あらすじ
レイプ殺人事件
ウィニーという女性が自宅で殺される事件が発生する。
発見時、毛布が掛けられていた。
状況からレイプも受けている。
押し入った形跡はなく、側にいた夫が「私がやった」と自供した。
その夫は、有名な神経学者のハンフリーズで、ある時から認知症を患っている。
カリシは自白に疑問を抱き、オリビアに協力を依頼する。
「愛を信じたいのかも」
二人は結婚40年でおとぎ話のような恋愛だった。「愛の神経生物学」という著書もある。
出会いは小学校。吃音だったハンフリーズが描いた皆との会話を避けて月に住む男の子の物語「月の王様」をウィニーが読んで気に入ったのが始まりだった。
自白を覆し、無実を証明するという珍しい捜査が始まる。
ハンフリーズと弁護士をSUVに呼ぶと認知症のため、短時間の間にも同じことを言ったり、聞いたりした。
だが殺人についてははっきりと「私がやった」と主張している。
アリバイ
令状を取り、オリビアとカリシはハンフリーズの自宅を捜査した。もともと自白があったため、警察の捜査は中途半端で終わっているだろう。
鍵のかかったウィニーのデスクの引き出しには「月の王様」が大事に保管されていた。
するとオリビアが、ハンフリーズが使用している睡眠時無呼吸症候群の機械を見つける。
そこには犯行と思われる時刻にハンフリーズが寝ていた証拠が残されていた。
SUVに戻り、本人につきつけるとハンフリーズ自身が驚いた。
「私はウィニーを殺してない?」
だが安堵するのではなく、自分が殺したと思っていた時以上に取り乱した。
「なら、誰がやった? 妻が最後に見たのは私の顔じゃなかったのか!」
そして弁護士と二人きりになると置物のガラスを割って、手首を切って自殺を図る。
「死なせてくれ。妻がいない世界にいたくない」
傷は浅く、命に別状はなかったが心の傷は深い。
オリビアとカリシが見舞うと、ハンフリーズは妻の死すら忘れていた。
ヘルパーのバージニア・ワイズによると鍵を持っていたのは、自分とウィニーだけだという。ヘルパーの家族にもアリバイがあった。
殺人課へ行き、調査済みの防犯カメラの映像を見せてもらう。
するとフードデリバリーの配達員が出入りする映像が残っていた。
配達のはずなのに30分もかかっている上、自白済みだからとデリバリー店への確認も、聴取さえしていなかった。
退院の支度をしているハンフリーズに配達員の映像を見せると、知ってる男だと言い出す。
「バージニアの甥のケビンだ。1か月前に家に来た」
ケビンを連行して、ハンフリーズに面通しをさせた。
するとハンフリーズは別人を「ケビン」だと言ってしまう。
オリビアにはそれが嘘だとわかっていた。
「なぜ嘘を?」
「この病気は神の虫歯のようなものだ。洋酒入りチョコをかじるように頭から記憶を吸い取る」
だから牢屋に入っていた方がマシ、ということだった。
それでもあきらめず、オリビアとカリシはケビンを追い詰めてレイプ、殺人などの犯行を自白させた。
ベラスコ
録音データを元にベラスコへの追及が始まった。
初めは口を割らせるための虚言だと思っていたが、オリビアが調べるとベラスコの言う事件は実際に起きていた。
真実味を持たせるために、この未解決事件を利用したのでは? とフィンはベラスコをフォローするが、オリビアは私たちは彼を知らない、とこのまま見過ごしはしなかった。
局長を通さず進めるため、フィンがチャーリッシュと協力してベラスコを尋問する。
ベラスコはチャーリッシュの盗聴を知ると、怒りをぶつけた。
「この女を逮捕しろ! NYでは第三者の盗聴は重罪だ!」
だがフィンはここは法廷じゃない、と話を進める。
一度はでっちあげだと言い、話を切り上げようとしたがドラッグの袋も証拠として残っていた。
看守がサクリレジから没収したものだ。
袋からはヘロインが検出されたが、ベラスコは真実味を増すために使った空き袋であくまでも残留物だと主張する。
「粉砂糖を入れる前に中身は捨てた」
プラシーボ効果を狙ったという。
録音データにはベラスコもドラッグをやった様子が残っている。
念のため、尿検査もした。
その後、実際にあった殺人事件のことについて追及すると、現場にいたことを打ち明けた。
それはベラスコの厳しい生い立ちのストーリーだった。
ベラスコと友人チリーは15歳で殺し屋キャンプに送り込まれていた。
生きるために選択肢はなかった。
3か月武器の使い方を習った最終試験が、例の事件現場だった。
ベラスコは撃つつもりではいたが、実際にターゲットが出てくると怖気づいてしまった。
それをチリーがかばってくれた。
ベラスコは馴染めないまま逃げ出して、今も周囲を警戒している。サクリレジに話した以外では初めての告白だった。
「心が軽くなった」
だが殺し屋を守っている。
そして、オリビアにどう思われるかを気にした。
フィンはオリビアにベラスコにセカンドチャンスをやってくれ、と頼んだ。
そしてチャーリッシュが優秀だとも。
「他にも子分が欲しいの? 明日来てもらって」
薬物検査の結果は陰性だった。
オリビアはベラスコに言う。
「あなたは人の形をした水の塊みたいなもの。流し込まれたとおりの形になる」
サクリレジに使った手は黒幕と同じくらい汚い手段だと責める。
「あなたは本当の人生を生きてない。役を演じてた。生き方を変えて。いいわね?」
「何をすれば?」
オリビアはどんな相手であっても殺しの贖罪は必要だという。
「いつでもいい。友人を捜して裁きを受けさせて」
「でも警部、人は変わるだろ?」
「ベラスコ、刑事になることが贖罪じゃない。信頼を得るには、友人を逮捕すること。それが第一歩」
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
今回は、性犯罪ではありますがメインテーマは事件そのものではなくて、ハンフリーズとウィニーのドラマのような愛し合う関係と、そしてハンフリーズの認知症だと思いました。
二人の関係を伝えるために、冒頭長めに出会い、結婚、ハンフリーズの発病、現在と回想ドラマが続きます。
一瞬、あれ? SUVじゃない? と思うほどでここまで被害者のドラマを見せるのは珍しいのではないでしょうか?
でもおかげで、認知症のハンフリーズが一人残されてしまったという悲しい状況が引き立っているんですよね。
事件というよりも、認知症という病気についてを考えさせられる回でした。
そしてベラスコ!
ふーん、こんなストーリーなんだ~って感じで、この先チリー捜索が始まるのかな?
ベラスコ、加入当時はマクグラスのスパイでしたよねw
ほんとオリビアの言う通り、ふわふわしてましたねw
今回は、事件がオリビアとカリシ、ベラスコの件がフィンとチャーリッシュと完全に分裂していました。あれ? ブルーノどこいった?w
(マンシーは、ベラスコと親しいのであえて外していました)
また手薄な?ブロンクスから優秀なチャーリッシュを引き抜くようですがw
ブロンクスを立て直しにいったというよりもう山賊じゃ?w
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