アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト/American Horror Story: Cult シーズン7 9話「本物の家族/Drink The Kool-Aid」

2018/06/19

Simoom アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー:カルト ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Story FX 7x09 Promo Drink the Kool Aid


2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)


・シーズン7登場人物

8話「救世主/Winter Of Our Discontent」へ

集団自殺


ヘヴンズ・ゲートのマーシャル・アップルホワイト、ブランチ・ダヴィディアンのデヴィッド・コレシュ、人民寺院のジム・ジョーンズ。

カイは、自分もこの3人と同じ偉大な指導者だと男達に説明した。


この3人の行く末には、集団自殺もあった。
「人を殺すのは簡単。
だが真の力を持っていれば、人は忠実になり進んで命を差し出す」

すると隊員のハートアタックが疑問を投げる。
「これは政治活動じゃなくてカルト?」
「政治は個人崇拝だ、ハートアタック」

スピードワゴンはカイへの盲信を表した。
「あなたの望みは何でも聞く」
それが死でも、喜んで応じる。

カイは隊員達の忠誠心に念を押した。


市議会


カイは市議会で、インターネット統制法を提案した。
文化の腐敗から市民を守るという名目で、市内専用のネットワークを構築して市民のアクセスに規制をかけようというのだ。

1人は真正面からカイに反対をしたが、大怪我をしていやいや手を挙げている議員を見てカイに賛成せざるを得なかった。

議案が可決すると、カイは2018年の上院議員選への出馬を表明した。
手を叩いて喜んでいるのは、カイの警備隊だけだった。


この市議会に女性陣は来ていなかった。
カイは忠誠心が足りていないと不満を覚えた。


アリーとアイビー


アリーとアイビーは久しぶりに自宅で2人切りで対面した。

アイビーはカルトに入った理由を、アリーに説明した。
アリーの面倒や店の経営。
責任を負うばかりで、誰かに言ってほしかった。
「これをやれ、そこに行け、あれを信じろ」

責任から解放され、楽になる場所が必要だった。
そして怒りのせいでアリーを憎んでいると思い込んでいた。

アイビーは涙ながらにアリーに謝った。
人も死んでいる。
「なぜあんなに愚かで弱かったんだろう。
本当にごめんなさい、アリー。
今ならカイが扇動して人を操っていると分かる」

そして抜けるつもりだったと言う。

アリーは、自分がカルトに入ったのは、そんなアイビーを抜けさせる為に仕方なかったと説明した。
オズの為に。
だけど脱退と復縁は別の話し。

まずはオズの母親をカルトから抜け出させる。

そこへウィンターがオズを連れて来た。
アリーは、久しぶりにオズを抱きしめる事が出来た。

オズは戸惑ってはいたが、アリーの元気そうな姿に安心したようだった。
しかもアリーは、苦手なはずのピエロのツイスティのコミックを平気な顔をして手に持ち、オズにプレゼントした。
「これを読んで部屋で待っててね」
オズは会いたかった、とアリーに言った。


ウィンターもアリーに謝った。
これまで家族だからとカイを頼っていたが、兄ヴィンセントを殺した事でウィンターも考えを改めていた。
「カイは誰の事も気にかけてない。
私達は逃げるしかない」

ウィンターはネットで見つけた「カルトからの脱出法」をプリントアウトしていた。
今すぐ最小限の荷物で出発するべき。
それくらい追い込まれていた。

3人は、オズを連れて逃げる準備をしようとするが、そこへ警備隊が緊急会議だと女性陣を呼びに来た。


緊急会議


3人がいつもの部屋で待たされていると、そこへビバリーが解放されて入ってきた。
ウィンターを見るなり、掴みかかりウソをつかれた恨みをぶつけた。

すぐに警備隊に引き剥がされ、カイもやってきて会議が始まる。

「内輪揉めをしている場合ではない。
パワースペースの入り口に辿り着かなければならない」
カイは上下を白で決めて教祖気取りだった。

大きな鍋と紙コップを運んで来た。
カイの言うジム・ジョーンズの名に、レポーターであるビバリーはすぐに集団自殺を思い浮かべ怯えた。
「飲むのは女だけじゃない。
全員で飲む」

カイは紙コップに赤ワインのような液体を注いでいく。
「肉体を殺し、一瞬の死から偉大な存在として復活する。
そしてより強力になって上院議員選を戦うんだ。
全員カップを持て」

カイが指を差したら飲む。
最初に指名したのは、パスバケツだった。
パスバケツはこんなのはできない、と拒否した。
その瞬間、ゲイリーがパスバケツを銃殺した。

次は女性達だ、と指を差すとビバリーが立候補した。
だが強気とはいえ、飲む前にはビバリーもためらった。

その姿を見て、アリーとアイビーも手を取り合って飲んだ。
最後はウィンター。
カイを睨みつけるが、俺だって飲むと言われて飲み干し、紙コップを握りつぶした。

女たちが飲み終わると、カイは大声で叫んだ。
「ボーイズ! 飲め!」
男達は大声で叫びながら飲んだ。
そしてカイも飲む。

だが飲み物に毒は入っていなかった。

「選挙に出るんだ。
死んだら投票できない」

これはカイのテストだったのだ。
「我々が一体だと証明された。
最後まで忠実で互いの為に死ぬ。
我々は希少で幸せな兄弟姉妹の一団だ」

男達はカイの名を連呼して喜んだ。





オズ


アリーとアイビーは自宅に戻り、逃亡の準備をしていた。
アイビーはウィンターの事を気にかけ、アリーを驚かせた。

オズを迎えに行き、3人でそのまま逃げるつもりだった。
だが、オズはすでにウィンターとカイに連れて行かれた後だった。


カイはオズに指切りをさせていた。
そして秘密だと言って、オズの父親が自分であるとウソを教えていた。


アリーとアイビーが駆けつけた時には、オズはすでにカイの事を「パパ」と呼んでいた。
驚くアリーにカイは、人工授精したブランドン・クリニックの話しをした。
カイもそこで精子提供をしていたのだった。

アリーはオズを連れて帰ろうとするが、カイはオズに選ばせろと言う。
「オズここにいるか?」
「うん、パパ」

するとアイビーは、カイの話しに乗ってオズを預ける事に同意し始めた。
アリーは抵抗したが、仕方なくオズを残していった。


アイビー


アイビーは、ちゃんと作戦を立てるつもりで自宅に戻っていた。

まずは、クリニックの精子提供者の書類を確認した。
写真はなかったが、確かにデータを見ているとカイに当てはまるような気もしてくる。
ただし、サイコパスになる傾向は書かれてはいないが。

アリーは食事を作り始めていた。
改めて落ち着くと、カイがオズを息子だと思っていれば危害を加える事もない。
アイビーの言う通り、預けて来て正解だと言い出した。
「でもあの子は取り戻す」

アイビーはカイを殺すしかないと言う。
「私もそう思ってる」
アリーは自分には考えがあるといい、アイビーを落ち着かせてテーブルに座らせた。

ハネムーンで飲んだ特別の日の為のワインを開け、アイビーのソースでパスタを作った。
「今夜からやり直すの」
アイビーも落ち着きだし、食事を始めた。

アリーは精神病棟に入れられた最初の週に、自殺を考えていたと話し出す。
つらいすべてを終わらせようとしていたのだった。

アイビーは1度も見舞いに来なかった。
オズの顔さえ見せてくれなかった。

2週目には自分を取り戻した。
自滅的な考えを追い払って、力を奪う恐怖症を克服する事に気力を向けた。

つらい作業だったけどある時気づいた。
恐怖は心の穴を埋めるための物。
恐怖を消すには穴を埋める別の物が要る。

「だから復讐を決めたの。
あなたにね」

アイビーのした事すべてが許せず、復讐する事を考えたら治っていた――。


そう聞いたアイビーは、それまでは申し訳なさそうな顔をしていて話しを聞いていたが、本性を表した。
「治ったと思う?」

アイビーが求めていたのは強くて威勢のよい女性。
ピエロ、穴、血を怖がるアリーではなかった。

アイビーはアリーの状態を一時的なものだと断定した。
「すぐに本来の臆病者に戻るわよ。
私は怖くないから。
どうせ何もできない」

だがすでにアリーはしていた。
ワインとパスタにヒ素を入れていたのだった。

「オズが許さないわよ」
アイビーは血を吐きながら言った。

「あの子はあなたを許さない。
見捨てるから」
もうアイビーの目に映るアリーは霞んでいた。

倒れて苦しむアイビーを見ながら言う。
「私が望むのは2つだけ。
オズを独り占めする事と、あなたの死を見る事」

1つ叶った。


オズ


カイの家にお泊りしたオズは、カイの都合の良い作り話を警備隊の前で指摘してしまった。

ジム・ジョーンズは毒を飲んで死んだ後、ジーザスによって生き返らせてもらっていた。
その後、信者の1人1人を自分の力で生き返らせていた。

「それは嘘だよ。
ウィキには自分で撃って死んだって」

カイは折れないオズに腹が立ち、閉じ込めるという罰を与えた。


アリーとカイ


翌日、オズを迎えにいっても会わせてもらえなかったアリーは、カイを自宅に招待した。
マンウィッチを作るから、と。


その間、アリーはブランドン・クリニックへ行き、精子提供者の顔写真を確認していた。
案の定、カイではなかったがアリーは受付けを買収して書類を偽造していた。


カイがアリーの家にやって来た。

カイはアイビーの姿がない事に気づき、アリーがアイビーを殺した事を知った。
「君を見くびってたな」

アリーは、クリニックの書類をカイに見せた。
そこにはカイの写真が貼ってあった。

「あなたは理想的よ」
この出会いは神の介在による運命。
いかにもカイが好みそうな言い方をした。

カイは、何の疑いもなくアリーの言う事を信じて涙を流して喜んだ。
「俺はオズの父親なんだ。
俺たちは救世主の子供を作った」



2人は、カイの両親の霊廟ルームにアイビーの遺体を運んだ。
ベッドの上は家族だけの場所なので、アイビーは床に置かれた。


アリーはオズと会わせてもらえた。
抱き合うと、カイも2人を抱きしめて言う。
「これで本物の家族だ」


10話「マンソンに囚われて/Charles(Manson)in Charge 」つづく


かんそう


いろんなカルトが登場しましたが、その指導者は全員エヴァンというw
さらにジーザスもw

凝ってますね~。

カルトそのものも、ジム・ジョーンズなんかは名前は知らなくても集団自殺の事件は有名だと思いますが、私は普通の人間なのでw 知らない存在が登場しました。
いろいろ新たな知識が得られるのもアメホラの良い所?w


まずは予感の通り、アイビーOUTとなりました。

アリーの変化を明確に伝えるにはアイビーを殺させるのが一番!
それにしてもアイビーもなかなかのビッチでしたね。
やっぱり演技でもしてないと、あんなに良い人っていないってことかw

意外としぶといのがビバリーですが、残り後2話。
このままだと雑魚的な感じで死んで行きそうな感じも。
いつ死んでも驚かないし、今の状態だと死んでもそれ程影響力なくなっているし。
ただ解放されて、アリーとのタッグでガールズ・パワー炸裂って展開はあるかもしれない。

でもそれだと展開的に驚き感はないんだな~。


オズ君救世主案は、意外と冗談じゃなさそうでワクワクしてきましたw

カイはやっぱりどこかでアホっこで、アリーに上手いように言いくるめられているのもある意味、愛嬌というか可愛いw

そしてどこからか沸いてきた、カイの熱烈な信徒のスピードワゴンも面白かった。
スピードワゴンの他、ハートアタック、ガターボール、パスバケツ等々、警備隊にちゃんと名前がついててカイが覚えているってのも、おかしかった。

この辺にはカイのカリスマ性を感じるんですよね。


今回アリーがアイビーを殺した事で、アリーのラスボス感が大分上昇していますが、まだまだどうなるのかわかりません!

この先のキーはオズ君だと期待しつつ、次回も楽しみ!!



10話「マンソンに囚われて/Charles(Manson)in Charge 」つづく


・シーズン7登場人物

8話「救世主/Winter Of Our Discontent」へ

(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)




アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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