【最終回】ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン5 22話「サットン・ロス/Sutton Ross (No. 17)」

2018/06/27

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5

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あらすじ

Will Hart/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。(全22話)
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


登場人物はこちら


サットン・ロス


リズは、サットン・ロス(ジュリアン・サンズ)の存在を突き止め、クーパーに報告した。

80年代に国家や企業の依頼で産業スパイをしていた。
中国に売った情報が元で、中国の怒りを買い、米国に売られていた。
あらかじめ海軍が欠陥のあるステルス戦闘機の設計図に入れ替えていたから。
だが、その移送中に姿を消していた。
そこに絡んでいたのがイアン・ガーヴェイ。

そのロスが、ロボット工学の会社にFBIの振りをして侵入した。
しかし、押収すると見せかけた集めたものはすべて置き去りになっていた。
何の目的があったのか?
バッグ捜しと共に、リズ達もロスを追う。


ラファティ計画


ロボット工学の会社に話しを聞きに行くと、ラヴィ・デサイ研究員のオフィスから、ラファティ計画の入ったハードディスクが3つなくなっている事が分かった。
デサイ自身は休暇中だった。

内容は本人にしか分からないと言う。

アラムがデータを調べてみると、危険区域で使う有人ロボットの外骨格を研究していたと分かった。
裏社会での需要は間違いなかったが、アイデアの寄せ集めなだけでデサイ本人じゃないと、組み立てる事はできない状態だった。
次に狙われるのはデサイ本人だろう。

アラムがデサイのインスタから居場所を簡単に突き止めた。
キトリッジ劇場で家族で映画を見ていた。


レッド


一方レッドも、独自のルートでロス捜しをしていた。
レッドは、ロスが利用しているテーラーの顧客情報を狙った。

その時、店にいたのはジョン・ウォーターズ監督だった。
大ファンのレッドは、珍しくテンションを上げて声を掛けた。
「ピンク・フラミンゴ」が大好きなのだという。

ウォーターズ監督は、レッドが身につけていたスーツの、メリノのスーパー120を気に入り同じ布地で千鳥格子を求めた。

レッドはテーラーに詳しく布地の事を聞かれると、その代わりにロスの情報が欲しいと本来の目的に取りかかった。

しかしテーラーは渋った。
ロスの力を知っているのだ。

その時、ウォーターズ監督がレッドが有名人である事を思い出した。
「あなたあの名前の人だ。姓と名前が頭韻を踏んだみたいになってる」
そしてレイモンド・レディントンに辿り着いた時、テーラーは思わず立ち上がっていた。

ロスよりもレッドを恐れ、請求書の送り先をレッドに明かした。

ウォーターズ監督は、僕よりも変人、とレッドを称えた。


レッドはロスの会計士から居所を聞き出した。

Will Hart/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


キトリッジ劇場


ロスは、キトリッジ劇場にいるデサイ家族を誘拐した。

脱出前にリズ達が到着し、銃撃戦になる。

すると、そこへレッド達も到着した。

ロスを追うリズを、レッドが追う。

途中リズの車が、事故を起こしてしまうとレッドはロスを諦めて、リズの救助に戻った。

リズは容赦なくレッドを逮捕するつもりだったが、すぐに意識を失った。
レッドは様子を確認すると、リズを車に手錠で拘束して救急車を呼んだ。


リズが捕まえていたロスの運転手はレッドが拉致をしていった。
FBI側には、別の手下の死体と携帯が残った。
死体の指を使い、ロックを解除すると海外に送られた1通のメッセージを発見した。

「ウインチェスター 1500 AM」


解読


FBIは暗号メッセージを解読した。

かつて2つの会社がデサイを雇おうとしていた。
ヴェリタブルとAXGロボティクス。
セルビアの企業で、AXGの役員2名が今朝DCに到着していた。

AMはアダムスモーガン。ウインチェスター薬品の工場跡がある。
そこで15時に引き渡しがあるのだろう。

クーパーは、ロスがFBIを騙って始まったのだからと意趣返しを計画した。


その頃、レッドもブリムリーによって、攫った運転手からラファティ計画の事を聞き出していた。
だが、本当に知りたいバッグについては、知らなかった。

ロスがすでに別の仕事をしているのなら、もうバッグは持っていないかもしれない。
それでもレッドは、ロスに会う為にアダムスモーガンへ向かった。
運転手を殺してから。


引き渡し


レッドは、引き渡しの為にロスが現れるのを待っていた。
人質もまとめて確保するつもりで。

しかし、ロスと取り引きをする相手の顔を見て作戦を中止した。
レスラーが取り引き相手に成り済ましていたのだった。

人質を無事確保した所でFBIがロスを囲み、逮捕した。

リズは側で待機していたレッドに気づいていた。


Will Hart/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


取り調べ


ロスの取り調べが行われると、ロスはリズと二人きりになる事を要求した。
カメラも録音もOFFにする事を条件に、バッグの中身を教えるという。


レッドはクーパーに、ロスの引き渡しを要求していた。
バッグは自分のもので、プライバシーを尊重して欲しい。
それが出来ないなら、ブラックリストは終わる。

そこまで言ってもクーパーは、ロスの引き渡しを認めなかった。


その時、レスラーによってレベル4の緊急事態が報告された。
リズがロスの人質になってしまったのだった。
すぐにリズの携帯を使って要求が伝えられた。
「Cz75を2丁と警察の武装車両を用意し、俺とキーン捜査官を移動させろ」

レッドは、ロスが交渉に応じるはずはないから突入しろ、とアドバイスをした。
人質は殺せない。
唯一の武器だから。

取り調べ室に突入すると、2人はエアダクトから逃走していた。

次にカメラで姿を捉えた時、ロックされたドアの前だった。
リズに銃をつきつけ、暗証番号を教えないと殺す、とカメラに向かって言っている。

レッドは外に出してしまったらリズを見つける手段がなくなる、とコードを教える事を反対した。
クーパーも応援が到着したら投降するかもしれない、と開けずにいた。
だが、カウントダウンが迫るとリズを助けようと、とアラムがコードを叫んでいた。

リズはロスに連れ去られてしまった。

クーパーはすべての元凶だとレッドを責めた。
「彼女を守りたいならむしろ近づくな」

そこへロスから電話が掛かってきた。

リズとレッドを交換すると言われ、言うがままになった。


取り引き


レッドは単身で指定された場所へ向かった。

周囲をFBIが見張っている事はロスにもバレていた。

レッドは、その中を1人気づかれずにロスの用意した車に乗り込んで姿を消していた。

FBIはロスが用意した囮にまんまと振り回されていたが、デンベがレッドが連れ去られた車に気づいた。

Will Hart/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


レッドはリズと再会した。
リズは暴力を受けたようで、顔から血を出して椅子に拘束されていた。

リズは人が変わったように態度を改めていた。
「私のせいね。諦めればよかった。
ミスター・キャプラン、トム、みんな間違ってた。
私が知るべきことじゃなかったのよ」
レッドの秘密に拘り、追い詰めた事を後悔していた。

レッドは自分の命と引き換えにリズを解放する事に、何の迷いもなかった。

バッグを持ったロスがやってくると、リズは奥に連れて行かれた。

「嫌よ。もう止めて」
珍しくリズは弱音を吐いていた。どんな拷問を受けていたのか?

ロスは、リズのこの先はレッド次第だと言う。
バッグの中身について聞く事に素直に答えれば、痛い想いをせずに済む。


30年間会いたかったとロスはレッドに言った。
中国を怒らせるきっかけとなった設計図は、レッドが仕組んだ罠だと思っているのだ。

「話さなければ彼女は死ぬ。でも彼女の命より秘密を守るほうが大切なんだろ。
結局彼女はあんたの何なんだ?」

そしてレッドが真実を口にしようとした時――。

アラムとデンベが乗り捨てていたバンを見つけた事で、FBIが居場所を突き止め突入して来た。
デンベはレッドとリズの2人を失えば到底耐えられなかった。
耐えられない試練を神は与えない。
そう信じて絶対にレッドを見つけると落ち着いていたのだが、その通りになった。

レッドは、リズの無事を確認するとバッグを持ってからロスを撃ち殺した。

そのまま、FBIとの関係が終わった事を示すかのように、一言もしゃべらず、そして一度も振り向かずにデンベと去って行った。


サマルとアラム


サマルはなかなか意識を取り戻さなかった。
アラムは突きっきりの生活から、気を紛らわす為に捜査に戻っていた。

デンベはアラムにも言っていた。
サマルを失って耐えられないのなら、失う事はない。

サマルは病院で目覚めていた。
駆けつけたアラムに最初に言ったのは「イエス」だった。

サマルはアラムのプロポーズを受けた。


レッドの真実と謎


リズはトムの墓で報告をしていた。
リズにはトムの姿が見えていた。

レッドはバッグの秘密と共に姿を消した。

でもリズはもう秘密を知ってしまっていた。
そしてレッドにはそれを知られないよう、芝居をしていたのだった。

そもそも、ロスの人質騒ぎから始まっていた。

リズはロスを外に出す事に協力して、騒ぎを起こしていたのだった。

イアンは、彼の大切な人に真実を伝える為にロスに協力を求めた。
バッグを持っていたのは、ジェニファーだった。
ロスからジェニファーに渡っていたのだった。

リズはそのDNA鑑定書を見た時に、レッド本人の口から言わせたかった。
その為に、まずレッドを信用させる事が必要だった。

そして、レッドとリズを交換するという名目でおびき寄せた。

リズが受けた暴力は、芝居がバレない為の犠牲だった。
そもそもロスは、リズに暴力など振るうつもりはなかった。
リズを殺す、と言えばレッドは自分の口から真実を言うだろう、というリズの望みだった。

レッドはこれまで「真実」を知る者を消していた。

元司法省刑事局長ダイアン・ファウラー。
リズの養父サム。

ジェニファーも知ったと分かれば、殺されていただろう。


その頃レッドは、リズの祖父ドムの家で骨を燃やしていた。


その骨は、レイモンド・レディントンの骨。
本物のリズの父親の。

今いるレッドは、誰なのか?
そして何故リズの前に現れ、リズに特別な愛情を寄せるのか?
何故30年レッドの振りをしているのか?

「謎を突き止め、彼を破滅させる」
リズがそう決意しているとは知らずに。


シーズン6につづく


かんそう


かなり衝撃的な回でした。
レッドが執拗に隠そうとしていた真実。
骨、と言う事ですでに死んでいる人という、当たり前の先入観で「母親?」と考えたのが始まりでした。

でもそれで何が分かるのか、知られたら困るのか?
しかもトムは一瞬で、驚き、その秘密が大変な事だと表していました。

そんなすぐに分かる事実って何だろう?

まったく分からないまま、とにかく秘密のままシーズン5のファイナルまで引っ張られました。

それが惜しくないような最大級の真実でした。
なんと、今いるレッドは偽物だった!!

実は、レッド偽物説ってネットではちらっと見かけていたんですよね。
でもあまりに突飛な気がして、よく考えるな~とあまり深く考えはしていませんでした。

この設定に考察から行き当たるなんて、考えた人は凄い!

そもそも、後付けなのか最初からのシナリオなのか、今はまだ見終わったばかりで興奮冷めやらぬで、自分の中で整理が出来ていません。
というか自分にはまったく想像もしていませんでした。

ただ、制作の裏側「シーズン5の裏側/BEHIND THE BLACKLIST SEASON5」で「1から温めている計画がある」という発言がありました。

レッドが偽物という設定は、最初からあった可能性が高いですし、後付けでやるにしてはかなり雑になり得る気がします。

今回、過去のシーンで「真実」を仄めかし、レッドに殺されている養父やファウラーの映像が出ていたのは、凄い説得力がありました。

記憶になくて誰だか、何の回だかはわからないのですが、
「彼は想像とは違う」と言っていた女性のセリフも、その時は何気なくスルーしていたでしょうが、今となっては意味を持ちます。

これが最初から仕込まれていたというのなら、本当に凄い!!

とにかく事実としては確定なのですが、その上で疑問がたんまり浮かびます。

作中でも出ていましたが、何故レッドに成り済ます必要があったのか?
その上で、血の繋がらない何故リズを守り続けるのか?
っていうかリズは本当に血が繋がっていないんだっけ?
レッドとリズはDNA検査してなかったっけ?
でもレッドはなんでも手回しするもんね……。

ジェニファーの母親ナオミは実際に今のレッドと会っていますが、それはどういう事なのか? ナオミは知ってたの? それともナオミも騙されていたの?
整形しているって事?
「想像とは違う」って思う人がいるのに、誰も偽物だと気づいていないのは何故?
兄弟なの?
知ってる人も居たという事はどういう事なの?(知らない人との違いは何?)

骨の存在を知っているデンベ、祖父ドム、キャプランは最初から偽物だと知っていた。
その上でレッドとして接しているけど、それもそもそも何故?

だいたい、レッドって最初の計画ではリズを守るチームを作ったものの、リズの前に出るつもりはなかった=ブラックリストをやるつもりはなかった、はず。

今の「ブラックリスト」が、最初からの目的ならその為にレッドでいる必要があった……と言う感じで納得は出来るんですけどね。
あー、もうシーズン6が待ち遠しい!!


最大級の衝撃でもあり、更なる新たな謎が提示されて、これまでのブラックリスト自体が何なんだったんだろう?? と良くも悪くもかなりショックを受けました。

この事実を知った上で、シーズン1から見返したいという気持ちはありつつ、シーズン4のフルセットって長いんですよね~。
もう少し早くこの展開にしてくれたらよかったのに?w


今後、シーズン6以降の展開によって、かなり作品全体のイメージが変わりそうです。

真実の先にある、真相次第で。

もしかしたら、次のシーズンがファイナルになるのかもしれないという覚悟が今回でつきました。
というかこの展開でこれ以上引っ張り用がないような。

今回を見る限り、消えたレッドをリズが追い、真相を突き止めるのでしょうけど。

気が早すぎますがどうせ終わるなら、最後までファンでいられる作品として終わって欲しいな~。


そしてあまりの衝撃にサマルの事を忘れがちなのですが、死ななくて良かった!

あと、ファイナルに相応しい豪華ゲストにもビックリでした。
まさかのジョン・ウォーターズ監督に、サットン・ロス役にはジュリアン・サンズ!
でもすべてのビックリが、最後の真実にかき消されちゃったけどw


とにかくシーズン6放送までの間に、機会があったら過去作を「疑いの目」で見たいと思います。

今回ばかりは本当にびっくりして、しばらくドキドキが治まりませんでした……。



登場人物はこちら


(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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