ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン9 第20話「ケーラム銀行」CAELUM BANK (NO. 169)

2022/10/12

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン9

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あらすじ

©2022 NBCUniversal Media, LLC


2021年5月25日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送
(アメリカ放送:2020年11月~)

登場人物はこちら



ケーラム銀行

ミアースの看病の甲斐があり、ウィーチャが回復した。
だがまだ完全ではなく、レッドは現場復帰を認めていない。

マーヴィンがケーラム銀行の口座状況を調べて、レッドのトレーラーにやってきた。
ラクロイとコール殺しの報酬は確かに支払われていた。
レッドはここ何年も口座を使っていないが、解約もしていないから誰かが使うことはできた。
「恐らくそいつがケイトの妹も殺した」
口座は共有口座でアクセスできる者は大勢いた。

大芝居

ケーラム銀行が安全だと言われる理由の一つは、その本体が数機の飛行機だからだった。
空を飛んでいる限り、賊に襲われる心配はほぼない。
本店の機体に頭取のハリス・グラマシーが乗っている。

飛行計画は未提出。トランスポンダー(無線中継機)の搭載もなし。
機内のサーバーのセキュリティも高くハッキングは不可能。

レッドはFBIにも協力させつつ、直接ハリスに口座にアクセスした人物を聞くことにした。
もちろん簡単にいくとは思えず、レッドは大がかりな芝居を打つ。

レッドがハリスの機体に乗り込む。
ハリスに自分の口座にアクセスした人物を教えろと頼むが、もちろんハリスの口は堅い。
レッドには追跡装置がつけられている。
機体の位置を確認した上で、アラムがFBIの権限を使いテロ防止法を発動して上空にいる飛行機をすべて緊急着陸させた。

そこへいつものメンバーが安全確認にやってくる。
レッドは素知らぬ顔をして、トラブルに巻き込まれた客を演じているが、レッドを見たことあるぞ、とレスラーが騒ぎだし全員を逮捕する。

レッドとハリスは拘置所の檻越しに会話をした。
レッドはもう終わりだと頭を抱えるハリスに私なら助けることができる、と持ちかける。
それでもハリスは口座利用者の名前は言えない、と頑なだった。
「どのみちFBIが飛行機を調べれば大勢の名が明らかになるぞ。名前を1つ言うだけで自由になれるんだ」
するとハリスは今の状況があまりにもレッドに都合が良いということに気づいたようだった。
「この逮捕劇は芝居で、さっきの捜査官も偽物だろ。何があろうとあなたに名前は言わない。私には信用がすべて。言えば評判に傷がつく」
するとレッドは銃を取り出し、最終手段に出る。
「この9ミリも偽物か試すか?」
すぐに本物だと証明した。
銃声がしても警官はこない。
「君が言った通りこれは芝居なんだよ。先に名前を」
撃たれてはハリスも口を割るしかなく、仲間に連絡をして送金記録を開示させた。
「ヘドウィグ・ホーキンズ」
ヘディと言われたレッドはあり得ない、と驚いた。
「番号は間違わない」


二人を監視していたレスラーとデンベはすぐに救急車の手配をし、次にヘディの保護に別荘のあるマイアミに急いだ。
「レッドは彼女を殺すぞ」
黒幕であれば、クーパーの無実を証明するため死なせてはいけない。

ギリギリでレッドより早く、ヘディを保護した。
ヘディは関与を否定する。
先を越されたと気づいたレッドは、ヘディを移送するレスラーとデンベの乗る車に追突してヘディをさらった。


搬送されたハリスは撃たれた場所がわるく、死亡した。
マーヴィンがレッドに電話をして「オタクのボスがやったんだろ?」と噂になっていると報告した。
「ほっとけ。追ってたものを手に入れた」
そして黒幕がヘディだったとマーヴィンに伝えた。

ヘディはレッドのジェットに乗せられていた。
するとマーヴィンは実は自分も調べていたことがある、とレッドに言った。
「確認をとってから報告する。ゲストも呼べるかも」

メシック

クーパーが移送前のメシックと接触し、脅した。
「雇い主を売った男として刑務所に送り込んだらどうなる?」
すべて吐けば証人保護が受けられるという条件でメシックは全部吐いた。
「雇い主の名前は知らないんだ。指示を受けてラクロイの妻を殺した。その後、自宅へ行って机の周辺を燃やすはずだった」

ラクロイのオフィスにあったものを押収し、クーパーとパクが片っぱしから調べる。
パクは体調を理由に正式に現場から外され内勤になり、嫌々だった。

パクがDVDの中身が入れ替わっているものに気づいた。その中身は支払いの記録だった。
強迫していたのはラクロイだけではなく、他の名前も発見される。
するとラクロイと同じ事務所の弁護士の名前があった。
シャーウッドとネルの二人を連行した。

すると二人はすぐに罪を認める。
免責と引き換えにすべて話す、とスムーズだった。
「首謀者はクローディアス。
代理人を騙って和解金を巻き上げるなんて天才だわ」
キックバックを受け、連絡手段は匿名のメールや使い捨ての電話。
だが、二人はクローディアスは存在していないとさえ思っていた。
「誰も会ったことがないんだ」

割れたコップ

レッドのジェットの中でヘディは何も知らないと訴えたが、レッドは信用しなかった。
「今は疲れた。黙っててくれ」
ヘディには麻酔薬が撃たれた。

ジェットが着陸するとパクがレッドを訪ねた。
要件はヘディの擁護ではなく仕事が欲しい、だった。
「FBIであぶれたからリズ殺しの捜査を手伝いたい」
レッドはすぐに断るが、パクは頭痛でレッドに渡されたコップを落として割ってしまう。
その時レッドは何かに気づいた。

手掛かり

ラクロイの荷物すべてを見ても、特に黒幕が燃やしたいと思う身元に繋がるものは見つけられなかった。
クーパーが諦めムードになると、アラムはもう一度見直しましょうと士気を上げる。
パクが意外なところから発見したこともある。

オフィスに戻ったパクは、まだ手がかりを探し続けていたアラムとクーパーに、レッドにふられたことを打ち明けた。
「現場ほど刺激がなくてもここで人の命が救える。ぜひ私を救ってくれ」
クーパーに言われてパクはやる気を出した。

尋問

ヘディが目を覚ましたのでレッドは本格的な尋問を始めた。
ヘディの主張は、一人でできっこない。共犯者はだれ? なぜ助けてくれない?
そこへマーヴィンが予告通りゲストを連れてやってきた。
武器の売買をするミッキーという男で、ヘディに3年前に仕事を探していると声をかけられたと話し始める。
「レッドの元を離れたと思ってた」
ヘディはそれには言い訳をしなかった。
「あんたは私を見下してた。だからもっといい仕事を探した。転職しようとしただけで殺されるの?」
レッドはヘディの額にキスをすると、ウィーチャに命令した。
「苦しませるな」
そしてヘディは別室に連れていかれた。

レッドはマーヴィンに、次にすることはハリスの顧客を黙らせることだ、とジェットに移動した。
すると別室から銃声が響く。
それを聞いたマーヴィンも一緒にジェットに乗り込んだ。

証拠

パクはラクロイの結婚式のビデオを見ていた。
ラベルと中身もあっていたが、なんとなく見ていた。
すると決定的な証拠を見つける。
そこでラクロイの付き添い人であり、長年の友人としてスピーチしていたのはマーヴィンだった。

すぐにクーパーがレッドに電話を入れた。
「マーヴィンを信用するな。ラクロイとマーヴィンは友人同士だ」
ジェットはまだ離陸していない。
レッドがウィーチャに合図を送ると、ジェットの奥からヘディが出てきた。
マーヴィンは驚く。
死んだはずのヘディが生きている。
「君がやったことについてヘディも聞きたいかと思ってね」

真実

マーヴィンはレッドに忠誠を誓ったが、リズには誓った覚えはないと経緯を話し出す。
信用できないし、帝国を収める器でもない。
「なのに後継者にする? 先私を殺せ」
すべてレッドの帝国を守るためだった。レッドが戻るまで守り続けた。
だが今回はレッドはリズの死に執着しすぎた。それは困る。
「だから調査を妨害し、金を狙い、友人も死に追いやり、ハロルドをハメた。
だがあんたは諦めずに俺を追ってくる」
そしてヘディを利用した。
「私の人生はレイモンド・レディントンだ」
「なんと恐ろしく無意味なことをしたんだ」

レッドはずっとわからなかったが今日パクがコップを割ったのを見て思い出していた。
リズが死んだ日。
頭痛を訴えたリズがコップを割っていた。
そこに同席していたマーヴィンはアスピリンを渡した。
堂々と、追跡装置を飲ませていたのだった。レッドの目の前で。

このままジェットは空を飛ぶ。
その間にマーヴィンの自宅など捜査する。
そうレッドが宣言してもマーヴィンは慌てなかった。
保険をうっていたのだった。
マーヴィンのスマホが鳴る。
その画面を見せると、トレーラーにいるミアースに赤いレーザーポインターが当たっている。
「5分前にこの時計から警報を発信した。あと2分、私からの連絡がなければ殺し屋が彼女の頭をトレーラーにぶちまける」
思わずウィーチャが飛びつくが、レッドが止めた。
「あんたが教えてくれたんだ。エリザベス用のDVDを見て学んであんたが不在の時も今も、私が帝国を治めてる。
これから力比べだな、わが友よ」
「ああ、クローディアス」

マーヴィンは歩いてジェットを降りた。
そしてウィーチャは突然苦しみ出し、意識不明になった。



かんそう

黒幕、ヘディの名前が出た時には「あーヘディもいたかぁ」とミスリードされました。
ヘディもマーヴィンもどちらもレッドの為に罪を被った経験もあり、確かに……ですが、やっぱり歴式を比べるとマーヴィンの方が古いですし、理由にも納得できました。

レッドの側近がレッドに近くなる、というのも説得力ありますし。何よりマーヴィンならやらかしそう感ある!

ただ今回さくさくとマーヴィンであることが判明していったのでサラっとしてるな~と思ったら最後にしっかりとまだまだ続く!

レッドがこの危機をどう乗り越えるのか、次週楽しみすぎます。

にしても、もうマーヴィンは完全に敵になってしまったので帝国としては痛手には変わらないんですが、視聴者的にはまた新たなレッドの側近が登場すると思うとそれはそれで楽しみなんですよね。
でもこれでレッドの回りの古参がまた一人消えてしまうのは寂しくもあります。



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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