あらすじ
★LAW & ORDER:性犯罪特捜班(シーズン17)第14話「脱走犯2人」からのつづきです。
Matt Dinerstein/NBC | 2015 NBCUniversal Media, LLC
2017年11月3日~AXNでシーズン3日本初放送(全23話)
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シカゴP.D. の前回、シーズン3 13話はこちら
シカゴへ
逃走中のイエーツの新情報が、ニューヨークのSVUのベンソンからビデオ・チャットで舞い込んだ。
刑務所で密かに所持していた携帯に、シカゴの地図の検索履歴が残っていたのだった。
しかも、その住所はリンジーの自宅付近だった。
その時、アパートをシェアする女性3人が殺害されていると報告を受けた。
全員看護師である事からイエーツの仕業だろう。
だが現場を見ると、これまでのイエーツの手口とは異なる点が複数見つかった。
それぞれの女性にレイプの跡はなく、金品が盗まれていた。
また1人の女性は、手首から先が切断され無くなっていた。
ネリー・カー
その後、イエーツはネリー・カーという女性を狙って声を掛け拉致をした。
ネリーは、殺された3人の住む部屋の3階に住んでいた。
イエーツの狙いはネリーだったと分かる。
だからこれまでの犯行と違っていたのだ。
そしてイエーツが使用したと思われる車に、またメッセージが残されていた。
「エリン、署内にいたら楽しめないぜ」
ボイトは、イエーツの狙いがリンジーである可能性から、リンジーを守ろうと現場から遠ざけて嫌がるリンジーを署内に居させていたのだった。
何故それをイエーツは知っているのか?
リンジーはイエーツの被害者がリストアップされたホワイトボードに、ナディアの写真だけ貼られていないのを指摘した。
プラットが気を使ってそうしたようだが、リンジーは用意するように言った。
贈り物
イエーツに頼まれたホームレスが、リンジー宛てに署に荷物を届けに来た。
爆弾が無い事を確認し、封を開けると中にはメッセージを持たせた、先ほど殺した女性の手が入っていた。
「なぜ母親からの電話に出ない?」
やはり、イエーツは何処かでリンジーの様子を見ているようだった。
するとリンジーの携帯に母親から着信が入る。
受信すると、カメラ通話でかけてきたのはイエーツだった。
そして隣には、拉致したネリーが怯えて映っていた。
マウスが慌てて逆探知をしようとするが、失敗。
会話の中でも特に有益な情報は得られなかった。
だが、リンジーの行動を把握している理由はマウスの調べですぐに分かった。
リンジーの携帯にスパイウエアが仕込まれていたのだった。
ニューヨークで面会した際に、預けた時に看守がグルだったのだろう。
通話を切る直前に写り込んだ背景から、そこがリンジーの自宅だと突き止めた。
しかし、イエーツはネリーを残して姿を消していた。
故郷
NYからベンソンとフィンが到着した。
早速、ネリーにはリンジーとベンソンが話しを聞く事に。
ネリーにはイエーツとの関わりに一切の記憶はなかった。
だが、拘束中にネリーの育った環境を根掘り葉掘り聞かれていたという。
そして「故郷」というキーワードからベンソンが両親について尋ねた。
ネリーの旧姓がウィリアムズだと確認すると、イエーツが検索していたペネロペ・ウィリアムズを思い出した。それはネリーの正式名だった。
ネリーの出生を詳しく調べると、シカゴで育っていてもう1人、グレゴリーという息子も居た事が分かった。
それはイエーツだった。
署に来た母親に幼い頃のイエーツの話しを聞くと、養子に出さざるを得ない事情が分かった。
生まれつき邪悪だったが、ネリーを妊娠してからは家に動物の死骸が置かれるようになったという。
それで不安になり養子に出した後、離婚をしていた。
イエーツを手放した時の母親は25歳で、こげ茶の髪に茶色の目。
それはイエーツの獲物の共通点でもあった。
母親が離婚した後に再婚した事から、捜し出すのに手間取っていたのだろう。
イエーツの目的は両親への復讐、もしくはすべてを終わらせるつもりなのかもしれない。
母親から家の住所を聞き、踏み込む準備をする。
リンジーは改めて、イエーツを始末する事に熱意を燃やした。
森で捕まえ損ねた為に、新たな犠牲者が3人も増えた。
そして何より、ナディアの犠牲。
興奮するリンジーにボイトは自分を責めるなと言いつつ、よりリンジーを捜査から外す。
「犯人との対決を望む警官は不要だ」
むくれながら仲間達の準備を見るリンジーに、ベンソンは自分がボスでもボイトと同じ事をする、となだめつつ必ずイエーツを捕まえる約束をした。
生家
出動する仲間の背中を見ていたリンジーだったが、署で保護していたネリーに助けを求められる。
母親の携帯に、ネリーの携帯を使った着信が入ってきたのだった。
すぐに引き取り、気づかれないようにマウスにネリーの携帯の在り処を調べるように手書きのメモで伝えた。
受信するとまたカメラ通話で、今度はネリーの父親が捕まっていた。
リンジーは、母親の特徴と自分が似ている事を指摘した。
すると図星のようでイエーツは珍しく動揺を見せた。
そして、リンジーを見直していた。
マウスの調べで、イエーツの居場所が判明する。
それは、仲間達が向かった住所ではなく、今では空き家となっていたイエーツの生家だった。
母親の家にはその頃到着していたが、すでに消防が到着する火災現場となっていた。
それも、イエーツが放火して自分で消防を呼んでいたのだった。
リンジーは、ボイトの言いつけを破り1人で現場に向かう。
すぐにボイトに電話で止められるが、無視をした。
到着すると、イエーツは父親をロープで固定し、手を離したら首を釣ってしまう状態にしていた。
手を出せば父親をいつでも殺せる。
リンジーは銃をしまわざるを得なかった。
イエーツは話しを聞きたいんだろう? とこれまでの犯行について1人で話していく。
「人の苦しむ姿程、過小評価されている芸術はない。
今までで一番苦しむ姿が美しかったのは誰だと?」
イエーツは一番リンジーが嫌がる名前を言う。
「ナディア」
そして、自分達は似ていると言い出す。
お互い母親に傷つけられ、そして父親には助けられず見捨てられている。
人助けしたところで人は変われない。
リンジーが呼ばれた理由を聞くと、処刑には立会人が必要だと言い父親を支える手を離した。
そして、側にあったアイスピックを手にする。
「人は人を救えない。
我々は殺人鬼だからな。
そもそも殺人ほど解放感に浸れるものはない」
イエーツはリンジーを挑発しながら近づいて行く。
「悪は悪を生むのさ。永遠にな」
リンジーに撃たせようと、距離を縮めていく。
そしてボイトが到着した時、リンジーは引き金を引いた。
イエーツの連続殺人はリンジーが終わらせた。
リンジーは、ホワイトボードのナディアの写真をもらった。
モリーズで、リンジーは同じような体験をしているベンソンの話しを聞いていた。
レイプ殺人犯のウィリアム・ルイスにベンソンは誘拐され、最後は自分の手で殺していたのだった。
「どうやって乗り越えたの?」
「まだ途中よ」
殺さなければ死んでいたのだから正しい事には間違いないが、決して罪を感じない訳でもない。
それを知っているベンソンは、いつでも電話して、と優しく言った。
2人はお互いの名を添えて乾杯した。
かんそう
SVUからはベンソンとフィンだけ、というクロスオーバーとしてはちょっと寂しい感じでした。
しかも、お気に入りのフィン登場にわーいと喜んだものの、ほとんど出番も活躍もなしw
ま、出ただけ良いって感じでw
その分、ベンソンさんは特にリンジーにとっては重要な役割をしていました。
このクロスオーバーが始まって、ナディアの事を掘り返されて嫌だな~って感じていたのですが、そんな気持ちを取り消せる結末になっていました。
やっぱり、リンジーが乗り越えてこそ、だったんですね。
今回のリンジーの頑張りは、マイナスポイントが重なっていた中でかなりポイントアップとなりました。
それにしてもリンジーの母親の番号から着信があったのに、誰も母親の心配はしないのねw
ま、私もしなかったけどw
イエーツとリンジーの共通点というのも、絶対後付けストーリーのはずなのにしっくり来てて、凄いなーと思いました。
確かに、この14話は独立していてシカゴファイアとの流れからするとボクシング大会してるはずの時系列なんだけどw 一切おふざけナシでした。
ちらっとバージェスとルゼックの接触シーンはありましたが。
ただ、厳密に細かい所を突っ込むと、リンジーがナディアの事を乗り越えているという精神面の変化は大きい!
これはやっぱりシカゴP.D.としてはちゃんと順番で見たかったな~と、欲を出しましたw
SVUは、何度か繰り返しになりますが、シカゴシリーズとのクロスオーバーで見れるようになったので、また機会があれば過去のイエーツのストーリーなど見れたらいいな、と思います。
シカゴ同士の行き来は、見慣れているし雰囲気も近く感じますが、SVUの中にリンジーが居たり、その逆となると雰囲気がまったく違って特別感が凄いあるんです。
今回は、ストーリーが濃いせいかキャスト的なクロスオーバーはどちらも地味でしたが、見応えはありました!
PDファンにとっては、納得できる結末となりましたが、SVUファンの方々にはどうだったのかな~というのは気になりました。
ゲスト:火災シーンで大隊長(シカゴ・ファイア)
★LAW & ORDER:性犯罪特捜班(シーズン17)第14話「脱走犯2人」からのつづきです。
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(文:ジェーン洞)
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