アメリカン・ホラー・ストーリー11: NYC/American Horror Story:NYC 7話「番人/The Sentinel」

2023/03/29

アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー11 ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Story: NYC | Season 11, Episode 7 Trailer - The Sentinel | FX


2023年2月22日~/Disney+ 日本独占配信!!  ★初週のみ2話配信、以降毎週水曜日(全10話)
(アメリカ放送2022年10月~11月)

ジーノが応援の到着を待っていると、やってきたのはパトリック一人だけだった。
「頼める仲間なんていない」
パトリックはジーノに待ってろと言うが、ジーノは聞かなかった。だが元肉の解体場の廃墟の奥に入るとすぐに後悔した。

いかにも恐ろしいことが行われている雰囲気の中、ヘンリーが台に乗せられ、横たわっている。まだ生きているが気絶していた。
そこへガラガラと滑車の音が響き、二人の前方の頭上から何かが降りてくる。それはホワイトリーが作っているゲイのボディをパッチワークした「番人」だった。二人が気を取られているうちに背後から忍び寄っていたホワイトリーに殴られ、気絶させられた。

パトリックの心臓

パトリックが目覚めると、台の上に拘束されていた。
隣を見ると、ジーノでもヘンリーでもなく上から降りてきたパッチワークの遺体だった。

目覚めたパトリックにホワイトリーは手荒な真似をしてすまない、と丁寧だった。
「2人だけで話したかった。君のファンなんだ」
パトリックはゲイの刑事で、職場で苦労をしている。
「尊敬している」
だが目的は相容れず、パトリックのために調整もしたが計画自体は譲れない。

「番人」はゲイ社会の希望の星として作っている。今その心臓は取るに足らない人物のものが入っているが、パトリックこそ理想だった。
ホワイトリーは番人に入れている心臓の除去をし始めた……。

ジーノとヘンリー

ジーノとヘンリーは別室に並んで、手錠で台に繋がれて拘束されていた。
ヘンリーも目覚めると、緩んでいるからと、手の間接を外して片手を手錠から解放する。
しかしもう片方に緩みはなく、近くにあった糸鋸で自分の手首を切り落とすことを選んだ。
それはヘンリーなりの償いだった。
「もっと前に止められたはずだ。薄々気づいていたのに自分は大丈夫だ、と考えないようにしていた。仲間を見殺しにした」

そしてパトリックにホワイトリーのメスが向けられた時、ジーノとヘンリーは間に合い、チェーンソーを持ってパトリックを助け出した。

ヘンリーに「殺人に快楽がないわけない」と突っ込まれると、ホワイトリーは認めた。
「あの夜、島で若者を切り刻んだ夜に内なる悪が現れた。正直に言う、楽しんだよ」
でもその悪を取り除きたいと思っている。
だが解放されたパトリックは「全て取り除かないとダメだ」と銃口を向けた。
「救いが必要なのはお前だけだ」
そしてホワイトリーの額に命中させた。

解決

ホワイトリーの死によって、連続殺人事件は解決した。ジーノの「ネイティブ」新聞には一面にパトリックの顔が載り、ゲイの警官として事件を語った。
署には報道陣が殺到するも、その記事の内容が警察批判だったため、仲間たちはパトリックを攻撃した。デスクはピンクのペンキ塗れだった。
だがパトリックは気にしなかった。今更署長に引き留められても関係ない。そのまま退職した。ゲイ絡みの未解決事件はまだまだあるのに、誰も動こうとしていない。

サリー

パトリックは、ホワイトリーがパッチワークした遺体の中にアダムの捜している友人サリーがいるかどうか確認させた。
見ても身体のパーツでは判断できないが、少なくとも顔は違った。

アダムは遺体の酷い有様にショックを受けると同時に、ホワイトリーの被害者と思われる7人という数字よりも、失踪者は多いと主張した。
「どこにいるんだ?」

失踪者たち

アダムはハンナのラボに行き、ゲイの間で血小板とT細胞に異変が起きていることを教えられる。
そしてこれまでは法的に言えなかったが、サリーはホワイトリーの被害者ではない、と断言した。
「患者の一人だった。家族の元に帰ったんだと思ったの」
「なら俺に言うはずだ。彼は公園で消えた」
「私も混乱してる」
病気と失踪に関係があるのかもしれない。

アダムとハンナはフランとその仲間2人とダイナーに集まり、相談をした。
「病気は1種類ではない。アダムとハンナはウイルス性でKKのは細菌性。島のシカと同じ」
フランはCIAの生物兵器だと主張する。

島へ

アダムはネイティブのプライド特集に載せて関心を集めようと、ジーノに提案した。
「血液疾患の者を狙う黒革の大男? バカげてる」
ジーノの中では連続殺人はホワイトリーの死で解決していた。
熱心に訴えるアダムにジーノは、以前から予約しているファイア島の貸別荘に週末行くからお前も来い、と誘った。
「異常な事件をしばし忘れて、自分の人生を歩むべきだ」
仲間も誘えばいいと言われ、アダムはハンナを誘った。

ところがハンナは旅の支度中に気分を悪くし、旅行には行けないとアダムに連絡をする。
その次に母親にも電話をした。
アダムにはつわりが酷いと言ったが、母親には免疫系の流行病になったと伝え、しばらく実家に戻りたいと相談をした。
部屋の窓の外にはビッグ・ダディが立っていて、電話をするハンナを見ていた……。



最後にジーノが「プライド」についての長い記事を書いて終わり、まるで最終回のようでしたが、全10話とのことなので終わらない……はずです。
その号の表紙写真はホワイトリーが作った番人で、ジーノの空想? の中では番人は動き回り、その名の通り弱き者を守る存在になっていました。

ホワイトリーが死んで、ホワイトリーの連続殺人は終わりですが、まだビッグ・ダディと病原菌? はこれからです。
やっぱり今回を見ても、ビッグ・ダディは病のメタファーっぽいんですが……。
ただサリーが公園で消えて、遺体も出てないというのはちょっとわからないんですよね~。
遺体があればそこで寿命がつきた、とも言えるんですが。

あとパトリックが死んだバーバラを街中で見て動揺してましたが、これも今後どうなるのか。意味があるのかないのか。パトリックは自分がおかしくなった俺のせいで死んだ、と言ってジーノに宥められていましたが……。ファイア島にいかないわけはないでしょうね。

2話続けてテオ君が出てこないんですが、きっとファイア島に全員集合するんじゃないかと期待してます!!
なんだか「誰もいなくなった」みたいな、孤島の別荘でどんどん人が減っていく展開になりそうですがw



スピンオフはこちら↓

(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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