Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン4 19話「重い十字架パート1/Hindsight part1」【メジャー・クライムス】

2018/01/05

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あらすじ


Hindsight, Part 1 - Amy and Francine Talk I Major Crimes I TNT


2016年6月14日~FOXjapanにてシーズン4日本初放送(全23話)
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サウスイースト母子殺人事件


ギャングの縄張りでもある深夜のサウスイーストで、赤いSUVを運転するアフリカ系アメリカ人のタミカ・ウィーバーとその3歳の息子ジュレマイアが銃殺された。


目撃者はいなかったものの、この騒動で近隣の住民が暴徒になる寸前で集まっていた。
警察への不満で重犯課の車にも物が投げつけられる。
特にうるさいデニスという若者に、サンチェスは名刺を渡すがすぐに握りつぶされた。


タミカは運転中に撃たれたようで、車で突っ込んだ電柱は折れていた。
その場所はブラッドの縄張りだったが、薬莢が見つかったのは、そこから数ブロック離れたディアブロの縄張り内だった。


薬莢が見つかった場所のすぐ近くに、家の前で座ってタバコを吸っている少年がいたので、サンチェスが声を掛けた。
何も見ていないというが、うっかり「夜中に赤い車で走ってるなんてバカだ」と言って、車の色を知っていた事をバラす。
タバコもマリファナだったので、連行するというと18歳で処方されたものだと言い張り、家に入って行った。
近くに居た警官に、放課後に連行するよう指示を出した。


タミカの車からは、チャイルドシートの下から現金2500ドルとヘロイン。
他に食べかけのタコスが残されていた。

タミカの恋人はヘロインの売人で服役中のバーンズという男だったが、タミカまでもが売人であっても、ドラッグ絡みの事件であるなら現金やブツが残っているのは不自然だった。

車の状態から撃たれた弾は10発。
うち、発車残留物の付着からすぐ側で横から撃っている事も分かった。



リース事件


サイクスが試射をするフランシーヌの部屋を訪ねて、最優先でと事件の薬莢を渡した。

すぐに目視で確認すると、フランシーヌは何かに気づいて慌てて顕微鏡に切り替えた。
そして確信をしたようで、興奮して古いファイルを取り出した。

今回の事件で使われた銃は、12年前にブラッドのメンバーに警官や検事とそのボディガードが殺された「リース事件」で使われた同じウージーだったのだ。


当時のブラッドのボス、ダニエル・プライスと親友のエミール・フィッシャーは生花店にウージーを持って強盗に入った。
そこにたまたま非番で結婚記念日だったリース巡査が居合わせた。

客を床に伏せさせエミールが財布や所持品を集める。
そこで警察バッジを見つけた、2人はリースだけを銃殺して逃げて行った。

その2人の公判中に担当検事だったレイチェル・グレイ検事とボディ・ガードのエリック・ダン捜査官もウージーで撃たれて死んでいた。

そこへ、担当刑事だったマーク・ヒックマンの偽証や証拠ねつ造が加わり、裁判はメチャクチャになり釈放されてしまっていたのだった。

フランシーヌは思い入れがあるようで、サイクスに無理な頼みをし出す。

このまま報告書を提出すれば、ヒックマンは禁句になってしまう。
でも、当時もヒックマンを優秀だったとフォローするフランシーヌは解決の糸口を持っているはずだ、とこっそりサイクスにヒックマンから話しをきくよう住所を渡す。

サイクスはきっぱり断ったが、「ロス市警最大の事件が解決できるかもしれないから信じて」と言われて送り出された。

プライス牧師


事件がTVのニュースで取り上げられると、プライス牧師が警察への批判をわめいていた。
リース事件の元殺人犯が今は牧師になっていた。

かつてウージーで警官を殺した牧師が、今またそのウージーでの殺人事件にしゃしゃり出てくるのは偶然だろうか?


シャロンは、プライスの言う「到着までに15分もかかっていた」という批判の真偽を確認した。
すると、テイラー副本部長があえて出動に2分のラグを設けている事を暴露した。

警察による過剰暴力をマスコミが扱い出してから、銃撃戦の最中に急行させて巻き添えを出さないようにという配慮だった。

理解は出来るが、不満を感じる住民への説明にはならないというシャロンに、住民も守れないというサンチェスの圧を振り払うように、テイラー副本部長は今後の方針を伝えた。


マーク・ヒックマン



サイクスは結局ヒックマンを訪ねていた。

最初はサイクスを追い返すが、リース事件と同じ薬莢が出た事を伝えると態度を一転し、ボートハウスに入れた。

ヒックマンの持っている手がかりとは、「3人目の男」の存在だった。
当時の生花店の防犯カメラの映像を見ながら説明を受ける。

リースが殺された直後、1人の客が車のクラクションに反応して店の外を見ていた。
そして犯人達は逃走している。

5ブロック先で捨てられていた財布から2人の指紋が出たが、マスクで顔が見えなかったせいで客が2人の特定をしなかった。
さらに検事が焦ってプライスと交換にエミールに懲役12年を提示した。

検事は証言を裏付けるために凶器の提出を要求し、エミールは場所を言ったのだが、だがそこに銃はなかった。
誰かが隠したのか、勘違いか、ハイだったのか、真相は闇のまま。

ヒックマンは、検事とボディ・ガードを殺したのは、3人目の男だと思っているのだが、プライス達が2人だと言い張った。


最新情報を要求するヒックマンにサイクスがタミカの事を教える。
それを聞いたヒックマンは、プライス牧師となったダニエルがいまだに教会でヘロインをさばいているんだろうと言った。

それが被害者との接点。

そこでヒックマンの妻エイミーが帰宅して、妻に知られたくないヒックマンが慌ててサイクスを追い返した。
「とにかく銃を捜せ。そして元相棒に聞け」


避けられない過去


ヒックマンの元相棒は、タオだった。
凶器の報告書が回って来たことから、重犯課でもリース事件の話しになるが案の定「ヒックマン」は禁句となった。
当時、ヒックマンをクビにしていたのは内務調査時代のシャロンだった。

そんなやりとりをヒックマンに会ってきたサイクスは、何も言えずに聞いていた。

さらに、プライスの相棒だったエミールが2週間前に刑期満了で出所していた。

もう1人の当時を知る捜査官として麻薬捜査課のステファニー・ダンもチームに入る。
リース事件の被害者エリック・ダンは夫だった上、麻薬やギャングにも詳しいので本人は苦しいだろうが適任だった。

リース事件とタミカ事件の共通点は、「死人」「薬物使用者」。
新たにコーンスターチが検出されたことを伝えると、ステファニーは典型的だと言った。
粉ミルクや乳児用便秘薬も、麻薬に混ぜられるのだという。


タミカの携帯分析結果


タミカの携帯の分析結果が出た。

ほとんどの通話先はプリペイド携帯だった。
麻薬関連のリストと照らし合わせる事に。

ステファニーがプリペイド携帯の購入場所は、割り出せると言った。

殺される15分前にもプリペイド携帯と通話していた。
犯人がおびき出していたのか?


マリファナの少年


薬莢を見つけた近くで声をかけていた少年、ヘスス・マルケスが連行されてきた。

出会った時は18歳だとマリファナの処方を主張していたが、連行すると15歳だから母親を呼べと言い出した。
15歳に医療用マリファナは処方されない。

ポケットの中にあった大金は、放課後に配管工の手伝いをしていると言った。
携帯を見るなら令状を、と法律にも詳しかった。

タミカの写真を見せ、彼女の金を奪ったのではないか? ヘロインも、と脅した。

何も見てないとシラを切り続けると、フリンが、タミカとヘススが同業者だと仮定して「配管工」は誰かと尋ねた。

黙っているならこの大金を証拠品として押収して帰すと脅すと「教会」だと吐いた。
皆知っているという。
プライス牧師の教会でヘロインを扱っていると。


タコス・マンデー


プライス牧師に弁護士連れで話しを聞く。

タミカは古い友人だと言った。

最後に会ったのは昨夜のタコス・マンデー。
200人以上が参加をし、メキシコ料理を振る舞ったという。

エミールとの関係は終わっていると言った。

教会で食事以外の物も提供しているかと聞くと、プライスは否定した。
タミカの車内にヘロインとタコスがあった事。
現金の入っていた封筒が教会の物だった事を伝えると、疑いを晴らす為なら、と捜索の同意書にもサインした。


教会捜索


重犯課がプライスの教会に到着すると、中から出てきたヒックマンとすれ違い一瞬、緊張が走った。

ヒックマンが来ている事を、事前に電話で話しをしていたサイクスは知っていた。
すでに捜索の話しが伝わっていたのか、ヒックマンが来た時すでに教会は人の出入りが激しかったとも聞いていたが、まだ第3の男の存在も重犯課に伝えられてはいなかった。

ヒックマンの存在には気にせず、捜索を続ける。

教会の中を一斉に捜索するがすぐには何も見つからなかった。
祭壇に犬が反応して吠えた。
調べると隠し扉で内部に荷物が入っていた。
未だドラッグは見つかっていないが、中からウージーが出てきた。


ラスティと実の母親


ラスティの実の母親の彼氏であるゲイリーに後をつけられたラスティ。
実母の居場所が分からなくなり捜しているというが、ラスティは今度着けたら通報するといって追い返した。


気になったラスティはプロベンザに実母の居場所を訪ねるが、ゲイリーに着けられたという事は心配をかけたくないのか伏せて、ガスに聞かれたからと誤魔化した。
そう言われると断れずに、プロペンザは連絡先のメモを渡した。


実母の事で頭がいっぱいのラスティは、ガスとの映画へ行く約束も忘れてテンパっていた。
そんな様子にガスは、映画を止めてラスティに協力を提案するとラスティも納得した。

ラスティは車で出かけてゲイリーの存在を確認する。
その隙にガスが実母を訪ねて行き、直接TV電話が繋がったスマホを渡せば、ゲイリーに実母の居場所を知られずに連絡が取れる。

すぐに出かけようとした直前、ガスがキスをするとラスティは「気が散っちゃう」とはにかんだ。

ガスの作戦は、大成功で実母は見知らぬガスに警戒をしたものの、ラスティの映る画面を見て大喜びで部屋に入れた。

しかし、ゲイリーが大学にまで来たという事を伝えると、「詳しい事は言えないけど彼にも自分にも近づくな」と言って慌ててガスを追い出した。
「連絡はこっちからするから、もう連絡しないで」




かんそう


シーズン4のファイナルを飾る全5話に渡る大事件の始まりの回です。

ドラッグ絡みのギャングの抗争かと思いきや、過去の警官殺しの事件が引きずり出されるという、重犯課にとっても他人事ではない事件になっています。

シーズン・ファイナルといえば、続いていた大きな事件が解決したり、次のシーズンへのクリフハンガーになる事が発生するのはお約束のようなものですが、全5話という構成はかなり長くて珍しいと思いました。

基本1話完結のメジャークライムとしては挑戦のようにも感じました。

1話の中で「解決」しなくてよい事からか、緩急の要素を持たせる事に拘っていないようで、今回はサイドストーリーにも緊迫感があり一貫していました。
ラスティの尾行被害から始まり、実母の居場所を突き止めるも意味有り気にもう連絡するな、と言われて終わっています。

立場的に重犯課を裏切る損な役回りの多いサイクスが、今回もまた、って感じなのも見ていてハラハラしました。

タオの元同僚、ヒックマンも初登場でした。
演ずるジェイソン・ゲドリックは、「デスパレートな妻たち」でリネット達がピザ屋をしている時の新店長(Rick Coletti)でした! ってもっと最近の作品にも出ていますけどねw

リネットといい感じになっちゃって解雇された上に、その後別の店を開店させようとしたら子供達が燃やしちゃったという……w 踏んだり蹴ったりのキャラでしたが、今回も何か問題を抱えていそうな感じです。


あ、でもガスとキスをしたラスティのはにかみオトメン・シーンは「緩やか」担当でしたねw
個人的には「緩すぎるだろ!」と突っ込んでいましたがw

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(文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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