あらすじ
Law and Order SVU 23x08 Promo "Nightmares in Drill City" (HD)
ハニートラップ
ギャングのマイクの家が強盗に襲われ、マイクを含む3人が死亡した。
現場に残されたのはマイクの弟クリスにハニートラップを仕掛けた、17歳のトーリだった。
病院に搬送されたトーリの身体には傷が多く、DV被害に遭っている可能性があり、カリシがオリビアとロリンズを呼ぶ。
クリスに「会いに行く」とメールを送るよう、強要されたことは認めたが、ボスの名前は言わない。
「私も殺される」
トーリ
トーリは優等生で前科もなく強盗とは無縁の人生に見えた。
だが、実際に殺したかどうかは関係なく、トーリのメールが発端になっていることから殺人罪の起訴対象となる。
それを知ったトーリに、少しでも減刑するため、ボスについて吐かせた。
強盗に入ったのは通称「G」でガタ18というラッパーだった。たまり場も携帯も常に変えている。
もう一人現場にいたのはジャスミン・クルーズ。
ラッパー事情にはフィンが詳しく、Gはチーフ・キースが生んだシカゴドリル(ギャングスタラップ)だと説明する。
ギャングの構成員の強さを競い合って、シカゴ中で争いを起こしている。
ネット上で配信されているMVには踊るトーリとジャスミンの姿も映っていた。
するとSVUがチェックしている最中に新たな動画が配信される。
「俺の女達は口を割らねぇ やったのはこの俺だ」
映像には強盗に使用したと思われる銃も映っていた。弾倉に特徴がある。
その上、盗んだチェーンまで見せびらかしていた。
有名になる事を優先して自白していることに気づいていないのだろうか。
トーリに映像を見せて、ロケ地のブッシュウィックのたまり場を教えてもらい、Gやジャスミン達を逮捕した。
ところがGは計画はジャスミンがしたもので証拠もある、と言い出す……。
トーリをめぐる証言
Gはビジネスの代償さ、と犯行を認め弁護士も要求しなかった。
ただし、トーリも道連れだ、と計画したのはトーリだと主張する。
トーリはライバルのマイクの弟のクリスと同じ学校だった。
「彼女がクリスにメールして誘うと言い出したんだ。クリスはトーリにぞっこんだからな」
ジャスミンも同様の証言をし、撃たれていたクリスもトーリの関与を証言した。
「僕がトーリを信用したせいで兄が殺された」
だがトーリはやらされたと主張。
オリビア達はさらに詳しくトーリに状況を聞き出すとトーリは弁護士を要求した。
トーリの人生
14歳でジャスミンと出会い、大麻やラッバーと遊ぶようになった。
ジャスミンからGを紹介されると、有名でかっこいいからすぐに夢中になった。
15歳の時、19歳のGにレイプされ、金のために他の男達ともやらされた。
逃げようとすると暴力を受け、頭蓋骨にヒビも。ただし病院では転んだ、と嘘をついた。
「クリスにメールしなきゃGに殺されてた」
オリビアはトーリを助けたいと思うが、カリシは微妙だった。実際に3人が死んでいる。
そしてカリシにとっては初の殺人案件で検察の出方もわからない。
「何とかして」とオリビアに念を押される。
カリシが検察、マックスウェル課長に打診をするとトーリについての見通しが良くない事がすぐにわかった。
Gの動画がバズった影響から、単純に黒人を起訴して、先導した白人女性とは取引きをするわけにはいかなくなっていたのだった。
カリシのキャリアにも関わる、とプレッシャーもかけられる。
「この重大事件がチャンスだと思いなさい」
罪状認否
罪状認否でトーリが再勾留になるのを見たオリビアは、SVUで何かできないか、と考える。
「Gがレイプ犯で人身売買してたと暴けばいい」
オリビアは検察に訴え、頭蓋骨骨折の証拠などを掲げて証言台に上がる許可を得る。
トーリには取引きを持ちかけたが、第2級共謀罪でも刑期は25年という長さに納得ができず、応じなかった。
裁判
裁判は「ラッパー強盗殺人裁判」とマスコミの注目を浴びる。
司法取引によって証言しているジャスミンは、トーリが計画を立てたと証言した。
カリシはトーリが証言台にあがると、なぜ被害を受け続けている中で一度も通報していないのか? とトーリを追い詰めた。
検察のボスからは褒められるが、ロリンズからは責められる。
「いじめてた」
「不本意だ。仕事だから仕方ないだろう」
トーリの有罪は確定と言われる中、オリビアは次の手を練っていた。
トーリが人身売買の被害者ならジャスミンも同じ可能性がある。
今回の事件以外については司法取引はしていない。
調べるとやはりジャスミンにも暴力による治療の履歴が残っていた。
フィンとベラスコがジャスミンを説得した。
「君は価値がある、悪いのは奴で君じゃない」
カリシVS検察
カリシはSVUが勝手に進めている、と前置きをしながらもこのままトーリの有罪を確定にしたくないという想いを検察に訴える。
「正義とは慈悲を意味します。失礼ながらどうあるべきだとお考えですか?」
結果、トーリとジャスミンの殺人罪での起訴は取り下げられた。
取引きで二人は200時間の奉仕活動とカウンセリング、保護観察10年に落ち着いた。
「我々検察は真の被害者である女性を訴追しようとは思いません」
「時に正義とは処罰ではなく、慈悲を意味します」
だがその後、トーリはカウンセリングを受けていなかった。
オリビアが会いに生き、自分を責めているのでは? と声をかける。
「あの時の興奮が忘れられない。でもクリスや彼の家族の事を思うと何故私は自由なのかな、って」
オリビアはカウンセリングを受けるよう念を押した。
かんそう
カリシががんばっていました。
元同僚と違う立場で仕事をする、というのは神経図太くないと大変ですよね……。
しかも今はロリンズとつきあっているので、公私に影響してストレス多そう。
とカリシの印象も強かったのですが、やっぱりオリビア!!!
めちゃくちゃ頼もしい描かれ方をしていて、これがSVUで見たいものだな~と改めて思いました。
誰もが諦めているのにオリビアだけがまだ何かできる、と動くのをやめない。
結果そのおかげでしっかりトーリもジャスミンも、まったく違う人生を与えられた。
しかもオリビアの凄いのは、そこで終わりではなくてフォローも続けている。
トーリは被害者とはいえ実際、ギャングにどっぷりつかっていて、本来ならば罰されてもいい状態ではあったと思いますが、でもその罪を責めるだけでは何も解決しない、というメッセージ? も感じられました。
トーリ自身の迷いにも敏感に察知して声をかけていたオリビア、スーパーヒーローすぎてもはや現代のファンタジーに感じるくらいでした。
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