あらすじ
子離れ親離れ
マーティンは、幼い頃に父ピーターが子守りの女性と家を出て以来、母親コニーと二人で暮らしていた。
コニーは父親から続く会社を経営しており、マーティンは御曹司だが、コニーの支配にうんざりしていた。
家でも一緒、通勤も一緒、職場でも一緒。
金曜の夜も一緒に食事をして過ごそうと強要されるが、振り切って女性部下モナの部屋に行った。
もともとモナが仕事の相談をしたい、とマーティンを誘っていた。
二人はコカインでハイになり一緒に寝る関係だったが、コニーが探偵を雇ったことからモナはマーティンに距離を置こうと提案する。
コニーの息子への執着は周知のことだった。
ところがマーティンはモナに拒絶されると態度を豹変させ、襲い掛かった……。
帰宅したマーティンが、コニーに女性に乱暴したと打ち明けるとその場で約束をする。
「あなたを全力で守るわ」
嫉妬
マーティンは用意していたように、オフィスにやってきたオリビアとフィンに言う。
「母が解雇を決めたから僕に報復してるんだ」
もともとモナとは関係があったからレイプではない、という主張だった。
そしてコニーが登場すると弁護士を通しての一言で追い払われた。
オリビアはコニーから怒りではなく、「嫉妬」を感じ取った。
そしてSVUに戻るとコニーがやってきて、事件を取り下げるという。
金で黙らされたのだろう。
オリビアはコニーなしでの立件をカリシに相談する。
レイプ検査の結果に、当時、モナが同居人に助けを求めた留守電の記録が証拠になる。
まずは逮捕してからだ、とオリビア達が自宅へいくとマーティンは赤ん坊のようにコニーの胸に顔を埋めて一緒にベッドの中にいた。
宣戦布告
息子を逮捕されたコニーはオリビアのことも調べ上げ、裁判所で待ち伏せすると堂々と宣戦布告をする。
「分かるでしょ。どんな手も使う。わが子のために力を行使するわ。あなたのように」
「法は破ってない」
「破る覚悟はあったはず。そうでしょ」
そして去り際にはわざとオリビアにぶつかった。
証人
証人になり得る同居人も、コニーが金で言いなりにしていた。
だが公務執行妨害、偽証などでの逮捕をちらつかせると留守電のデータを提出する。
そのデータを聞かせてもマーティンは偽造だと言い張った。
マンシーとチャーリッシュは、モナをもう一度証言するよう説得する。引っ越し先は豪華なマンションでモナはすっかり戦う気を失くしていた。
「どうせコニーには勝てない」
ところがその直後、モナは遺体となって発見された。
死因
遺体の側にコカインも発見されていたので、過剰摂取だろうと思われたが検視をすると死因は肺にあった。
「911の犠牲者の肺と同じ」
だがモナは違う。
コニーがモナに嫉妬をして毒を持った可能性が浮上する。
そしてコカインに目をつけた。
コカインを用意していたのはマーティンで、マーティンの肺も調べれば原因が絞り込める。
マーティンに話を聞くと、吸入器を使用していることに気づく。
2か月前から喘息になったという。
モナとコカインを始めたのは半年前から。
すぐにレントゲンで確認をすると、マーティンの肺もモナと同じ損傷を受けていた。
コニーは、マーティンを弱らせて面倒を見たかったのだろう。
コカイン
ドラッグの売人はヘンリーといい、コニーの別邸の近所に住む男だった。
ヘンリーは別邸の管理で年50万も稼いでいる。口止め料の可能性がある。
コニーの別邸を調べると、コカインと業務用の研磨剤が大量に見つかった。コカインには研磨剤が混ぜられていた。
ヘンリーを逮捕すると、コカインは自分のものだという。だが研磨剤については知らなかったようで、自分の肺もやばいのか? と慌てるが弁護士を立てて、黙秘した。
共依存
コカインと研磨剤が発見されてもコニーは、私が息子に毒を仕込むわけがないとしらを切った。
そしてマーティンもにわかには信じなかった。
「母が僕を傷つけるわけがない」
それでも詳しく説明を受けると、コニーの計画が成功したことを認めた。
「確かに母が必要だ」
マーティンには父に捨てられたというトラウマがある。
「母まで失ったら僕は独りぼっちだ」
泣き出すマーティンはまるで幼児だった。
父親
訴追させるためには証言が必要になる。
カリシが、父親ならマーティンを説得できるのではないか? と提案をし父親ピーターを捜し出す。
ピーターは当時の子守と結婚をし、子供もできていた。
そしてコニーの犯行を聞いても驚かなかった。
何故ならピーターが逃げた理由は、自分もコニーに殺されかけたからだった。
食事に研磨剤が入れられていた。
それに気づいたのが子守だった今の妻、ビアンカ。
マーティンのことは決しておいていったわけではない。
当時12歳で一緒に行こうと誘ったが断られていた。
その頃からコニーはマーティンと幼児のように一緒にベッドに入っていたという。
児童保護局に連絡しなかったのは、里親よりは実の母親の方がマシだと思ったから。
ピーターは息子を愛してるといって、マーティンとの再会を喜んだ。
マーティンは父に会うとすぐに、母親の犯行とは無関係だと主張し父のサポートを望んだ。
「僕の罪は償うから支えて欲しい」
そんな感動の場にコニーがやってくる。
マーティンはコニーが悪態をつくを止め、僕から離れてくれと言った。
すると驚き、本性を出す。
「どいて、みんな邪魔。あんたもよマーティン!」
コニーは故殺を認め、取引をした。
恐らく少しでも罪を軽くするためで、あくまでも自分のためだろう。
マーティンはピーターの説得で、罪を認め収監となった。
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
ベラスコは非番、ブルーノは自由人のようで来たり来なかったりだそうです。今回はいませんでした。
マンシーとチャーリッシュはすっかり仲良しになっています。良かった!
タイプの違う二人が仲良くなり、協力すれば頼もしさは2倍以上!
と2人を見ていると元気になるのですが、事件の方は何とも言えない不気味さがありました。
母親が息子から子離れできず、そのせいで息子も母離れできない。
それだけでもなかなか厳しいのに、母親がなんなら息子が死んだほうが自分のものになる、なんて考えるなんて。
まさに問題があるのはコニーでした。
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