あらすじ
スター選手レイプ事件
ロンドンから来たネリーという女性記者が取材をした有名サッカー選手のパウロ・ローシャにレイプされた、とSVUにやってきた。
パウロは5年前にブラジルからアメリカへ来て、この度の契約更新は5年で5000万ドルというトップ・アスリートだった。
ネリーが批判的な質問をすると、パウロは人払いをして2人きりになっていた。
そこでレイプされたのだが、証拠として取材の録音データが残っていた。
厄介な捜査
相手が大スターということで、オリビア達はかなり厄介な捜査になることを覚悟していた。
パウロと弁護士、マネージャーと面談をし、録音データを証拠として聞かせるが、パウロ側はビクともしなかった。
「俺は女性に乱暴はしない」
側近が「そんなものは証拠にならない」とある事実を打ち明ける。
「2人は付き合ってたんだぞ。ネリーはそれを隠していたのでは？」
2人は8年前ロンドンで出会い、つきあっていたのだった。
パウロの高額契約の話を聞きつけて、ゆするつもりだったんだろう？ とも付け加えた。
再びネリーに信ぴょう性を確かめる必要が出てくるが、パウロが先手を打ち生配信でネリーの話を公開してしまう。
「今になって仕返しなのか、俺の記事を書いてるが嘘ばかりだ」
ネリーが滞在しているホテルを訪ねると帰国する、と慌てて荷造りをしていた。
実はネリーにはパウロに隠していた子供がいて、今回の件でパウロ側に子供の存在が知られてしまい親権訴訟をすると脅されたという。
「子供のことはバレないと思って、ただパウロがどんなに酷い男が世間に知ってもらいたくてわざと近づいた」
守るといってもネリーは怯え、出て行ってしまった。
余罪
唯一の証人がいなくなったものの、ネリーの様子から引き続きパウロを調べる。常習犯の可能性がある。
ブラジル時代はともかく、アメリカへ来てからは告訴があってもクラブが隠ぺいしているだろう。
離婚歴があり調べると、2年の婚姻のわりに慰謝料が1000万ドルと法外だった。
口止め料の可能性があり、元妻を聴取する。
元妻は口止め料が効いているのかパウロを悪くは言わなかったが、その母親の様子に気が付き、マンシーが母親から話を聞き出した。
するとパウロは家に出入りするヨガのトレーナーのエボニーと浮気をしていたという。
エボニーが所属するジムへ行くと、エボニーは解雇されていた。
「顧客を訴えると脅したからね。シモーヌと元夫パウロは上客、エボニーは厄介者」
連絡先は破棄済だった。
それなら、とフィンが訴訟の記録データを入手する。
するとシモーヌの名前の記録はなかったが、代わりにパウロだけの記録が山ほど出てきた。
パウロはこれまでに性的暴行で12回訴えられている。
すべて民事で通報はなし。
だが2日前にアリーンという女性から新たな通報があった。
顔のまわりの蚊
アリーンに会いに行くと「気が変わって取り下げた、守秘義務で話せない」と言われる。すでに示談になっていたが、オフレコだというとペラペラ話した。
他にも、トレーナーや理学療法士など、パウロがVIPであることから通報できない女性が沢山いた。
「仕事を干される」
同時にパウロの経済状況を調べたりしていると、オリビアがマクグラス警視総監に呼び出される。
「弁護士から嫌がらせのようだと苦情が入ったぞ。勝手に何をしてるんだ？」
再び、マクグラスも同席してパウロと弁護士、マネージャーのアントニオと会う。
「訴えを取り下げたんだから、もう話は終わったんじゃないのか？」
オリビアはこれは通常の手順だと説明するが、パウロは「俺を疑ってんだろ？」と好戦的だった。
しかも弁護士は「女性たちはＳＶＵの度重なる追及に悩まされて脅威を感じたと言ってる」とオリビアを責める。
オリビアはパウロに「やましくないなら捜査をさせて」と頼むが、パウロは真向から対立する。
「俺の顔のまわりを飛び回る蚊がいたら叩き潰す」
「好きなだけ脅せばいい。なんとも思わない。いずれ私は何かを見つける」
個人口座
パウロの金の動きを調べていると、通常は女性への慰謝料はマネージャーが管理しているようだったが、パウロの個人口座からも定期的な出金があることがわかった。
パウロはマネージャーにも隠していることがあるようだ。
最新の出金が今朝だったのでパウロを張った。
夜パウロは女性に会い、封筒を渡していた。その相手はマネージャー、アントニオの妻マルシアだった。
翌日、自宅前で妻に話を聞くと「家庭を壊す気？」と追い返され、何も手がかりは得られなかった。
するとマンシーがＳＮＳを見て、妻ではなく娘に関係があるのでは？ と仮説を立てる。
１７歳のアナのＳＮＳの古い投稿にはセレブなパウロと一緒の写真が沢山あるが、ある日を境にぴたりとなくなっていたのだった。
まだアナが16歳の時だった。そしてその日付はパウロの口座の動きと一致した。
アナ
マンシーがアナのＳＮＳのファンの振りをして接触した。
まだ17歳のアナはマンシーに乗せられると話したくてしょうがないといった感じでパウロのことを自慢し始めた。
「去年彼とやったの。これ16歳の誕生日にもらったブレスレット、本物よ、次の日からつきあって私に夢中だったわ」
アナとのことをアントニオに伝えた。
「娘さんには手を出さないって思ってた？」
何も知らずショックを受けるアントニオだが、パウロをそんな怪物にしたのはこれまで罪をもみ消し続けていたアントニオでもあった。
アントニオが盗聴器をしかけてパウロの自白をとった。
その際にアントニオは隠していた銃でパウロに向かって発砲する。弾は外れたが、アントニオは無謀危険行為で保護観察になった。
パウロは第3級レイプ罪になり、刑務所には入らないが保護観察10年と性犯罪者登録となった。
オリビアがアナに会いに行った。
アナは「私が求めたのに」とパウロが罰せられることに不服気だった。
法律ではどのような理由があっても、若者を犯罪者から守るために「レイプ」となる、とオリビアが説明をする。
「大人の男性の方が力も経験もある。それにエゴまみれの人もいる。17歳は何でもわかった気になる年頃よ。でも大人になって振り返るとすべてが違って見える。はっきりとね。私も同じだった」
通じたのかアナはオリビアに微笑んだ。
つづく（SVUシーズン24 あらすじへ）
かんそう
有名サッカー選手がとんだゲス野郎だったという事件でしたが、実際に有名サッカー選手のこういった訴えは少なくなく、でもほとんどが今回のようにしっかり裁定されずに終わっているみたいですね。
この回が意識しているのかどうかは明確ではありませんが、22年に同じよう10件以上の容疑が浮かび、半分以上は無罪になっている……選手がいるようです。
この回を見る限り、現実にも示談が多いのかな？ と思ってしまいますね。そもそもそれが狙いでもあるのかな、と思いますが。
そんな中でも未成年相手となると問答無用で「レイプ」「虐待」判定がつくというのは、頼もしいなぁと思いました。
オリビアたちSVUの頼もしさにもいつもスカッっとさせてもらっていますが！
マンシー、字幕がため口なのがかわいい！
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