あらすじ
留学生失踪事件
オリビアはイタリアのロッシ警部補からビデオ通話で協力要請を受ける。
ミラノからの交換留学生マリア・フェラーロ20歳が、NYで1ヶ月前から行方不明になっているという。
管轄外だったが、担当部署はデモで大変だったので捜査を引き受けた。
マリアは父親に3回同じメールを入れている。
「大丈夫よ、パパ会いたい」
だが1ヶ月前からマリアの携帯の電源は切れていた。
ルームシェア仲間
マリアはスタイタウンでルームシェアをしていた。
フィン、ロリンズ、キャットが聞き込みに行った。
家主のブラッドに話を聞くと、マリアがいなくなった日も曖昧だった。
パンデミックで出入りが激しくなり、混乱のせいだという。
レクシーは、マリアがブラッドのホッケーバッグと皆の食費を持っていったという。
マリアはコロナを心配してほとんど部屋にいて、あまり他の住民との交流はなかったようだった。
レイバーデ―の週末の後、火曜日にはいなかったという。
マリアの利用していた部屋は綺麗に片付けられていた。
すると、フィンが壁の一部が綺麗に拭き取られているのに気づく。その近くのラグの一部にも漂白剤を使ったような跡があった。
ラグを捲ると血痕が見つかった。
事件性を確信し、非常階段からの動線を調べると、休業している店の裏口の鍵が壊れている事に気づく。
中を調べると何かを引きづった痕があり、店の冷凍庫の中にマリアの遺体を発見した。
マリア
マリアの頭部に目立つ傷があったが、死因は窒息死だった。
冷凍庫の中に入れられた時にはまだ生きていたようだった。
レイプかどうかの判断はまだ出来ないが、性交の痕跡もあった。
多忙な殺人課に渡さず、そのまま捜査する事にした。
オリビアはイタリアにいる父親には余計な心配をさせないようマリアは即死した、と伝えた。
父親はコロナ感染を打ち明けた。それが原因でマリアを心配させたくなく、連絡していなかったという。
父親の話で、マリアが同居人に不満を持っていた事を知る。
「騒がしく薬をやっている」
レクシー
「マリアにはいつもうるさいと文句を言われていた。土曜日会ったのが最後。
自分はずっと部屋にいた」
隔離のストレスで大麻グミを食べていたといい、あまり記憶がないようだった。
ブラッド
「その日はハンプトンズの両親の家にいた。火曜の朝戻ると部屋が荒らされバッグが盗まれてた。
マリアはレクシーの演劇学校の知り合い。隔離で寮が閉鎖され、イタリアにも戻れずシェアしていた。他人とは距離を取っていた。
マリアと親しかったのはペリー。マリアの1週間後に出て行った」
ペリー
ペリーは眼鏡をかけ、ボランティアをしていた。
「あの部屋を出た理由はレクシー。遊び好きでマスクをしないから」
マリアの事は知らないようで、死んだと伝えると驚いた。
「最後に見たのはレイバーデーの週末、土曜日の夜。その後姿を消し、電話にも出なかった。恋人の存在は知らない」
DNA採取には特に拒否しなかった。
検視結果
マリアからは2人分の精液が採取された。1人は不明、1人はブラッドだった。
ブラッドは嘘をついていた。
ブラッドを追求するとマリアと土曜の朝に寝たことを認める。
「話せば疑われると思って。何度かヤっただけ。俺は婚約してる。
あの日しつこくされて俺は出てった」
ブラッドは実家にいたと訴えるが、両親は不在で証明できない。
「俺は殺してない!!」
だが遺体は盗まれたというブラッドのバッグで運ばれていた。
新事実
レクシーにマリアとブラッドの関係を伝えると驚いた。
レクシーもブラッドと関係を持っていたという。
「滞納してた家賃の代わり。私のアイデアよ」
レクシーはブラッドが犯人とは思えないというが、大麻グミのせいで集中力もなく記憶も曖昧には変わらなかった。
だがオリビアが追求すると、コロナでのストレスを理由に、土曜の夜に見知らぬ男を連れ込んだ事を告白した。
だが目覚めるともういなかったという。
ロリンズがなんとか覚えている男の情報を聞き出す。
黒人、名前はショーンとか何とか。
レクシーはコロナ禍でもマスクをせず、距離もとらずバーへ行って男達とキスして部屋に連れ込んでいた。
「大勢が死んでいく中、生を実感できたの」
ショーン
レクシーから隔離中のもぐりのバー、ローリングバレルを聞き出しバーテンからショーンの情報を得た。
「ショーンはケダモノ。女をとっかえひっかえ」
すぐにショーンの自宅を突き止め、家宅捜査をするとマリアのアクセサリーやパスポートを発見。
「もらったんだ」
ショーンはマリアへのレイプや暴行は否定した。
マリアの荷物はレクシーが大麻グミの代金の代わりだと寄こしたという。
「俺はヤっただけだ、殺してねえ」
詳しく話を聞くと、ショーンはレクシー、マリアと3人で性行為に及んでいたという。
「イタリア人の女の子は俺が帰る時には生きてた」
レクシーが文句ばかり言うマリアを和ませようと、一緒に踊ったりドラッグをやったという。
「彼女、売春婦みたいになったぜ」
だが冷凍庫に入る事になった理由は知らないようだった。
ショーンはレクシーと関わったことを公開した。
「女2人が揉めたんじゃないの? イカれた女は手に負えない」
レクシー取り調べ
ショーンの証言により、レクシーを本格的に取り調べした。
すると急にショーンは泥棒だと言い出す。
「何も渡してない。彼がマリアを殺したに決まってる。
ドラッグもショーンがあげた。私は覚えてない!」
3Pも否定した。
ショーンは麻薬の売人よ。恐ろしいことも……。
二人は罪を押し付け合い、どちらが本当のことを言っているのか、共犯なのか、まだ分からなかった。
その頃、ブラッドのアリバイの裏が取れた。
ペリーの記憶
レクシーとショーンの証言が食い違うので、ペリーが何か聞いていないかロリンズとキャットが再び会いに行った。
「午前2時頃、パーティーしているのは聞こえた。彼らがドレイクをかけたのでヘッドフォンした」
「彼らって?」
「レクシーさ。男を連れ込んでた。……待てよ。マリアも騒音に文句を言ってその後、パーティーに参加してレクシーの部屋に行ってた」
「何故黙ってたの?」
「黒人男性の話をしたら差別的だと思われそうで……」
レクシーの部屋に居たと知り、急遽鑑識に調べさせる。
情報漏洩
そんな中、事件の捜査が「セックスパーティー」と突然報道された。
レクシーと恋人が薬物を使った性行為によってマリアを殺害し、24時間取り調べを受けるがまだ逮捕されていない、と。
誰かが情報を漏らしている。
オリビアは報道を見てキレた。
真実
レクシーの部屋からマリアの下着やDNAが発見された。
マリアのブラからはレクシーのDNAも。
本当のことを言っているのはショーンのようだった。
だがレクシーは覚えていないの一点張り。
オリビアが順を追って確認するとレクシーは答え出した。
「マリアが怒っていたからワインを勧めた。ショーンが大麻グミを渡すとキャンディだと思って食べた。
するとマリアは心の内を話し始めた。
どれだけ孤独か。体調を崩したお父さんの心配もしてた。
泣き出したからキスした。
マリアはグミでハイになり、ショーンのキスも拒まなかった。初めてみるマリアだった。
そこへペリーが怒鳴り始めたから、自室に言ったけどベッドが壊れて、マリアの部屋に移動したの。
確か3人でベッドに居たと思う。マリアの様子が変だから……」
レクシーはいろいろ思い出したのか取り乱し始める。
「救急車を呼ぼうっていったのにショーンが……。
何故マリアが怪我をしたのか覚えてない。私は何をしたの?」
容疑者逮捕
レクシーとショーンの逮捕が報道された。
だがまだ未解決な部分もあった。
誰が父親にメールをしたのか。遺体を運び、部屋を綺麗に片付けたのか?
ろくに記憶のないレクシーに、盗品を持ったままのショーン。
あの2人が隠蔽工作できるとは思えなかった。
ロリンズはレクシーのような子は、誰かに尻ぬぐいさせるさせるのも得意だと、ブラッドが共犯なのではないかと仮説を立てた。
それは説得力があった。
家賃替わりに寝るくらいだから、他にも頼んでいるかも、とカリシも同意した。
ブラッド再び
ブラッドに再び話を聞きに行くと、レクシーを庇うような発言をした。
「殺したのはショーンだよ。レクシーは苦労して育った。ペリーに聞け。ドアを開けたら部屋は片付いてた」
ペリー再び
ブラッドから名前が出たのでフィンとキャットがペリーに会いに行った。
「レクシーとブラッドが片付けてたのかも。2人はデキてたから」
「日曜か月曜の物音は?」
「僕はボランティアで留守だった」
フィンとキャットは、ボランティアの証人だという支援センターの女性に会いに行った。
するとペリーが女性の服を大量に寄付したことがあると分かる。
残っているのがないか確認すると1枚あるという。
「今来ているカシミアの赤いニット」
キャットはすぐにイタリア製だろうと気づいた。
ペリーが寄付をしたのはマリアの服だった。その時期は不明。
ペリーはレクシーに手伝わされたのか?
レクシーに確認しようとも、すでに弁護士がついていてできなかった。
オリビアは取引きを示唆させようとするが、ブラッドの父親の弁護士相手には無理そうだった。
真相
ペリーを呼び出し、証言させる事にした。
「服を寄付したのは、出て行った後戻らないと思ったから。
6回も連絡した、確認しろ」
だがマリアがまだ冷凍庫の中では生きていたと知ると、急に様子を変えた。
「ほんとか? マリアは死んだと思ったんだ。脈がなかった!!」
マリアを冷凍庫に運んだのはペリーだった。
「ショーンが去り、部屋に行き隔離を破ってパーティーに参加したマリアを責めた。
好意を抱いていたから。
すると余計なお世話と言われて、カっとなった。
他の男とヤれるなら僕ともできるはず。
でもマリアに拒まれ……。押したら頭を撃った。
死んだと思った。本当にそう思ったんだ」
父親にメールを入れたのは、マリアの父親を苦しませない為。
「感染で命が短いかと思ってた。娘の死を知らせたくなかった」
結局、レクシーもショーンも真実を話していた。
素行は決して良くないが少なくとも、今回の容疑、レイプと殺人は犯していない。
カリシに起訴を取り下げさせるがその権限はないという。
だが上も追及する気はないだろう。
オリビアがイタリア語を話す時に手振りが大きくなるという癖から、イタリアからの連絡を受けていると見抜くフィンに萌えでした。忠犬か。
この回は、事件そのものにもかなりコロナ禍が強調されていました。
メモを渡すのも止めてメールにする、というシーンがあったり。体温を計る、マスク、距離を取るなど。
すでにコロナが過去のものになっている段階で見ていたら「ああ、この時大変だったな~」で済むと思うんですけど、何せ現在進行形となると複雑ですね。
気が重くなります。
これが撮られた時期はまだコロナの影響直後だったんだろうと思いますが、それでも隔離生活の苦しさが訴えられていますが、ここから強弱はあってもまだ続いているんですよ……。
ほんとステイホームしつつも、上手くストレス解消法を見つけないとって思いますね。
まあ、ストレスだからといってレクシーのようにワンナイトするとか、極端な例でしょうけど……。
でもせっかく真面目に隔離に向き合っていたマリアが少し気を抜いただけで、死んでしまう事になってしまったんですよね。しかもコロナ関係なく。
なんだかんだ怖いのは人間ってオチ?
0 件のコメント:
コメントを投稿