あらすじ
クーパーがレッドから知らされた次のブラックリストは「キッド船長」だった。
きかっけはたまたま隠していたフェンタニルを子供が見つけてしまい、何も知らずに舐めて過剰摂取で死んでしまった事だった。
船長とは名ばかりの仲買人。
敵対するグループ同士の違法な取引の支払いや、集荷、配達を請け負おう。
買い手の入金を確認後、「宝」の場所をGPSで示す。
まるで宝探し。
麻薬以外にも密輸品や人間、なんでもあり。
「だから今回は急を要する。拉致を阻止しないと。標的はサフィヤ・マルーン」
リヤド生まれ、2006年男性後見人の指図を拒み強制的に精神病院へ。
その後、アメリカに亡命。
サウジアラビアの抑圧と闘う象徴となり、支援団体を創設。
同じ境遇の女性や性的少数派を国から逃す活動をしている。
その英雄が今やタウンゼントの標的になっている。
タウンゼントは秘密警察の依頼を受けていた。
そして本人に伝える間がないまま、マルーンは拉致されてしまう。
支払いがあるまでは土の中で生きたまま監禁されるのだが、酸素には限りがあり間に合ったとしても、秘密警察が掘り起こせばマルーンは処刑される。
どのみち助からない。
FBIはマルーンの救出に急ぐ。
血文字
レスラーとアラムは、マルーンが拉致された自宅に到着した。
アラムは現場にNORAという子供の名前が血文字で残されていたのを見て、それが手がかりを残したと気づく。
それは防犯カメラのパスワードだった。
カメラのデータには、拉致前に家の前に停まる車が映っていた。ナンバーは不明だが手がかりにはなる。
その頃キッドは、さらったマルーンを酸素ボンベと共に木箱に入れるとしっかりと蓋を閉めていた。
アラムの機転
拉致に使われた車は見つかったものの、手がかりは残されていなかった。
だがアラムが機転を利かせ、ダークウェッブを利用し片っ端からドラッグを購入していた。
そして1つだけGPSを利用した取引きに行き当たっていた。
レスラーとともに指定された宝の隠し場所に行くが、ブツはなかった。
罠だと気づかれたのか、それとも誰かに盗まれたのか。
レスラーが付近に停車していたタクシーに気づき、ドライブレコーダーを見せてもらう。
すると20代の白人男性がブツを取っていく様子が映っていた。
ところがフードを被り、顔認識に掛けるのは難しかった。だが男がコーヒーカップを捨てるのも映っており、そのカップのロゴからキッツ・コーヒー店を突き止め、販売記録から身元を突き止めた。
シーカー
ところが連行した男は、キッドを知ってはいるが一味ではないといい、シーカーだと言った。
他にもシーカーは大勢いるという。
「キッドは”ドロッパー”に宝を隠させる。宝の量もドロッパーの数もとにかく多い。シーカーはドロッパーを追い、宝を見つける」
手掛かり
シーカーが盗んだ麻薬を分析した所、粉ミルクが検出された。
グアヤボ・カルテルの量増しのやり口だった。
分析官が他で押収したサンプルと比較しようとしたら、そのサンプルが麻薬ですらなく100%重曹だと判明した。
押収時には確かに今回と似たヘロインだったはず。
「検査後に誰かが重曹とすり替えている」
保管後に証拠品に触れているのはただ1人だった。
「ラボで分析をした技師だ」
技師のタイラー・シュワルツを連行し、盗んだドラッグを横流ししていた事とキッドの居場所を白状させた。
キッドのアジトに踏み込み、逮捕をしたがすでにタウンゼントとの取引きは終了したところだった。
キッド
キッドの本名はウィリアム・ベネディクトだった。
2014年にささいな密輸で有罪になっている。
クーパーは最初は、マルーンを救う為とはいえキッドに取引きで免責を与える事に抵抗を感じた。
レスラーにも取引きを禁じ、脅してでもマルーンの居場所を吐かせろと命じていた。
ところがそこへレッドがやってきた。
キッドにブリムリーを紹介しようか? という表向きの理由を言うがクーパーははなから疑った。
「ここへ来たのは別の理由だろ?」
「皆が真実を話すべきだ。キッドも我々の間でも」
オフィスへ行くとクーパーはまずラキーティンがパターソンである事を突き付けた。そしてレッドと繋がっている事を知っている、と。
だがレッドははっきりと言った。
「私は国を裏切る者ではない。この国の敵に機密情報を漏らすこともない。それは君の思い込みだ。目の前のパズルを解けると思っているんだ。だがパズルは私自身で君には解けない」
レッドは仕事仲間として、友人として懇願した。
「どうか君のためにもこの件は忘れてくれ」
心からの忠告だった。
「私には悪い知人がいて、追い詰められると悪いことをする」
「つまり君はスパイではなく、あの男は君に情報を渡してない。的外れな捜査だが追えば命が危ないと?」
クーパーは納得できなかった。
「今回のことはすべて私とリズの問題だ。彼女とはよく対立するが、これには彼女も同意する。我々の事で君に危害が及べば我々のどちらも自分自身を許さないだろう」
クーパーはレッドとの会話ですっかり気を変えたようで、すぐにレスラーに命令した。
キッドに免責を与え、取引きをして情報を引き出せ、と。
リズの行動は許さないが、味方につくならリズだ。
だからレッドより先にリズを見受けるにはキッドの力が必要、という事なのだ。
キッドはマルーンについてはすぐに吐いたが、タウンゼントの情報については口を閉ざした。
「言えば殺される」
だがレスラーは保護プログラムがあるから大丈夫だとなんとか説得した。
マルーンの居場所
キッドに教えてもらったマルーンを埋めた場所に急いだ。
時間はギリギリだった。
タンクの酸素の残りも、あと1時間に迫っていた。
マルーンは秘密警察によって掘り起こされていた。
処刑はそこから近い場所、森の中で行われようとしていた。
レスラー達も到着はしていたが広い森にどこをどう探せばいいのか手がかりはなかった。
そこへ銃声が響いた。
銃を向けられたマルーンが勇敢にも抵抗していたのだった。
レスラー達はその音を頼りにマルーンの居場所に向かった。
揉み合いになるマルーンがあと少しで撃たれる、となった瞬間。
レスラー達が間に合い、マルーンは救出された。
しかし捕らえた生き残りの工作員はふてぶてしい態度を見せた。
そしてケン・スピアーズという男がマルーンの件で司法省からやってくるとその理由が分かった。
サウジの工作員は無罪放免で釈放となり、帰国便が空港に待機していたのだった。
9.11の実行犯は15人がサウジ国籍だった。
テロ後、国王はビン・ラディンの家族の引き渡しを米国に求めた。
FBIが協力をし、二十数名を返した。何も聞かずに。
「王が去っても石油が残る。家族は影響力を持ち続けている。マルーンは彼らの脅威だったので司法省は彼女には興味がない」
一連の出来事は葬られるのだろう。
タウンゼント
キッドはまだタウンゼントについては何も言っていなかった。
マルーンの件が一段落したため、保護場所にレスラーが向かった。
すると見張りは殺され、キッドはタウンゼントに拉致された後だった。
ラキーティン
ラキーティンが中国からの傍受がある、とレッドに接触をしていた。
レッドは店に来るよう指示を出し、ラキーティンとは知らずにパターソンが向かって歩いている所を偶然パクが尾行をした。
尾行に気づいたラキーティンは予定をキャンセルするがその動きこそ、パクにはパターソンとレッドの繋がりを確信させた。彼こそがラキーティンだと。
ラキーティンもまた、改めてレッドに会いに行くとFBIに気づかれているとレッドに訴えた。
「あなたの保証と違って、クーパーは追及をやめない。手を打つ必要がある」
ところが熱いラキーティンの訴えはレッドには響かない。
「君は自分の足跡を消そうとあたふたして、逆に目立っている。無実の男を殺し、死を偽装してクーパーをかわしたつもりが、泥沼にはまった。クーパーは任せろといったはずだ」
「冗談を」
ラキーティンが文句を言い続けるとレッドは脅して黙らせ追い出した。
「君がやるべきことはモスクワを安心させることだ」
アドバイス
マルーンの救助後、デンベはレッドにアドバイスをしていた。
「ハロルドと争えば、リズの思い通りだ」
レッドにその気がなくてもクーパーにはあるだろう。
レッドは薬を飲みながらデンベの話を聞いた。
「キッドの事件を渡したのはタウンゼントを見つける為。だがハロルドはあなたに情報を渡さなかった。結局キッドはさらわれこちらは収穫ゼロだ」
「真実という薬は苦いな」
「休戦はリズのためであり、ハロルドの為だ。彼には敵が多くなりすぎた」
「われらの東の友人か」
「彼の辛抱もそろそろ限界かもしれない」
デンベの予感通りだった。
ラキーティンは東の友人に会いに行き、レッドがFBIを止めないのではなく止められない、と伝えていた。
東の友人はラキーティンに新たな指示を封筒に入れて渡した。中を開けて読んだラキーティンは驚く。
「ハロルド・クーパー?」
「長年レッドを兄弟のように信用してきた。だが何十年もかけて築いたものを彼が守らないなら私がやる。それがFBIの作戦本部長を抹殺することであっても」
今回ちょっとレッドの台詞があんまりレッドらしくないような感じがしました。
ラキーティンを黙らせるのにチーズバーガーで腹膨らませたろか? みたいな。
なんか……違う。シカゴPDのボイトなら分かる。
レッドの行動そのものもなんだかダサくなりつつあるような。デンベはいいパートナーだけどあまりにもデンベの方がクリアに見えてるってなるのは……ちょっとね。
レッドは格好良くいてください。
それと日本での放送なので本当にたまたまではありますが、押収したドラッグを横流しする、という手口がまんま先週のシカゴPDと同じでしたw
だからほんとこんがらがるのよ~w
こちらは汚職警官にしないような設定にはなっていましたが。(話ややこしくなりますもんね)
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