あらすじ
American Horror Stories | Installment 2, Episode 2 Trailer: Aura | FX
2022年9月28日~/毎週水曜日 Disney+ 日本独占配信!!(全8話)
(アメリカ放送2022年7月~)
前回:シーズン2 1話「人形の館」へ
本家シリーズの記事はこちら:アメリカン・ホラー・ストーリー 各シーズンへ
オーラ
ジャスリン(ガボレイ・シディベ)は夫のブライス(マックス・グリーンフィールド)と新居に越してきたばかりだった。
20年前、強盗に入られたトラウマがあり、「オーラ」という玄関の防犯カメラを購入した。
ブライスは脅迫性障害に近い潔癖症で、予定にない行動をするジャスリンに怒りはしないがチクりと文句を言う。
昇進したばかりで仕事が忙しく、その夜家を空けた。
老人
ジャスリンが一人で家にいると、オーラが反応した。
スマホのアプリがモニタ代わりで、確認をすると見知らぬ老人が立っていた。
なのに「ジャスリン、開けてくれ」と名前を呼ばれる。
ドアも叩かれ、怖くなり通報した。
しかし、アプリに記録はなく、迎いの家の防犯カメラにも老人は映っていなかった。
ジョスリンの気のせいではないか、と警察にも片付けられてしまう。
ところが次の昼間に、今度はブライスも老人がモニタに映るのを確認した。
すぐに迎いの家に電話をして、防犯カメラを確認してもらうが誰もいないと言われる。
ブライスは気付いた。
「これはWIFIを使ったイタズラだ。ネットにもたくさんあがっている」
ジャスリンが検索してみると確かに同じ現象を報告している人がいた。
オーラには映っているのに、実際は誰もいない。
その動画の男は老人とは別人で、性犯罪者リストの男に似ていて、すでに逮捕されていた。
高校の清掃員
そしてジャスリンは思い出した。
老人が、ジャクソン高校の清掃員デイル・ヘンドリックスに似ているということを。
独り言ばかりの変わり物で、一度冗談で「おはよう、イケメンですね」と挨拶をした。
それを彼は本気にしてジャスリンを好きになり、ストーカーとなっていたのだった。
「愛しいジャスリンへ」というラブレターももらった。
その台詞は老人がモニタ越しに言っていた。
だがいつの間にか姿を消し、施設に入ったという噂が流れた。
ブライスはそもそもイタズラだから気にするな、とジャスリンを宥めた。
しかしジャスリンは一日中オーラに気を取られ、ヘンドリックスの幻覚まで見るようになる。
答え合わせ
気になったジャスリンは、同窓会と偽って一人でヘンドリックスの姉を訪ねた。
「弟の居場所がわからない。仕事を失ったあとはここに住んでた。数ヶ月前に出ていった。
いなくなるのは初めてじゃない。パソコンのせいで、殻に閉じこもってる」
パソコンが使えるということは、オーラに細工することは可能だ。
ジャスリンは最近の写真が見たい、と部屋に案内してもらうとその証明写真に写っているのはモニタ―の老人だった。
ジャスリンが帰宅すると、またオーラにヘンドリックスが映った。
「ドアを開けてくれ」
「開けたらどうなるの?」
「君に会うだけだよ」
「ほんとに?」
「ああ」
ジャスリンはドアを開けてしまう。が、玄関前には誰もいない。
しかし家に入ると、部屋の奥にヘンドリックスはいた。
「開けてくれてうれしいよ。だが申し訳ない。ウソをついた。私は……、会いに来ただけじゃない。他の目的があるんだ」
ジャスリンが驚いていると、ヘンドリックスはジャスリンに謝罪を始めた。
「高校にいた時のこと。ストーカー行為で不安にさせただろう。怖かったろう。だから伝えたい、ごめん、と」
ジャスリンはこっちこそ、とバカにしていたことを謝り、お互い許しあいましょうというと、デイルは塵になって消えた。
そして、ニュースでデイル・ヘンドリックスの遺体が発見されたと流れた。
自殺だった。ヘンドリックスは元々死んでいたのだった。
ジャスリンはブライスには何も言わなかった。
見知らぬ女性
しかしオーラはまた見知らぬ女性を映した。
ジャスリンにはすぐにこの女性もヘンドリックスのようなパターンだろうとわかった。
「グレース公園にいたの。助けて中に入れて」
するとブライスはイタズラだろ、とくたばれ、とモニタに怒鳴った。
すると女性は消え、ブライスは人騒がせだとオーラをゴミ箱に捨てた。
翌日、ジャスリンはグレース公園へ行き、ネットでひき逃げ事件があったことを知る。
ジャスリンが座ったベンチは被害者メアリーの追悼プレートがついていた。
ネットの記事の顔写真も一致した。
だがジャスリンには身に覚えがない。おそらくブライスに会いにきたのだろう、とジャスリンはブライスにメアリーを知らないか? と尋ねた。
ブライスは知らない、と言い張った。
するとジャスリンは、オーラは今や幽霊探知機として有名になっている、とネットの動画をブライスに見せ、ヘンドリックスの一件も打ち明けた。
「メアリーにもきっと何か理由がある。なぜあなたに会いに来たの?」
ジャスリンはこっそりオーラをつけなおしてもいた。
そしてメアリーはまたやってきた。
元婚約者
ブライスは、結局メアリーが元婚約者だった、とジャスリンに打ち明けた。
メアリーがひき逃げされて死んだ夜、あの公園で別れ話になっていた。
「歩いて帰る」
と怒ったメアリーを置き去りにしていたのだった。
「あれから毎日が苦しいよ。隠しているけど本当は苦しいんだ」
「彼女は許しにきたのよ」
「ブライス中に入れて」
ジャスリンはヘンドリックスの時のように解決するのだろう、とドアを開けた。
真実
すると赤ん坊を抱えたメアリーが家の中にいた。
「本当のことを言いなさいよ」
メアリーは死んだ時、妊娠してた。
真実は、予期せぬ妊娠を知ったブライスが、中絶しろともみ合いになって、目の前でメアリーがひき逃げされていたのだった。
その上、助けを求めるメアリーの首を靴で踏みつけて、止めを刺して逃げていた。
それでもブライスは悪びれない。
「赤ん坊だぞ。計画外だ」
そしてジャスリンのことももういらない、と近くにあった火かき棒を振り上げるが、メアリーの恨みでブライスは塵となって消えた。
3ヶ月後
ジャスリンは新しいアパートに引っ越した。新生活にオーラはいらなかったが、大家が強制的に設置してしまった。
そしてオーラはまた反応した。そこに映るのはブライスだった。
「ジャスリン、話したいんだ」
アメホラブランドらしい、上質の短編でした。
主役の2人は、本家でもお馴染み、というかブライス役のマックス・グリーンフィールドはNewGirlの印象の方が強いかも。
神経質なサイコな役がはまっていました。
最初、老人が悪い存在と思わせて、実はハートウォームなストーリーでほっとさせてからの、本当のストーリーはこっち! って感じの展開がアメホラらしいな、と思いました。
一番面白かったのは、そういえばアメリカって犯罪率は高そうなのに、防犯カメラがあまり普及していない???
日本はオートロックでモニターついているのは珍しくないので、そこが「そうか~」と再認識しました。
でもモニターにゴーストが映るっていうのは考えたら怖いので、現代ホラーとしてはぴったりでした。
このシリーズとしては1話は本家のがっつりスピンオフ(知らなくても楽しめますが、絶対知っていた方が何倍も楽しい)でしたが2話目はまったく関係ないので、比較的フリーダムに短編を繋いでいくようです。
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