あらすじ
ブラックリスト「ファラリスの雄牛」
レッドは、タウンゼントが資金洗浄に利用しているコインランドリーの店主を脅して、タウンゼントの居場所を聞き出そうとした。
すると場所は知らないが、高額の支払いがあったことをレッドに教えた。
相手は、レイケン・ペリロス。
レッドも知る、ファラリスの雄牛。
「そこから居場所を辿れる」
そこへデンベがルディガーからの連絡があったことをレッドに知らせた。
レッドはクーパーにもタウンゼントを追うことがリズを追う事にもなる、と情報共有をした。
次のブラックリストは「ファラリスの雄牛」。
古代ギリシャの拷問道具にちなんだ悪党レイケン・ペリロスは、拷問で情報を引き出すプロだった。
タウンゼントが雇い主でこれまで何人もタウンゼントのライバルが殺されている。
唯一の生存者、慈善家のアイホーンを訪ね手がかりを得ようとするが、レッドいわく彼こそがペリロスからの警告だと言っていた。
その意味が良く分からなかったが会えば一目瞭然だった。
アイホーンはアゴから下や指などを失い、視線入寮装置での会話しかできない状態だった。
「逆らえばどうなるかの見せしめにされた。もし警察に協力すれば彼女が再び現れて拷問の続きをやる。本人がそう断言した。だからさっきも言ったように私は何も知らない」
ルディガー
連絡を受けてレッドはルディガーのラボを訪ねる。
するとルディガーは、車のドアに挟んで小指を失いかけたと手に包帯を巻いていた。
レッドは痛々しい様子を見て心配で声をかけていた。
ルディガーは部下殺しの爆弾の情報を伝えた。
「現場には硝酸アンモニウムの結晶があったようだ」
手掛かりはコネクタにあった指紋。
レッド「ツヴェトコに渡すよ」
デンベがすぐにツヴェトコに電話連絡を入れた。
ルディガーの作業場にはシクロヘキサンが主成分の燃焼促進剤の不快な匂いが充満していた為レッドが文句をいうと、ルディガーは説明した。
「引火点が低く、安定してるし証拠が残らず鑑識泣かせの代物だ」
すると突然車が数台やってきて、レッド達を銃撃する。
デンベは身を張ってレッドを逃がすが、そのまま捕まって拉致されてしまう。
逃げ出したレッドは、襲撃の黒幕はペリロスだとレスラーに電話でデンベの拉致を知らせる。
するとレスラーは気楽に「リズならデンベを襲わない」と言うが、レッドにはもうその安心感はなかった。
「私はもう――そうとは言い切れない」
ペリロスに拷問されればいつまで命があるか分からない。
デンベの救出を急ぐ。
誓い
拘束台に縛られたデンベは、ぺロリスに異端者のフォークとよばれる拷問器具を喉元に刺された。
真実を言わないと遅かれ早かれ出血死する。
器具にはラテン語でアビウロと彫られているらしい。その意味は「誓いを立てる」。
「話すと誓って」
「ワラヒ」
デンベが言った。
「何も話さないと誓う」
拷問場所にはモニターが多数あり、それは自宅にいるタウンゼントと繋がっていた。
モニター越しに直接タウンゼントがデンベに語りかける。
「レディントンはアーカイブを持っているのか?」
デンベが何も言わない為、さらに拷問が増える。
次はイルカンジクラゲという特別なクラゲの毒の注射だった。
30分でけいれんを起こし、激痛、発熱、頭痛、発汗、吐き気を起こす。
イルカンジ症候群といい、さらに心拍数と血圧の急上昇もあるという。
死の恐怖や痛みで自傷行為に走るかもしれない
注射針が刺さった時、レッドからの連絡がタウンゼントに入っていた。
レッドの要求
デンベを拉致したバンだけが燃やされて発見されていた。
レッドはデンベが発した「ルディガー」の名を聞いて、タウンゼントにちくられたと気づき、クリーニング店に再び単身で乗り込んだ。
店主を銃で脅し、タウンゼントに連絡をさせる為の手配を頼むと膝上に一発撃ちこんだ。
「私を忘れぬよう杖を贈る」
そして今、レッドはタウンゼントにデンベを返すよう電話で要求している。
タウンゼントはリズに言われた通り、レッドが家族の仇だと信じている。
レッドはあくまでもカタリーナが犯人で、自分はその仇を討った人間だと説明する。
「だから我々は平和的に共存できる。私の提案を受ければ――」
レッドの提案はデンベと自分を入れ替えることだった。
「それから攻撃する」
タウンゼントはそれを聞いて笑った。
「意外とロマンチストだな」
レッドとの電話を切ると、タウンゼントはデンベの解放を命令した。
レッドは指定の場所へ行き、ドラッグ入りのドリンクを飲んでタウンゼントの迎えを待った。
デンベは拘束を解かれる中で、隙を見てペリロスに反撃し解毒剤を自分に打っていた。
そしてレッドがドラッグで朦朧となっていく中、解放されたデンベからの通話に出た。
「レイモンド、今そっちに行く。早まるな」
だがレッドはもう捕まっていた――。
FBIがデンベの拷問場所に到着した時は、もぬけの殻だった。
デンベは電話でレスラーに手がかりとしてクラゲの毒を使われた事を教えた。
レッド拷問
今度はレッドが拘束台に縛られている。
ペリロスはレッドに使う注射の説明をした。
「リンパ球性脈略髄膜炎。上行性麻痺を引き起こす感染症。
麻痺が肺に達すると息が出来なくなる」
タウンゼントはやはりモニター越しにレッドに語りかける。
レッドの残り時間は1時間になった。
ペリロスから注射をされてもなお、「君を殺すのがますます楽しみだよ」と軽口を叩いた。
そしてレッドはタウンゼントを無視し、そこにはいないリズに語り出す。
どこかで見ているはず、と思っているようだった。
「なあエリザベス、この瞬間を君が見届けてしまうのが悲しい」
決して命惜しさに語り賭けているのではない。
刑事デンベ
FBIは毒からペリロスの身元を突き止めた。
だが名前や住所は偽造している。
ケイラ・リン・バンクスという偽名からさらに追跡を進める。
レッドの居場所を捜すのにデンベもFBIで協力していた。
するとクーパーはデンベを良い刑事になると認めた。
そしてデンベはクーパーの期待通り、見落としていたヒントに気づく。
「証拠がないことが証拠だ」
ルディガーのラボにあった燃焼促進剤が使われたのだ。
デンベは単独でルディガーの自宅に押し入り、バンを燃やす協力をしたことを追求する。
「俺達をハメたな」
ルディガーはすぐに白状した。
ルディガーの怪我をした手は、ペリロスの拷問の痕だったのだ。
「奴らにやらされたんだ。彼らの狙いはレッドだった」
レッドの居場所を入手した。
デンベはルディガーをラジエイターに拘束させてから、FBIに連絡を入れ救出に向かった。
そしてレッドの救出に間に合った。
タウンゼントがうるさく話しかけてくるモニターは、電源を撃って消し、ペリロスを銃で脅して解毒剤を打たせた。
その後レッドとペリロスを入れ替え、ペリロスを拘束台に縛り付けた。
タウンゼントの居場所、連絡方法などを聞き出す。
レッドに打ったのと同じ注射を打って。
FBIが到着するとペリロスだけが取り残されていた。
ペリロスからの情報は大して使えないものだった。
報酬の支払いは現金。連絡は使い捨ての携帯。
ビデオ中継も暗号化されていて辿り着くのは不可能のようだった。
無駄骨に思えたが、レッドとデンベの絆を確かめるには無駄ではなかったようだった。
クーパーは本格的に、1人になった時には刑事の道がある、とデンベをスカウトした。
そして拘束したはずのルディガーの姿が消えていたことも伝えた。
ルディガー
タウンゼントは自宅でボクシングの練習をしていた。
激しく何度もサンドバックを叩く。
あまりの夢中さに側近が止めると、サンドバッグの中から出て来たのは血まみれのルディガーだった。
「よく聞け。お前が生きてるのはキーンのお陰だぞ。
殺すな、と頼まれた。お前の命は俺のもの。俺の手下だ。ヘマは許さん!」
あーあー。
すっかりリズ帝国になりつつありますね。
これリズが最初から魅力あるキャラだったら、すごいカッコいい! ってなる展開なんですけど…。残念。まったく共感? できない。
しかも何故か、キーン>タウンゼントになってますけど。
タウンゼントが何故リズのいう事を大人しく聞いているんでしょうか?
それにしても今回は全体的にストーリーも分かりやすかったし、レッドが明らかに見せ場というか、格好いいシーンがあって良かったな~。
「私を忘れぬよう杖を贈る」
「君を殺すのがますます楽しみだよ」
しびれました。
こういうコミックぽい分かりやすいのでいいんですよ…。
レッドの格好良さを堪能させて欲しい!
そういう意味では、なかなかやり手のタウンゼントもライバルとして不足なさそうで面白くなってきた!
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