あらすじ
2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)
・シーズン7登場人物
6話「暗殺/Mid-Western Assassin」へ
1968年6月3日
アンディ・ウォーホール(Evan Peters)が撃たれた。
犯人は、ヴァレリー・ソラナス(Lena Dunham)。
スカム(男性根絶教会/S.C.U.M. /Society for Cutting Up Men)のリーダーだった。
銃乱射事件のその後
カイの仕組んだ銃乱射事件は、5人の犠牲者を出していた。
銃弾を受けて負傷で済んでいたのはカイだけだった。
メドーは犯人、アリーは共犯容疑として報道された。
ハリソンは、クリントン派のメドーがトランプ支持者に報復を誓っていたとインタビューで答えていた。
カイ・アンダーソンを標的にしている日記が残されていたと言って。
退院後、カイは選挙で市議会長に選ばれた。
謎の女
ビバリーが帰宅の為駐車場へ行くと、見知らぬ黒ずくめの女が待ち伏せていた。
銃を取りだして警戒するが、女は銃乱射事件にシナリオがある事を仄めかしてビバリーの気を引いた。
「リユニオン・ホテルの12号室に。
真実を聞く覚悟が出来たら電話して」
カルト
ビバリーがいつものようにカイの家に行くと、見張りが増え物々しい雰囲気で、ビバリーを威嚇した。
カイが当選した事で、支持者が増えて家の中の雰囲気が急に変わっていた。
男だらけの空間に女であるビバリーを歓迎しない空気が漂っていた。
ビバリーはカイに、この勢いで次の新たな血が必要だと相談したが、カイは聞き入れなかった。
「今世間が求めているのは安定だ」
ビバリーは話しが違うし、力が対等だという約束が守られていないと訴えた。
「俺を信頼しろ。
信頼だけが真のパートナーシップを作る」
「メドーは信頼してた?」
カイはメドーは悩んでいたといい、市議会の仕事をするからとビバリーを帰した。
ブッチャリー
アイビーとウィンターはブッチャリーに居た。
アイビーはサミュエルズにアリーの現状を聞きたかったが、連絡が取れないとウィンターに零した。
ウィンターは、カイのカルトが男組合になっている事を話した。
サミュエルズもその一員で、女は入れない。
そこへ、ビバリーが謎の女を連れてやって来た。
ビバリーは謎の女を訪ねて話しを聞き、2人に引き合わせたのだった。
アイビーとウィンターにも話しを聞かせる為に。女の名前はビービー・バビット。
ヴァレリー・ソラナスが恋人だった。
2人はヴァレリーの「スカム・マニュフェスト」朗読会で出会った。
スカムが主張するのは、「社会の真の問題は男」。
なので朗読会のメンバーも女ばかりだったが、2名の男ブルースとモーリスもいた。
彼らはマゾヒストで同性愛者だが、男から受けた傷を女性と同じように持っていた。
使命は男を皆殺しにする事。
とりあえずスカムの準会員である男は除いて。
スカムはサンフランシスコに移り、使命として暴力行使の計画を立てた。
まずはカップルの襲撃。
「男に股を開けば価値を得られると思う女も問題。
だから男女共に殺して警告するのよ」
カップルを殺すのは、黒いマントを身に着けたメンバー達の役目だった。
その合図になったのが、NYでのヴァレリーのウォーホール銃撃だったのだ。
ビービ―達はデヴィッド・ファラデーとベティ・ルー・ジェンセンの2人が車でデートしている所を襲った。
その名前を聞いてゾディアック事件の被害者だとゾディアック・マニアのウィンターがすぐに気づく。
「あれはヴァレリーの計画なの。
私達がゾディアックなのよ」
ゾディアック
それ以降、ヴァレリーの指示はNYの医療刑務所から電話で出されていた。
最初は計画通りに進んでいたが、ある時誰かが新聞社に手紙を送り始めて、調子が狂い出した。
ゾディアックと名乗る自称犯人。
スカムの主張の為の殺人が、すっかり横取りされまったく違う話題になっている。
だったらすぐにスカムの犯行声明を、と言うとヴァレリーは1000人殺すまではまだ明かせないという。
「権力構造を逆転させて、頂点を取り戻す。
全国で女が男社会の重荷を切り捨てて離婚する」
ビービ―にも言ってる意味が分からなかった。
その後、ヴァレリーの拘束中にゾディアックの模倣犯も現れた。
タクシー運転手のポール・スタイン。
世間は男の単独犯だと思い、犯人の正体は謎のまま。
ヴァレリーは出所後、サンフランシスコに戻るとブルースとモーリスをゾディアックを名乗っている犯人だと言って、メンバーの前で殺害した。
本当の犯人はブルースだけだったようだが。
ブルースは全員に刺され、バラバラ遺体で世間の見せしめにされた。
終焉
その後、ヴァレリーは警察に自首をした。
すべてはNYの医療刑務所から指示を出していた、と言ってもすでに「ゾディアック事件」として扱われている為、警官は相手にしなかった。
やがて、スカムのメンバーも1人1人減って行った。
ヴァレリーの精神疾患も進み、支離滅裂になっていた。
最後に残ったビービ―も、限界を感じてヴァレリーから離れた。
ヴァレリーに残されたのは、孤独死だった。
そんなヴァレリーの話しはメドーにも重なった。
社会に捨てられた存在。
それは他人事じゃない。
「自分の心を男達の陰謀にゆがめられてたらね」
ビービ―の言葉を誰も疑わなかった。
自分達は捨て駒だった。
ビバリーは、改めて誓う。
「反撃しないと」
スローガン
カイは母親の亡骸の手を取っていた。
側に来たウィンターにカイは、計画は進んだもののいざとなると自信がない、と弱音を吐く。
「王冠は重いよ」
支持者とは違い、家族であるウィンターを頼りにしていいのか確認した。
「そんなの当然でしょ」
カイは礼を言ってウィンターの手の甲にキスをしたが、ウィンターの部屋で見つけたスカム・マニュフェストを突きつけた。
咎められるのかと思っていると、カイはテキストを褒めた。
それどころか刺激を受け、次にやるべき事は哲学やスローガン、歴史書に残るものを作ることだと言い出す。
とはいえ本を書く時間はないから、SNSで発信するだけだが。
「スカム」のようなタイトルを早速考えていた。
「FIT(恐怖こそ真実)」
または、「MLWB」。
「男は地位を、女は血を」
ウィンターは即答した。
「一部の反感を買うと思う」
「俺も気に入らない。ハリソンが考えたんだ。
女にコンプレックスがあるね」
そして女性陣によろしく、と言って話しを終わらせた。
スカム
アイビーはハリソンを集会だと言ってブッチャリーに呼び出した。
しかしそこに居たのはビービ―を含む、女性だけだった。
アイビー達は、ハリソンを張り付けにして肉用の電動ノコギリで脅した。
メドーの自殺の真相を吐くように。
ハリソンは自殺するとは思っていなかったと言った。
アリーがメドーを助けるはずだった。
「自分の妻をカイに操らせてたでしょ」
「お前は妻を守れたのか?」
「私はアリーを死なせてない」
「メドーの死は惨めな人生より意味があったんだ。そう思うだろ?
すべては天才で創造主であるカイのためだ」
ウィンターはカイから聞いた、ハリソンが考えたというスローガン「男は地位を、女は血を」を持ち出す。
しかし、ハリソンは言っていないと否定した。
ビバリーが追い討ちをかける。
「締め出される気持ちは良く分かるわよね。
ゲイなんだから」
「男だよ!」
アイビーが叫ぶ。
「私達はスカムだ!」
そしてハリソンにノコギリを突き立てた。
カイはビバリーが現場からレポートする、ハリソンのバラバラ遺体発見のニュースを見ていた。
「妻メドーの起こした銃撃事件の報復の可能性もあるようです。
"法と秩序"の公約は守られていませんね」
カイの表情は無に近く、感情は読み取れなかった。
「女は怒りで真価を見せる」
そうだろ? と話しかける隣にいたのは、ビービ―だった。
「誰でもそうでしょ」
2人は顔を合わせて笑った。
8話「救世主/Winter Of Our Discontent」へつづく
かんそう
今回のテーマ「カルト」と言う事で、マンソン・ファミリー。
ピエロ繋がりで、ジョン・ゲイシー。
この辺は予想していましたが、まさかアンディ・ウォーホールにスカムに、ゾディアックまで出てくるとは!
しかもゾディアックの未解決を利用して、スカムの犯行にしちゃうとかシビれますね~。
ウォーホールの再現度もたかっと思ったら、エヴァンだし!!
通常の驚きに加え、あっちこっちに驚かされまくった回でした。
スカムのメンバーには、ほとんどモブではありますが、Gleeのビーストコーチも居て豪華でした。
ヴァレリーも豪華ゲストでレナ・ダナム。
ビービ―はアメホラ劇団員でお馴染みのフランセス・コンロイさんでした。
その前はポークママというねw
最初は、カイの知名度が上がりカルトが男組合(ってのもワロタ)になって、ビバリーを中心に女性陣お怒りって流れに、男組合VSスカムという対決になるんだと素直に見ていたのですが。
そんな展開は、想像も出来ましたし。
なのになのに、ビービ―とカイは仲間だってーーー!!
ビービ―の目的は今のところさっぱりわからない!!
スカムを蘇らせたいのなら、カイと組むのは本末転倒な気がするし……。
ずっとヴァレリーに代わる教祖的存在を捜していたというのなら、ビバリーに目をつけるのは分かるんだけど……。
カイのおバカぽさが、計算の上で相手を油断させるためだとしたら凄いなぁ。
今回のカイは、キレッキレって感じでおバカ扱いするのが失礼に感じました。
(でもFITとか言ってる所は愛すべきおバカっぽかったw)
ハリソンをスカムの獲物に進呈したのは、やっぱりハリソンがゲイだから……?
あと、メドーの夫という事でどこかで「妻殺し」を恨むようになったら面倒だったのかな?
メドーを殺したいって言っていたのはハリソンだから、そこは心配ないような気はするけど。
むしろ、ハリソンの願いを「自殺」に追い込んで叶えた上、自分のニュース性も上げて一石二鳥って感じで。
ともあれ、世間的にはゲイとストレートの一風変わったカップルは、最終的にも普通に収まらない最期を遂げたという……。
凶悪なシリアルキラーの餌食というよりは、本人達の選んだ運命のようにも思えちゃいますね。
ビバリーをメインに、女性陣に火がつきましたが、でもそれはカイの計算の上。
次の犠牲者は同じゲイと言う事でサミュエルズ?
でも刑事は利用価値あるよね~。
今回完全放置のアリーはここにどう関わるのか?
60年代に遡ったと言う事で、ゲイシーの登場、マンソン・ファミリーの登場もまだまだ可能性としてはありますし!!
まだまだ風呂敷は広がりそう!
とにかく次回が楽しみです!
8話「救世主/Winter Of Our Discontent」へつづく
・シーズン7登場人物
6話「暗殺/Mid-Western Assassin」へ
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)
2 件のコメント:
こんにちは、ジェーン洞さん。
今回、いきなり現実にあったウォーホル銃撃事件からスタートと、「どうして60年台のリアルな話を?」と驚かされたら、今度はゾディアックを! でも、リアルなゾディアック事件では確か生存者いたはず。その証言で複数犯ではなかったとも…。やはり脚色している? と思いましたが、最後のシーンでカイとビービーは通じてた! では、スカムもゾディアックも、カイがただ利用しているだけ?
アリーがチェーンソーでハリソンをバラバラにし、とうとう、お店の名前どおりになりました。アリーも悪事に着々染まっていく。これでオズは任せられる? オズにはアイビーしかいない??
カイの家に集まる集団見て、映画のファイトクラブを連想しましたね。あれも、カルト集団。カイのカルトな集まりは、どの方向に? 女性陣との対立で何を企んでいるのか? 今回機会のなかったアイビーの役目は? 今回のカルト、落とし所はどうなるんでしょうね??
White Dragonさん
コメントありがとうございます!
ビービーとカイの関係や、スカムを持ち出した目的は本当に何でしょうね。
この先が楽しみですね!
アイビーがしたことを想もうと、ほんとオズの事が心配になりますよねw
カルトから「ファイトクラブ」を連想するというのは、かなり独特なような気がしました!
私はやっぱりストレートに、マンソン・ファミリーも登場するんじゃないかな~と期待しつつw
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