【ファイナル・シーズン】デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~/Dead to Me シーズン3 まとめ後編6話~10話【Netflix】【最終回】

2022/11/21

Netflix ジェーン洞 デッド・トゥ・ミー デッド・トゥ・ミー シーズン3 ヒューマンドラマ ミステリー

t f B! P L
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Dead to Me: Season 3 | Official Trailer | Netflix

2022年11月17日 ネットフリックスでシーズン3 一挙配信(全10話)【ファイナル・シーズン/最終回】



6話~10話 あらすじ

6話:大きな試練

ジュディの化学療法

ジュディの治療が始まった。
ジェンは母親もガンだった為、慣れているが、だからこそつきそいがつらくもある。
化学療法後には閉経していそうだとジュディが笑う。
ジェンも最近は不順でもうすぐ閉経しそう、と同じく笑った。

ニックは雑貨屋に売っている量産品の鳥の置物を入手し、これが凶器だとぺレスに伝える。
「ジェンとジュディが関わっている」
私からFBIに報告すると引き取ると、それよりひき逃げ犯は? とニックに膨大な交通カメラのデータチェックを促す。

ぺレスは何度もジェンに連絡するが、ジュディのつきそいで電話に出られなかった。
しびれを切らしたぺレスが直接会いに行くと、ジェンは投げやりだった。
「本来FBIに渡すのよ」
ジェンはもう渡したっていい、と泣き出す。
「ジュディは子宮頸がんなの!!」
ぺレスも同情をした。

ジュディ

治療用の大麻グミでチャーリーと仲直りをし、三か月の治療も無事終了した。
二人はお祝いだと、幻覚キノコを食べてハイになる。

するとジェンがバッドトリップになりチャーリーに病院に送ってもらう。

そのため、ハイなジュディがヘンリーを寝かしつけると、もう一人のママと言われて幸せな気分を味わう。

ニック

交通カメラのデータを見続けると、チャーリーがベンの事故車に乗っているのを発見する。

ジェン

病院の診察で妊娠が判明する。


7話:正直な対話

ジェンの妊娠

ジェンは妊娠4ヶ月半だった。
更年期だと思っていた症状は妊娠だった。
妊娠したがっていたジュディにショックを与えるだろうと、ジェンはすぐに報告できず、なんとか誤魔化そうとポンチョを買って着た。
「いいポンチョね~」

ジュディは治療の区切りに、ワインを買って祝おうというがジェンは飲むわけにはいかない。

隣人カレン

ゲイだった夫ジェフと別れたため、家を売りに出すことになりジェンが担当になる。

ニックの推理

ニックは、ひき逃げをチャーリーがジュディを殺そうとしたと考えた。
そこからスティーヴを殺したのもチャーリーではないかと、ぺレスに伝える。
ぺレスはそれなら女同士の方がいい、と捜査を引き受けて誤魔化す。

ベンとの別れ

リハビリを終えたベンが突然ジェンたちを訪ねて来た。
「今は償いをする段階なんだ」
そしてそろそろ元の生活に戻ると、ラグナビーチを離れることを二人に告げる。
二人は罪の意識から全然気にしないで、とベンを安心させた。

許し

ジュディはジェンにベンを引き留めて欲しかった。
だがジェンはジェンなりにベンへの罪悪感に苦しんでいた。
「彼の兄を殺したのよ」
「その兄はあなたの夫を殺したよ」
全部言えば許してもらえるかも、とジュディは気楽に考えるがジェンは違った。
ジュディは正直に話したから私達は親友になれた、と言われるとジェンは決心して打ち明ける。
「妊娠したの」
表向きは祝いながらもジュディは一人、苦しむ。
「少しだけ一人にして」
ジュディはプールの中で叫んだ。

ひき逃げ犯

ぺレスとジェンが会い、チャーリーとひき逃げの関係をつきつけられる。
チャーリーは事故と無関係だとジェンは言い切るが、理由もなく信じてはもらえず、仕方なく真犯人はベンだと言ってしまう。
「謝罪してくれたから彼には何もしないで」
そしてベンの子を妊娠していることも告げ、ぺレスを驚かせる。

ぺレスが署に戻るとニックに詰め寄られる。
「問い合わせて聞きましたよ、モラニス捜査官は鳥を受け取っていない」
言葉に詰まっていると、ニックが都合よい誤解をしていることに気づく。
「俺を無能だと思ってるんだろ。俺が何かを報告する度に顔をしかめる。ほら、今もだ」
ぺレスは否定しつつもホッとする。

生存率

ジュディは初めて生存率を検索して、その結果にショックを受ける。
そしてベンに直接会いに行った。
常々ベンは全てを知るべきだと訴えていたが、ジェンには否定されていた。

帰宅するとジェンにこの先側にいられなくなるかもさらりと打ち明け、ベンを家に入れる。
ジェンはジュディの大事な告白をほとんど聞き逃している。
「ジュディに話を聞いたよ。何故僕を見ないのか理解した」
ジェンがドキドキしていると、ジュディが話したのはスティーヴがテッドを殺したということだけだった。
そしてベンは打ち明ける。
「ジェンの夫をスティーヴとジュディがひき逃げした時、俺も酔っぱらって車に乗っていたんだ……」
あの時、スティーヴとジュディは酔ったベンを送り届けるところだった。

それを受けてジェンも話そうとした時、パトカーのサイレンが近付いて来る。
ジェンの家の前で止まると、ぺレスとニックがベンをひき逃げで逮捕していく。
ぺレスはごめん、とジェンに向かって口パクした。

8話:打開策の模索

DNA

ジェンはラグナ署に乗り込み、ぺレスを責めた。
「ベンを逮捕するなんて」
だがすぐに出て来られるとぺレスは軽く言う。
「金持ち白人男は払うだけ。それより自分を心配して」
スティーヴの遺体から、DNAが検出されたのだった。
「DNAって誰の?」
「殺した人のでしょ!」
「くっそ!!」
どうすればいい? と言うジェンに、ぺレスはもう協力できない、と立ち去った。

オープンハウス

カレンの家のオープンハウスに、来てはいけない売主のカレンがやってきてジェンは手間取る。

その上、FBIのモラニスまでやってきた。
もちろん目的は家ではなくジェンだった。
「スティーヴとの関係を確認したい」

車のキー

生存率を知り、検査結果にも興味を失ったジュディは現実逃避でメキシコ旅行を提案し、早速荷造りをしていた。
後頭部には副作用のハゲが出来ているのを見つける。

絵に隠した金を回収していると車のキーも見つけるが、ジュディはなんで金と一緒に? と理由がわからなかった。

モラニスの調査

そこへジェンが、モラニスを連れて家に戻った。

FBIはスティーヴがギリシャマフィアから盗んだ金で、ジェンからマンションを現金購入したことをつきとめていた。
でもそれだけではない。

「森林公園近くのアンテロープ・バレーで違反切符切られているね。何でそんなところへ?」
ジェンが口ごもっていると飲み物を持ったジュディが、女子旅よ! とフォローをする。
「ジェフも一緒よ」
また嘘を重ねた。

No1ママのマグ

ジュディが上手く誤魔化してモラニスは帰って行ったが、ジェンはバレてる!! と大騒ぎする。
そして愛用のNo1ママのマグカップがないことに気づく。
「DNAを調べる為に盗んでいった!!」

動揺したジェンはモラニスも殺すしかない、と言い出すがジュディは止めた。
「盗んだ鎮痛剤を入れたマフィンを食べさせればいいよ!」
が、よく探すとマグカップはシンクの隅にあった。

新たな問題

ジェフに口裏を合わせてもらおうと、今の住処であるトレイラーをジェンとジュディで訪ねた。
すると「FBI」と聞いたジェフは、早とちりをする。
まだカレンの嫌がらせが続いているのか、と。
「興信所も使って裁判のための浮気ネタを集めてるんだ」
ジュディがそれに乗り、「私達が一緒にいたと言えばいい」と提案するとジェフはこれで借り2つめだね、と言い出す。
「実は君に頼まれたクラウドの消去、パスワードが変えられてて、できていないんだ」

ジェフのトレイラーにはクリストファーが先客でいた。
オープンハウスで知り合って意気投合したらしい。データ消去と聞くとふざけた。
「何したの? 男でも殺した?」
ジェフとクリストファーはありえない、と大笑いするが、女子二人は苦笑いで誤魔化した。

データ消去

その夜、二人は傷心を励ますふりをしてカレンの家を訪ね、クラウドのデータ消去を薦めた。
「ジェフの思い出なんか消しちゃえ!」
カレンはなかなか思い切れなかったが、去年の分だけでもと二人が背中を押し、フォルダをゴミ箱に入れた。
「やったねー!」
「すっきりしたー。まだハードドライブのもある」
二人はハードディスクも預かるといって回収した。

不審なデータ

これで一安心と思っていると、カレンが訪ねて来てジェンに、最近の防犯カメラに不審な映像が映っていたとデータを見せる。
ドキドキしていると、モラニスがジェンの家のゴミ箱を漁っている姿が映っていた。
「こんな男に家を売る?」
「いいえ……」
「私が銃を集めてる理由がわかったでしょ」

スコーン

翌朝、ジェンは、モラニスから教えてもらっていたモーテルを訪ねた。
「差し入れよ」
「ああ、スコーンか」

9話:残された時間

モラニスとジェン

ジェンがモラニスに会いに行った理由は、DNAがジェンと一致した場合にそれらしい理由を植え付けるためだった。
「実は……スティーヴがお腹の子の父親なの」
涙ながらに酷い話でしょ、と訴えた。

モラニスの部屋から出ると、すれ違い様に2人のスーツの男がモーテルに入っていくのを見る。
ジェンはFBIだと思った。

ジュディの検査結果

やっと結果を聞いたジュディは、末期だと知らされてショックを受ける。
化学療法は効かなかった。引き続きしても効果は見込めない。
報告を受けたジェンは、聖ブリジットの治験を勧めるが、ジュディはもう苦しみたくなかった。

その上、モラニスがジェンのDNAを採取している、と状況は良くない。
「ストレスはガンに悪い」
「ベビーにもよ」
その時、偶然チャーリーとヘンリーがジェンの妊娠を知った。

ベン

刑務所にいるベンからジェンにコレクトコールが入る。
ベンはジェンに愛してると伝えた。
「見返りは何も求めない。何も言わなくていい」
そこで時間切れになるとジェンは言った。
「私も愛してる。妊娠したの。兄を殺した」

ジュディの母親

ジュディは社会復帰訓練所にいる母親エレノアに会いに行き、大金を渡した。
ガンのことは言わず、ソノマに行くから会えなくなる、と伝えた。

すると大金を見たエレノアはジェンの家を訪ねた。
ジュディは留守だと知ると戻るまで待つ、と無理やり押し入り、ジェンに愚痴った。
「ソノマ行きもどうせ母親を遠ざけるためのウソだろ」
受け取った札束もどうせ汚い金だ、と娘を悪く言うエレノアにジェンは切れる。
「絵を売ったお金だと思うし、娘さんはガンなのよ!!!!」

そこへヘンリーが帰ってきて少し遅かったね、と言う。
「ジュディなら鞄持って出かけたよ」
ジュディの携帯はベッドの上に置きっぱなしになっていた。

治験

ジェンが治験の手配をすると締め切られていた。
教会に頼まれていた千羽鶴を持っていくついでにキレ当たっていると、その担当女性が医者だと判明する。
「産婦人科医と伝えたはずよ」
「聞いてないわ」
聖ブリジットに口をきいてもらい、治験にジュディをねじ込む。

自供

何も知らないジュディは、ベンから受け取っていた大量の鳥の置物を持ってラグナ署に自供に行っていた。
それを聞いたのはニックだった。

死を覚悟した上での行動だったが、警察署にやってきたジェンが止める。
「あなたは治験を受けられるのよ!」
「もともとする気はないわ……」
ジュディは死が近いことを受け入れ始めていたが、ジェンにはそう簡単にはできない。
「私も子供達も耐えられないよ。あなたはベイビーの人生に必要なの」

治験の3週間だけなんとかできないか、とニックを説得しFBIへの引き渡しを先延ばしにしてもらい、追跡装置をつけて外出許可を得た。

魔除けのネックレス

二人が帰宅するとエレノアが待っていた。
「ソノマに行く前にちゃんとお別れがしたかった」
エレノアの車にはジュディがしていた魔除けのネックレスがぶら下がっていた。

モラニス

ニックはぺレスにクビになってもいい、とジュディにした判断を報告した。
だがぺレスは気にせず、もうモラニスには報告できないから、と冷静だった。

モラニスはモーテルで殺されていた。
ペレスが第一発見者だった。
「すべてを話すつもりで行ったら……」
そして、スティーヴの捜査ファイルを盗んでいた。
モーテルにはジェンが差し入れた食べかけのマフィンが残っていた……。

10話:行きつく先

メキシコ

ジェンとジュディは治験をやめて、メキシコにあるスティーヴの別荘に行くことにした。

ギリシャマフィア

道中でトイレ休憩のために車を止めると、モラニスのモーテルですれ違った二人が尾行していたようで目の前にいた。ジェンはFBIだとびびるが、ジュディは驚かなかった。

二人はFBIではなく、ジュディの知り合いのギリシャ・マフィアだった。
二人はジュディのしたことを知っている。
「絵の中に金を隠しているだろう。お前達がFBIに協力していることも知っている。
俺達もFBIと話したからな」

銃をちらつかせながら金を返せと言われるが、ガンで治療に使ったから無理、撃っていいとジュディは前へ出た。
「死んだって言えばいい。どうせすぐ死ぬ」
だが急に苦しみだし、薬を飲みたいと許可をもらうとそれは嘘で車にあった銃をとり、優勢になった。
「撃てないくせに」
ところがジュディは見事に二人の車のタイヤに命中させて、パンクさせた。
「銃を捨てて車に乗って!!」

無事、二人はマフィアを置いて逃げた。
ジェンは、まだ知らないジュディの面があることに驚く。
「あなたは何者なの?」

別荘暮らし

スティーヴの別荘には猫がいた。
目の前にはビーチ。
二人でビーチベッドを並べて海を眺める。
貝殻を見つけるジュディの姿は、ジェンにはデジャヴだった。

それから二人でのんびり過ごした。
誰のかわからないが猫は自由に出入りしている。
ジェンのお腹も大分大きくなっていた。

ボートに乗ろうと、ガレージを開けるとあったのはボートではなくあのマスタングだった。
スティーヴは処分したのではなく、こっそり復元していたのだった。
鍵が絵の中にあった理由がわかった。

綺麗な車を見ていると何もなかったかのように思える。
ジェンにとっては憎むべき車のはずが憎めなかった。
「憎めないよ。あなたに会えた」

その後ジェンが出血してしまい、病院に行く。
スペイン語がわからず戸惑っていると実はジュディはペラペラだった。
子供は健康で、しかも「彼女」と言われ女の子だと判明して二人は喜ぶ。

何度かベンからのコレクトコールを無視していたが、その夜ジェンは電話に出てベンに打ち明けた。
「妊娠してるの」
ベンは父親であることを喜び、ジェンに伝えたいことを伝えた。
「モラニスが殺された」
この一件からすべての容疑者がギリシャ・マフィアになってもいた。
荒らされた部屋からスティーヴの捜査資料は消えていた。
だからジュディも自白を撤回して元の生活に戻れる。
ギリシャ人に脅迫されたといえば、あながち嘘でもない。

だがなんとか隠していたがジュディは痛みが酷く、鎮痛剤に頼る生活になっていた。
「戻る気はないの。私はここに残る」

別れ

翌朝、ジェンが目覚めるとメモとジュディの愛用のブレスレットがベッドサイドに置いてあった。
メモは「出かけるならメモ残してよ!」と心配したジェンが以前怒ったからだった。
窓から沖にボートが浮かんでいるのが見える。
砂浜には海に続く足跡があった。

ジェンは全てを察した。

帰りのマスタングの中、ハンドルを握るジェンの横にジュディはいた。
「一人では置いて行かないよ」
だがそれは幻でジェンは大泣きする。
でも事実でもあった。
車の中には猫のサミーがいた。
ジュディが猫につけたい名前はパティかサミーだという話を聞いていた。

ジェンはジュディのブレスレットをし、サミーを連れて家に帰る。

帰宅したジェンは教会のヘンリーの発表会へいく。
そこにはジュディの折った千羽鶴が天井一面にぶら下げられ、飾られていた。
しばらくするとジェンの横にベンが座ってジェンは驚く。

模範囚で早く出られ、ジュディから招待状を貰っていたという。
ベンはまだジュディの死を知らない。
「来てる?」
「ええ、来てるわ」
ジェンは千羽鶴を見上げた。

新生活

ジェンは相変わらずグリーフ・サークルに参加している。顔ぶれはそう変わらないが新人はいる。
ジョーイという生まれたばかりの娘だ。


家にはベンもいて、息子たちとプールで遊んでいる。
「兄が死んでもう二度と幸せになれないと思ってた。でも今の、君との人生はもったいないくらいだよ」

ベンはふざけてジェンに自己紹介をした。
「ベンだ」
ジェンはデジャヴュを感じる。
「デジャヴュって脳が覚えておけと教えているんだって」
「そうか、覚えておくよ」

そのやりとりはまだ記憶に新しいジュディを思い出させる。
そこへサミーが、ジュディが使っていたプールハウスに入ろうとしているのを見る。

ジェンは決心した。
「ベン、話があるの」


おしまい

かんそう

いやーーーーーー。
面白かった!!!!
ですが、終わり方にはいろいろ思う事はあります。

これは私が永遠にキッズ脳だからでもあるんですけど、なんで終わりといえば「別れ」なんだろう。
ざっくり言えば「変化」なんですけど、そもそも変化させなくていいのに、と変化アンチです。
永遠はファンタジーで現実にはあり得ません。それこそ現実世界に終わりは沢山あります。
だからこそエンタメの中では終わりなんてみたくない!
ジュディを病気にする必要……私の中にはまったくないんですが、ただ、珍しくも? それもありかな、と少し思う部分もあります。

シーズン3は意図的にジュディのいろんな面を見せていたように思いますが、特に毒親とのことやジェンが知るジュディはジュディの一面にしか過ぎない、ということが明らかになっています。

比較的ジェンの方が問題児のように見せておきながら、実際はジュディのほうがかなりやべぇ奴で、しかもそれは本人が望んでそうなった訳ではない……と、今シーズンでまた見方が変わりました。

ジェンは口も、性格も悪いけど実際は裏表がなく、むしろいい奴に思えます。
ジュディを親友と認めるとジュディの為に、どんなに悪者になろうと気にせず奔走する。
だからジュディはジェンを良いママと認め、大好きになった。

どちらも法を犯し、なんとか隠蔽しようと画策し、素人なのに運も味方して逃れている。
だけどジェンはDNAって何よ? 的なある意味素人以下ともいえる大雑把で決して計算はできないタイプで本当は犯罪には向いていない。すぐ自白するかさらに殺して口を封じるかの2択しかないような適当さ。

ジュディもそれに合わせてのほほんとしているように見せて、でも実は銃も扱えるし、スペイン語もできるし、その気になれば病院から難なく鎮痛剤を盗むこともできる。
実はただ運よく逃れている……だけでもなく、ジュディの計算や行動が作用しているのかもしれませんね。

最初はトゲトゲのジェンがジュディの影響でいい人になっていく……と見せかけて、実は影響を受けているのはジュディのほうこそ、だったのかもしれないな~と思いました。

そんな矢先に、ジュディへの死の宣告。その上、自分が手に入れられない妊娠という幸せを目の前で無計画なジェンが手に入れるのを見せつけられる。
ジュディは本当になぜこんなに幸せになっちゃいけないのか? とわからないくらい、不幸の連続なんですよね。

ただ、ジュディ本人がつらいのは当然ですけど、実はそれに巻き込まれているジェンも十分自分のことのようにジュディに起きるすべてがつらい。

ジュディは台風みたいな人で、ジェンの回りをとっちらかしてそして消えていった。

これ、自分がジェンだと思ったらめちゃくちゃつらいです。いっそ消えるジュディの方が気楽なんじゃ?

もう少しファンタジー色が強ければ、生まれた子供がジュディの生まれ変わり、になるんでしょうけど。
でもジェンはジュディと子育てしたかったと思う。

と、だらだら思いつくままに書いていますが、ジュディの終わり方は自分の中でも賛否両論です。
突然やってきてジェンの生活を変えて消えていった。
それほどの影響力を持つ存在は、長く一緒にいるほうがさらに別れが強くなるのである意味、ちょうどよい? ジェンにとってもジュディにとってもなのかもしれない、という思いと、やっぱりジュディ可哀想すぎた! これから二人で幸せに暮らせるのに!!!! という悔しさ、どっちもあります。
なのでこれといった答えは出なそうです。

そして大事なもう一つのエンディングについて。
この終わり方は大満足です。

実際は答えはあるのかもしれないけど、現時点では好きに解釈すればよし。

ジュディの言うとおり、ベンは全てを受け入れて、ジェンのよきパートナーになりそれこそジュディの代わりになってくれる、と思ってもいいし、やっぱり兄を殺したことは許せない、とジェンから離れていき、酒におぼれてベンも死んでしまうかもしれない……でもなんでもいい。

ぶっちゃけ「真実」が正しいと思わなくて、真実に拘るのは「嘘」をついている側の都合なんですよね。
ぶちまけて自分の罪悪感という重荷を下ろしたい。許してもらいたい。
でもジェンが重荷を下して楽になれるのなら、どんな結果であってもいいじゃん! と思えました。

それくらい、最後にはジェンのこと大好きになっていました。

最後の最後までハラハラドキドキさせてもらえたのも、凄い事だと思います。
全体的なボリュームも程よいのでまた忘れた頃に一気見して驚きたいな、と思いました。

ドラマとして最終的にあれこれ気になることが、もうどうでもいいかって思えたのですが、あえて言うなら
・モラニス殺しの犯人はギリシャマフィアの二人で、ぺレスが気付いた尾行もこの二人だった。
でいいんですかね?
尾行の車はぺレスの時にはナンバーが確認できるんですけど、ギリシャ人がジュディに脅される時には確認できないようになっていた……と思います。

ジェンのマフィンの使い方とか、いちいちドキドキ匂わせるのが本当にうまいシリーズでした!!!!

あとシーズン3はヘビィなネタの中にも、コメディっぽいしっかり笑えるシーンもあったので、しんみりと泣いちゃうようなムードにはならず、個人的には凄く好みでありがたかった。

ジェンにとっては敵の位置づけでもあったぺレス刑事が、いつの間にかジェンたちの味方になっていた展開も好きでした。
毎回ジェンと会う度にぺレスを黙らせる新事実が発覚するのも、ほんとコメディって感じで好きw
そりゃぺレスも黙っちゃうわ、みたいな。

チャーリーとジュディの年齢や立場を超えた友情も良かった。

やっぱり友情モノは普遍的でよいし、友情こそむしろ現代のファンタジーみたいに感じられるの、個人差あるかもしれませんけどw
ジェンの家の隣に住みたい。


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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