あらすじ
鉄道班のカルドゥーン巡査発案の元、SVUとの合同捜査が地下鉄で行われた。
主に痴漢逮捕が目的だったが、3名の痴漢とうち1人が起こした騒動による逮捕者8人の成果となった。
騒動を起こしたのは、移民事務局の事務員をしている黒人のドゥエイン・バリック。
自らの人種を利用し、警察による人権侵害をアピールし周囲を扇動した。
その上、逃走中に携帯を線路に投げ捨て盗撮の証拠を隠滅し、毎日利用する電車で偶然手が触れただけと容疑を否定。
ドゥエインの職場は安全保障省の管轄になり、令状を請求すると面倒なことになるが、オリビアには策があった。
ドゥエインの上司
ドゥエインの仕事は、グリーンカード申請者の偽装結婚を暴く事だった。
オリヴィアはドゥエインのオフィスへ行き、上司のオトゥールに協力を仰いだ。
「あなたに召喚状が出れば、あなたの上司は喜ばないでしょ。
まずはあなたがドゥエインのPC履歴を確認して。疑いの余地がなければ退散する」
最初は正規の手続きを求めたオトゥールだが、オリヴィアの提案には従った。
そして、ドゥエインの盗撮の証拠を入手した。
それをドゥエインと弁護士に突き付けると、ドゥエインは「上司のパソコンを調べろ」と言い出した。
弁護士も初耳のようでその場で相談し、取引きを持ち掛けて来た。
「上司のオトゥールをレイプ罪で売る」
ドゥエインの話では、オトゥールは永住権と引き換えに性交を強要していたという。
拒絶すれば強制送還だと脅し、被害者は黙るしかない。
被害者達
すぐに数名の被害者と接触でき、状況が分かった。
オトゥールは、年齢、人種、宗教などに差異があり、偽装結婚を疑われそうな夫婦を狙っていた。
パターンは、面談の後日、女性だけをミニバンに呼び、脅してミニバンの中で行為を強いる。
1人目は、リナ・バスケス・ボイド。
証言を頼むが、夫を傷つけたくないからと断られる。
2人目は、ロザミー・クライン。
仕事場であるベトナムレストランに行くが、声をかけると思い当たるようで逃げて行った。
「夫を愛してるの。お願いだから放っておいて」
3人目はオトゥールの要求を断ったので未遂に終わったがそのせいで、ICEに拘留されているマギー。
移民の夫を送還されたくないと、やはり証言を拒否する。
潜入捜査
職場での証人はドゥエインだけで、ICEが絡むオトゥールのPCを調べるにはさすがに簡単にはいかない。
連邦検事ならミニバンの捜索令状を出せるが、FBIの捜査は被害者の為にならない、と警視正は簡単には許可しなかった。
そこでオリビアが潜入捜査を提案し、ロリンズと中東系アメリカ人のカルドゥーン巡査がグリーンカードを求める夫婦役になり、囮になる事に。
オトゥールはまんまと引っ掛かり、ロリンズだけをミニバンに呼び出した。
これまでの証言通り、オトゥールは夫の永住権と引き換えに数回の肉体関係を求めた。
その会話を盗聴していたSVUがその場でオトゥールを性的恐喝罪で逮捕した。
証人捜し
逮捕したオトゥールは、ロリンズへの発言は偽装結婚を見破る為で仕事のうちだと主張した。
「一線を超えようとしたら偽装結婚とみなす」
マット類は真実味を出す為の小道具。
DNAが付着しているのも、自分のものだから当たり前。
「被害者のDNAは出てないはず」
言い分は納得できるものであり、自己誓約で保釈となってしまった。
有罪にする為には、やはり証言できる証人が必要。
逮捕した事で気が変わるかもしれないから、と被害者3名ぞれぞれに再度証言を依頼する。
マギー
マギーは、オトゥールが有罪になれば夫には手が出せないし、マギー自身も犯罪の被害者の為のUビザでアメリカに残れると分かると、証言を決心した。
ところが自宅にあるというオトゥールからのメールが残っているマギーの携帯を、フィンとキャットが取りに行くと2人は決定的なシーンに出くわしてしまう。
2人を出迎えた夫の背後から上半身裸の男性が「ハニー」と呼びながら出て来たのだった。
マギーは夫婦ともにゲイで、偽装結婚だった……。
リナ
オリビアがリナを説得した。
リナはオトゥールの逮捕以来、夫に浮気を疑われていると怒っていて証言どころではないい雰囲気だったが、オリビアは見逃さなかった。
あまりの怯えようと、リナの頬が赤くなっていることを。
リナは夫のジョーから暴力を受けているようだった。
「ジョーと結婚生活を無理に続ける必要はないわ。犯罪の被害者にはUビザが発行される」
「彼と別れてもこの国に残れる?」
「裁判で証言すればね」
「夫はいい人だけどもう信じてくれない……」
リナは証言を決意した。
カリシからの報告で、ハディードが確実に勝つ為に第3級レイプ罪、重罪の職権乱用及び収賄罪、を狙っていると知る。
だがオリビアやフィンは15年以上の厳罰を希望する。
それには理想的な証人が必要だが、オリビアはリナがそうだと信じていた。
裁判
裁判当日。
ドゥエインに続き、ロリンズ、カルドゥーン巡査と証言をするが、どれもカリシの予想通り相手側に押され、陪審への強いアピールにはならなかった。
「まだ足固めの段階、次のリナの証言で反撃できる」
ところがリナが到着するも、証言は出来ないと泣いていた。
「妊娠が分かった。裁判どころじゃない。子供には父親が必要よ。我が子じゃないかもなんて思わせたくない」
カリシ達は裁判の延期を要求し、数日は欲しかったが明朝9時までとされてしまう。
説得
残るロザミーを説得する必要があったが、それに手を挙げたのはカルドゥーン巡査だった。
実はカルドゥーン巡査は、父方はイスラム教徒だが母方はユダヤ人だった。
「ロザミーの夫とユダヤ人同士で話すよ」
ロザミーの自宅を2人で訪ねると、夫は驚かずうすうす気づいていたようだった。
判決
翌日、裁判が再開されるとロザミーが証人として追加された。
相手の弁護士は聞いてない名前だと焦り、1日の猶予を要求しまた延期となった。
そして裏でオトゥール側は、カリシに同じ公僕仲間としての慈悲を求めた。
だが被害者への慈悲のなさにカリシは一層、厳しい態度を見せた。
「この国に寄生しに来る連中を私が止めなければ……。仕事も奪われて国の制度が崩壊してしまう」
「黙れ口を閉じるんだ。恥を知れ! あんたは公権力を使い、弱い立場の女性を無理やり従わせた。アメリカンドリームを悪夢に変えたんだ。もうウンザリだ。取引きしたいならこいつを黙らせろ。5分で決めろ」
そしてオトゥールは取引きに応じ、オリビア達の望み通り15年の厳罰となった。
ロリンズとカルドゥーン巡査
カリシはロザミーの説得を、さすがロリンズだといない所で褒めた。
するとオリビアは、ロリンズはカルドゥーン巡査のおかげだと言っていた、と教える。
「夫のエディとヘブライ語で話し、心を通わせたんだって」
カリシにとって鉄道班のカルドゥーン巡査は眼中にない存在だったが、気になったのかロリンズのデスクを見ると、ロリンズはいなかった。
その頃、ロリンズとカルドゥーン巡査はロザミーのレストランにいた。
2人を見かけ、ロザミーが声を掛けた。
「夫との間に秘密がなくなり、前よりも幸せになった。本当にありがとう」
ロリンズは嬉しさのあまり、ついカルドゥーン巡査の手に手を重ねていた。
そして気づいて離した後、顔を見合わせて笑い合った。
今回もスピーディーで先の見えない展開でした!
特に、最初地下鉄痴漢から始まったって事を忘れる程、まったく違う事件になってるし。
そして事件と同時に、ロリンズとカルドゥーン巡査の出会いのストーリーでもありました。なんかそっちの方が印象に残りました。
あらすじでは省いていますが、2人が夫婦役になると決まった時、リハーサルをカリシと一緒にやっていたのですが、そこではカリシは嫉妬しているのかな? と思いきや、鉄道班ということでカルドゥーン巡査を見下していて、大して気にはしていなかった……って感じに思えました。
でも最後に、実は功労者はカルドゥーン巡査だと分かって、ちょっと焦る、みたいな?
実際、夫婦役をやった流れで、2人はいい雰囲気でお茶? して終わりましたが……。
でもこれこそ、カルドゥーン巡査が当て馬フラグって気もw
0 件のコメント:
コメントを投稿