間に及ぶ任務に参加する予定だったが、すぐに帰還していた。

NCISが捜査を始めるが、ギブスだけはシャノンの誕生日の墓参りで遅れて参加した。


爆弾予告は洗面所の鏡に石けんで残されていた。
「館内に爆弾(Bomb on Board)」

爆弾は結局見つからず、ただのイタズラの可能性もあった。
出港を阻止したい乗員から捜査をする事に。

だが、休暇の申請を却下された2名の乗組員を取り調べでも、そこまでして出港を阻止する理由はなかった。


ケイシーが、鏡のメッセージから指紋の一部を検出した。
そのDNAを乗員と照合した所、意外な人物がヒットした。

ずっとNCISとやりとりをしていた館長だった。

長期派遣の前に、家族に館内を案内し別れを言うのは通例だという。
DNAは50%の一致だった。
該当者は、館長の男の血縁者。

実は息子のパーカーが卒業式に出席して欲しくてやっていたのだった。

常に父親がいない環境で育っていた。
卒業式だけは出て欲しい。
マクギーは自分の子供時代を思い出していた。
「僕も同じ思いをした。
でもお父さんもつらいんだ」

パーカーは父親に謝った。


スローン


スローンは、マクギーの妻、デライラの紹介でデートをしていた。
順調にいっていた所、そのレストランのカウンターで聞き覚えのある声に気づき、一瞬で取り乱してしまう。
相手を「マサウーン」だと決めつけ、突然殴りかかりレストランで大騒ぎを起こしていたのだった。

マサウーンとは、スローンの部隊、ウィンゴスがアフガニスタンで9か月間拷問を受けていた相手だった。
顔はマスクで覆われていたが、イギリス訛りの声を覚えていたのだった。
しかし、数年前空爆で殺されていたはず。

警察に捕まったスローンはヴァンス局長を呼び出して、身柄を引き取ってもらっていた。

翌日から、マサウーン捜しを始めるがスローンの起こした騒ぎ同様、その事はギブスにも伏せていた。
マクギーとケイシーだけが、局長から直々に内密の手伝いを頼まれていた。

だがケイシーがスローンの防犯カメラの映像を確認している所を、ギブスに見られてしまう。
こそこそしている事がバレてしまった。


ID


レストランから逃げていた男の身元が判明した。
ナイジェル・ハキーム。サウジアラビア生まれのイギリス育ち。
大使館の来賓で、アフガン難民のために資金を集めている活動家だった。
外交特権に守られている。

スローンはそれを聞いても、もう一度声を聞いて確かめたいと引かなかった。

イギリスのリグ次席大使と共に、ハキームをNCISに呼んだ。
スローンは、ハキームをマサウーンだと思い込んでいた。
何故逃げたのか?
何故通報していないのか?

ハキームは、それなりの理由を述べた。
アメリカ人はすぐ銃を撃つから。
難民の子供達のために資金を集めるには目立たない方がいいから。

アフガニスタンで活動を始めた2007年頃は、ちょうどスローン達が拷問されていた頃だった。
局長は、そのスローンたちを発見したのは自分が率いる救助隊だと話した。

スローンは、よくマサウーンに言われていた「異端者」と言うように命令した。
リグ次席大使は失礼な態度に呆れて席を立った。
するとスローンは突然態度を軟化させ、謝罪し握手を求めた。

ところが握手をした瞬間、態度が一転しハキームを力強く引き寄せた。
慌てて局長が引き離した。

「治療を受ける事を勧める」
ハキームは冷静なまま帰って行った。

スローンは、今の接触で確信をした。
「あいつよ。
コロンやあの目つきですべてを思い出した」

局長はスローンの暴走っぷりに思わず、クビをちらつかせた。
「今のままじゃダメだ。少し休め。
正気を取り戻せ」


ギブス


爆弾予告騒ぎの捜査が終了し、手の空いたギブスはスローンに声を掛けた。

スローンはマサウーンとの過去からギブスに話した。
「あの時、私が落ち着いてあいつの後をつけてれば、暗い路地とかで静かに始末できたのに」

マサウーンは、拷問で聞き出せる事がないとわかった後も、ゲーム感覚で拷問を続けた。
特にひどいのは、紅一点のスローンに次に殺す仲間を決めさせる物だった。
そして皆死んだ。

ヴァンス局長が助けに来た時は、マサウーンだけが逃走し、他の仲間は皆殺しにした。
それ以来の借りになっていた。

この話しは局長の他、今ギブスに話しただけで、墓場まで持って行く。
マサウーンも。
死ねば楽になれる。
そういうスローンにギブスは同意しなかった。
「どうかな。
昨日は妻の誕生日だった。
シャノンと娘のケリー、2人まとめて殺された。
俺は犯人を追いかけて頭を撃ち抜いた」
でも胸の痛みはなくなってはいない。
「話したのは君だけだ」


スローンの話しを聞いたギブスは局長を責めた。
「なぜスローンのことを黙ってた?!」

言えない理由があったといいつつ、知られてしまったのでギブスにも最新情報を共有した。
マサウーンの遺体のDNA鑑定をしていなかった事がわかった。
生きている可能性がある。


もう1人の証人


局長とギブスは退役軍人病院に向かった。
もともとスローンを見つけた時の任務は、チェスター・ケルブ元大尉の救出作戦だった。

ケルブはウィンゴスと共に拷問され、重傷を負っていた。
PTSDとアルツハイマーを発症して入院している。

ハキームが来た時の会話を録音した音声をケルブに聴かせた。
すると、すぐに怯え出しマサウーンは嫌だ! と叫び出した。


確定


局長は、次席大使にハキームがマサウーンだと連絡を入れた。
すぐには信用されなかったが、ハキームが今夜ロンドンに帰る事を知った。

NCISにスローンの姿はなく、デスクの銃もなくなっていた。
航空局に連絡をさせ、ハキームの利用空港を調べさせると、すでにスローンに聞かれたといわれる。
すぐに、リンウッド飛行場にスローンを追いかける。

銃を持ったスローンが飛行機に近づく所に、ギブス達が間に合った。
だが、そこにはハキームの姿はなかった。

パイロットに確認をするとキャンセルが入り、10分前、レーガン空港から飛び出っていると言われる。

すでに逃げられていたのだった。

そしてまだギブス達は気づいていないが、もっと悪い事が起きていた。

ハキームは局長に暴力を振るい、拉致して連れ去っていた。
「自分の強運が信じられない。
英雄のあんたを見つけた。
何年越しだろうな。
俺の兄弟を大勢殺してくれたな。
異端者め」


シーズン16 1話「異端者/Destiny's Child」につづく


かんそう


シーズン15のファイナルに相応しい、新たな事件の始まりでした。
スローン登場当初からちらつかせていた、スローンの訳有な過去がファイナルのストーリーに。

スローンのトラウマというのは、ただ拷問を受けたというだけではなくて仲間殺しの一端を担ってしまったという重いものだったという。

一度はマサウーンが死んだという情報で、終わったと思っていたのが実は生きていた……。
しかも今度は、油断のせい? で局長がマサウーンに狙われる羽目に。

しっかりとしたクリフハンガーですが、この感じはシーズン14~シーズン15の繋がりとほぼ同じパターン。
でも、シーズン14のファイナルで危険だったのはギブスとマクギーでしたから、この2人は絶対大丈夫! って信じられましたが、局長は……。
大丈夫なのかしら? 結構心配です。


それにしても、スローンはキャラ的にここまでにもそれ程受け入れられなかった上、今回の行動も「解決したいのかしたくないのかわからない」取り乱し様で。
そりゃ過去の最大級のトラウマの元ですから、取り乱すのは仕方ないんでしょうけど。
一応心理捜査官という肩書きがあるのに、なんか薄い感じがしてしまって……。

むしろ片手間のダッキーの方が信頼感ある……。

まあ、人に指導するのと自分の事は違う、というある意味リアルっちゃリアルなんでしょうけど。

むしろ、このエピソードでスローンがさよならコースというのは納得できる……。
というかファイナルのエピソードではありますが、個人的にはスローンのエピソードって事でいまいち盛り上がらず。


シーズン15は、とにかくさよならアビーと、サプライズ・リーヴスの死という後半のインパクトが強くて、前半にどんなことがあったのか、さっぱり上書きされています。

シーズン16は、ある意味NCISの大きな区切りになるような感じがしてそれはそれで楽しみ。
そしてそう考えると局長交代も大いにあり得る……。
そのついでにスローンも……。

個人的にはケイシーは、新風が吹いている感じはするので残留希望!


シーズン16 1話「異端者/Destiny's Child」につづく

登場人物はこちら

前回:23話「マーシー号/Fallout」へ

(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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