【最終回】ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン7  19話「カザンジャン兄弟/THE KAZANJIAN BROTHERS(No.156/157)」【シーズン・ファイナル】

2020/09/02

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン7

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あらすじ

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2020年4月28日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。(全19話)
(アメリカ放送:2019年10月~)


登場人物はこちら


第1幕 リズのジレンマ

リズは回復に向かっているというドムを見舞っていた。
ドムが昏睡から目覚め、会話できるようになれば真実が明かされるかもしれない。

その時を待ちつつ、自分の身の振り方に悩んでいた。
「あと一歩でも闇に近づけば、私の善良さは消える」

リズが建物を出ると尾行されている事に気づく。
尾行している男を脅し、カタリーナの元まで案内させた。

「ドムは止めて。尾行もなしよ」
カタリーナはリズに問う。
「あなたは私の味方?」
「私は娘よ」
そして味方だと答えた。
そこへレッドからの着信が入り、リズは尾行は止めてと念を押し出て行った。

ブラックリスト

リズは、ナショナルモールでレッドと落ち合った。

レッドは気づいている。
リズがカタリーナの生存を知ってる事。
だがまだ母親から秘密は聞いていないはず。知っていたらレッドの味方ではいられないはずだから。

レッドはリズに会う直前に咳き込み、薬を飲んでいた。

今朝NYで銃撃があり、暗殺ミスだと処理されていた事件があった。
それは犯罪者を顧客とする会計士フランク・マーウィンが狙われた事件だった。

ブラックリストはそのマーウィンではなく、マーウィンの逃亡を手助けした男達だった。
犯罪者の用心棒「カザンジャン兄弟」。
彼らと契約したという噂でけで、契約者を襲う動きが止まると言われている。

リズは彼らを追う理由を確かめた。
「逮捕すれば街から殺人者を2人消せるだろ。FBIとしては逃亡者の居場所も分かる」
レッドはカタリーナ偽襲撃の事は言わなかった。

第2幕 元妻への質問

マーウィンを捜せば兄弟も見つかるだろう、とレスラーとパクが元妻から話を聞く。

マーウィンが狙われる理由は、1週間以上前に、顧客の金を盗んだからだった。

話していると娘がやってきて、今パパと電話したと言い出した。
携帯を追跡して、発信源から居場所を突き止めた。
マナサスのモーテルに隠れている。

板挟み

リズは、カタリーナが導師を誘拐したという事実をレスラ―にだけ打ち明けていた。
レスラーはFBIに報告するべきだ、と忠告するがリズはカタリーナが逮捕される事を避けて言わなかった。

次第にリズは、この捜査はレッドがカタリーナの居場所を捜す為のものではないかと気づく。
だがレッドにはまだカタリーナとの繋がりはバレていないはず。
そしてカタリーナもレッドが捜査させている事を知らない。

マナサス

リズとレスラーはモーテルに行ったが、マーウィンの名前で宿泊はしていなかった。
受付で写真を見せるも、見覚えがないと言われていると入口で電話をしている男に気づく。

リズは男が怪しいと思い、利用しているフロアに突入した。
男からの連絡を受け、逃げようとするマーウィンとカザンジャン兄弟をエレベーター前まで追い詰める。

するとエレベーターから一般客が下りて来て、そのまま人質になってしまった。

リズはカザンジャン兄弟と睨み合う中で直感した。
「カタリーナ・ロストヴァを知ってる?」
兄弟は何も言わなかったが、その沈黙こそが返事だと受け取った。

リズが追求していると、兄が人質を撃ってその隙に逃げて行った。

リズは確信した。
レッドの目的は母親だと。

第3幕 浮かび上がる関係

カザンジャン兄弟は、階段に壊れた電話を落として行っていた。
SIMカードを抜いてモーテルの遺失物のスマホに差してデータを確認する。

最後の通話はリズ達が踏み込む直前だった。
リズは誰かへの警告かもしれない、と通話先の追跡をアラムに依頼した。

そして板挟みを避けようとレッドへ連絡した。

その頃レッドはアラムに電話をし、判明した通話先をクーパーよりも先に聞き出していた。

レストラン

リズはレッドのレストランへ行き、捜査の目的を突き付けた。
「マディを捜す為ね」
「私がイリヤじゃないと知ってるな」
「誰かなんてどうでもいい」
「それなら何故探偵を雇った?」

リズはバーチの情報で話を変えたが、レッドはすでに知っている。
「バーチは雪の中に黒い熊を隠せる男だ。会計士もたやすく隠せる。君は私に兄弟を差し出さない。だから他から情報を仕入れた」
「アラムね」

その頃パクがチェス店に到着していたが、すでにマーウィン達は消えた後だった。

レッドはカタリーナ目的であることを認めた。
「彼女は我々全員に危害を加える。君、アグネス、私、ドム、デンベとその導師」
「危害を加える理由はあなたなの?」
「私に怒るのか?」
「原因はあなたが彼女にしたことでしょ?」
リズはレッドを責めたてる。
レッドは手が震えだし、私のせいではないと言いながらその場に倒れ込んだ。

レッドを運ぼうにも、車は遠くに停めている。
従業員達は皆バス通勤だといい、足がない。
慌てたリズはカタリーナに連絡を入れた。
「まだ尾行してる?」

第4幕 時間との闘い

レストランにカタリーナの車が到着し、ドムのいる隠れ家に搬送してもらった。

カタリーナは手助けする理由を素直に打ち明ける。
「かつては私にも大事な人だった。死なせたくない」
途中レッドは目を覚ましたが、視覚はぼやけて状況は把握していないようだった。

車中で、リズは板挟みはもううんざり、とぼやいていた。
「あなたたちが隠す秘密もそう」
するとカタリーナは探偵から聞いていた言葉を告げた。
「サコースキー・アーカイブを?」
脅迫ファイル、権力者の情報でカタリーナが盗んだ事にされている。
だがレッドはその真犯人を知っている。
賞金首になっているのはそれのせいだった。
「疑いを晴らさねば殺される」

チェス店

マーウィン達がチェス店に到着すると、デンベ達が待ち受けていた。
マーウィンはバーチに任せ、カザンジャン兄弟を捕まえた。

弟を隣の部屋で拷問にかけ、兄に叫びを聞かせて脅しカタリーナの居場所を知る人物の名を吐かせた。

兄弟は懸賞金を狙って死を偽装していた。
「彼女の取り分は、これから仲介者ウェイン・オットを通じて支払う」

約束通り、叫び声が止まり部屋からはブリムリーがワゴンを押しながら出て来た。
ワゴンの上に乗っているのはテープレコーダーだった。
「叫び声は、ロシアのホラー映画のサウンドトラック」

そこへレッドが倒れたという連絡がデンベに入った。
デンベは、兄にオットと会う約束を取り付けるよう指示を出して先を急いだ。
「でないと弟は本物の悲鳴をあげる」

レッド

医者に診てもらうと、レッドには脳浮腫が確認された。
それでもリズは病名を教えてもらえなかった。
医師はレッドから口止めされている。

回復したレッドは、興味深い頭痛だったといいながらリズに感謝を伝えた。
カタリーナが協力してくれたことは、リズが伝えて初めて知ったようだった。

レッドは手の震えをリズに隠して続ける。
「ウェイン・オットが彼女の居場所を知ってる。私は彼を捜せる」

そう伝えると少し休みたいとリズを下がらせた。

それはリズへの餌だった。
この情報をカタリーナに流すかどうかでリズの立ち位置が確認できる。

クーパーとレッド

レッドはクーパーに電話で、マーウィンの顧客の秘密を探れ等のヒントを与えていた。
「兄弟を追うにはマーウィンを追え。ラウドン郡のヘリポートだ」

クーパーはリズから聞いたとカタリーナを追っている事を止めるよう、レッドに伝えた。
「彼女を見つけて殺すつもりだろうが、そうはさせない。彼女に手を出すな」
「出さないと誓おう」

レッドとカザンジャン兄弟

レッドはカザンジャン兄弟と対面し、2人を讃えた。
「実に賢いやり方だったブラボー! 命が助かったらショーをやるといい」

そしてオットとの約束に行かせた。

レッドはリズが裏切ると感じていた。

その予感通り、リズは直前にカタリーナに電話をしてレッドが知った事を伝えていた。
と同時にレッドに試されている事にも気づいていた。
「私があなたに話すか試してる。でもそこは問題じゃない。オットを利用してあなたを捕らえるから、オットを行かせないで」

第5幕 逃走

マーウィンはレッドの情報通り、脱出ヘリに乗り込む直前で逮捕した。
だがその寸前で、マーウィンはカバンに入っていた顧客情報の書類をプロペラの風で吹き飛ばしていた。

医師の指示

レッドは医師に震えの相談をしていた。
「震えは薬で治まる。あと必要なのは安静と正直さです」

医師は秘密を不健全だという。
「誰が味方で誰が敵か見分けるのは容易じゃない」

そこへデンベからの連絡が入り、オットが約束通り現れた事を知る。
「彼女は知らせてない。リズは裏切ってない。あなたの味方なんだ」
カタリーナへの振り込みが行われた。
支払先は2か所だった。

マーウィン

FBIでマーウィンを聴取するが、余裕だった。
回収した書類は調査中だが、取引きにも応じようとしない。

「私を犯罪と結びつけるものは回収したデータの断片のみ。
依頼人たちは非常に力のある人々だ。
カルテルや殺し屋。汚職警官や政治家や裁判官もいる。
彼らが守ってくれる。自分自身を守りたいからだ」

そしてFBIにも依頼人がいるような口ぶりをした。

レッドとリズ

レッドはリズに電話をかけ、オットが現れた事を伝えた。
カタリーナを止めたと思っていたリズは、驚きを隠して話を合わせた。
「正直言うと彼女の味方かと思った。だが私についた」
「それは……」

リズはすぐにカタリーナに会いに行き、何故オットを行かせたのか尋ねた。
「レッドはあなたが自分の味方か確かめようとした。来なければ違うと分かる。
レッドに情報が渡ろうとそれには対処できるわ。
彼が知らないのは、あなたが敵って事。でしょ?」
「あなたの味方よ」
「彼はそれに対抗できない」
そこへドムが目を覚ますという連絡を受けて、リズはすぐに移動した。

ドム

リズはドムが目を覚ますのを側で待った。

目を覚ます時には、もうリズはカタリーナ側の人間。
「母が求める真実を一緒に探すつもり。母の邪魔をする者は誰だろうと排除する。
あなただろうと、レディントンだろうと」

リズは闇を受け入れた。

シーズン8 1話「ロアノーク/ROANOKE (NO. 139)」へつづく

かんそう

コロナによる撮影中断から異例のアニメ+実写という力業でのシーズン・ファイナルとなりました。
時間のない中でのアニメ制作という事で見た目の問題もありますが、予定していた話数も削られている為か、ストーリー的にも少々無理やり感があります。

でも何より、中断したままではなくこんな状況の中でシーズンをまとめ上げてくれただけでもファンとしては感謝しています。

それとやっぱり見終わってみてもこのトンチキワールドを受け入れてしまえるのは、もともとのブラックリストのトンチキベースがあってこそ。
この手法はどんなドラマにも流用できるか、といえばそうでもないような気がしました。

という感じで、ドラマの雰囲気はかなり面白かったです。
まず、冒頭は通常通りにドラマが始まるのですがすぐにキャストによる裏側の話に切り替わります。

要は、そこから続くはずの収録データがないんですね。

3月、コロナによる撮影中断。

ステイホーム出演はクーパー、レスラー、デンベ、アラムと愛犬、パク(の中身の人達)。
皆自宅からと思われますので、素顔に近いキャストの様子が見れるのも楽しかったです。
ただ、メンツを見てお分かりの通り主役クラスは温存なのが残念!

中断直前までの撮影の様子も静止画で垣間見れます。

クーパーさんが語っていましたが、「当初は数週間で収まると思っていたが撮影再開はできないと分ったんだ」。
そこからスタッフが自宅で作業を始め、リモート会議の末このスタイルにいきついたそうです。

アニメと実写はちょこちょこ入れ替わります。
なのでその際にちょっとした演出があり工夫はされています。

アニメと言っても、おそらく時間短縮を模索した結果なのでしょうが、3Dモデルのゲームのイベントシーンを想像してもらった方が近いです。

しかも古いゲームw 動きは決してスムーズではなくもっそりしていて表情もそれなりに動かしてはいますが、基本的に無表情でコワイ顔ですw

時間があれば2Dのアニメの方がまだ見やすかったのではないかと思いますが、時間のない中で実現させたという意味では大健闘ではないかと思います。

背景こそ簡略化されているのかな? と思ったら意外としっかり作り込まれていたところもありました。
もっと手を抜いてもいいんだよ~。

また時間がなかったおかげで、何故かジェイソン・ステイサムが協力したというニュースがありました。これニュース読んでも意味がしっかり分からなかったw

私の妄想ですが、モーションキャプチャのデータの事かな?
もともと使えるデータにジェイソンのデータがあったって事なのではないかと想像しました。
(撮影する時間もないだろうし、新たに撮影できるならそこにジェイソン・ステイサムを使う必要はない)
ただこれをきっかけに今後、ジェイソンがゲストで出てくる事になったら最高すぎる!!
その時は絶対にレッドの味方でいて欲しい~。もちろんブラックリスト員でw

とBLアニメに話を戻しますと、とにかく完成してくれた事には感謝ですが、何せ力業ですのでアニメ自体のもっさりした動きが気になって話が頭に入らないのは、事実でした。
(今回あらすじまとめるのにもなんかいつも以上に時間が掛かった気がする!!)

あと不自然なカット(すんごいドアップで口元も見えない)がちょいちょい気になった。
口元見せないのは会話と口元が合わないからかな?
カット不足を補っているのかもしれない。

とにかく、古いゲームのイベント・ムービーを見ててカメラがバグった、って思うとすんなりイメージできるかもw

またヴォイスはそれぞれがステイホームで録音したようで、やっぱり通常のドラマと比べると気になる感じはありました。
ほんとにこれ本人がしゃべってるの? みたいなw

ただアニメと融合したおかげでの利点もありました。

通常の実写ではほとんど場所以外のキャプションが入る事はありませんが、章タイトルがついていたり、あとどうしても演技力で説明できない所は補足が入るので、普段から分かりにくく? しているブラックリストが凄く分かりやすく感じました。
これについてはいつもあっても嬉しいw

最後にスタッフ達からのメッセージがありました。
そしてドム役のブライアン・デネヒーさんへの追悼も。

コロナ以外にもショックな事があり、ブラックリストとしては大変なシーズンだったんですね。
でもすでにシーズン8の撮影が始まっているようで、良かった!!
とはいえまだまだ自粛や元の生活に戻れたわけでもないのでどんな撮影になっているのか。

新シーズンもいろんな意味でやっぱり気になります!!

ってもうまとめみたいになってしまいましたが、ストーリーに全然触れてなかったw

とりあえずサクっとまとめると、リズがカタリーナ派を宣言しました。
でも相変わらずどうしてそうなるのかの説得力は感じませんでしたw
多分すぐにふらふらブレるでしょう。

残る謎としては、レッドの病気はどうなるの? レッドは誰なのか? 誰を庇っているのか?(カタリーナをサコースキー・アーカイブを盗んだ犯人という事にしている)等々、この辺りはほとんど進んでいないようなものでした。

サコースキー・アーカイブは発見されたらまたそれで1シーズン出来そう!?

サコースキーの扱いもどうなるのかジェイソン・ステイサムは登場するのか等々、シーズン8が待ち遠しいです!! 


シーズン8 1話「ロアノーク/ROANOKE (NO. 139)」へつづく

登場人物はこちら


(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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