THE BRIDGE/ブリッジ シーズン2 6話~10話(完結)

2018/05/14

THEBRIDGE/ブリッジ THEBRIDGE/ブリッジ シーズン2 サスペンス ジェーン洞 ミステリー 北欧

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THE BRIDGE/ブリッジ シーズン2 6話~10話(完結)あらすじ

The Bridge / Bron / Broen - Season 2 - trailer


2014年 9月~ スーパー!ドラマTV 日本初放送 全10話
(2013年9月~ デンマーク&スウェーデン放送開始)


前半のあらすじへ:THE BRIDGE/ブリッジ シーズン2 1話~5話

シーズン2の登場人物はこちら

ブリッジ、シーズン2の駆け足まとめです。


■各タイトルへ■



第6話「海峡の底から」

アニマルマスクとサーガ

アニマルマスクの2人に襲われるも、反撃に出て見事形勢を逆転しサーガは2人を捕り抑えていた。

そのうちの1人、トーマス・ダールベリィはこれまでの犯行の中で3件には無関係だと言った。
どの組織にも属していないとも。
サーガを狙った理由はラーケル誘拐の帳消し。そんな事が可能な訳ないのに。
カエルについて尋ねると何も知らず、結局アニマルマスクの模倣犯だったのだ。

捕まえたもう1人は、カール・ショーベリィだった。
トーマスはカールに命令されてやったと証言していた。


ラスムスはサーガに昨日の暴言を謝っていた。

ニコライ

ニコライは入院していた。
医師の診断は、糸球体腎炎だが特に心配はないだろうと言われていた。
喉の菌が回っただけだろう、と。
だが念を入れて腎臓の検査をする事に。

それを聞いたサーガは、病院でもニコライにつきそって看病するアナを見て何か思いつくと、メッテの家に侵入した。
家探しをして、隠してあった薬の箱を見つける。

サーガはアナが代理ミュンヒハウゼン症候群だと見抜いたのだった。


褒められたくて子供を傷つける心の病気。
リリアンを呼び出し、アナを逮捕してもらうが、マーティンはサーガが妙に詳しい事に疑問を持った。

マーティンは病院からの帰り道の途中、オーレスン橋の見える場所でサーガに礼を言った。またサーガに救ってもらった事を。

クラウディオの死

襲われたクラウディオは死んでいてニュースになった。

ボーディルは心配してカオリーネに電話を入れた。
カオリーネがクラウディオの死に巻き込まれていないか、と。

ところが、カオリーネはクラウディオと会ってもいなければ、クラウディオが殺された事すら知らなかった。

クラウディオはカオリーネを語る別の何者かに呼び出されていたのだった。

そういえば、カオリーネは今朝見当たらなくなっていた携帯を、夫の車の中で見つけていた。
そんな所に置く訳がないのに。


不信に思ったカオリーネは、自分の携帯を確認するがさすがに履歴は残っていなかった。
部下に携帯のメールの復元を頼むと、確かにクラウディオとの待ち合わせの会話を見つけた。
やはり誰かが知らぬ間に携帯を使っていたのだった。

すぐに警察に通報すると、カオリーネの疑いで夫のアレクサンダーが連行された。

車からは血のついたスコップが。
自宅からはカオリーネも見た銃が発見された。


クラウディオ、本名クラウス・ダムガード44歳の死因は、毒物だった。
暴行の痕もあったが、これまでの毒と同じと断定された。
サーガ達が呼ばれ、クラウディオについても捜査する事に。

ボーディルの秘密とヴィクトリア

ヴィクトリアは豪勢な自宅にリッカド・ストランドを招き、買収の交渉をしていた。
だが、話し合いは決裂。
ストランドはヴィクトリアに罵声を浴びせ、怒って帰ったがその後、3人の男に襲われていた。
その事を報告したのはオリベルだった。


自伝には乗り気ではなかったが、ヴィクトリアはボーディルと打ち合わせをした。
条件の1つは、自伝に兄は一切関わらせない事。
理由は言えないが。

もう1つの条件としてボーディルに人に言えない事を言わせた。テストみたいなものだった。

ボーディルが新聞の一面記事を指してクラウディオと寝た、というとヴィクトリアも私もと言った。
この秘密は妹だけ知ってるというと、誰も知らない秘密じゃないとダメだという。

ボーディルは大分迷ったが、余程自伝に旨味を感じているのか「妹の旦那と寝てる」と打ち明けた。
ヴィクトリアは満足したようで、次の打ち合わせを約束して帰って行った。

マーティン

マーティンは密かにサーガの妹の自殺の資料探しをペアニレに頼む。

イェンスとの面会は、だんだんと落ち着いてマーティンが主導を握るようになっていた。
インド料理を差し入れし、捜査資料について意見を求める。
いつの間にか2人は昔のように、料理をつまみながら推理を展開していた。

逮捕されたアナの代わりに、メッテが病院にいる間、マーティンが子供達の面倒をみるようになる。

7体の白骨遺体発見

オーレスン海峡に沈んだボートから白骨遺体7体発見された。
全員射殺されたと見られている。

その中から乳房のシリコンが見つかっていたので、シリアルナンバーをメールしてもらう事になる。


ボートの所有者はまたしてもマルクス・ステンベリィ。
さすがに偶然ではないだろうと追及するが、9年前に盗まれて盗難届を出し保険金も受け取っていたと、あくまでもシラを切った。

マルクスの顔の怪我にサーガが気づくと、ボートとは別件でトラブルを抱えている事を打ち明けた。

ソデルベリィ・ヨースト社から、数年前会社の経営難の際に資金を出してもらっていた。
それから所有権の一部と引き換えで、マルクスの会社はマネーロンダリングに使われ、船のルートで何かを運んでもいるという。
恐らく密輸だろう。

マルクスはサーガとマーティンに助けを求めた。

過去の事件については、アリバイがあった為釈放された。

同じようにアレクサンダーにもアリバイ見つかり、相変わらず決定打は出なかった。

盗難車

クラウディオの殺害現場近くで白い車の目撃情報があった。
盗難届が出ていて、恐らくラウラのビデオにも映っていた白い車と同じだろう。
持ち主のテオドル・ブルセを訪ねると、ブルセは187台を所有する名義貸しの男だった。
罰金を払いたくない運転手に登録用の名義を貸すだけの商売。

だからブルセには誰が運転していたかなどわからない。

ボートを沈めた男

ボートのニュースを見た男が、電話を掛けて自分がボートを沈めたと話し出した。
「だがそこに7人乗船していたとは聞いていなかった。
ただじゃすまんぞ」

その電話の相手はマルクスだった。


第7話「裏の顔」

マルクス

通話を盗聴していた為、マルクスをマルメ署に呼び出した。
電話の相手「ボートを沈めた者」は、最終的にはマルクスに口止め料10万クローネを要求していた。

それでもマルクスは電話の相手を知らないし、自分とは関係ないという。
誰かがボートを盗み、誰かがボートを沈めるよう頼んだだけ。
そして何故か9年後に脅迫して来た。

改めてマルクスのアリバイを確認する。
スケジュールの確認にスマホを持たせると、そこへ着信が入った。
警察に居る事を伏せてスピーカーで通話させる。

相手は、「ボートを沈めた者」だった。
金の用意について確認をしてきた。

3時間後にスヴォーゲルトルプ駅のエレベーターでの受け渡しとなった。

「ボートを沈めた者」

待ち合わせ場所で、「ボートを沈めた者」を逮捕した。
薬物、窃盗、脅迫、暴行の罪で3年服役していたラーモンという男だった。

ボートを沈めたいきさつは、電話で頼まれたからだった。
マルクスの名を語り、2万5000支払うと言って。
保険絡みだと聞いていたが、人が乗っていた事は知らなかった。

しかし、駅で待っていたマルクスに気づかなかった。
依頼をしていたのはマルクス本人ではなかったのだった。

会話からスウェーデン人である事は覚えていた。

マーティンは本人だとしてもわざわざ名乗るのは間抜けだと言う。
ハメられただけとはいえ、何故マルクスなのか。周辺を洗う事に。

ヴィクトリア

着々と死ぬまでにやる事リストを消化していくヴィクトリア。
今日は義姉と、狩猟をしたが獲物がいなかったので農家の鶏を撃っていた。

義姉はメディソーヌスでサーガ達の捜査の対応をしていたゲアトルツだった。

ヴィクトリアはオリベルに対しての当たりがきつかった。
病気のせいなのだろうか、自覚を感じたようで謝った。
するとオリベルは嬉しそうにした。



オリベルに鶏の調理を頼んで、向かいにある自宅へ帰っていった。


自宅にボーディルを呼んで自伝の作業を始めていた。
まずはインタビュー形式で、ボーディルが質問をする事に。

こだわりの強いヴィクトリアは文句が多い。
それでもボーディルは根気よく対応した。
そして兄の話題は、避けたがり自分を「孤独」だと言った。

カオリーネ

新聞にはカオリーネ夫婦とジゴロとの三角関係と報道されていた。
まだ夫が事件に関係していると思っているカオリーネは、クローゼットでアレクサンダーの服を乱暴に捨てていると、隠していたスマホを見つけた。

また会社の部下にメールの復元してもらうと、出てきたのは姉ボーディルと夫の不倫の証拠だった。
とうとう姉と夫の関係を知ってしまったのだ。

カオリーネはボーディルに一方的に縁を切る宣言をした。

ロムストック化学工業

プロピレンオキシドを製造しているロムストック化学工業で、冷却システムが停止して大騒ぎとなる。
30分経過しても収まらず、貯水池に薬品が流れ込んでいた。

建築には反対の声を上げていた近隣の住民は避難させた。
安全装置は自動も手動も作動せず。

システム停止前に宅配便で届いていたのはカエルのコインだった。
業者で2週間保管されていた指定便だった。依頼人はニクラス。
新しい下部組織の存在はないようだった。

ハンスは「金色のヒキガエル」についてはまだ公表しない、と通達した。

乳房のシリコン

シリコンのデータが届いた。
エスティーム製で2000年にウェストクリニックで販売。

サーガとマーティンでクリニックに行くと、全てのカルテを調べないと分からないと言われて、ペアニレを呼び出し頼んだ。
令状を手配する間、サーガはマーティンに「メッテはシリコン?」と聞いていた。

しばらくして、シリコンの持ち主を突き止めた。
マルメの介護士カリン・ミッレル。
10年以上前の住所のデータだが、両親のスヴェンとエレンを訪ねた。

すでにエレンは他界していたが、父親にカリンの事を聞く。

豊胸手術の事は知らなかった。
5、6年前にカリンの部屋は片づけたという。
事件については何もわからないと言った。

ラーモン

ラーモンは似顔絵を残して釈放されていた。

似顔絵についてラスムスが記憶が曖昧で何度も意見を変えていたので信憑性がないと言った。
それを聞いたサーガはなぜ置くの? と取り外した。

サーガとマーティンはラーモンが気になり、トレーラーハウスを訪ねていたが、犬が殺されていて留守だった。
尾行もつけていないので、死んでいるかもれしれないと考えているとそれは当たっていた。

ユリアンが殺された施設で、ラーモンも同じように実験台にされていた。

誕生日

ヨーンがロムストックとユリアンに関係があった事を突き止めた。
ロムストックにソフトをインストールしていたのがユリアンの会社だった。
だからシステムを乗っ取る事が出来たのだろう。

そして、プロピレンオキシドの製造開始が3年前の今日である事から、3人のママのチャットに残されていた「誕生日」がこの事件であると確信した。

でも「卒業」についてはまだわからないままだった。

サーガの妹

ぺアニレは、マーティンにサーガの妹イェニファーの自殺資料を渡していた。

知られたくないからサーガは黙っているのに、と勝手に読む事を咎められつつもマーティンは、資料を読んだ。

すると、サーガの母親が代理ミュンヒハウゼン症候群だと分かった。
イェニファーが10歳の時に発覚。
サーガについては記録はなかったが、サーガの口から話す事もなさそうだった。

オリベル

夜になると、オリベルの家にヴィクトリアが来て、3人で鶏を食ベた。

ゲアトルツに対しても遠慮なく意見を言うヴィクトリアに、オリベルも妹の肩を持つ。

ヴィクトリアが帰った後思わず立場のないゲアトルツはオリベルに「ノーと言えないの?」と訴えたが、そもそもオリベルにはノーを言う気そのものがないようで何を言われているのかわからなかった。

その後、オリベルは地下の仕事部屋にこもると、ロックを解除してPCを立ち上げた。

しかし、仕事などではなくモニターに映し出されたのは、ヴィクトリアの家の監視映像だった。
オリベルは妹の生活のありとあらゆるシーンを監視していた。
性的対象として。

イェンスとの面会

マーティンが面会に行くと、イェンスは調子が悪く部屋から出なかったので、マーティンが部屋を訪ねた。

まるで面会を始めた頃と様子が逆転しているようだった。
すっかり調子を取り戻していくマーティンに対して、イェンスの方は弱って行く。

サーガに救われた、とニコライの話しをするがイェンスは上の空だった。

買ってきたコーヒーを渡し、お構いなしに話しを続ける。
イェンスの息子の事故の時も側に誰かいたら助かっていたはず。

イェンスは帰ってくれ、とだけ言った。

2人の身元判明

サーガは一晩残業して、白骨遺体の2人の身元を判明していた。

1人は歯の治療痕から、コペンハーゲン出身のラーシュ・ムンク・アナセン。
もう1人は、ローゲル・ベングトソン。
カリンの同僚で捜索願いが同時だったから。

ラーシュについてはペアニレに調査を任せ、サーガとマーティンはローゲルの兄と話しをした。

カリンとラーシュは、いつも金を求めていろんなことをしていたと言う。
サーガはその中の「ポルノ」というワードに引っかかり、再びカリンの父親を訪ねた。

カリンがポルノに出てたんじゃないかと、父親に突きつけるとポルノに出てるわけがない、と怒った。
サーガは、シリコンを入れた理由や費用の出所として納得できると思っていた。

サミー・ニロゥープ

危険廃棄物処理場のサミーからサーガに電話が入る。
また犯人からの依頼が来たのだった。

依頼を受けさせ、支払に関するメールの送信者を割り出す。
接点はそれしかない。

受け取ったドラム缶の中には思った通り、遺体が入っていた。

ヨーンは、サミーの携帯が犯人のメールを受信した瞬間に追跡した。
大雑把な位置しか絞り込めなかったが、そこはメディソーヌスがあるヴィドヴレだった。

カリンの父親

カリンの父親が、マルメ署を訪ねて来てカっとなった事を詫びた。
カリンはポルノに出るような子ではない、ともう一度言い、家にあった荷物を調べたと書類を持ち出した。

「臨床試験の謝礼」。
豊胸手術代の出所はこれだ、と父親は娘の潔白を示した。

その発行元は、二クラスの働いていたメディソーヌスだった。

メディソーヌス

その頃、メディソーヌスではゲアトルツが、セキュリティについて相談を受けていた。

二クラスの件以来定期点検をするようになっていたのだが、ミッケル・フストという社員があらゆる場所でカード・キーを使用していたのだった。
主に夜間、研究部門に出入りしていた。

しかも、その名前の従業員はいなかった。

ラウラ

入院していたラウラは、犯人の顔を夢に見ていたので警察に話したかった。
だが、父親アクセルはサーガ達に良い印象がなく、連絡したとウソをついて放置していた。

そのまま何の音沙汰もなかったのでさすがにラウラがまだかと父親に訪ねると、アクセルは電話していないと打ち明けた。関わらせたくなかった、と。
ラウラは自分を殺した犯人なのに! と怒り、今度はその場ですぐ連絡させた。

アクセルはハンスに刑事を変えて欲しいという条件をつけた為、ハンスはラスムスにラウラへの聞き取りを頼んだ。

ところが、ラスムスがラウラの病院に行くと、ラウラは何者かに襲われた所だった。
悲鳴を聞いてかけつけると、警備員と看護婦が倒れていてラウラの姿だけが消えていた――。


第8話「明かされる闇」

ラウラ

クラウディオ事件の車を追跡した警官が、トランクの中に意識不明のラウラを発見した。
残念ながら運転手の姿は見てなかった。

メディソーヌス

サーガとマーティンがメディソーヌスに顔を出すと、ペータがカードキーの件で呼んだのかとゲアトルツが出迎えた。
それも気になるので後で話しを聞く事にして、まずは臨床試験のデータについて調べてもらった。

2002年9月の臨床試験のカレン・ミレッリだと言うとその時期に試験はされていなかった。
2001年の夏、ヌムロクセンと言う商品以降、2003年の春のフェドルニルまで治験はない。
その当時の責任者はレンナルト・ブロムグレン。

ゲアトルツの前任で2004年に定年退職していた。

ミッケル・フスト

警備主任のペータからミッケル・フストのカード・キーの話しを聞いた。

ラーモンの証言から作った似顔絵を見せたが、2人とも知らないと言った。

フストは防犯カメラの位置を知っているようで、カメラを避けてもいた。
ペータ自身が通報していなかったのは、産業スパイの阻止が先だからという理由だったが説得力はなかった。


フストの最近の使用は2日前。

普段使われていない、ドアが使われたので怪しんだのが発端だった。
サーガ達をその部屋に案内する。

生物学的有害物質の立ち入り禁止のドアを開けると、動物試験を行う部屋だった。

サーガはマジック・ミラーが気になり、隣の部屋を調べた。

ミッケルが3人のママなのか?
今は特に気になる事はなかった。

ラスムス

サーガとマーティンは念の為、似顔絵を持ってカタリーナの隣人にも会いに行った。

すると話しを聞いているうちに、報告書との違いに気づいた。
催涙スプレーを使っていた事。
服は黒のジャケット。

サーガは、隣人の言う人物がラスムスだと気づいた。
あの日カタリーナを調べていた事。
しばらく留守にしていた事。
目を真っ赤にして戻ってきた事――。
マーティンも納得したようで、怒りを覚えた。

署に戻ると、マーティンは土産としてスタッフ達にデニッシュを振る舞った。
ラスムスも普通に食べていたが、それはナッツ入りだった。


サーガは、ハンスに取り寄せたオリジナルの報告書を見せて、ラスムスの改ざんを報告した。
黙ってナッツを食べさせた事には、本当のアレルギーだったらどうするんだ、と怒られたが、ラスムスの行為は見過ごせなかった。
勝手に容疑者に近づき、取り逃がした。

ラスムスは異動となり、捜査から外れた。
自身が招いた事なのに、ラスムスはサーガに逆恨みを表して去って行った。

レンナルト・ブロムグレン

レンナルト・ブロムグレンは、定年の1年後、冬の海で溺死していた。
マルメに住む妻ヘルガに会いに行く。

遺体は上がっていなかったが、1年後に死亡手続きをしたという。
家に仕事を持ち込んではいなかったというが、2002年頃の資料があれば欲しいと伝えて帰る。

サーガは家に夫の写真が1枚もない事に気づく。


ヘルガはサーガ達が帰ると、すぐに夫にスカイプを繋いだ。
レンナルトは生きていた。

ヴィクトリア

ヨーンがメディソーヌスの情報を調べた。
本社はデンマーク。2か国に支社。
CEOおよび筆頭株主はヴィクトリア・ノードグレンだった。

偽のキーが存在していた事により、これまでの事件に利用されていたと考えられた。
毒殺、ペスト菌。
そしてボートの遺体の3人が臨床試験を受けていた。

マルクスとのつながりもあるかもしれない。

そう思っていると、マルメ署にヴィクトリアが訪ねてきた。

サーガ達が来社した事が気に入らなかったらしい。
何故メディソーヌスに興味を持つのか?

捜査に関連しているので言えないというと、なら協力はしない、とやはり強気だった。

しかし、お互い目的は同じで会社の利益を妨げる存在は捕まえたいといい、今後の連絡は直接私の所に、と言って帰って行った。

ボーディル

夜、ヴィクトリアの自宅に自伝作業でボーディルが訪ねた。

ボーディルはオリベルの話題を出した。
何故、自伝に関わらせたくも読ませたくもないと言ったのか。

兄を嫌っている訳ではなさそうだったが、私と会社の話だから、兄が入る必要はないと言った。

ボーディルは、そもそも何故兄ではなく、妹がCEOを継いだのかと疑問を投げた。
「表向きは興味がなかった。
でも実は兄には無理だったのよ」

株式の19%を持てたのは兄の才能かもしれない。
でも事業を引っ張る素質はない。
それだけ。
兄は弱い。弱くては事業は任せられない。

ヴィクトリアは、ボーディルにマリファナを薦めて休憩すると言ってベッドに行った。

そのベッドの上で、話しを続けた。
ヴィクトリアのやりたい事リストの話しになり、「女性とセックス」とヴィクトリアが言うと2人はマリファナのせいで怪しい雰囲気になった。

オリベル

オリベルは、ボーディルとヴィクトリアの会話をすべて監視モニターで見ていた。
そこへ、ゲアトルツが声をかけて部屋に入って来る。
慌ててモニターを切り替えて誤魔化したが、ボーディルとヴィクトリアがベッドに入るのを見て動揺していた。

イェンス面会

イェンスの面会はまたしても、イェンスの部屋にコーヒーを持ったマーティンが訪ねた。

イェンスは眠れないらしい。
新たな捜査資料を見せるが、イェンスは見るのを拒んだ。

死ぬはずだったが生きてる。全てを抱えて。
そう言いながら資料を並べるマーティン。最後にアウグストの幼い頃の写真を置く。
「覚えているか。幼い自分の息子を」
しばらく無言で見つめた後イェンスは言った。
「言っておこう。私はまたやる」
「信じない」
資料を手で避けて妄想するな、と怒鳴った。

「君を撃つ前にサーガに撃たれた。
腹が立ったが今は感謝してる。
生きた君とこうやって会えるんだから」

資料を持ってマーティンは帰った。

ペータ

メディソーヌスの従業員リストを調べていたら、他の捜査資料にヒットした。

ペータだった。
ペータは、フリム・セキュリティ社の社員でメディソーヌスの他に複数の会社を受け持っていた。
その1つがコペンハーゲンITコンサルティング。
ユリアンの会社だ。

フリムは、EUサミットで警察と協力している会社でもあった。
慌ててペータを捜してメディソーヌスへ行くと、カオリーネと出て行ったと言われる。
カオリーネがサミットの責任者だと、もともと警備計画に参加していたマーティンは知っていた。


署に戻ってペータを調査すると、90年~96年地球の友デンマーク支部に居た事がわかる。
エコ活動をしていた。

急きょ、殺人容疑で指名手配をすることに。

サーガはカオリーネに電話して、ペータの事を聞いた。

今日は、フリムが警備を担当するベラ・センターに一緒に行っていた。
ペータは、マスコミ向けID認証の責任者だった。

別れたのは、コペンハーゲンのラディソンブル・ホテルの前。
すぐにホテルに向かった。



ペータは、日中にチェックインしていたラサ・デゥクサという人物から連絡を貰い、ラディソンブル・ホテルを訪ねていた。

ホテルはサミット出席者の宿泊先だった為、マーティンは暗殺計画があるのかもしれないと思った。

フロントでペータの写真を見せると、ラサ・デゥクサの部屋に案内したばかりで覚えていた。
ラサ・デゥクサは、リトアニア環境省の職員で、ヴィリニュス郊外在住。
イグナリナ原発の廃止を訴えている人物だった。

リリアンの許可を得てホテルに突入した。

――だが、部屋にいたのは裸の2人だった。


サーガはペータのアリバイの確認をしようとするが、ペータの心配は妻に男と浮気しているのがバレるかどうかだった。
3人のママや二クラスについては知らないと言った。

ディクサの証言とも一致していた。
ただ出会った男同士が、密会するようになっただけ。

マーティン

ニコライが退院し、久しぶりにメッテの家に家族が揃った。
マーティンも自然にメッテの家に泊まるようになっていた。

マーティンはメッテにもうイェンスの面会を辞めると告げた。
今日面会して、表情から非を認めたと感じられたから。
目的だった、イェンスの心に入り込めた。


いつも車で送っていたペアニレに、マーティンはもう帰り道が違うから駅までしか送れないと告げた。
メッテの家に泊まっている事を知ったペアニレは、がっかりしていた。

サーガとヤコブ

サーガはヤコブとの同棲に大分ストレスを感じていた。
家では仕事に集中できず、結局泊まりになる事が増えていた。

そんなサーガは自分の部屋を作りたいと寝ているヤコブをたたき起こして伝えた。
それには、さすがのヤコブもすんなり受け入れられなかった。
2人の問題を解決したいというが、多分それを聞くまでヤコブに問題はなかった。

ゲアトルツ

オリベルが、いつも地下室にこもって何をしているのか気になるゲアトルツは、寝ている隙にセキュリティキーを取りだして、PCを立ち上げた。

デスクトップに、ファイル名のないフォルダを見つけてクリックすると、監視カメラの映像を見つけてしまう。

これまでの記録も山のようにあった。入浴中はもちろん、裸同然のヴィクトリアなどがすぐに出てきた。

ヘルガ

ヨーンがサーガとマーティンを慌てて呼んだ。
出かけようとしていたので断られると、今聞いた方がいいと引き留めた。

ヘルガの調査をしていて重大な事を発見していた。

ヘルガは、頻繁にタイに行っていた。
いつも同じ住所に郵便物を転送もしていた。
そのタイの不動産の所有者は、レイフ・ブレンマルク。
しかし写真はレンナルト・ブロムグレンだった。

レンナルトが生きている事を突き止めたのだった。

オリベル

ボーディルを訪ねたオリベルは、自伝の中止を伝えた。
妹への負担が大きいと理由をつけたが、実際は盗み見たせいで嫉妬をしたのだろう。
だがそうは言えないので、妹の邪魔をするなと突然怒り出しているようにしか見えなかった。
ボーディルが驚きながらも、判断をするのは本人では? と言うとより一層キレた。
「妹に近づくな!
もし次に連絡を取ったら危害を加える気だと解釈する」

カードキー

ペータのオフィスから押収した捜査資料の中からカードキーが出てきた。
ペータは自分のカードを持っていたはず。

すぐにメディソーヌスへ行き、カードをスキャンしてもらう。
それはミッケル・フストのものだった。

ラウラ

ずっと昏睡状態だったラウラが目を覚ました。
今度こそ、ペアニレが付き添って病室で犯人の似顔絵作成をした。
出来上がった顔は、オリベルだった――。


第9話「真犯人」

似顔絵

オリベルの似顔絵が配られた。
まだサーガ達はオリベルには辿りついていない。

ハンスは似顔絵を「3人のママ」ではないと言う。
ではミッケル・フストなのか?
ペータに見せると、見た事があるような気がすると言った。

ペータは、ミッケル・フストのカードキーが出てきたのには、誰かがハメたといった。
フストの件は、伝えるべきスタッフに話したのでいろんな人が知っているから。

ラスムス

異動したはずのラスムスが顔を出した。
思い出した事があると、エングビー高校のアルバムを持って。

ヴィクトリアとマルクス・ステンベリィが同じページに映っていた。

繋がりを発見してお手柄ではあったが、ハンスは戻れる可能性はない、とはっきり言った。

マルクス

マルクスに確認をすると、ヴィクトリアとは当時数か月つきあっていたが、卒業以来あっていないという。
恨まれる理由もない。
ヴィクトリアが事件に関わってるとも思わないし、似顔絵にも見覚えはなかった。

レンナルト

タイ警察が連行したレンナルトとビデオ通話を繋いだ。

2002年の臨床試験は抗アレルギー薬だった。
軌道に乗ってきた頃、ライバル社の研究が発覚した。
上から急かされ、動物実験が終わっていないのに臨床試験をしていた。
被験者は7人。
その後、動物に副作用が出たので幹部に報告した。
当時ドイツにいたグローバル研究開発の責任者パスカル・ブレンナン。

すると、研究に関する資料をすべて消すよう命じられていた。
被験者とは連絡を取るなと言われたが、少しして連絡をしてみたら消息不明になっていたので、怖くなり身を隠していたのだった。

パスカルは2005年に事故死していた。
当時のCEOはすでにヴィクトリアだった。

犯人像

改めて整理すると、これまでの事件がメディソーヌス絡みで説明がつく。

ペアニレが、ヴィクトリアがEUサミットで講演をするというのを聞いたサーガは、どこかで聞いた話しだと引っかかる。

思い出したのは、毒入り肉事件のボーリス・ウィリアムズ。
もともとサミットで講演する予定になっていた人物だ。
そして、店からカエルは出ていなかった。ラスムスの手抜きかと思っていたがそうではなかった。

死ぬ前に不法侵入があったがそれと毒の接点を見過ごしていた事に気づく。
家で毒物が混入されていたのだろう。
それなら店にカエルはない。

ヴィクトリアが絡んでいるのは確実としても、ラウラを撃ったのは男だから単独犯ではないとサーガは言った。
ヴィクトリアに夫はいないが兄がいる、とすぐに兄を調べる。

出てきたオリベルの写真が、ラウラの似顔絵の男だと全員が気づいた。

ヴィクトリアとオリベル

帰宅したヴィクトリアはオリベルを呼びつけて、自伝の件で文句を言った。
勝手にキャンセルをして、自分の人生を引っ掻き回すのをやめて、と怒っていた。
「兄さんはいらない。
必要としていない」

それまで最愛の妹に呼び出され、浮足立っていたオリベルは一気にテンションが下がる。

ヴィクトリアは文句を言い続けた。
向かいの家に引っ越してきて、認められたくて頻繁に顔を出しているのだろうけど、無能なんだから認める訳が無い。
「役立たずよ」

オリベルに言い訳をさせる隙も与えず、捨て台詞を吐いて自室に戻って行った。
「合い鍵を置いて帰って、二度と勝手に入らないで」


この様子を、ゲアトルツはオリベルのPCから見ていた。
監視を知った事はオリベルに黙っていたのだった。

オリベルは言われた通りにするかと思われたが、それならゲアトルツもPCを閉じなければいけない。
緊張して見守っていると、オリベルは玄関から出る寸前に何かを考え、また中に戻って行った。

ヴィクトリアは寝室で横になっていた。
無能で役立たずと言われたのが悔しかったのか、オリベルはこれまでの犯行を語り始めた。

「肺ペストを広めた。
若者を感染させ船を座礁させた。
だから株価が上がった。
何故サミットで講演できると?」
ボーリスを殺した事も仄めかした。

治験薬の副作用の発覚も、守る為にもみ消した。
マルクスのボートで被験者を沈めて。
「お前を妊娠中絶させて捨てた男だ」

暴露本を書こうとしたクラウディオを始末していた事も告白する。

「皆君を尊敬すべきだ。
僕みたく愛すべきだ。
どんなに素敵でも人はすぐ忘れる。
だが功績を覚えていて欲しい。

だから『卒業』で記憶に残す。
ヨーロッパを救う」

驚いたヴィクトリアは、警察へ行こうと宥めるが、行くわけないだろとオリベルはヴィクトリアを枕で窒息させようとする。
「余命は知られてる。
眠ったまま死に、聖人になれ」

オリベルの自白を録画していたゲアトルツは、様子を見てヴィクトリアの家に駆けつけていた。


その頃、サーガ達も到着しオリベルの家と2手に別れた。

マーティンとリリアンがヴィクトリアの寝室に到着すると、オリベルはベッドの上で頭から血を流して死んでいた。

ヴィクトリアとゲアトルツは無事だった。


オリベルの家からは毒薬パリトキシンも発見された。
自白の証拠もゲアトルツが残していたし、助けに入ってゲアトルツがオリベルをランプで殴った様子も録画されていたので、正当防衛は疑いようがなかった。

3人のママ

ヨーンの調べで、チャット履歴からオリベルが3人のママだったと判明した。

カオリーネを通じて、サミット関係者にオリベルの顔写真が配られた。
何かを仕込んでいないか、「卒業」の調査は続ける。


ヤコブ

サーガが久しぶりに家に帰るとヤコブはいなかった。
部屋の荷物も片づけられていた。

電話を掛けると、ヤコブは別居ではなく終わりだと言った。

サーガにはピンと来ないようだったが、つきあっているならいつも一緒にいたいというヤコブとは合わなかったのだ。

サーガは部屋で1人、涙を流した。

そして思い立ったように、署に戻って残業をした。
サーガはハンスにヤコブと別れた事を話した。

ハンスは、ミッケル・フストもオリベルで決まりだと言った。
ペータに疑いを掛ける為カードキーを置いたのだろう。
ゲアトルツから捜査の話しを聞けた。

サーガは、何故ドラム缶で遺体を溶かしたのかが、気になりユリアンとラーモンをもう一度調べるよう検視官に頼んだ。
溶かしたい程隠したかったものは何なのか?

ヴィクトリアとゲアトルツ

ゲアトルツは、引き続きヴィクトリアの下で働いていた。

正当防衛とはいえ、夫であり、ヴィクトリアの兄を殺す事になってしまったゲアトルツ。

改めてヴィクトリアに、監視カメラについて謝った。
ヴィクトリアはいいのよ、と許した。
警察の疑いを晴らす証拠にもなったから。

「もっと早く気付けばよかった。
兄にありがとうと一度も言ってない」
ヴィクトリアにも後悔はあるようだった。

ゲアトルツにも恨みはないというように、ベッドの隣に座らせた。
気を緩ませたのか、ゲアトルツは一気に感情を爆発させてヴィクトリアに抱き着いて泣いた。

ピクタマティク

ヨーンが、マーティンに報告をした。
ユリアンとサミットには関係が見つからない事。
それと、オリベルが最後にPCでアクセスした「ピクタマティク」という画像をアップロードするサイトを見つけた事。

ボンベが映る写真を確かにオリベルは確認していた。
そして、3時間前に「準備はできた」というメッセージと何処かに設置されたボンベの画像が追加されていた。

画像をアップしたのは、コペンハーゲン在住のファビアン・ウィードマン。
カストルプ空港の航空整備士だった。

マーティンが叫ぶ、「『卒業』が始まった!」

卒業

サーガ達は急いで空港に向かった。
すでに空港警察にファビアンは確保してもらっていた。

ボンベの中身が空気感染するウイルスで、仕掛けたのがアムステルダム行だったら。
ヨーロッパの大部分に感染が広がる可能性がある。
そして乗客が乗り換えて他の乗客に感染したら、地球規模で広がって行く。

その頃、機内では急に客席の酸素マスクが降りていた。
機内の圧力が低下しているとの機長アナウンスが入り、全員着用を始める。
飛行機は引き返して着陸する事に。


その頃、サーガ達は空港でファビアンを訊問していた。
最初は、飛行機は環境を破壊する、と主張しか言わなかった。

マーティンは、オリベルにとっては自然なんてどうでもよく、利用されただけだと怒鳴りつけた。
それでも効かないようだったが、オリベルの死を告げ、これからの殺人はすべてお前の責任だ、と脅すとやっと口を割り始めた。

その時ちょうど、酸素システムにボンベを繋いでいたフランクフルト行き443便が戻ってきたという連絡を受けた。


ボンベの中身は、肺ペスト菌だった。
乗客全員は隔離されているが、回復の見込みはあった。

ニュースでは一連の事件がオリベルの仕業だと報道された。
航空会社にソフトを納入したのはユリアンの会社だった。

これで事件は解決した。
ユリアンとオリベルの繋がりも証明できた。

マーティン

マルメ署では打ち上げをしていたが、サーガとマーティンはそれぞれ帰宅を選んだ。
署の前で、サーガはまた一緒に仕事できた事をうれしかったとマーティンに握手を求めた。
捜査以外で会おうと約束した後。

別れの挨拶の途中で、マーティンはいきなりサーガに妹の死亡事件の報告書を呼んだ事を打ち明けた。
母親が代理ミュンヒハウゼン症候群だったのを知っている、と。

サーガはショックを受け、マーティンを拒絶して帰って行った。


帰宅したマーティンはサーガとの事をメッテに話した。
メッテはその話しではなく、やっぱりヨリは戻せないとマーティンに告げた。
もう愛してない。

マーティンは再び家を追い出された。

サーガは電話に出ない。

ホテルで1人になったマーティンは、またイェンスの幻覚を見始める。

サーガ

一度帰宅したものの、サーガは何かが気になっていたようで調べ続けていた。

まだ打ち上げを続けているマルメ署に戻り、上機嫌のハンスに「あなたの指示が悪いのかも」と捜査の落度をつきつけた。

以前、サーガ達を休ませる為ハンスの命令で夜間の捜査員に引き継がせた事があった。
その捜査員がミッケルとラウラを撃った犯人を照らし合わせ、同一人物だと判断していたのだった。

だがサーガはミッケルがキーを使った日時と撃たれたラウラが発見された時間、その違いは5分しかなかった事を見つけていた。

オリベルが撃っていたのなら、5分で会社には戻れない。

「事件は解決していない。
犯人はまだいます」


第10話「闇にのまれる心」(シーズン2最終回)

犯人像

サーガはその後も単独犯ではなかった証拠を見つける。
コンテナで死者が出た夜、二クラス兄弟が電話を使用していた頃、ミッケルはキーを使っていた。1人の人間が行き来できるとは思えなかった。

捜査の再開に、マーティンも呼ぶべきなのにサーガは呼んでいなかった。
自分からは声を掛けたくないのか、ハンスの仕事だと押しつけた。

ハンスはすぐに何かあったと気づいて、呼んでもいいのか? と確認してからマーティンに連絡を入れた。

捜査再開

マーティンとペアニレはマルメ署に戻った。
メッテと別れた事を知ったペアニレは、力になると言っていた。

サーガはあからさまにマーティンを避けたが、マーティンはサーガに謝った。
勝手に調べて悪かった。
マーティンは、つらいことだからこそ友人に話すべきだ、とサーガの理解を得た。

サーガは話し出す。
親が親権を失い、妹と暮らすことになった。
私は罪を犯し、両親にその罪を着せた。
妹を連れ出す為に。

サーガの性格のせいで、ただ病気だけの理由では信じてもらえなかった。
そして、自分が連れ出したせいで、妹を自殺に追い込んだと思っていた。

「君のせいじゃない。
俺たちの友情を失いたくない」

サーガはやっとマーティンの想いを理解した。
「やり方は間違ってるけど私の為ね」

ミッケル捜し

オリベルの他、少なくともミッケル・フストは別に居た。
メディソーヌスと関係があり、キーを入手し、防犯システムも熟知している。

夫を殺してはいるが、ゲアトルツを容疑者の1人とした。
ヴィクトリアも同様に追加するが、オリベルの告白に驚いていた事から反対意見も出た。

ゲアトルツの詳しい情報をヨーンに読み上げてもらう。
ゲアトルツ・コフォツ、1968年生まれ。
南デンマーク大学で医師免許博士号取得。
リッメル社で研究責任者。
その後アメリカの会社でオリベルと出会う。
帰国し2004年にメディソーヌスの研究責任者に。
オリベルの妻なので、メディソーヌスの株を所有している事にもなる。

聴取を取る前に、捜査再開を伏せて調べる事に。

ラスムス

事件解決の祝いにひょっこり顔を出したラスムスは、その雰囲気から事件が解決していなかった事を知る。

ハンスがすぐに追い出していたが、ラスムスはまたしても勝手に捜査を始めた。
ペアニレに電話でボーディルとオリベルの接点を聞いた。
ペアニレは何も言わずすぐに電話を切ってサーガ達に報告した。

勝手にボーディルを訪ねたラスムス。
オリベルとクラウディオが知り合いではなかったと知ると、誰がオリベルにクラウディオの電話番号を教えたのか、と問い詰めた。
ボーディルではなかった。

検死結果

マーティンはメッテとの別れをサーガにも告げた。
アウグストの事で1年の隔たりが、メッテの気持ちを変えていた。
同時にイェンスのせいだと、また幻覚を見るようになった事も打ち明けた。

サーガは、用があるというマーティンと別れて1人で検死結果を聞きに行った。

溶けた遺体から出たものは、ウイルス専門家に見てもらっても見た事がないものだった。

感染力が非常に強いウイルス。
細胞膜を通り抜けて、赤血球の細胞に入り込む。
ヘモグロビンに反応して突然変異。
それが細胞骨格を攻撃し、その細胞を成長させる。

内臓に影響が現れ咳の発作が出る。
それ自体は危険ではないが、その後出血。
最初は耳、鼻、口からの出血だがその後内出血で死亡する。

2人は細胞兵器の実験台だった。

変異前のウイルスは危険性がなく、感染しない。
保菌者には無影響だ。
だが、出血した時感染する。

変異細胞は空気に触れるとエアロゾルを生成し、空気感染するウイルスになる。
致死率は100%。

作れるのは細胞レベルでの医学的知識が豊富な者、最新設備の研究室が使える者だ。

当てはまるのは、ゲアトルツだった。

その頃、ラスムスはメディソーヌスにゲアトルツを訪ねていた。
出かける所だと受付けで偶然会い、サミットでタクシーが混んでいるからとラスムスがホテルまで車で送っていた。
車中でラスムスは、ボーディルの事を聞いただけだった。

ヴィクトリアとゲアトルツ

ゲアトルツはヴィクトリアの待つホテルに着き、頼まれていた常用している薬を渡した。
ヴィクトリアは受け取ってすぐに注射した。

渋滞がひどいから早めに会場に行った方がいいとアドバイスをすると、ヴィクトリアは改めてゲアトルツに礼を言った。
私は気分屋で気難しいのに、支えてくれて感謝してる。


ヴィクトリアを見送ったゲアトルツは、フロントから自分宛ての郵便物を受け取った。
封筒には車のキーが入っていて、荷物を乗せ変えていた。

感染

ラスムスは平然とマルメ署に戻り、「犯人がわかった」と告げた。
だがハンスは怒りで帰れと突き倒した。

周囲のゲアトルツを捜す雰囲気に、ラスムスはホテルにいる、と居場所を教えた。
「僕が送ったから」

すぐにサーガとペアニレが向かう。
それまでずっと連絡が取れなかったマーティンとはホテルの前で合流出来た。

ゲアトルツの部屋からは何も出なかったがヴィクトリアの注射器を見て、ヴィクトリアに感染させて広める気だとサーガは気づく。

カオリーネやヴィクトリアに連絡を入れて、登檀しないよう伝えたいが、なかなかつかまらなかった。

サミット

ヴィクトリアがサミット会場に入った。
環境大臣達がスカイラウンジにいると案内係に声を掛けられ挨拶する事に。
ラウンジに着いた頃、ヴィクトリアは咳込み出した。

カオリーネと電話が繋がったサーガはサミットの中止を言い渡す。
「ヴィクトリアは感染している、出血していたら近づかないで。
換気を止めて隔離して、全員を避難させて」

カオリーネは避難指示を出しながら、案内係とヴィクトリアを捜した。
ラウンジにはヴィクトリアの姿はなく、控室に戻ったと言われる。

そこへサーガ達も合流して控室を調べるが、ヴィクトリアはいなかった。
手分けして捜すと女子トイレにいるヴィクトリアをペアニレが見つける。

ペアニレとヴィクトリア

ヴィクトリアはまだ出血まではしていなかった。
状況を何も分かっていないヴィクトリアにペアニレは、銃を向けて近づかないようにさせた。

無線でマーティンを呼ぶ。
ヴィクトリアの腕に手錠を掛けて、ペアニレは外に出ようとした。
その時、サーガは換気を調べるようペアニレに言った。

一刻も早く外へ出たい気持ちを抑え、中を調べようとすると突然ヴィクトリアは血を吐く。
ペアニレに向かって。

説明を受けていたペアニレに、それが意味する事は分かった。
もう外に出る事は出来ない……。

ペアニレが血を浴びた事を知ったサーガは、ペアニレに換気の確認をさせた事を悔やむ。マーティンは必要だったと宥めた。

ヴィクトリアは苦しみながら、感染がゲアトルツの仕業だと聞いた。
最後に手錠を外した。
ペアニレとヴィクトリアは手をつないで座り込んだ。
ヴィクトリアの苦しみを横で見ていたペアニレは、ヴィクトリアが死んだ事を無線で伝えた。

サーガは少しでもペアニレを安心させようと、声を掛ける。
注射じゃないからまだ時間はある。

残す伝言はなかった。
怖いというペアニレ。
助かる方法はないと確かめると、自分でこめかみに銃を当てて撃った。

銃声で何が起きたのかはすぐに分かった。

黒幕

ゲアトルツは車で向かった倉庫の中で、告白ビデオを撮っていた。
「サミットが終了しました。
各国の環境大臣の死と共に。
私達の犯行です。
理由は、もう待てない。
時間がないの。
毎年結果の出ない会議ばかりを繰り返しているだけ。
地球に環境の危機が迫っているのに。
権力者たちは行動を起こさない。
義務を果たす国はどこにもない。
環境問題はいつも先送りです。
私達は古い政治を消したのです。
これで選ばれるでしょう。新しい大臣が。
失敗を繰り返さぬよう、監視しています」

途中で入ってきた男が、まだ終わっていないのに撮影を停止した。
「使えないよ。死んだのはヴィクトリアと警官だけ」
ゲアトルツは驚く。
「だからオリベルはダメだと」
マスコミが取り上げるのは妹へのゆがんだ愛情だけ。

その前の肺ペストや工場の件では、環境問題が伝えられたと訴えるがゲアトルツは失敗したと見なされてしまう。
そして黒幕なのか、顔の見えない男に撃たれて死んだ。

サーガ

帰宅したサーガは、古い荷物から妹の写真を出して飾った。
サーガなりに、ペアニレの死を通じて妹をまた思い出していたようだった。

TVをつけると、ニュースでイェンスの死を報じていた。
すぐにハンスに電話をすると、死因は恐らく自殺で薬物の過剰摂取らしいと教えてもらった。

サーガは気になり、証拠品保管庫を調べた。
押収した毒物が1つ減っているのを見つける。
そして、ホテルの前でマーティンに会った時にコーヒーをゴミ箱に捨てていたのを思い出し、そのゴミ箱からカップを回収した。

サーガとマーティン

サーガはマーティンのホテルを訪ねた。

マーティンが妹の事を調べたと聞いた時、ヤコブの事よりつらかったのはあなたが唯一の友人だから、と言う。
サーガは泣きそうになっていた。

どうした? と心配するマーティン。
「イェンスに会うべきじゃないと言った」
「ああ、言ったな」

もうマーティンにはサーガの言いたい事がわかっていた。
「俺と言う確信は?」
「分かるでしょ」
しばらく無言で見詰め合うが、サーガはそのまま去って行った。

サーガは悩んでいるようだった。

マーティンはメッテの家を外から眺めた。

サーガはマルメ署にいるハンスを訪ねた。
ハンスはラスムスの告発する報告書を作っていた。

オリベルはサミットとは無関係。
ゲアトルツは生きたヴィクトリアが必要だった。
だから彼を殺した。
ハンスは具体的にはゲアトルツを逮捕してから、と言ってサーガを帰した。

だがサーガはすぐに戻ってきた。
「分かったの。イェンスの死因が」


マーティンはリリアンに逮捕された。
サーガもホテルの前で見送った。
言葉は交わさなかったが、ずっと2人は目を合わせていた――。


おわり。

シーズン3へ

かんそう


シーズン1でも北欧を象徴する画面の暗さを感じていましたが、シーズン2ではそれがより極まっているように思いました。
とにかく暗い。

そんな暗さが表しているように、より切なく苦しいストーリーになっているように感じました。

シーズン1のアニアに続き、リーヌスという少年の痛々しさから始まり、カオリーネは姉に夫と浮気されているとは知らずずっと夫の相談をしていたり、ラウラは恋人とすれ違ったまま失ってしまう。

マーティンは、アウグストを失った痛手を抱えながら現場復帰となり、メッテと二度と元に戻る事はないという現実をつきつけられ、そんな悲しみに手を差し伸べる救いの存在ペアニレを目の前で亡くしてしまう。

そしてサーガの妹の話しと、ヤコブとの別れ。
何より悲しいのはマーティンを告発しなければならなかった事。
それはせっかく絆が深まったマーティンとの別れを意味します。

誰もが、苦しみから逃れられないようなストーリーのてんこ盛り。

シーズン1の衝撃そのままに、今回もエコテロリストの連続殺人事件をメインに、いろんなドラマが絡み合っていました。


そんな中、シーズン1以上にクローズアップされたのは、同じチームの仲間の存在でした。

ラスムスはサーガ担当と言う感じで、とにかく嫌な奴!
ペアニレはマーティン担当で、まさかまさかの最後には死んでしまうという……。

サーガとマーティンを取り巻くスタッフの層の厚みをより一層感じられました。


メインの事件については、登場人物ページのネタバレ結末にも書いていますが、シーズン1と比べると曖昧な部分も多く感じます。

これは今後の展開に関係するのかどうか。
まだシーズン2という段階を見ると、「こういう終わり方もある」というパターンなのかどうかもわかりません。

特に、エコテロリストの黒幕? が不明なまま終わっているのは、正直消化不良感はあるのですが、アメリカのクライム系ドラマには意外と「ちゃんと終わらない」パターンも多いので、とりあえずそういう感じで捉えて自己解決しています。

シーズン2を見ると、シーズン1がかなりサーガの幸せだった時のように感じます。

マーティンと出会い、マーティンのお陰で愛想笑いなどを覚えて、やる努力を見せるようにもなっていますが、最後はそのマーティンを失うのですからこの先、サーガに愛想笑いを教えるような存在はすぐには現れない……と考えられるので。


メインの事件については、今回は犯人が集団グループだったせいもあってオリベルで終るかと思わせての、ゲアトルツ、そして更なる黒幕というかなり振り回されました。

正直、オリベルはエコと繋がるような言動を見せずにひたすら「ヴィクトリア命」だったので、オリベルと組織の関係がしっくり来ていません。
このあたりは、もう少し解明して欲しかったと思います。

特にゲアトルツと夫婦だけになった時にも、テロ活動についてを仄めかすようなシーンもありませんでしたし。

でもオリベルが3人のママである事は確かなんですけどね。
最後、「卒業」の捜査ではマーティンも「オリベルはエコを利用していただけ」と言ってましたが、それが真実なような気がします。
が、事実はわからないまま、です。



前半のあらすじへ:THE BRIDGE/ブリッジ シーズン2 1話~5話

シーズン2の登場人物はこちら


(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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