LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン23 第7話 消された女性たち(They’d Already Disappeared)

2022/07/30

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン23 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

Law and Order SVU 23x07 Promo "They’d Already Disappeared" (HD)

2022年6月17日(金)22:00~ FOX 日本初放送 (全22話)
(アメリカ放送 2021年9月~)

【登場人物】



ホームレスレイプ失踪事件

ダリアという女性が、妹タニアから「レイプされ殺されかけた」という留守電が入っていたとSVUに駆け込んでくる。

タニアは母親の失踪をきっかけに家を出て、ホームレスとなり身体を売ってドラッグを買っていた。その為、また金のせびりかと思って電話を無視したのだという。


ロリンズとベラスコがタニアの足取りを追う為、聞き込みをするが売春婦で薬中のホームレスということもあり、なかなか手がかりは見つからない。

すると聞き込みをした仲間二人がSVUにやってきた。今度はビューティーがドラッグを買いに行ったままいなくなったという。ロリンズとベラスコも会った女性だった。

他にも被害者がいる可能性があると管轄の署に出向いた。

27分署

ロリンズとベラスコは27分署の酷い状況を知る。
巡査部長はすでに帰宅しており、ある刑事からと受付で管轄内の行方不明女性のファイルを渡される。そこにはNHI、好ましくない人と印があり、売春婦、依存症などの被害者が放置されていた。
ざっと見ても10人分の資料があり、写真からタニアとビューティーに雰囲気が似ている女性も見つかった。犯人の好みで連続犯の可能性がある。

遺体安置所

全員が成人で捜索届も出ていないことから、まずは遺体安置所を調べた。
すると10年前に、黒髪、売春婦、きゃしゃという条件にあう身元不明の遺体があったことがわかる。
年齢は18歳か19歳。依存症患者だった。死因はレイプ、絞殺。
また該当する遺体の2人目は、内蔵の一部が摘出されていた。雑なやり方で、肉切り包丁が使われていたという。

肉切り包丁

タニアが親しくしていたカントリーというシェフに令状を出して、包丁を押収した。
NYに来たのは10年前、逮捕歴もある。
しかしカントリーはあくまでもホームレスの世話をしていただけだと主張した。
だが、防犯カメラにタニアを助手席に乗せて運転する様子が確認できた。
カントリーはそれは頼まれてデート相手のところまで送っていっただけだという。

デートの場所

ロリンズとベラスコがカントリーがタニアを下したという場所にいくと、かなり人気のない危険な場所だった。
カントリーの時間稼ぎかと思うが、路上で遊んでいた少年たちから「バンパイア」がいる、と教えてもらう。
「奴を見張ってる。そこが住み家。昼間は眠ってる。狩りは夜だ」
少年は車は見てないが、タニアは見たと言った。

バンパイアの住処だという廃墟の鍵を壊して中に入った。
すると中には瓶に入った人体の一部などが並ぶ、恐ろしいラボのような部屋があり、被害者と思われるミイラが複数体、服を着た状態で椅子に座らされていたり、マネキンのように立っていた……。その数は12名分。
そして奥には、タニアとビューティーの遺体がベッドに寝かされていた。

ミイラ化は自然ではなく人工的なものだった。

20年以上続けているオリビアでも見たことのない、長きに渡る酷い事件だといえた。

手掛かり

ミイラを調べると、全員が売春婦で絞殺されていたことがわかった。
そして身に着けていたものから、行方不明者の2名が浮上する。
この二人の行方不明になった時期とカントリーが収監されていた時期が被っており、カントリーの無実は証明された。
それは犯人がまだ野放しな上、警察の侵入を知っているということでもある。
すぐに記者会見を開いて、懸賞金もかけた。

建物のオーナーは10年前に死亡しており、遺書がなかったことから親類が相続でもめているという。近隣で15棟もあり、管理は解決までは合同会社がしている。

ベラスコが建物の前にいると、また少年がやってきてバンパイアについて知ってることを伝えた。
「幽霊みたいに白い。車はピックアップトラック」


身元が判明した被害者の母親に会いに行くと、置き去りにされた息子ジャックが自閉スペクトラム症で母親が消える前につきあっていたサーカスの男のピックアップトラックのナンバーを覚えていた。
「2016年7月7日、グレー、ニュージャージー6ILI90 」

容疑者

車のナンバーから容疑者はトレース・ランバートと判明。
ロリンズとベラスコが自宅に向かうと、該当の車も発見する。
ちょうどそこへ住民がゴミ出しに出てきて、トレースは留守だというがすぐに家の中から本人が出て来た。
「母さん、誰と話してるんだい?」
ランバートを連行した。

ランバートは、一見ぱっとしない男で、サーカスで巡業していない4ヶ月間を母親と暮らしていた。
母親はランバートを心配してSVUにもついてきた。

オリビアは母親からの話を利用し、ランバートに揺さぶりをかける。
母親はランバートは負け犬だといい、あんな犯罪ができるわけもないし、恋人すらいない、と言っていた。

それをそのまま伝えるとランバートは動揺を匂わせた。
そしてオリビアは、犯行を否定するランバートをあえて認める。
「そうよ犯人は賢い人よ。10年も犯行が見つからなかった。でもあなたはお母さんの言う通りね。犯人は特別な奴。捕まったらテレビで特集が組まれるわ」
するとランバートは黙っていられなくなり、オリビアの推理に口を挟みだす。
建物のオーナーには、物件に興味があるふりをして近づいていた事。
オーナーとの飲茶の席で、毒を盛った事。
オリビアはオーバーに「そんな名案!」と反応するとランバートは「俺が考えた」と喜んで自白した。
「まさか冗談でしょ」
「本当だ。俺が殺した。全員な。俺の女達だ」
そして一人一人、殺した時の詳細な情報まで話しだす。
「母さんに伝えろ。俺が何をしたか」

ランバートは恐らく死刑になるだろう。


かんそう

あれ何かのクロスオーバー? と思うほどの大事件でした。
今回はオリビアがテクニカルな手法でサラッと自白に追い込んで、達成感というかもう快感に近い思い通りになっている気持ち良さがありました。
オリビア自身の立場になったら相当気持ちいいでしょうね~。

そして上手い伏線というか、ランバート自身は最後にヘマするくらいなので実際はガバガバさもあるんだと思います。
だいたい、近隣の少年に思いっきり面割れてて「バンパイア」ってあだ名までつけられてるんですから。これは管轄の刑事が手抜きじゃなければ、もっと早くに阻止できたってことですよね。
まあ、捜査されない相手を選んでいるのは本人もご自慢でしたが。

という感じで、いろんな要素が上手く説得力に繋がっていて、これぞSVU! という満足度が高かったです。

あと皆がそれぞれ活躍していましたし、その中でもオリビアがしっかり見せ場がありましたから。
今回は法廷シーンが一切なく、事件解決だけでまるっと使っているのも見応えには繋がったのかもしれません。カリシ、名前は出ていたけど顔見たかな?

あと私はこれまでの印象があまりなかったんですけど検視官? のドクターがいい味出していました。今回はドクターの存在感もいい感じにあったと思います。
被害者への献身的な姿勢が強く、事件が解決しただけではなく、ちゃんと身元を判明してあげたいとか、あと遺体確認の際には生前の写真も持参させて、ショックを和らげるケアもしているとか……。
この人もっと登場して欲しいな、と思いました。



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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