CHICAGO FIRE　シーズン3　第18話「無償の愛/FORGIVING, RELENTLESS, UNCONDITIONAL」【シカゴ・ファイア】

同じ職場で顔を合わせないで済むはずがないのに、クルースには気持ちを言わないまま避けようとするシルビー。
そうとは知らずに、フルーツサラダからシルビーの苦手なメロンを避ける、甲斐甲斐しいクルースが痛ましい。


その後、クルースは任務から戻ったシルビーによそよそしい態度をされ、嫌でも心変わりに気づく。


翌日、クルースはシルビーの心変わりを知って、今まで避けていたシルビーが行きたがっていた最新店を予約する。

慣れないドレスコードのある店に行くのに、ネットで下調べをしているクルースにオーチスが声を掛ける。
「何故無理をしていく？」
「俺のようなミートローフには、極上ステーキとはムリだと？」
「違う。そんなふうに感じさせる女は極上じゃない。
少なくともお前にとっては」

この言葉が、クルースの目を覚まさせる。
ディナーの席で話があるというシルビーに、その前に俺の話を聞いて欲しいと切り出したのはクルースだった。

シルビーは振ったのではなく、クルースに振られて関係は終わった。
「お互いに無理するべきではない」


その後、クルースが家に置いて行ったと、シルビーはオーチスに私物の本を直接返した。
そのシリーズにはまったという話をするシルビーに、オーチスは惚れてしまう。

すぐにケイシーに相談すると、即答で親友の別れた彼女に恋をするのは賢明じゃないと言われる。
「3つ数える間に目を覚ませ」
小隊長の仕事は多岐に渡る……。

セブライドとエイプリル

ライスがエイプリルを騙して、セブライドとダイナーで引き合わせた。
驚くものの、すぐに懐かしい話にエイプリルも打ち解けた。

それがきっかけで仲直りした2人は、改めて会い、過去の話しをして清算する。

エイプリルが根に持っていた過去とは。

セブライドは家庭環境のせいで、夏休みの間エイプリルの家に世話になっていた。
だが、休みが開けるとセブライドはエイプリルを無視し始めた。
それがエイプリルには不意打ちで、理由もわからなかった。

その夏休み、セブライドの母親は夫の浮気を自宅で発見していた。
母親は、浮気相手が学校の先生であったことから、セブライドが片棒を担いでいたのかと責め、そして家を出て行ってしまった。

そのせいで、セブライドは学校では皆が噂をしているかもしれないと気になるあまり、酷い態度をとってしまっていたのだった。

もう子供の自分ではないから、と改めてエイプリルに謝り、後日エイプリルと共に世話になったエイプリルの両親を訪ねた。

火災発生

ハーマンの育ったハーミテッジで火災が発生。
住民のスレイターが2階に幼い息子がいる、と煤まみれで飛び出して来る。

同じ父親として他人事とは思えないハーマンは、突入早々の大隊長の退避の命令を無視して子供の泣き声をたどった。
結果、炎に囲まれてしまうが、窓から身を乗り出して救助を求め、ハシゴで無事子供共々助けられる。



しかし、すでに子供には気道熱傷が出来ており、重体だった。

ケイシーは、報告書にハーマンの命令無視を書く事はしなかったが、気になったのでしばらく監視する事にする。


その後シカゴ署からバージェスとローマンがやって来て、単なる火災ではない可能性が出てしまう。

友人からのタレコミで、父親が原因の火災かもしれないというのだった。

メールに添付された動画には、パイプを吸って幼い子供の顔に煙を吹きかけて笑う父親が映っていた。

自分と同じ、子を想う父親だとばかり思っていたハーマンは、裏切られた事と子供への想いで怒りを露わにした。


地元の知識を活用してハーマンが、地域の監視役に聞き込みに行く。
スレイターの事は当然知っていて、あの男は普通じゃない、という。
薬物依存症で、母親も息子を残して刑務所に居るという最悪の環境だった。
毎日昼になると必ず行く場所があると教えてもらうが、ハーマンは仲間には「何も情報はなかった」と嘘をついた。

自動車事故発生

父親が運転する車で娘を支柱に挟んでしまうという事故が起きる。
広い場所でターンを決めていたら制御がきかなくなったという。
娘の意識はあるが、脚を完全に挟まれており危険な状態だった。

またしても親による事故で子供が犠牲になる姿に、ハーマンが父親に暴言を吐いて、我を失いかけてしまう。

漏れた燃料に火が付くという危機を回避し、無事親子を救い出した。

暴走

翌日、ハーマンは仕事終わりに1人で教えられたバーに行く。
まんまとスレイターを見つけると、暴走して我を忘れて殴りかかった。

そこを心配して後をつけていたケイシーが止めに入って、通報した。

ローマンとバージェスは顔が腫れてて誰かわからないといったが、あえて追及はしなかった。
握手をするハーマンの手が怪我している事にも触れなかった。

ケイシーは、またしても大隊長には自分は何も言わないと約束をする。

犠牲

入院中のスレイターの息子の緊急手術が行われる事になり、51分署の関係者がシカゴ医療センターに集まる。


ハーマンは、心配したケイシーが呼んでいた牧師に心の内を話す。

炎の中から子供を救うのは正しい事だと思っていたのに、この子には地獄が待っているだけだった。
助けなかった方が良かったのかもと考えてしまう。
しかも、運のせいではなく父親のせいだった。

それがどうしても頭から離れない、と打ち明けた。

牧師は、炎の中に飛び込む勇気も必要だが、その先を神に委ねる勇気も必要だ、と諭す。


その後、大勢の祈りが届く事はなく、最悪の結果となってしまう。
子供の死を我が子のように悲しむハーマン。


しかし、家族と共に葬儀に参加したハーマンの表情は、怒りからは解放されているようだった。
牧師の話しを聞きながら、より我が子への愛情を確認したようだった。

つづく

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