LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン23 第19話 刑事の矜持(Tangled Strands Of Justice)

2022/10/22

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン23 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

©2022 NBCUniversal Media, LLC

2022年6月17日(金)22:00~ FOX 日本初放送 (全22話)
(アメリカ放送 2021年9月~)

【登場人物】


20年前の行方不明者

セントラルパークで釣りをしていた子供が骨のようなものを発見し、付近でダイバーが人骨の入ったバッグを回収した。

ニュースを見たガーランドはオリビアを呼び出して頼る。
20年前行方不明になったまま捜査が打ち切られた少女に違いなかった。
ガーランドは副市長になることが決まっている。

アレサ・グリーン13歳。
2001年9月11日午前7時、前日から行方不明になっており捜索開始していたが、911テロ発生によって捜査が頓挫したままだった。

ガーランド元警視正はまだ警官なりたての頃で、その捜査に参加していた。

当時の捜査責任者マノックスは高齢者施設にいる。
ロリンズとベラスコが会いに行った。

当時はテロの混乱で、ほとんどの事件が未解決のままだった。
「母親は毎日電話をかけてきていたが、遺体の処理で捜査できる状況ではなかった」

検視結果

骨や遺品からアレサに間違いはないだろう。
そこへ新たな問題も見つかる。
13歳のアレサの人骨だけではなく、小さな胎児の人骨も発見された。
アレサは妊娠していたのだった。

アレサの家族

アレサの母親コーラを訪ねると、父親(アレサにとっては祖父)コールマンと二人暮らしだった。
遺品を見てアレサのものだと認めるが、念の為DNAのサンプルが欲しいと伝えると、乳歯を渡した。

乳歯から遺体はアレサに間違いなかった。
そして胎児も男児と判明、父親はアフリカ系アメリカ人でアレサと血縁関係がないことはわかった。

再びコーラを訪ね、正式に一致したと報告をする。
悲しみの中、アレサの死に胎児の父親が関わっている可能性があるため、妊娠していたことを伝えるとコーラはあり得ないと取り乱し、祖父がコーラを慰めた。

アレサは真面目で彼氏もいなかった。
母親が夜勤の時には祖父が面倒を見ていたので、隠れて家に男を呼ぶということもあり得なかった。

だが祖父に確認すると、レッドという男がいた時には任せて外出することがあったと言う。

コーラの恋人

レッドはコーラの当時の恋人だった。コーラはその存在を隠していた。
コーラに確かめると、レッドとは不倫だったから黙っていたという。
「レッドの家族を巻き込みたくなかった」
職場不倫で、レッドが引っ越しをして清算していた。

レッドを訪ね、当時の話を聞く。
「事件の事は気になっていた。だが立場上連絡することもできなかった」
アレサをいいこだったといい、家族に内緒ならとDNAの提供にも快諾した。
そしてニーナのことも心配だ、とアレサに妹がいたことが判明する。

アレサの妹

コーラに確認をすると、聞かれてないから、と言わなかったことを悪びれなかった。
ニーナは事件以来動揺し泣きじゃくっていたので近所に預けていた。
そのまま家族を捨てドラッグに溺れ、路上生活。5年前金をせびりにきたのが最後で二度と来るなと言ったきりだった。
「ニーナの遺体が先だと思ってた」

ニーナは前歴が多く、すぐデータベースで見つかった。
現在滞在している更生施設に向かう。

職員に確認すると、直前にコールマンが訪ねていたことがわかった。
その後ニーナは動揺した様子を見せて、姿を消している。
「ドラッグでも買いに行ったんだろう」

売人を脅し、ニーナが身体を売りに行ったと教えてもらい、売春をしているニーナを見つけた。
するとニーナはコールマンからアレサの遺体のことをきいて、また嘘だろうと思っていたと打ち明ける。
ニーナはアレサの妊娠を、アレサから聞いて知っていた。
「おじいちゃんも言うな、と」
コールマンはアレサの妊娠を知ってて隠していたことも判明した。

真相

胎児のDNAとコールマンのDNAが一致した。
その後の調査で、アレサとコールマンは血縁関係ではなかったことがわかった。
その事をコールマンはずっと隠していたのだった。

50年ほど前、コールマンの恋人がコーラを妊娠したと言った。
だが兵役でほぼ町を離れていたので、父親ではないことがわかっていた。
それでも結婚をし、コーラを実の娘として育てていたのだった。

「アレサは事故だった!」
妊娠したアレサに産んではいけないと伝えると、アレサがコーラに言うときかなかった。
それでアレサを揺すった際に、バスタブに倒れ込んで頭をぶつけてしまったという。
「愛していた。アレサは心の支えだった。一緒にいる時、孫娘でなかった。だから神に背く罪ではない」
コールマンは罪を認め死ぬまで獄中にいる覚悟をした。

ニーナが家を出たのはコールマンを恐れていたからだった。
全てを知った母子は再び和解し、ニーナは安心して家に戻った。

DNA不正利用

ケンダル・バンスという大学生が、パパ活サイトで知り合いつきあっていた男の高級な時計をごっそり盗んで逃走していた。
現場に到着した重大犯罪班のザボ刑事が調べると、ケンダルは大学に在学していなかった。被害者は驚く。
「真面目で、一年前にレイプされて傷ついていたのを慰めたのに」

ザボ刑事は現場にあったDNAから、すぐにケンダルを見つけて重窃盗罪で逮捕した。
ケンダルは偽名だった。
ケンダルの弁護を引き受けたミグラニ弁護士は、なぜ偽名なのに見つけられたのかとザボ刑事に問い合わせるがはぐらかされて終わった。

ミグラニはカリシに相談をする。
「依頼人はあなたも知ってる人。ヘンリー・メスナーの被害者よ」
ケンダルの本名はリビー・ブランドン。カリシも耳を刺されたひどい事件で覚えている。
偽名なのにあっという間にリビーを突き止めたのは、レイプ被害時のDNAを照合したに違いない。

レイプ被害者のDNAを別の犯罪の照合に利用するのは倫理的に問題がある、とカリシはオリビアにも報告をした。

リビーをSVUに呼び、レイプ被害時以外にDNAをとられていないことや、パパ活サイトは偽名でしか使っていないなど慎重に事実確認をする。

ザボ刑事

オリビアは重大犯罪班へ出向き、担当のザボ刑事に直接確認するが、ザボの態度はそっけなく、すぐに追い返された。
「私はSVUに乗り込み、犯人逮捕の手段を聞かない」

監察医事務所

オリビアは監察医事務所を訪ねた。
事務所としては、被害者のDNAは非公開でアクセスは不可能だからあり得ないと否定的だったが、実際現場担当者のハリーという男に確認をすると悪びれず認めた。
「重罪犯在犯の要請だし違法じゃないはず」
オリビアと上司は呆れた。
「禁止する法律が必要と誰も考えなかった。とんでもなく道義に反する! 完全な規定違反よ」
上司も憤慨し、内部調査を約束するが、ハリーの様子ではこれが初めてではなかった……。

調査の結果、これまで6人の被害者の情報が利用されていたことがわかり、マクスウェル課長にも報告をした。うち有罪は重大犯罪班の2件。
6件すべてがザボ刑事の依頼によるハリーの仕業で、二人の密接な関係が想像できる。
「前例を作ってはダメです。すべて破棄しないと」
マクスウエルも危機感を覚え、クイーンズの検察に連絡をすると約束した。

直後、ザボがSVUに乗り込んで来てオリビアに啖呵を切る。
「やってくれたわね。私に恨みでも?」
ザボに倫理観はないようで、あくまでも被害者のDNAを利用することを正当化した。
オリビアは主張する。
DNAを悪用されると分かれば今後提供してもらえなくなる。
「被害者がどんな思いでDNAを提供してくれると? まっとうな捜査をして!」

クイーンズ高位裁判所

リビーは第2級重窃盗罪で無罪を主張し、保釈金なしで釈放、公判までROR(自己誓約による保釈)となった。
ザボは不満気でオリビアに噛みつく。マクスウェルに検事局が過去の逮捕者を再調査してると言われると「お暇なことで」と皮肉を言った。

ドレイコス検事

マクスウェルと親しいコーエン判事に頼んで連絡をつけてもらい、次に二人はクイーンズ地区検事事務所のドレイコス検事を訪ねた。
連絡していたものの、ずっと無視されていた。

ドレイコス検事もザボ同様、倫理観が欠落している。
「違法じゃない。ここにきて私を説教するより事件を解決したら?」

妥協点

その後、コーエン判事からリビーの無罪が仄めかされていた。
実はドレイコス検事の夫は浮気をしていたらしく、ドレイコスはコーエン判事の署名を不正に利用して電話会社に盗聴命令を出していたのだった。
それを切り札に、ドレイコス検事とザボを動かした。

するとドレイコス検事は、さも自分の手柄のようにデータベースの不具合を見つけたという口実で修正第四条(不合理な捜索・押収・抑留の禁止)を最優先して、被告人への起訴をすべて取り下げるとの会見を開いていた。
「被害者のDNAに基ずく有罪判決を調べ、判決を覆します。他地区にも呼びかけ、この行為を違法とする法制化を進めます」
オリビアはどの口がいうか、と呆れて放送を見た。
だがマクスウェルは何かを成し遂げる最良の方法だと宥めた。
「他の人に手柄を譲ることよ」


かんそう

特に関連性のない、二つの事件だったと思います。
どちらも酷い人間が関わっているという意味では共通点は大いにありました。

ザボ刑事は捜査のため、というよりは自分の手柄のために楽をしようというそんな下心が滲んでいました。
まあ、被害者だから犯罪を犯してもよい、ということにはなりませんが、オリビアが主張するのはその手段に制限がなくてもいいとは思わないということなので、やっぱりオリビアは正義の味方だと思います。
ただ、今回は事件性が「窃盗」という人命に及ばないものだったので、もしもリビーがパパ活相手を殺していたらどうなっていたのか? はまたニュアンスが変わるような気がしてそういうことを考えさせられるストーリーでした。
よく「令状を手配している時間もない」という場面に出くわしますが、いずれ「被害者のDNAデータベースと照合した方が早い」となった時のジレンマが想像できますね……。

アレサの事件については本当にキモッ! としか言えませんね。
ただアレサが失踪した時点で、ニーナはコールマンが怪しいって気づけるはず。
13歳のアレサに対してニーナが何歳だったのかわかりませんが、でもコールマンに怯えて家を出ていたのなら、その後成長してからは母親に伝えることはできたような……。
ただ母親がニーナを不出来な娘みたいな感じで突き放している感じから、ニーナは誰にも言えなかったと想像できる。
それと母親はニーナのこと、不倫のことなど本当にアレサの事件を解決したいのかどうか、隠し事が多すぎて、間接的な被害者とはいえちょっとイラっとしました。あまり同情できなかったな~。



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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