あらすじ
オリビアは、アイオワで不正選挙の捜査をしているというバーバと久しぶりにビデオチャットした。
バーバはアイオワに馴染む為ヒゲ生やし、タッカーの件でオリビアを心配していた。
キャットの試合
キャットが女子ボクシングのゴールデングローブ予選に出場する事になった。
対戦相手はロメオ・ボクシングジムの期待の星19歳のエスペランサ。
試合当日、オーナーのロメオ・ソリスに挨拶する為ジムのオフィスを訪ねた。
すると、オフィスには鍵がかかっており、すぐにカミ・ベガという16歳のボクサーが出て入れ違いになった。
ロメオが服を直していた為、気になりロメオに尋ねると、カミの左肩の脱臼を治していただけで鍵を掛けてはいないという。
「カミが勝手にかけたんだろ」
ひとまず話を変え、試合の確認をすると突然ロメオはキャットのセコンドにはつかず、エスペランサにつくと言い出した。
それでも納得をし、アドバイスを求めると誰にも言うなよ、とエスペランサの弱味を教えてもらった。
カミの事が気になっていたキャットは、その後カミに左肩の調子を尋ねてみた。
すると予想通り、カミは一瞬何のことだか分からなかった。
鍵の事を聞くと、勘ぐらないでとキャットを避けて行ってしまった。
試合
キャットの試合が始まった。
オリビアはノアのリハーサルで欠席していたが、客席にはカリシ、ロリンズ、フィンの姿があった。
だが仲間達の応援の中、キャットはエスペランサに負けてしまった。
直感
翌日、キャットは顔に痣をつけて出社し、オリビアのオフィスに直行した。
カミの事が気になってオリビアに試合前に見た事を報告すると、オリビアは直感を信じるようにと、キャットにアドバイスした。
捜査開始
早速、キャットとオリビアはカミ・ベガの自宅を訪ねたが、カミも同居している祖母もロメオとの関係は家族のようなものだと答えた。
だが祖母はカミが怪我をしたことには気づいていなかった。毎朝腕立てをしているとも言った。
カミの脱臼は嘘だからレイプは決定だと先走るキャットを、オリビアはもっと深く探ってと宥めた。
エスペランサ
2人は事情通でもあるエスペランサの話を聞きに行った。
ロメオがカミを気に入っているのは知っていたが、それ以上の関係があるとは思ってはいなかった。
帰り際、試合の話になるとエスペランサはロメオから「オーバーハンドがねらい目」と言われたと打ち明けた。キャットが聞いていたアドバイスは、ロメオがキャットが負けるように仕組んだ内容だった。
キャットは、ロメオからの口止めの警告だと受け取った。
告白
突然、カミと祖母がSVUにやってきた。
エスペランサがカミに探りを入れたようで、カミは言いたくないけど、と真実を打ち明けた。
「ロメオは恋人よ」
祖母も2年前から関係があると聞いてショックを受けていた。
証拠となるメールもあった。
ロメオ
逮捕の前に念を入れて、フィンとキャットがロメオの話を聞きにジムに行った。
するとエスペランサがロメオに殴り掛かり、倒れたロメオが後頭部を打ち付けたところに出くわす。
ロメオに意識はあり、フィンが救急車に同乗した。
ロメオはエスペランサとはささいな行き違いがあったといい、カミとの関係については否定した。
喧嘩の原因
SVUでロリンズとオリビアがエスペランサに騒ぎの原因を聞くと、カミの件で抗議をしたと言った。
「妹同然のカミが気になって問い詰めて関係を知ったから。恋愛じゃなくてレイプだわ」
エスペランサはロメオとは親しかったのに気づけなかった、と悔やんでいた。
エスペランサの父親
そこへエスペランサの父親サントスがやってきた。
キャットは父親に聞かれるまま、状況を答えてしまう。
すると娘を心配して同席したがり、告訴に備えて弁護士を呼ぶと言い出した。
キャットはミスったと気づき、オリビアにも注意される。
「被害者に同情し過ぎると客観性を失うわ。私も以前の上司に言われたの。”同情し過ぎると被害者を救えない”」
切り替え
ロメオの罪状認否は病院のベッドの上で行われ、接近禁止、パスポート没収、保釈金2万で終了した。
ところがその直後、ロメオの容態が急変し脳出血で死亡してしまう。
カリシとロリンズは、ハディードに因果関係を否定しようとしたが状況は厳しかった。
「硬膜下血腫はボクサーなら珍しくない」
「訓練を受けたボクサーで自分がレイプされたわけでもない。正当防衛だと証明できなければ、第2級故殺になるわ」
捜査は殺人に切り替えられた。
エスペランサの秘密
オリビア達は、エスペランサに何か正当防衛になる出来事はないかと相談した。
話の中で父親の名を出すと、関わって欲しくないと強く拒絶した。
結局何もないというエスペランサだったが、オリビアとキャットは何か隠していると感じていた。
オリビアは現場にいた10人程の人間に話を聞くようキャットに指示を出した。
「正当防衛が認められたら無実になる?」
「一歩ずつ進めて」
手掛かり
何人かの証言で当時のやりとりが判明した。
その中で気になったのは、喧嘩のきっかけとなった言葉だった。
ロメオがエスペランサに「キズモノ」と耳打ちしていたという。
複数の証言から性的虐待が示唆されたが、エスペランサは認めず逮捕されていた。
ライカーズ刑務所
キャットは逮捕後は弁護士抜きでは会えないというルールを破って、こっそり1人で面会に行った。
エスペランサはロメオはあくまでも父親みたいな存在と言い張った。
ならばと、実父サントスの事を尋ねると、やはりエスペランサは構えた。
「奴に言われて来たの?」
「規則を破って会いに来たの」
「なら帰って」
キャットが15年の刑になると言ってもエスペランサは頑なだった。
「ロメオは私に触れてない」
「なら”キズモノ”って何?」
エスペランサは誰にも聞かれていないと思っていたらしく、その言葉をキャットが知っている事にショックを受けた。
そしてキャットは気づいた。
エスペランサを虐待していたのは、実父の方だという事を。
「あいつの名を二度と言わないで」
真実
SVUに戻ったキャットはルール違反をカリシに責められつつ、報告した。
「エスペランサは証言していないけど、父親の名前に逆上した」
喧嘩との因果関係は、彼女の心の傷をロメオが侮辱した事だろう。
だがエスペランサは父親を告訴していない、とオリビアに突っ込まれる。
キャットの行き当たりばったりな独走にカリシが呆れて帰ると、キャットは今度はサントスを追求すると息巻いてオリビアに止められる。
「本気? あなたを信用できない。私の許可を取らずに行動しないで」
サントス
フィンとロリンズがサントスに会いに行き、それとなく娘との関係を探った。
サントスが言うには、エスペランサは10歳の時に母親が去り、父を恨んでいたという。
「昔から娘は怒りっぽい」
そして、グラシエラという薬物依存の妹がいた事を知る。
「もういないけどな」
妹
その後、弁護士同席でオリビアとキャット、エスペランサで対策を練った。
エスペランサは暴行の引き金が父親という事は、弱いと思われるから話したくないと、頑なだったが、救おうとするオリビア達の気持ちが通じたのか虐待を認めた。
ジムに入ったのも護身の為だった。
親しくなっていたロメオは、サントスを見て虐待に勘づき知っていた。
喧嘩になった時は、ロメオにカミとの関係を聞いたら「嫉妬するな。父親の慰み者の分際で」と言われたという。
「私のミスよ、カミを守るべきだった」
「妹さんのことも?」
「妹と話したの?!」
サントスの口ぶりから亡くなったと思われていた妹は、物乞いをしながら生きているという。
すぐに更生シェルターにいるグラシエラを見つけ、フィンとキャットが会いに行き、姉が受けていた虐待に関する証言を頼んだ。
グラシエラはいいよ、と承諾したが条件として姉はボクシングの賞金持ってるでしょ、と金を要求しスムーズにはいかなかった。
自白
結局、エスペランサに協力してもらい、サントスに面会をさせ自白を引き出させた。
エスペランサが受けた虐待が認められ、傷害罪で刑期2年の減刑となった。本人が望めばさらに短縮も可能だろう。
サントスはグラシエラの協力により逮捕した。
父親が逮捕され、ホっとしたのかグラシエラは用意した金を返金し、キャットと共にエスペランサに面会に行った。
「お姉ちゃん、ごめん」
2人は何も言わず抱き合った。
かんそう
サントスはシカゴファイアのドーソンのパパ(ダニエル・ザカパ)でした。
最初に登場した時からドーソン・パパのうさん臭いイメージが残っていたので、何かありそうって思ってしまったw キャスティングあるある、かな?w
始まりは、ロメオの未成年への虐待でしたが、実はその陰に実父からの虐待もあったという。SVUらしい複雑なストーリーでした。
ロメオが死んでしまい、エスペランサが窮地に立たされるという最悪な展開にもハラハラさせられました。
でも最後には、一方的に確執のあった? 姉妹関係も修復に向かい珍しく? ハッピーエンドで良かった。
「キズモノ」が気になって調べてみたら「damaged goods」でした。
意外とそのまんま!
キャットが絡んだ事件という事でもあり、オリビアがキャットを教育している姿もしっかり描かれていました。
最初はヘルプで活躍し、正式なメンバーになったら空回り? でいろんな壁にぶち当たっていますけど、キャットはまだまだへこたれず、そして前向きにオリビアの言葉をしっかり聞いて、大分大人しくなってきているように思いました。
それでも暴走はしていますけど、それが個性で見せ場みたいなキャラではあるから、この先どうなっていくのかな。
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