あらすじ
2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)
・シーズン7登場人物
9話「本物の家族/Drink The Kool-Aid」へ
アイビー
アイビーは、パリに料理の勉強に行った事になっていた。
だがウィンターは、それを信じなかった。
多分、カイに消された。
そう思っていた。
そしてアイビーの事を愛していたと、アリーに言った。
アリーは、犯人がカイとは限らない……と仄めかした。
2016年10月19日 大統領選 最後の討論会
ウィンターは自宅に女友達を呼んで、ヒラリーとトランプの討論会をTVで見ていた。
その側でカイは、「トランプが勝って女を黙らせろ」とネットに書き込んでいた。
それだけでは足らず、女子達がヒラリーで盛り上がっているのが我慢できずに、ヒラリー批判も始めてしまう。
カイは、女友達の1人に引きこもりのオルタナ右翼扱いで反撃され、思わず平手打ちをしていた。
ウィンターも呆れた。
始まり
その一件から2週間後、カイはセラピーを受けていた。
ウィンターの女友達に訴えられ、裁判所からの命令だった。
そこでセラピストとして、出会っていたのがビービーだった。
ビービーはカイを他の子とは違うと言い、政治に興味を持たせるようけしかけた。
「女性は今まで、怒りをダムに蓄積していたようなもの。
トランプによってそのダムが崩壊する。
賢くてカリスマ性があり、女を憎んでいるあなたもダムをぶち壊すのよ。
立ち上がりなさい。あなたは特別な人だから」
ビービーは、男性根絶協会(SCUM)の理念の為にカイを利用するつもりだった。
ビービーは、男性根絶協会(SCUM)の理念の為にカイを利用するつもりだった。
逆風
ネット規制で悪目立ちしたカイは、「差別主義の市議」だと批判されるようになっていた。
公園で演説をしていると、反対運動のデモ隊に囲まれてしまう。
いやがらせに小便が投げられ、カイには催涙スプレーが吹き付けられた。
カイは薬のせいもあり、すべてはFBIの仕業で監視されていると思い込むようになる。
カイが演説で敵対視したハーバート・ジャクソン議員が、インタビューに答えていた。
「青い髪のオルタナ右翼に語る言葉はない」
眼中にない、と言われてカイは怒りをこみ上げた。
マンソン
カイは、警備員達にマンソン・ファミリーの「ヘルター・スケルター事件」を話して聞かせた。
1969年、女優でロマン・ポランスキー監督の妻でもあるシャロン・テートが自宅で襲われて殺害されていた。
チャールズ・マンソンの指示で行われた殺戮は、殺人の責任を黒人になすりつけ、人種間戦争を引き起こすのが目的だった。
だが失敗に終わっていた。
理由は仲間の女の裏切りによって。
カイはジャクソン議員から支持者と影響力を奪う為に、マンソンのやり方を応用すると説いた。
「隠された残忍性を解き放つ。
社会に衝撃を与えて、上院議員そして大統領への道を開く」
その作戦を、「妊婦1000人、惨殺の夜」と名付けた。
ゲイリー
ゲイリーは、先生と崇めるカイの為に、家族計画連盟に忍び込んだ。
後期中絶を望む女性達のリストを盗み、妊婦殺しに役立てようというのだった。
スピードワゴンらが付き添ったが、そこにはカイの罠が仕掛けられていた。
ピエロ姿の仲間達に囲まれ、ゲイリーは目的の為の生贄にされてしまった。
翌朝、施設の入り口には血まみれのゲイリーの遺体があった。
「虐殺をやめろ」という血のメッセージと共に。
ビバリー
いつものようにビバリーが事件現場からレポートした。
カイも呼んでインタビューをしながら。
「ゲイリーは昔からの支持者で友人。
ジャクソン上院議員のせいで目覚めた戦士がつけあがる。
中絶賛成派の者が胎児の命を重んじる、私の友人を殺した」
カイはこの事件を、ジャクソン議員の責任だと主張した。
ビバリーは終始カメラの前でも、覇気がなかった。
すっかりカイに怯えるようになっていた。
ウィンターはビバリーにも逃げるように、とモンタナ州ビュート行きの切符を渡した。
ビバリーは一度騙されていた事もあり、ウィンターを信用はしなかった。
よほど独房が堪えていたようで、私はカイを裏切らないと伝えて、と切符を突き返していた。
ノイズ
カイの様子は日に日におかしさを増していく。
幻聴を訴え、それはFBIの盗聴器のせいだと言い出した。
仲間にスパイがいる。
そして、マンソンの幻覚を見るようになる。
カイは、マンソンに「自分と同じレベルの人間はあんただけだ」と言って助言を求めた。
「ユダを見つけろ。俺はミスった」
その時、アリーが盗聴器を見つけたとカイに声を掛けた。
小さな何かのパーツのような物だった。
ビービー
ビービーが突然カイを訪ねて来た。
ビービーはカイを期待外れだと責めた。
「私は、ヴァレリーの意志を継ぐ者よ。
男性根絶協会の責任を任されてるの。
あなたのせいで台無し」
カイはただ混乱を巻き起こしているだけで、気付けば女性メンバーも減っている。
頼もしかったビバリーは、すっかり使い物にならなくなった。
ビービーの目論見は、外れてしまったのだった。
カイはビービーに反抗する。
女性への蔑視を認め、女には何も出来ないと言い返した。
ビービーはカイを撃とうとした。
だが、そのビービーをアリーが撃ち殺して、カイを救った。
「あの女は裏切らない」
アリーはマンソンのお墨付きとなった。
ウィンター
カイはウィンターに髪と髭を剃らせていた。
顎にカミソリを当てさせながらも、ウィンターを問い詰める。
「何故兄を傷つけるのか?」
今はカイの事が見えなくなっている。
カルトに集まった人間はいずれ、用が無くなれば姿を消していく。
だけど自分は今は去っても、誰も居なくなった時にこそ、側にいる、と。
ウィンターは家族の絆を強調した。
「今の兄貴は恐怖でしかない」
カイは去るのは裏切りではないか? と聞いた。
一瞬、剃刀の刃がすべって、傷をつけたように感じたが、切れてはいなかった。
カイはウィンターへの妹としての愛を語った。
そうしてウィンターを一度は安心させておきながら、ビュート行きの切符を見せた。
すでにカイにはバレてしたのだった。
ウィンターは仲間達の前で、カイに首を絞めて殺された。
カイにとってウィンターは裏切り者のスパイだった。
ウィンターが何を言っても、嘘にしか聞こえなかった。
アリーが見つけてきた盗聴器は、ウィンターの時計の電池だった。
アリーは、アイス・カーの中から見つけた、ともう1つの盗聴器も見せていた。
スピードワゴン
ウィンターが死んだ後、スピードワゴンは慌てて車に乗り込んでいた。
スピードワゴンは、アイス・カーの中にあった盗聴器と同じ物を持っていた。
ウィンターが濡れ衣で死んだ事を恐れているようだった。
そこへアリーが乗り込んできて、声を掛けた。
スピードワゴンは驚いている。
まだ2人の関係はわからない……。
かんそう
カルトといえば、マンソン・ファミリーと言う事で、登場しました!
ヘルター・スケルター事件のシーンには、かなり時間が割かれています。
マンソンは、エヴァン、サラがスーザン・アトキンス、ビリーがリンダ・カサビアン。
テックス・ワトソンは、ハリソン。
パトリシア・クレンウィンケルはメドーで再登場も見られました。
今回も驚きがあって、カイを政治に煽ったのはビービーだったと言う事!
ビービーがセラピストである事がそもそも当てにならなそうでしたけどw カイに白羽の矢を立てたのは完全に失敗ですし、さっくりビービーは死亡しました。
ゲイリーの死は、それ程驚きませんでした。
むしろ長く持った方!
ウィンターの死は順当な感じ。
最後まであんまり目立つ活躍もなく、妹ポジションを外れる事はなかったけど、それが良さでもありました。
お気に入りキャラでしたけど、役を全うしたと思います。
そして前回から突然目立ち始めたスピードワゴンですが、意外と重要? な役目を持っていたようで!
ウィンターをハメたのはアリーのようですが、スピードワゴンの持つ盗聴器? とアリーの関係はどうなっているのか、次回の最終回が超気になります!
スピードワゴンが裏切り者だったのか、アリーとスピードワゴンが手を組んでいる……というか、アリーの支配下にあるのか等々。
それにしても、スピードワゴンの盲信っぷりに何か理由があるんだとしたら、あの異常さにも納得できますね。
アリーは今回は安定感を見せていました。
今はすべての風向きがアリーに良い感じになっています。
毎回毎回、新たな面白さが感じられるのが凄いわー。
それにしても殺人ピエロの出番を待っているんですけどぉ!
今回のOUT:
ウィンター
ゲイリー
ビービー
11話「偉大な国へ/Great Again」へつづく
・シーズン7登場人物
9話「本物の家族/Drink The Kool-Aid」へ
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)
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