あらすじ
手掛かり
レッドは狙撃者を追うが手がかりがなく、特定は困難だった。
そこで、レジナルド・コール探偵事務所を探す方が早い、とレッドとウィーチャで侵入する。
ウーチャが黒幕はレッドを殺した方が早いのでは? と呟く。
「私が必要なのか、後のお楽しみなのか」
「好きなのかも」
「そのすべてかもな」
するとウイーチャがガラクタの中から、バスチョン要塞の保管庫の鍵が見つけた。
レッドも持っているからすぐにわかった。
ヘレン・マグヒー
レッドは、雲隠れして連絡も断っていたヘレン・マグヒーを見つけ出す。
ヘレンこそバスチョン要塞を作った本人だった。
世界有数の構造工学及び地盤工学のエンジニア。
その最高傑作がバスチョン要塞で、大物犯罪者御用達の保管施設だった。連邦金塊保管庫よりも強固な守りを誇っている。
要塞の鍵を使うにはヘレンの協力は不可欠だった。
すると、ヘレンはレッドに条件を出す。
「技術協力をした窃盗団が港から荷物を盗んだが、証拠を残して捕まってしまった」
司法取引で売られてしまえば指名手配される状況になっていて隠れていたのだった。
異例のブラックリスト
アラムがクーパー不在の代理に指名されていた。アラムは無理だ、と逃げ腰だった。
レッドはFBIへ行き、新ボスのアラムにエールを送り、異例のブラックリストを伝える。
「悪党を捕まえるのではなく、逃がすんだ」
レッドはコールのオフィスで見つけた鍵とともに、それが黒幕のものだろうと説明した。
そして、要塞に入るにはヘレンの助けが必要であり、指名手配の可能性があるヘレンを保護したい、とも。
するとアラムはボスとして最初の指令をレスラーとデンベに出した。
「事件の詳細を聞いてくれ」
ヘレンの嘘
担当者のアロンソン捜査官に会いに行くと、ヘレンの言い分に嘘があったことがわかった。
強盗団は若い少年たちでとてもヘレンを雇う立場にない事がわかる。
しかも盗んだものは対戦車グレードランチャー(RPG)だった。
「マグヒーはカズバンの分離主義者に送ろうとしていた。つまりテロリストよ」
アラムはテロリストとは手が組めないとレッドに電話で伝えた。
だがレッドが、直接ヘレンに確認すると事実を否定した。
そのせいでアラムの協力は得られないが、レッドが自ら保護することはできると提案すると、ヘレンは協力を承諾した。
要塞侵入
レッドはアラムにヘレン協力のもと、要塞に侵入する計画を進行させると伝えた。
アラムはテロリストとは手を組めない、と頑なに拒否をするが、レッドはクーパーの復帰を盾にアラムに選択の余地を与えなかった。
ヘレンから要塞の弱点や警備の仕組みを聞き、レッドとデンベが自分たちの保管庫に行く体で侵入する。
最初に自分の保管庫へ行き、レスラーとパクが交代要員となり緊急事態を起こす。
すると顧客は保管庫に閉じ込められる。
問題発生すると、マグヒーに連絡が入ることになっているのでそれも利用し、遠隔操作をする6分の間に、黒幕の鍵を使って中のモノを回収する、という計画になった。
結果、黒幕の保管庫の中にあったのはティヴァトの金庫にいれておいたはずのレッドの木箱だった。
開けられるのはレッドとリズ、2人だけ。そして2人とも開けていない。
入っているのはレッドがリズに託した戦略等、帝国を引き継ぐためのDVDだった。
デンベとレッドは時間内に自分の保管庫に戻り、疑われることなく要塞を出た。
不信
レッドは電話でヘレンに成功を伝え、新天地の手配を進める。
デンベがアラムに捜査終了の報告をする。するとそれが合図となりアラムはヘレンを逮捕させた。
それはアラムが独断でしたことだった。
当然、知ったレッドはアラムに怒りの電話を入れた。
「ハロルドは妥協ができた。倫理的相対主義を受け入れてるからだ。君にはできないならもう手は組めない」
するとアラムもあなたとは手は組めない、と言って電話を切った。
翌日テロ対策チームがマグヒーを引き取りに来た。
だがその30分後にアロンソン捜査官がテロ対策チームを連れてやってきた。
最初にマグヒーを連れて行ったのは、レッドが手配した偽物だった。
その頃、レッドはヘレンの嘘の裏付けを見つけていた。
ヘレンはレッドのジェットに乗せられる。
レッドが見つけたのは、銃を盗んだ若者の1人でテロリストへの武器の売買を認めていた。
「私が生き残れるかどうかは人との関係にかかっている。君は私達の関係を毒したんだ」
するとヘレンは涙ながらに事情を打ち明けた。
実は息子がカズバンで人助けをしていたところを、反乱軍の一味だという噂のせいで政府に斬首されて処刑されていたのだった。
レッドは同情を見せるが、最初から話していればよかったものの、もうヘレンの処分は変えられない。
クーパー
クーパーは保釈金30万ドル、6週間後審理開始となっていた。
それを知ったレッドはさらっと保釈金をホーマンという偽名で支払った。
取引きで共謀罪を認めれば2年となり、クーパーはそれを受けるつもりでいた。
またその際に一つ条件をつけた。「ルーに不利になる証言はしない」
だが荷物を引き取りにFBIに行った際にレッドとすれ違い、なんとかするから取引きをするな、と念を押される。
しかしルーがクーパーに不利な証言をしたため、2年のはずが5年に延長されてしまう。
クーパーは思わずルーの家を訪ねた。
「来ないでくれ。俺には10代の息子が2人いるんだ」
「ならば頼んでもないのに証拠の改ざんをするな!」
「友情からだ! 俺だってつらいが、守るべき家族がいるんだ」
「私もそうだがもう守れなくなった」
覚悟をつけたクーパーはアグネスにも刑務所へ行くという説明をした。
その頃レッドはパナベイカーを呼び出していた。
「5年は長すぎる」
レッドは許容の違法行為を提案する。
連邦捜査官が潜入捜査をする場合、申請書を出し、その間の違法行為を逮捕の為ということで許容してもらう制度がある。
申請していないが、出ていたことにすれば行動の説明がつくだろう、ということだった。
パナベイカーは一切偽装工作をしない、と拒否する。
するとレッドは二週間前のパナベイカーが尋問を頼んだ時の会話の録音データを聞かせた。
「録音してたの?」
「司法委員会で流したら皆はどう思うかな?」
「あんたは悪魔の子よ」
「悪いが、君は私の親を知らない」
そしてクーパーとの別れをアグネスが惜しんでいた頃、パナベイカーが訪ね1ヶ月捜査をする時間が与えられた。
クーパーはチームに復帰となったが、その地位は一捜査官で、アラムがボスには変わりなかった。
夜、帰宅するとレッドが待っていた。
「ありがとう。アグネスは大喜びだったよ。1ヶ月の猶予を得た」
だがレッドはもう協力をしないと告げる。
「彼を信用できないからね」
クーパーはアラムほど信用できる男はいないと、まだトップになったばかりだから大目に見てくれとフォローした。
「そうだな。君の言葉を考えてみよう」
かんそう
うーん、アラムの正義感が損な感じで描かれていたように思えるのが、ブラックリストマジックですかね?
ただアラムの一度は協力すると安心させてのだまし討ちは、レッドじゃなくとも信用できないからもう組めない! となるのはめちゃわかる!
そもそもレッドとFBIの協力っていうのが大裏切りなわけで、その凄く危険なバランスをうまくとる必要がある中に、出し抜いた正義っていうのは邪魔すぎる……。
なので結果的にちょっとアラムがうざく感じてしまった。残念。
だいたい何年レッドと組んでんだよ! みたいな今更感もあるし。
でもいきなりボスになるってことはこんなこともある、というリアリティさはありました。
同じチームだとしても考え方は人それぞれなんだな~、と。
今回の黒幕に対する、なんでレッドを攻撃しないんだ? についてのアンサーがしっかり入っていたのが良かったです。
今回の黒幕、なかなか面白そう!
そしてルー、やっぱり怪しいのですけどどちらかというとルーも脅されて協力していた…って感じ?
にしてもクーパー同様、何故早く言わなかった!! ってことになるのが目に見えた気がしました。
そして謎が深まるばかり…。
黒幕はレッドのものを簡単に盗めて、大物が利用する保管庫を利用できるような存在なのに、探偵始末したまま保管庫の鍵を回収してないの?
というか保管庫の鍵放置したまま暗殺したの??
とそこがひっかかりました。
むしろレッドに見付けさせようとしていたような……。
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