あらすじ
バージェスとブレア
バージェスはブレアと残り3週間の、期間限定の気軽なつきあいをしていた。
ブレアはバージェスと一緒にいる時に、ジニーという人物からの通話を着信拒否していた。
その後、ブレアは署を訪ね、新しい仕事が決まりそうでシカゴの滞在が延長するかも、とバージェスに伝えた。
だが、バージェスはあまりうれしそうな反応をしなかった。
新旧の勢力間で縄張り争いが激しくなっている。
現場検証中にも近所で発砲が起き、住民が巻き込まれて死亡していた。
レイがボイトを呼び出していたのは、ボイトに和平協定の働きかけを手伝って欲しいからだった。
それを聞いたケルトンは正当な理由を求めた。
「ボイトには抗争を止められる可能性がある」
ケルトンは渋々許可を出し、その場を去ろうとした。
するとボイトは3人だけで話したいとケルトンを引き留める。
「喜んで引き受けるが、簡単ではないし集中したい。あんたらの市長選争いにつきあってる暇はない」
そして2人に休戦を約束させた。
これ以上死者を出したくないという思いは全員同じだった。
今夜、若手世代との話し合いの場に来て欲しいという事を伝える。
「それをして何の得が?」
「商売がしやすくなる」
ボイトはエディを説得する事が出来た。
エディの希望は、15歳以上の力のある奴を寄こす事だった。
アントニオが情報屋から16歳のエリック・ウィルソンが元締め的存在だという情報を仕入れた。
ルゼックがジャンキーの振りをしてエリックに接触した。
エリックは生意気で強気だったが、仲間の前で密告者の振りをしてやると脅して話し合いの場に来る事に同意させた。
外から何者かによって発砲を受けた。
エディによると店の外には仲間がいたというので、その仲間に発砲したのだろう。
関係者に被害者はいなかったものの、買い物帰りの近所の女性が流れ弾に当たって死んでしまった。
エリックは、命じてはいないが仲間の仕業かもしれない、と曖昧だった。
とぼけようとするエリックに、ボイトは店内にあったカミソリを持ち出し、クビに当てて脅した。
「言わないなら首を切り落として母親に送る。俺を見ろ。俺をナメな」
エリックは調べる、と約束した。
ボイトはエディに48時間以内に犯人を見つける、とその間は報復しない事を約束させた。
やはり若手側の仕業に違いないが、まだ犯人は不明だった。
エリックからの情報もまだない。
凶器は未解決殺人事件で使われた銃だった。
車の登録者はアイザイア・ヤング。
ヤングを聴取すると、自分はギャングじゃないといい、単に銃声が怖くてすぐ逃げただけだと犯行を否定した。
「データに登録があるのは黒人で、ギャングの幼馴染と話しているのを警察が見て決めつけたからだ」
それでも現場近くにいた事は事実。
何かを見ているのではないかと追及しても、何も見てないと言う。
覚えているのは、買い物帰りの女性が2人歩いていた事。
「2人とも20代に見えた」
それを聞いてアプトンがピンときた。
被害にあった女性には妹がいたが、姉は1人で買い物に行ったと言っていた……。
最初はすべて話したと言っていたが、追求されるとアリサは隠している事を諦めた。
「通報しようと私は大急ぎで家へ……」
アリサは銃撃時に一緒に居た事は認めたものの、何も見ていないと言い張る。
「私は一切関わる気ない。
姉の子供の面倒を見る義務があるから」
それでもアプトンが粘っていると、アリサは犯人は見つけたいけど地域的な事情もあるし、どうせ犯人は見つからないと警察を責め出した。
責められたアプトンは、協力者がいないのも事実と責任はお互いにあるとやんわり反論した。
「協力してくれるなら必ず犯人を捕まえて見せる」
アプトンが改めて目撃したことを確認すると、今度はアリサは認めた。
「ええ。全部見たわ」
短い乗車だったので、目撃情報などの入手は難しかったが、犯人がバスの中でスマホを見ている事に着目した。
アントニオとバージェスは、防犯情報センターへ行き、スマホに写っているSNSの画面を拡大してもらう。
そこには銃を向ける少年の投稿が映っていた。
そこから情報を加えて検索して、アカウントを突き止めた。
ラマー・クック、Gプロフェッツ。逮捕歴だらけの17歳だった。
アリサにラマーの写真を見せる前、アトウォーターは再確認した。
「一度証言してしまったら後戻りはできない」
アトウォーターは、自分の弟が証言した事で、家族が犠牲を払った体験からアリサを心配していた。
だがアリサは、犯人逮捕に協力せず知らない振りを続ける方が自分を許せない、と強い意思を見せた。
15人程確認している。
武装している可能性もあり、子供相手とはいえ慎重に進められた。
だが、ラマーはいなかった。
ボイトは逮捕者の中にエリックを見つけ、ラマーの居場所を聞いた。
「消えたよ、見つからないさ」
「犯人を知らないと言ってたな?」
「ウソだよ。バカめ」
ボイトはラマーに銃を向けビビらせてから、全員連行するよう指示した。
見かねたボイトは乱入し、甘やかさんぞとエリックをゲージの前に連れて行った。
「檻には入らない」
「入れる気はない。
地元で生き延びたいのならもっとタフになれ。
見てたぞ。
バーバーでの銃撃時、お前は驚いた様子だった。少し怯えてもいた。
お前は何も命じてない。それどころかボスでもない」
エリックには身に覚えがあるのか、反論せず黙っていた。
「なら何故俺を責める?」
「ラマーを捕まえたい。居場所を知ってるよな? どこにいる?」
ケルトンとレイも署に集まり、目撃者が証言する事を確認していた。
すぐに大陪審を招集して起訴の準備、と進行した。
ところが調子に乗ったケルトンがその後の記者会見で、べらべらと証言者の情報を話してしまった。
すぐにアリサは突き止められ、命を狙われるだろう。
アリサの決意は変わらなかったが、起訴自体なかった事にするしかなくなってしまった。それどころかアリサが側にいれば家族も危ない。
アリサはシカゴに居続ける事も出来なくなり、強制的に街を出ざるを得なくなってしまった……。
ボイトは裁判所で待っていたケルトンを責めた。
「あんたのせいだ。余計な事をいうから彼女が狙われるハメに」
すでに密告者捜しには賞金が掛けられている事がSNSに投稿されていた。
ケルトンは、悪気はなかったと言い訳をした。
「皆の事を称えようと……」
「だが選挙を意識して長く話しすぎた。仕方ないさ、それがあんたの本性さ!!」
ボイトのケルトンに向けた咆哮を、レイが思わず止めていた。
証言がなくなり、犯行の立証はできないまま48時間が経ってしまった。
ボイトはテーブルの上に1枚のメモを置いた。
「ルールが必要だ」
そこにはラマーの釈放日時が書かれている。
「エリック、ボスになりたいんだろ? 違うか?」
エリックはボイトが言っている意味を理解した。
「奴は仲間だ。俺をハメる気か?」
エディはやる気がないなら俺がやる、とエリックを急き立てた。
「警官がうろついていたら商売ができん」
エリックが承諾すれば和平協定も終わる。
すると、エリックはメモを取って出て行った。
「望みどおりか?」
エディがボイトに聞いた。
「予想どおりだ。奴はまだ16歳だ。恐れを知らん連中との和解は難しい」
シーズン6 19話「泡と消え…/What Could Have Been」へつづく
その後、ブレアは署を訪ね、新しい仕事が決まりそうでシカゴの滞在が延長するかも、とバージェスに伝えた。
だが、バージェスはあまりうれしそうな反応をしなかった。
新旧ギャング抗争
レイの地区でジョン・ウィントンというGプロフェッツの元ボスが銃殺された。
本来ならばギャング対策課の担当だが、ボイトはレイに呼び出されて現場に行った。
現場検証中にも近所で発砲が起き、住民が巻き込まれて死亡していた。
レイがボイトを呼び出していたのは、ボイトに和平協定の働きかけを手伝って欲しいからだった。
それを聞いたケルトンは正当な理由を求めた。
「ボイトには抗争を止められる可能性がある」
ケルトンは渋々許可を出し、その場を去ろうとした。
するとボイトは3人だけで話したいとケルトンを引き留める。
「喜んで引き受けるが、簡単ではないし集中したい。あんたらの市長選争いにつきあってる暇はない」
そして2人に休戦を約束させた。
これ以上死者を出したくないという思いは全員同じだった。
古株
レイとボイトは最初に古株のエディ・ブラクトンから接触した。今夜、若手世代との話し合いの場に来て欲しいという事を伝える。
「それをして何の得が?」
「商売がしやすくなる」
ボイトはエディを説得する事が出来た。
エディの希望は、15歳以上の力のある奴を寄こす事だった。
若手のボス
若手のギャングは単なる売人が多く、すぐにボス的な存在が分からなかった。アントニオが情報屋から16歳のエリック・ウィルソンが元締め的存在だという情報を仕入れた。
ルゼックがジャンキーの振りをしてエリックに接触した。
エリックは生意気で強気だったが、仲間の前で密告者の振りをしてやると脅して話し合いの場に来る事に同意させた。
和平協定
そして夜になり、ボイトはジェイを連れて2人とバーバー「サウス・サイド・スタイルズ」に集まった。エディの縄張りだった。
エディはエリックにジョンを殺した犯人を問うが、エリックは知らないと言った。
「じじいは黙れ」
協定は一筋縄ではいきそうになかった。
ボイトは協力しないなら、縄張りに警官を送り込んで商売できなくさせてやる、と2人を脅した。
エディは自分の2ブロックに立ち入らないなら報復しない、と条件を出した。
エリックはそれも気に入らないようで、すぐに盾突きボイトに止められる。
「お前らが邪魔しなければ、彼らも邪魔しない。そして仲間の誰にも殺し合いなどさせるな。この条件を飲むなら好きに商売させてやる」
エリックが渋々承諾し、これで協定は結ばれたかと思った時――。外から何者かによって発砲を受けた。
エディによると店の外には仲間がいたというので、その仲間に発砲したのだろう。
関係者に被害者はいなかったものの、買い物帰りの近所の女性が流れ弾に当たって死んでしまった。
容疑者
ボイトは2人を疑うが、エディは完全に否定した。エリックは、命じてはいないが仲間の仕業かもしれない、と曖昧だった。
とぼけようとするエリックに、ボイトは店内にあったカミソリを持ち出し、クビに当てて脅した。
「言わないなら首を切り落として母親に送る。俺を見ろ。俺をナメな」
エリックは調べる、と約束した。
ボイトはエディに48時間以内に犯人を見つける、とその間は報復しない事を約束させた。
SNS
翌日、SNSには若手達の銃撃戦についての投稿が多数上がっていた。やはり若手側の仕業に違いないが、まだ犯人は不明だった。
エリックからの情報もまだない。
凶器は未解決殺人事件で使われた銃だった。
手掛かり
銃撃直後に走り去る車が防犯カメラで確認された。車の登録者はアイザイア・ヤング。
ヤングを聴取すると、自分はギャングじゃないといい、単に銃声が怖くてすぐ逃げただけだと犯行を否定した。
「データに登録があるのは黒人で、ギャングの幼馴染と話しているのを警察が見て決めつけたからだ」
それでも現場近くにいた事は事実。
何かを見ているのではないかと追及しても、何も見てないと言う。
覚えているのは、買い物帰りの女性が2人歩いていた事。
「2人とも20代に見えた」
それを聞いてアプトンがピンときた。
被害にあった女性には妹がいたが、姉は1人で買い物に行ったと言っていた……。
妹
アプトンは妹アリサを訪ね、隠している事がないか確認した。
「あなたはお姉さんと一緒に買い物へ行き、銃撃が始まった時お姉さんの隣にいた」
「通報しようと私は大急ぎで家へ……」
アリサは銃撃時に一緒に居た事は認めたものの、何も見ていないと言い張る。
「私は一切関わる気ない。
姉の子供の面倒を見る義務があるから」
それでもアプトンが粘っていると、アリサは犯人は見つけたいけど地域的な事情もあるし、どうせ犯人は見つからないと警察を責め出した。
責められたアプトンは、協力者がいないのも事実と責任はお互いにあるとやんわり反論した。
「協力してくれるなら必ず犯人を捕まえて見せる」
アプトンが改めて目撃したことを確認すると、今度はアリサは認めた。
「ええ。全部見たわ」
証言
アリサの証言により、バスの防犯カメラに映る犯人を見つけた。短い乗車だったので、目撃情報などの入手は難しかったが、犯人がバスの中でスマホを見ている事に着目した。
アントニオとバージェスは、防犯情報センターへ行き、スマホに写っているSNSの画面を拡大してもらう。
そこには銃を向ける少年の投稿が映っていた。
そこから情報を加えて検索して、アカウントを突き止めた。
ラマー・クック、Gプロフェッツ。逮捕歴だらけの17歳だった。
アリサにラマーの写真を見せる前、アトウォーターは再確認した。
「一度証言してしまったら後戻りはできない」
アトウォーターは、自分の弟が証言した事で、家族が犠牲を払った体験からアリサを心配していた。
だがアリサは、犯人逮捕に協力せず知らない振りを続ける方が自分を許せない、と強い意思を見せた。
踏み込み
アリサがラマーを認めた事から、若手アジトへの踏み込みが実行された。15人程確認している。
武装している可能性もあり、子供相手とはいえ慎重に進められた。
だが、ラマーはいなかった。
ボイトは逮捕者の中にエリックを見つけ、ラマーの居場所を聞いた。
「消えたよ、見つからないさ」
「犯人を知らないと言ってたな?」
「ウソだよ。バカめ」
ボイトはラマーに銃を向けビビらせてから、全員連行するよう指示した。
エリックとボイト
エリックを聴取したが、俺に関係ないと非協力的な態度のままだった。
「檻には入らない」
「入れる気はない。
地元で生き延びたいのならもっとタフになれ。
見てたぞ。
バーバーでの銃撃時、お前は驚いた様子だった。少し怯えてもいた。
お前は何も命じてない。それどころかボスでもない」
エリックには身に覚えがあるのか、反論せず黙っていた。
「なら何故俺を責める?」
「ラマーを捕まえたい。居場所を知ってるよな? どこにいる?」
ミス
特捜班はラマーの居場所を入手し、夜寝ている所を逮捕した。ケルトンとレイも署に集まり、目撃者が証言する事を確認していた。
すぐに大陪審を招集して起訴の準備、と進行した。
ところが調子に乗ったケルトンがその後の記者会見で、べらべらと証言者の情報を話してしまった。
すぐにアリサは突き止められ、命を狙われるだろう。
アリサの決意は変わらなかったが、起訴自体なかった事にするしかなくなってしまった。それどころかアリサが側にいれば家族も危ない。
アリサはシカゴに居続ける事も出来なくなり、強制的に街を出ざるを得なくなってしまった……。
ボイトは裁判所で待っていたケルトンを責めた。
「あんたのせいだ。余計な事をいうから彼女が狙われるハメに」
すでに密告者捜しには賞金が掛けられている事がSNSに投稿されていた。
ケルトンは、悪気はなかったと言い訳をした。
「皆の事を称えようと……」
「だが選挙を意識して長く話しすぎた。仕方ないさ、それがあんたの本性さ!!」
ボイトのケルトンに向けた咆哮を、レイが思わず止めていた。
落とし前
ボイトは再び、両ボスと会っていた。証言がなくなり、犯行の立証はできないまま48時間が経ってしまった。
ボイトはテーブルの上に1枚のメモを置いた。
「ルールが必要だ」
そこにはラマーの釈放日時が書かれている。
「エリック、ボスになりたいんだろ? 違うか?」
エリックはボイトが言っている意味を理解した。
「奴は仲間だ。俺をハメる気か?」
エディはやる気がないなら俺がやる、とエリックを急き立てた。
「警官がうろついていたら商売ができん」
エリックが承諾すれば和平協定も終わる。
すると、エリックはメモを取って出て行った。
「望みどおりか?」
エディがボイトに聞いた。
「予想どおりだ。奴はまだ16歳だ。恐れを知らん連中との和解は難しい」
シーズン6 19話「泡と消え…/What Could Have Been」へつづく
かんそう
今回もまた余韻が残る終わり方でした。
エリックが恐れを知った時、いろんな事を後悔するのかな?
それとも、エディのように迷わずずっとギャングとして生きるのか。
子供は大人をまるで別世界の存在のように感じるけど、あくまでも自分の将来を見ているだけなんですよね。
でもそれに気づくのはその時が来ないと分からないという、ね。
そして、ある程度大人になってみると、それでいいとも思えたり。
その時にしかその感覚は味わえないんだもんね。
でもエリック達のように犯罪と年齢は関係なくダメだけど!!
久々ボイトのダークさが前面に出ていて、PDらしいストーリーで大満足でした!
首切って送り付けるって、どんなマフィアよw
そんなボイトに「バーカ」とか言っちゃう子供なエリック。本当に恐れ知らずとしか言いようがないw
そしてボイトも銃向けちゃったりしてなかなか大人げなく、エリックに振り回されたりして、カワイイ所もありましたw
バージェスとブレアは、ちょこちょこ伏線めいたものが。
結構大きな事件? にでも発展するのかしら?
バージェスの方が割り切った付き合いだったっていうのに、ちょっとビックリした!
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