あらすじ
2023年6月17日~AXNでシーズン9先行放送(1話~4話)
ロス・テミドス
ロス・テミドスの7人目の被害者が出た。
ボイトはアナに被害者の写真を見せ情報を求めるが、思い当たりはなかった。
5週間経っても、いまだボスのあだ名「エル・レオン」しかわかっておらず、ボイトは焦る。
被害者のミゲルは2日前に捜索願が出ていた一般人で、いとこのペドロがテミドスとつながっていた。
だが、ペドロの自宅へ向かうとペドロはすでに殺されていた……。
ガレージの車からヘロインの残留物などが見つかった。
車の持ち主は、ブランカ・コンスエラ。カラボ・ベーカリーの店員だった。
2日前に車を奪われている。
ミゲルとペドロはブランカがテミドスの運び屋だと知らず、車を奪い、薬を取り戻しにきたテミドスにやられたのだろう。
カラボ・ベーカリー
ブランカを捜すため、ボイトとジェイがカラボ・ベーカリーへ行くとオーナーのハビ・エスカノが感じよく声をかけてきた。
店は市内に6つあるという。
店内で前日の残りをホームレスに配る準備をしていた。
ブランカの名を出すと、車を奪われたことを知って心配した様子を見せる。
「昨日病欠をすると連絡があった」
そもそも車を奪われたのは、ミゲルとペドロがこの店に強盗に入ったからだった。
ハビは店の防犯カメラの映像も快く見せた。
犯人の死を知るとハビはショックを受け、ブランカの生い立ちを話す。
「いい子で、苦労したようだ。父親がギャングに深入りしているとか」
ブランカ自身がギャングとつながっていることは否定した。
「彼女は被害者だ」
ブランカ
ハビから住所を聞き、バージェスとルゼックがブランカの自宅を訪ねる。
すると一人の男がナイフを持って逃げ出すので追いかけて捕まえた。
男はブランカの恋人でエリックだとIDを見せる。
逃げた理由は少し前にブランカを捜す男に暴力を受けていたからだった。
「仲間が来たのかと思った。口に銃をつっこまれた!」
落ち着いて話を聞くと、ブランカは今朝家を出ていったという。
「訳は知らないが車を貸した。オハイオの姉妹の家だよ」
その1時間後に男がやってきて、ブランカを捜していたという。
防犯カメラに映像が残っている。
「居場所は言わなかった」
ブランカとは携帯が繋がらないままで、エリックは無事なのか心配した。
GPSから車を発見するともう5時間も同じ場所に止まっていたことがわかった。
ブランカは車の中で殺されていた。
使われた銃は、テミドス絡みの4件の殺人で使われていたものと同じグロックだった。
助手席から撃たれている様子から知り合いの可能性が高い。
最後のメール相手は「P」。
落ち合うやりとりをしている。
そして「P」の携帯はプリペイドですでにオフになっていた。
P
ボイトが「P」と思われる男の画像をアナに見せると、すぐにパコだと教えた。
「間違いない。ただのパーティー好きの整備士だよ」
コカインと女好きのイメージで、パーティーにも何度か行っていた。
すぐにでも潜入するというアナに、ボイトは慎重にことを運ぶため待てをかけた。
パコはメキシコ生まれの移民で経歴はクリーンだった。
だが7人を殺した殺し屋の可能性がある。
不相応なでかい家にも住んでいた。
ブランカが殺された時、ベーカリーにパコと同じ黒いトラックが止まっていた。運転席には赤い髪の女性が映っている。ナンバーまでは確認できず、パコとの関係はわからない。
パコを監視するとカラボ・ベーカリーに入っていった。
偶然とは思えず、客を装いバージェスが店内を確認する。
あとからハビがやってくると、何も言わずパコのテーブルに白い紙袋を置いて過ぎて行った。
紙袋を手に店を出て車に戻ったパコを、バージェスが覗き見る。
すると紙袋から札束を取り出して確認をしていた。
殺しの報酬に違いない。
エル・レオンの正体
テミドスのボスがわかった。
一見、人の好さそうな一般人にしか見えないベーカリーのオーナーがエル・レオンだった。
故郷メキシコにいる父親イグレシアスはアメリカに大量のヘロインを密輸し、麻薬取締局や移民税関捜査局に追われている。カルテルとも深いつながりを持つ。
5年前にハビはカラボ・ベーカリーを購入していた。
資金洗浄と輸送には最適。店の車で商品と一緒にドラッグを輸送できる。
先日、ボイトたちがハビに会ってから2店舗が閉鎖され、すでに空っぽになっている。
連行してもすでに証拠はないのだろう。
ハビを捕まえるため、まずはパコを狙う。
潜入
ボイトはアナにパコの凶器、グロック25を見せて同じものがあるはずだと潜入させる。
アナはパコを簡単に誘惑し、すぐに2人きりになるが他の客の顔にトラウマを蘇らせてしまい、落ち着きがなくなる。
フリオはテミドスの中堅メンバーだった。
アナはフリオにわざと酒をこぼし出て行こうとするが、それ以前にアナが調べようとした戸棚が開いてることに気づき、パコが銃を取り出した。
フリオたちを追い出し、アナと2人きりになる。
「お前が開けたのか?」
アナがパコに抑えられると、パーティーに来ていた他の悪人を逮捕するのを口実にボイトが救助に入った。
アナ
ボイトが気になったのは、アナの様子がおかしくなったことだった。
それを追及してもアナはごまかし、すぐにでもやり直すと言い出す。
ボイトはすぐは怪しまれる、とアナを待機させたが納得していなかった。
翌日、ボイトはジェイに相談をした。
あの時のアナは確かにいつもと違った。
だが情報を得るため、外すことも考えられない。
「お前ならどうする? 意見を聞きたい」
ジェイはアナの原動力は恨みだから大丈夫だろう、と意見を言った。
ところがそこへパコの家の前で張っていたルゼックからの連絡が入る。
「アナがきました。ボスが命令しました?」
その夜、ボイトはアナの家で待ち伏せをした。
何故勝手にパコの家に行ったのか。
アナは忘れたバッグを取りに行き、誤解を解いただけという。
身体を使い、パコに近づいていた。
「銃の保管場所もきいたわ。地下に射撃場があるの。明日、銃を買いに行くことになってる」
アナはしくじりを自覚している。
「挽回したいの」
再び潜入をし、特捜班が監視する中、アナはパコが所持しているグレックをこっそり写真に収めていた。
しかし、それをパコに見つかってしまう。
「イカす銃だから写真にとっちゃった」
そういっても、もうごまかしはきかない。
パコはアナの喉元に銃をつきつける。
「誰に送り込まれた!」
そこへボイトたちが救出に入る。
アナは助かり、パコは逃走劇の末、逮捕された。
パコ
だがパコはボイトの車にいた。
パコを逮捕すれば、情報屋だとパコにばれたアナは確実に殺される。
ボイトはあらかじめジェイに伝えた。
「回避する方法はいくらでもあるが、どれもお前は気に入らんのだろう。正当な方法があるなら言ってくれ。ないなら好きにさせてもらう」
ジェイはボイトから1時間もらった。
そして3人は車である場所に来た。
車の窓からは、赤い髪の女性と子供が遊んでいる姿が見える。
2人はパコの元恋人と息子だった。
パコが密に養っていた。
「手は出さないが逮捕ならあり得る」
ジェイは、赤い髪の女性がパコと同じ車を運転していた映像を思い出していた。
単なる偶然かと思ったが改めて調べると、女性が過去にパコの保釈金を払っていたことがわかった。
「殺害現場に送迎したとなると、立派な共犯者だ。証明もできる」
意味不明だというパコに、息子から母親を奪っていいのか? と脅す。
「彼女を逮捕されたくなければ、2つの条件を飲め」
ボイトがパコに飲ませた条件は、アナのことを口外しないこと、ハビについて話すこと、だった。
ハビ
逮捕したパコの話では、ハビはかなり慎重で誰もハビが違法行為をするのを見たことがなかった。
殺しの連絡はプリペイド携帯。それも誰が送っているかもわからない。
受け取っていた金は家のローンの返済金。ハビが連帯保証人になっているため、やましいことはない。
「逮捕は無理だぜ。ハビは抜け目ない」
部下であっても誰も親しくしている人間はいない。
新作戦
口止めしたものの、正体を知られたアナを今以上に守るため、ボイトはアナの様子がおかしくなった原因を追究した。
「お前を守るにはお前を知る必要がある」
するとアナはテミドスの入団儀式の際に、レイプされていたことを打ち明けた。
「時々男の声を聴いた瞬間に、あの時の記憶がよみがえることが」
同情するボイトの表情に、アナはそれを見たくないから黙っていたという。
「テミドスは皆を不幸にする。でもこの話をするとイカれた哀れな女と思われて、お払い箱にされる」
だがボイトは否定する。
「お前を外す気はない。ただ、知る必要があった」
カラボ・ベーカリーに新人が入った。
「アナだよな。よろしくハビだ」
遠くから見守るボイトに、パコが殺されたという連絡が入った。
かんそう
新たな敵キャラの登場ですが、これはw
ハビですぐにブレイキングバッドを思い出しました。
シチュエーションもほぼ被っていますが、それとパーソン・オブ・インタレストのイライアス。
この手の、一見善良な市民が実は裏社会のボスとかフィクサーっていう設定大好きなので、わくわくしました。
今回見てて、なんとなくアナは最後死ぬのかな~と過りました。
ボイトがアナにどんどん情を沸かせているような気がして。娘のような感じ?
ボイトは自分の孤独と引き換えに事件を解決していると思うので、孤独からは逃れられないと思うんですよね。
だからアナととことん親しくなってからアナはいなくなりそ……みたいな。
ていうかアナのやり方自体がかなりギリギリタイプだから、死にそって思うのもありますけどw
アナの登場を思うと、ハビの件が今シーズンのメインでもう少し長引くのかな?
そしてジェイの立ち位置というかボイトとの関係がなんとなく見えてきました。
単純に、ジェイはアントニオの後釜ポジなのかな? と思っていたんですが、さすがにまんまではなくアレンジが感じられました。
アントニオはとことん、白と黒みたいな感じでボイトと対立していたと思うんですが、ジェイは新しい関係を築いているように見えます。
自分の姿勢がボイトとは相容れないことを主張しながらも、ボイトとの共存を目指す。
ボイトもそんなジェイを尊重しながら、でも自分のやり方を貫く。
アントニオと同じなんて単純なものではなく、これはむしろ新しいバディのスタイルですね!!
そういう意味では初期の相棒に近い、むしろオリンスキーの後釜がジェイなのか!!
孤高であるボイトに相談ができる相手が、部下とはいえいるのはホッとしました。
あと今回、久々? ボイトがハンドルを握ってチェイスしたり、ボイトの格好いいシーンが満載でシビれました!!
2 件のコメント:
すごく面白かったです。
普通の市民が実は裏社会の大ボス!
パーソン・オブ・インタレストやブレイキング・バッド、観てみようかしら。
アナがあまりにも危険を冒すので、ハラハラしました。
途中、パコが小澤征悦さんに見えて困った(笑)
アナはボスに顔は割れてないのでしょうか。パン屋で働いて大丈夫なのかな。
この情報屋アナ、以前も出ましたよね。
ジェイはボイトと対等な感じになってきましたね。若きオリンスキーですかね。
今後の展開に期待しています!
感想ありがとうございます。
POIもBB(こちらはベターコールソウルというスピンオフもあります)、どちらもそれなりにボリュームがあるので気軽におすすめできないんですが、面白いので機会があればぜひ!
長い分、ダレもあるんですけど両作品ともストーリーが良くできていると思います。
個人的な意見ですが、一話完結をうたう作品よりはストーリーが濃い、って感じます。
アナは最近ボイトの情報屋になっているので、そのエピソード含めちょこちょこ出てますね。
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